二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 愛逢の月 〔 inzm/東方, 〕
- 日時: 2012/07/21 23:36
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
愛に逢う,
( めであいのつき )
———————————————————————————————————————————
××××××読む前に××××××
二次創作メインの小説です。苦手な方はこれ以上進まない事をオススメします
ネタ、題名、その他諸々パクリ禁止。する価値無いしする意味も無いよ
××××××××××××××××
■□自己紹介□■
色んな方皆自己紹介してるんで乗ってみちゃった馬鹿な人が自己紹介。
初めまして、紅闇(Kurea)です。馬鹿です。消極的です。名前の読みは結構無理やりですが気にしたらry
関東在住義務教育真っ只中な女の子。ぶっちゃけると、最初の六年がやっと終わった歳。
ドSって言われますがそんな事は無い決してない性格は自由だー! 部屋は汚いが本は綺麗に並べるそんな人です。
更新が途絶えたらスランプ。こっちはあくまで副スレなので(´・ω・`)
イナズマは風丸と佐久間とウルビダ姉さんが大好き。皆元敵キャラだー。
イナズマGOは剣城と夜桜君が今の所。あまりアニメ見れなくて哀しい悔しい。
東方は魔理沙と咲夜と紫と幽々子(本命)とあややとぬえちゃん。欲張りって言わないで、これでもかなり減らしたの。
実は名前を変えた前世がありました。——……黒歴史乙。
ヤンデレが大好きな可哀想な人ですが、仲良くしてあげてね! 自分からは滅多に行かないという……
■□自身作品□■
主スレ「冬結晶.」(更新中)
・inzm11(長編ファンタジー・たまに短編)
・東方Project(短編・長編構想中副スレ行くかも)
副スレ此処「××の月」(予定)
・inzm11(短編)
・inzmGO(予定、短編)
・フリー(オリ話や書き方変え小説)
・呟き(暇な時やスランプ時に多い・スレの無駄使い)
他スレ「真実ト嘘」(更新停止中)
・inzm11(長編ファンタジー)
・ ス ラ ン プ
■□今日の呟き□■
・ちょくちょく題名変更したいなあって
■□お話小話□■
(◎=完結済み)
+イナズマイレブン(GO)
>>25>>28>>36>>37 「 エレクタム 」〔中編/GO世代〕
>> 「 」〔〕
>> 「 」〔〕
+フリー
◎>>19 「 運が悪いから 」〔○○×茜/病み?〕
◎>>20>>29>>30>>33 「 願いを 」〔病み/軽くヤンデレ〕
>> 「 」〔〕
+呟きその他
>>18 「 メインオリキャラ紹介 」
>> 「 」
>> 「 」
■□お客様□■
@夜桜様 @しずく様 @茉莉様 @イナズマン様
— — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — —
副スレ跡地.「星夜に輝く空」
スレ開設 2012.3.19
- Re: 花残の月 〔 inzm, 〕 ( No.33 )
- 日時: 2012/04/28 22:45
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 『願いを』
あれ?
押したのは、俺
なのに、どうして
避けられたか
情けない
俺は仰向けに倒れて
彼女は上に馬乗りになって
小さくて、細長い
果物ナイフを
俺の首筋に当てていて
逃げようにも
さっきぶつけた頭が痛くて
どこかで切れたのか
心臓が脈打つ度に
ズキズキという血が流れ出す痛みと
鈍い音が頭の中に響いていた
「安心して良いよ」
「君がちょっとだけ気を失っている間に、ドアに鍵をしたから」
「君に群がる酷い奴らは、入って来れないから」
誰かに助けて貰うという
希望は絶たれ
俺は、もう
諦めた
「……真っ赤な色」
「君から流れるその色、もっと見たいな……」
「……勝手にしろ」
「本当? やった、嬉しいな」
子供の様にはしゃぐ
その笑顔
ああ、その笑顔を
普通の状態で
もっと沢山、見たかった
彼女はナイフを持つ手を振り上げ、笑った
俺は観念した
だから笑った
顔が引き攣って上手く笑えなかったけど
「そうだ」
「ねぇ、最期にあたしに何か言ってよ」
「一言?」
「それでも良いよ」
「ジャッジしてあげる」
「答え方によっては、赤い色を見るより嬉しいから」
つまりは、殺さないのか
何と言おう
“愛してる”か
“愛してた”か
いや……俺の望みを言った方が良いのかな
命乞いなんてしない
俺は——……
「決まった?」
「……ああ、
死ね、狂人野郎が」
あ、
朱に染まっていく視界
この異常な空間で
俺は想い、願う
( 元の彼女に )
- Re: 花残の月 〔 inzm, 〕 ( No.34 )
- 日時: 2012/04/28 23:01
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
え?ツンデレかがりでいいんですか?
なら…
かがり「何で、あたしを見るの…(引き」
なんでって、そりゃ紅闇のためです!!
かがり「…別に、紅闇の事なんて好きでもなんでもないんだからっ!ただ…嫌いじゃないってだけなんだからっ!////」
こんな感じになりました。誕生日的な事、言わせたほうが良かったのか…?
かがり「…紅闇。夜桜の言うことはスルーして。それと…あたしが言った事は忘れて…//」
- Re: 花残の月 〔 inzm, 〕 ( No.35 )
- 日時: 2012/04/29 16:20
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 一歳老けました(
@夜桜
ふぉ……ふぉおおおおおおっす!!
かがりちゃん美味しいですhshs
ツンデレ良いねツンデレ! デレが良いのかな? ツンツンも好きだがね!
ありがとう、誕生日祝いがおいしか(ry
一生忘れません!www
- Re: 花残の月 〔 inzm, 〕 ( No.36 )
- 日時: 2012/04/29 20:54
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 個人的に三話目が一番大事だと思ってる
『エレクタム』
3. 平穏は一瞬で崩れ落ち
* * *
「……やっぱ、懐かしいな」
「? 何がだ」
「こうして三人がベンチに並んで座ってるなんてさ」
「……ああ——、確かにな」
俺達の会話に入ろうともせず、無の表情でフィールドを見つめる彼女。
無邪気に走り回りボールを追いかける後輩を見て、何を思うのだろうか。心を読む、なんて難しい事は出来ない。ましてや彼女が相手だと……
そういえば、前も同じだった。俺達が挟んで真ん中に居る癖に、滅多に口を開こうとしない。お陰で俺達も会話が何となく続かず、気まずい雰囲気になったものだ。
その状態にやっと気付いたかと思えば「何故黙っているんだ?」と真面目に惚ける。どうやら、人の会話を盗み聞く事が好きらしい。変な奴だ。
此処から見る変な奴の横顔は、俺自身が記憶しているそれよりもずっと大人びていて、少し驚いた。
そして、後悔。もっと彼女と話をしていたなら——……運命は変わっていたのだろうか。もう遅いだけなのに。
「……円堂」
「——うおっ!? な、何だよいきなり」
「あの二人は、前に何かあったのか?」
茜が指差したのは、パスを繰り返し続ける霧野と狩屋。
特に何も変わった様子は無いが。どうしたのだろう?
「ああ、霧野と狩屋の事か? どうした」
「あそこ、その相手に対してだけ、プレーに乱雑さが見えるなあ、と」
「え、そうか? 確かに、ちょっと前まで色々あったんだけど。うーん、何て言えば良いんだ?」
「お互いを信用し合ったからこそ、練習にも力強さが出ている。それが乱雑に見えるんじゃないか」
「そうそう、それだよ鬼道!」
「ふーん。信用ねぇ……成る程」
意味深に頷く茜。
とにかく、それだけでチームの穴に気付いてしまうのはさすがだ。ブランクがあったとは思えない。
まあ、ブランクの間、彼女がどこへ行っていたかは知らない。多分、鬼道も、その妹もそうだろう。昔から秘密主義なのだ。その所為でどれだけ無駄に驚いた事か。勿論、今日の出来事は新たに追加された。
「どうでもいいが。昔から私達が三人で居ると必ず私が真ん中になるこれはどうにかならんのか」
多分、俺もさっき思った座り方も指しているだろう。今頃気付いたらしい。遅い、遅すぎる。
鬼道を見ると、……こっちも今気付いたらしい。ゴーグルで隠れてはいるが、近くで見るとキャラ崩れが酷い、間抜けな顔をしていた。
「何だよ。二人とも気付いて無かったのか?」
「今更だな」
「同じく」
「お、お前もか鬼道……。まあ、どうしてかと聞かれると……どうしてだろうな?」
「何故だろうな。いつの間にかこうなっていたから。理由は知らん」
「適当だな」
「それはどうも」
「どこをどうしたら褒めている様に聞こえるんだ」
「最初の三文字を『凄い』にしたらそう聞こえる」
「相変わらずの無理やりで」
どうしよう、二人が何を話しているか良く分からないぞ。
というか、入らなくて良い気がするな。無駄話だろう。多分。
二人は真顔で言い争っていたが、やがてそれも終わり、どちらが言い出したもなく、口を閉ざす。
——そして沈黙。
それも気まずい沈黙の一種だ。
* * *
<<前 ← 後>>
- Re: 花残の月 〔 inzm, 〕 ( No.37 )
- 日時: 2012/04/29 21:19
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 個人的に三話目が一番大事だと思ってる
<<前 → 後>>
* * *
俺が頭の中で次への話題を考えあぐねていると、音無がこちらに手を振って何か叫んでいる。
よくは聞こえないが、鬼道が反応し立ち上がった為、兄妹関連に関する何かだろう。俺が入る理由も無い。
それよりも、気まずい沈黙の中、俺と茜だけという今までにない嫌な緊張感があった。
経験の後知った事は、この沈黙の中で俺がどれだけ喋っても、茜は適当にしか返事を返さない。悪い時は返事さえもしない。悪く言えば無視される。
「……そういや」
運良く、茜が珍しく自分から話し始めた。
その時の自分の状態は、顔には出さない様にしながらもどうする!? と自問自答が俺の中を飛び回っていた。
「今日、こっちに着いた途中、あの子に会ったよ」
そう言って彼女が見たのは、チームの中でも一際楽しそうにボールを蹴る松風だった。
「あの子、名前は?」
「松風天馬。今年入学してきた一年生だ」
「素質あるな」
「ああ。驚く程にな」
「そうか。で、あの松風にだな、道の曲がり角で危うくぶつかりかけたんだ……と、言っても向こうが突っ込んで来ただけだがな」
見に覚えがあるだろ? と嫌らしい笑みを張り付かせて俺の方を向いた。
覚えと言わなくても、『道の曲がり角』という単語だけで何となく察しはついている。まさか、当たるとも思わなかったけど。
「……ありすぎて困る」
「どっかの誰かさんとの出会いとソックリだろ? 誰だったかなー」
「…………俺です」
そう、俺だ。
いつか監督に呼ばれた日、俺は見事に遅刻して、道を急いでいた。
そして……後は松風と一緒だ。目の前に人が居て、急ブレーキをかけたが止まれなくて——……
「あの時は驚いたが、今見てると本当に似てるな」
「そうか?」
「ああ。特にサッカーをする時の顔が」
「……良く言われるよ。意識してやってた訳では無いんだがなあ」
「同じ質問をすれば、あの子も同じ返し方をすると思うな」
……言い返せない。
* * *
「おう、鬼道。お帰り」
「何かあったか? 音無に呼ばれて」
「私情絡みだ、気にするな。主に咲乃、お前の事だが」
「やっぱりか。お前を呼んだ時の春奈の目、私を見て異様に光ってたもんな」
「マジか」
「ああ、ギラギラしていた。で、色々話していた時、サッカーをしていた筈のプレイヤーが皆、聞き耳を立てていたぞ」
「……ん!? 何となーく集まってたのはそれか!?」
そしてフィールドに目を向ける。
皆真面目に練習しているが、時々こっちを見てはニヤニヤ笑っていないか?
「……何か、凄い勘違いしてないか? あいつら。お前、何話してたんだ……」
「普通にあの人は本物か、とかいつ帰ってきたんだ、とかだけだが」
「人の目は気にするなとあれ程」
茜は、深く息を吐いた。
「じゃあ、鬼道も帰ってきた事だし、今私が一番気になっている事を聞こうか」
最初から言え、と思ったが、彼女なりに切り出し方を考えていたのだろうか。
また、珍しく表情が「無」から「真面目」に変わっている。気が付くと、無意識に居住まいを軽く正していた。
「お前ら……雷門中は、管理されたサッカーに反対し、革命を行っていると?」
やっぱそれか、と苦笑いしか返せない。言葉が無かった。
今現在、俺達が行っている事は違法という事になっている。つまり、罪。だが、この罪は明らかに可笑しい。そう思って、革命を起こし続けているのだ。
最初は敵かと思われた鬼道率いる帝国も、実は裏で『レジスタンス』というサッカーを取り戻す運動を始めていた。
茜がどこへ居たかは知らない。聞く気にもならない。だが噂であろうと、さすがにそれは信じ難いのだろう。
世間から見れば、俺達はとんでもなく突拍子の無い事をやっているのだから。
「ああ。革命だ。管理サッカーを解放する為の革命だ」
「辛くないか? 後悔は無いのか?」
「俺は無い。きっと此処に居る誰もが、既に辛くも、後悔も無いだろう」
「そうか」
そう言うと、茜は目を伏せた。
反対側の鬼道に目を向けると、ゴーグルの奥にある目が、強い意思で輝いていた。
そうだ。俺達はもう戻れないんだ。一方通行の道に踏み入ったら、後はもう進むしかない。そして、それを望んでいる。
「——円堂」
「何だ?」
賛成するなら、彼女もレジスタンスの一員に。来なくても良いのだ、危険が伴う。
俺はそう思った。
「————……楽しいか?
お遊びの『革命ごっこ』は」
* * *
⇒女は口を開く.
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