二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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マリア様が見てる  色々修正しました
日時: 2012/04/25 06:30
名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: zJO5nSPV)

ぼろぼろと矛盾点等ありましたので修正中…。
ただいま>>6まで修正完了


<理沙目線>




それは、体育祭が終わりもうすぐ学園祭という時期で
山百合会の仕事もなく、過ごしやすい秋の日の事だった



「ロザリオを、返してほしいの」



お姉さまは、眉を下げながらもハッキリとあたしにこう言った。

お姉さまは紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)。
全校生徒からのあこがれの的である薔薇さまがこんな事をして、
どうなるのかも考えてていないような、少し焦っているような瞳。



「…そうですか」



あたしは首にかけていたロザリオを外す。
お姉さまから貰った、グリーンの色石が付いたロザリオ。

どうして、とか嫌だ。とかは言わない。
お姉さまがこんなことする理由もない、あたしがお姉さまに逆らってまで妹でいる理由も無いからだ。



お姉さまにロザリオを差しだすと
少し戸惑うような…そう、思いのほかあたしが普通にしていたからか。
そんなそぶりを見せつつロザリオを制服のポケットに入れた。








これで、もう、戻れない。



紅薔薇さまは、きっとあたしを捨ててあの子を妹にするのだろう。





その子の名前は国枝小町。


今は山百合会のボランティア…そして、もうすぐ紅薔薇のつぼみとなる子。

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Re: マリア様が見てる ( No.8 )
日時: 2011/11/10 18:08
名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: .7T494ht)

「明日香、小町ちゃん遅かったじゃない」



四人の間に流れる気まずい空気を打ち破った月姫さま。



「何をしていたのよ、今日は大切な会議があるって言っておいたはずなのに。
…それに、理沙ちゃん今日は来られないって言って無かったかしら?」



いちいち細かい事を気にするんじゃあない。頬杖を付いて言う優菜さま。



「あ、紅薔薇さま、小町ちゃん、寒かったでしょう?お紅茶飲みません…か?」



とりあえずフォローしようとしているようだが、だんだん語尾が小さくなっていく沙夜華さま。




この人達はきっとまだ何も知らないだろうから…この反応も、まぁ無理はないだろう。



「何があったのかは知らないけれど、あなた達お座りなさい」



優菜さまの呼び掛けにより一応全員が着席した。



「じゃ、とりあえず何であなたたちこんなに遅れて来たの?それだけは聞いておきたいんだけど」



月姫さまが一番痛い所を付いてきた。



「私と蛍は古い温室に居ました」

「私と小町は…マリア像の前に」



面白い組み合わせね、と誰かがつぶやいた。



「そう、じゃあ理沙ちゃん報告って何?」


「それは…」



優菜さまに催促されてお姉さまが立ちあがったその時。



「いえ、ここは私が言うわ。それが良いと思うの」



明日香さまがほぼ同時に立ちあがってそう言った。



「別にどっちでもいいわよ、で、何?」



明日香さまはスゥ…と息を吸う。



「私と理沙は、姉妹を解消しました」



カランッ



沙夜華さまの持っていたからのカップが落ちて音を立てる。



「…嘘」

Re: マリア様が見てる ( No.9 )
日時: 2011/10/22 22:04
名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: eLuLNElF)

________さて、ただいまシリアスな雰囲気に包まれている薔薇の館とは打って変わり、

ここは、リリアン女学園高等部、クラブハウスである。そしてもっと突っ込んで言えば新聞部の部室内。



「な、なんだってェっ!?あんた、それっ本当かっ!?」



肩の下くらいまである少し赤みがかった茶髪を振り乱し、とある部員の肩を引っ掴み
がくがく揺すぶっているこの学園内ではまずお目にかかれないような女生徒が一人。



「は、はい!確かにこの目で見ましたっ」



頭ががくんがくん揺れているその部員、必死にそう答える。



「まさか、あの紅薔薇姉妹が破局するなんて夢にも思わなかったな…」



さっきまで掴んでいた肩を離し、近くにある椅子に座った女生徒は遠くを見てつぶやく。



「そうですね。…それで、お姉さま。ただいま三人ほどの部員が情報収集に行っていますがどうします?
このスクープ、記事にしますか」



いつでもこのリリアンに居るのが不思議な位男前なあの女生徒とは打って変わり、
彼女の妹はとても冷静沈着だった。



「どうしようか…まだ情報らしい情報は集まってねぇし、ここは…」



どたんっ!ばたばたばたっ!



「千秋さま!!写真部の方に当たってみた所、紅薔薇さまと国枝小町のロザリオ授受のシーンをバッチリと激写して…」
「現在高等部の敷地内に居た生徒に聞いてみると、杉田理沙さまと蛍さんが手を繋いで薔薇の館方面へ歩いている姿を見たとの…」
「その五分ほど後には紅薔薇さまと国枝小町の姿も確認したとのことですっ」



台詞の途中に凄い勢いで乱入してきた情報収集絵出ていた一年生三人。



「(はぁ…部長がこんなのでは、こうにもなりますよね…)」



さっきから女生徒女生徒言ってきた女___ちなみに言葉使いの荒い奴___の名前は広瀬千秋という。
彼女は、歴代のどの新聞部の部長より山百合会幹部に嫌われている(または避けられている)存在だと言われている。
言葉使いはまるで男のようで、一度スイッチが入ったらもうだれにも止められない。それはまるで原作キャラのあの人のように。



そんな性格ゆえ、彼女の妹の小春は心の中で溜息をついていた。


部長があんなんだから、伝染して他の部員まで広瀬菌に侵されて行っている。
そろそろ受験の事を考え始め部活に顔を出すかとは少なくなってきたが…
四日ぶりに部室に来たとたん、紅薔薇姉妹破局のスクープと来た。


もう、誰にも彼女は止められない。




「本当かっ?その写真手に入れただろうなぁ!?」
「はいっ、現像が出来次第届けてくれるそうですっ」

「そしたらあんた達は薔薇の館近くで様子を伺え。何かあったらすぐに連絡だ」
「了解しましたっ」

どたどたと慌ただしく部室を後にする少女三人。途中で先生やシスターに会わなければいいのだが。



「小春とあたいはここで記事を作り始めy」
「お姉さま、まず落ち着いて下さい。」



千秋の熱血がこちらに向かって来た時、苦労人の妹小春は場合によっては殴り倒さん気で千秋と向き合う。

これ以上、山百合会との溝を深める訳にはいかないのだ。



「何だよ」

「まずはその言葉使いを何とかして下さい。先生やシスターさんが聞けば卒倒しますよ
ただでさえこの学校はご高齢の先生方が多いんですから、そんな方々の寿命を縮めるような行いはリリアン生として…」

「あーあーあー!あたしは説教なんか聞きたくないのよ、いーい小春。
あたし達新聞部部員の仕事はね…」








小春と千秋、今まで何回繰り返したか知れない会話を繰り広げる。














____________








「(嘘、嘘…紅薔薇さまと理沙が姉妹を解消するなんて、そんな…!)」




(…マリア様、どうかこの罪深き私に救いの手を。ごめんね、理沙…)



(明日香の奴、一体何を考えてるのよ!このままじゃ理沙ちゃんが……あ、あぁ、そうだ私がこうすれば…)



(…お姉さま、私は一体どうしたらお姉さまの力になれるのでしょうか…)









_____後に〝山百合会事変〟と呼ばれることになるこの騒ぎ。





  それぞれの思いが交差して、すれ違う。

Re: マリア様が見てる ( No.10 )
日時: 2011/10/23 06:38
名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: 1httY7M6)

<理沙目線>





さあ、舞台を薔薇の館に戻そう。










「__それは本当?」



優菜さまが明日香さまに視線だけを向けて言った。



「もちろん」



言葉と共に明日香さまは頷く。


優菜さまはそれだけ聞いて満足したのかもう何も言わない。
息苦しい沈黙が続く。


この空気の原因があたしにある。そう考えるともう耐えられなかった。




「…あの、私達新聞部の方へ行きます。変な記事を書かれる前にどうにかしたいので」



あたしが立ち上がろうとした瞬間、蛍はそれより素早くたちあがってこう言った。



「ああ、それもそうね。お願いするわ」
「後、それ終わったらもう帰っても良いよ。明日からももう…」
「じ、じゃあ私は二人の分のカップ洗いますね」



明日香さまが何か言いたそうな表情でこちらを見ていたが、あたし達は扉を開けて会議室を後にした。

Re: マリア様が見てる ( No.11 )
日時: 2011/10/23 20:43
名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: Z5O3OKTP)

クラブハウスについて、とりあえずはこんこん、とおざなりにノックをしてみる。


ガチャ

「千秋さま、小春さん、お邪魔しますよ」



そして返事を待たずにドアを開けた。どんな時だってこの部屋の前でノックをして
返事やらが返ってきたためしは無いので、これは断じて不法侵入ではない。



「あ、来ましたね元紅薔薇のつぼみ」

「丁度良いじゃん、今ここで独占インタビューを!」



もう引退したはずの元部長の千秋さま、そして現部長の小春さんが
あたしらが来て真っ先にこんな事を言うと言うのは、つまり説明する暇が省けるんだろうな。



「申し訳ございません千秋さま、それはお受けできませんわ」


とりあえず独占インタビューだなんて明らかに面倒そうな事やりたくないのでやんわりと拒否。





「さて、小春さん。あたし達の来た理由分かるわね?ね、記事にするつもりなのかしら」


「あら、何の話かしr「お姉さまは黙っていて下さい」…。」



「私は、出来る事なら記事にしたいと考えています。
大方あること無いこと勝手に書かれるのが迷惑、とか言う理由で来たんでしょうが、そんな事はもう卒業しますよ
今は私が部長なんです。千秋さまでも他の誰でもない私なんです。
だから、今までの滅茶苦茶な記事なんて二度と書くつもりはありませんよ」

Re: マリア様が見てる ( No.12 )
日時: 2011/10/23 21:07
名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: Z5O3OKTP)

ども、駄作者の甘夏です

きっといないでしょうが私を知っている人、どうせ今回も完結せずに放置するんだろー。とか思ってますよね?

今回こそは完結させます。



てか季節秋だし、一応この話は明日香・月姫・優菜等の現三年が卒業したら終わるんで
きっとどうにかなる!てかどうにかする←




まあ、そんな雑談はさておき

 何か更新に詰まった時は短編書こうと思うんですけど、
それに出るキャラを募集します!










名前:杉田 理沙(すぎた りさ)

学年クラス:二年桜組

性格:普段はリリアンに通うに相応しいような優雅な感じがするが私生活では一変する

姉、もしくは妹の有無:妹が居る。名前は蛍、クラスは松組

山百合会幹部などとの関わりは?:元紅薔薇のつぼみ。黄薔薇のつぼみの沙夜華とは親友である

こんな話にして欲しいとかのリクエスト:(無記入OK)


サンボイ

「」
「」








と、まあこんな感じで
山百合会幹部との関わりは無しでも全然OKですよ
姉妹が居なくてもかまいませんがそれじゃ短編作れるかな…?

一応この小説は、姉妹の関係についてのお話なので(てか、お話のつもりですので)姉妹居た方が私は嬉しいなっと




作中での季節は秋ですが夏の話でも良いですし、冬でも年末年始でもバレンタインでも
桜散る春でも楽しい夏休みでもなんでもOK!!!



んでもって、言い忘れてましたが姉妹が居る場合はその人のキャラ詳細もお願いします…




ではでは、皆さんの応募待ってますのでどんどんばしばしお願いしますね!


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