二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 名も失いし王の行く末は【遊戯王】
- 日時: 2011/11/08 15:40
- 名前: 無糖 ◆Y/JGN/wCwk (ID: sm8jXdPo)
- 参照: ☆HA☆NA☆SE☆
どうもっ!
遊戯王大好き遊戯王こそ命の無糖ですよ!
遊戯王DMオリジナルをかいていますが……古代エジプトの話をあまり細かく飽かされていなかったのでこの場所を借りて描きますよ!
ところどころ遊戯王DMオリジナルとリンクする場所もありますので、そちらも見て探してみてくださいね。
もちろん遊戯王知らない人はバック……しないでください!普通の複雑・ファジー小説的な感じで楽しんでください。
知らなくても描写や人物なんかは少しづつ出していきます。
それではそろそろ本文に。
■登場人物
NO,1
アテム
【今から3000年前の古代エジプトの王。神をも操る力を持っている。】
NO,2
セト
【王に仕える六神官の1人。アテムに絶対の忠誠を誓うが少々強引なところもある。青眼の白龍を操る。】
■コメを下さった方
■お知らせ
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- Re: 名も失いし王の行く末は ( No.4 )
- 日時: 2011/11/07 22:42
- 名前: 無糖 ◆Y/JGN/wCwk (ID: sm8jXdPo)
- 参照: せとととととと
「ま、マナ……」
六神官の1人、マハードの弟子、黒魔術師のマナだ。いつもテンションは高いが黒魔術の腕は一向に上がらな——いや、ゾーク戦で手をかしてくれた仲間だ。
「王サマーっ! エジプトは……エジプトはどうなっちゃうんですかぁっ?!」
「いや、まだなんとも……」
ここで、やっとマナは俺の腕を放してくれた。
「……」
そこから何歩か離れたところに小さないすが2つ並べてあり、俺からみて奥のほうでうつむいて手を自分の座っているいすに突っ張るように引っ掛けている女が居る。
髪で顔はよく見えないが……エジプト人なのか?
「ファラオ」
セトが俺に歩み寄る。近くにいるマナに聞かれないようにか俺に顔を近づけ耳打ちする。
「あれが——例の」
「——エチオピア人か」
「はい。千年アイテムで調べたところ、相当強力な魔物を……」
この魔物というのは、カーと発音し、人が宿す精霊のことをいう。千年アイテムで見ることができるのだが……結局セトは魔物狩りをやめないようだ。
- Re: 名も失いし王の行く末は ( No.5 )
- 日時: 2011/11/08 15:20
- 名前: 無糖 ◆Y/JGN/wCwk (ID: sm8jXdPo)
- 参照: 強靭無敵最強の社長は今日もふつくしい……
「おい、お前は……」
俺は女に近づき、顔と名前を知ろうとする。
——しかし、俺に反応も示さなければ顔も上げない。
「誰だ」
「……」
「あーっ! そーそ! その人ね、なんっにも話してくれないんですよお!」
女を指差して、声を上げるマナ。セトも、少し笑いをこらえるかのようにうつむく。
「……どうして」
「……え?」
「どうしてバクラを殺した……?」
それがこの女が口にした俺の初めて聞いた言葉だった。
——バクラを……。
——何故殺したか……?
「ええ? 王サマはこの世の平和を守るためにバクラをやっつけたんだよ? 正義だよ!」
「正義? そんなもの……」
女は顔の角度を変えずに静に立ち上がる。流れる動作に俺たちは少し身を引く。
「そんなもの、この世には存在しないわ」
- Re: 名も失いし王の行く末は【遊戯王】 ( No.6 )
- 日時: 2011/11/10 16:32
- 名前: 無糖 ◆Y/JGN/wCwk (ID: sm8jXdPo)
- 参照: 強靭無敵最強の社長は今日もふつくしい……
「……っ。バクラを……」
足を肩幅に開いたその足の間に水が零れ落ちる。それは——。
「なぜ泣く?」
俺は女に近寄る。右肩に右手を乗せると女は顔をすごいスピードで上げる——。
ばしっ——
「痛っ——」
「ファラオ! ……貴様、ただで済むと思うな!!」
「……」
殴られた右頬を押さえ、視線をまっすぐに。
「——奈々……?」
「ファラオ? この女を知っているのですか?」
セトが支えていた俺の身体を離す。
「すこし……2人にさせてくれないか?」
「はい——いくぞ、マナ」
「あい!」
セト達が退室。他に誰も居ないか一応確認。周囲を見渡す。
女はさっきと立ち位置をかえず、こちらをじっと見る。
方までのショート。大きなツリ眼のこの女は紛れもなく……奈々だ。
いや、3000年前のエジプトに居るわけが……。
- Re: 名も失いし王の行く末は【遊戯王】 ( No.7 )
- 日時: 2011/11/14 16:09
- 名前: 無糖 ◆Y/JGN/wCwk (ID: sm8jXdPo)
- 参照: HUHAHAHA★
「——私の名前」
「?」
「私の名前を何故知ってる?」
「いや——」
「私が何故……あなたのような人物を嫌っているか、教えてあげる」
●古代遊闘2—盗賊王—●
私はエチオピアの王女。
そして私は……ある1人の兵士に恋心を抱いていた。
その名はユーギ。
彼はエジプトの人物だといっていた。エチオピアとエジプトは敵国。身分違い、ましてや敵国の人物だなんて……。
だから私はお父様に何もいえなかった。
ある日1人の盗賊が王権を求めて宮殿にやってきた。何でも不思議な力で巨大な化け物を呼び出し、兵士を次々と殺したそうだ。
そして、王室にやってきた。兵士の必死の抵抗もむなしく次々と殺されていった。
「姫様っ——。早くこちらへ!」
ユーギは私を王室から手を引き、階段から下へと駆け下りた。
下はあの化け物が出したのか、火の海だった。これ以上下へ進むことはできなかった。
「姫様、ボクはここから王宮を捨てて逃げるわけにはいけない! だから……お1人だけでも!」
「イヤよ! 私は……1人で逃げたくない!ユーギもきて!」
「——ご無事で……!」
そうするとユーギは何も言わず私を階段にある大窓から放り投げた。といっても二回だったのでそう高くはなかった。痛くも無かった。
上を見上げるともうユーギの姿は無かった。
馬に乗れなかった私はただただ走った。ユーギが生きていると信じて。夜道をひたすら走り、振り返ると。もう王宮が見えなくなるほど遠くに来ていた。
休む場所を探しに速度を緩めると……洞穴があった。
中には人が十分生活できそうな広さも、道具もあった。
「非常時だし……仕方ないよね」
そのときだった。
「おい……お前なーにしてんだ?」
「!?」
- Re: 名も失いし王の行く末は【遊戯王】 ( No.8 )
- 日時: 2011/11/15 18:03
- 名前: 無糖 ◆Y/JGN/wCwk (ID: sm8jXdPo)
- 参照: HUHAHAHA★
見たことがある——
——白銀の髪を肩まで伸ばした少年……。
盗賊王、バクラ
「あなたは……盗賊よね」
「よく知ってんな。俺様はバクラだぜ……で、何でお前はこんなとこに居んだ?」
座り込む私の頭から足を見渡す。
「ずいぶん立派な服着てやがんなぁ。王族か?」
「っ……。」
「図星かぁ? なら使えるな」
バクラは口の端をあげて笑うと私を抱き上げた。
「なっ……何を」
「別に変なこと、しやしねぇよ。アンタはちっと俺様に協力してもらおうってんだ。逃げると、ディアバウンドの餌食だぜ?」
「ディアバウンド……?」
指を指し示すほうをみると、そこには王宮に現れたあの巨大な黒い影が見える。
バクラは王宮を破滅させたやつだ……。協力なんかしちゃいけない。だけど……私にどうしろと?
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