二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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  土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集!
日時: 2012/03/27 13:24
名前: 如月 ◆eZsQmZilro (ID: w0.JbTZT)

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 3/27 コメ返(葵様/雛苺様/ゆな様)
 3/25 連載+2/コメ返(李逗様/真鈴様)
 3/24 連載+2/コメ返(葵様/レント様)
 3/23 連載+1












        土方十四郎の姉で御座います。







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 <作品紹介>

攘夷戦争で活躍した【鋭気の阿修羅(えいきのあしゅら)】こと、
土方十四郎の姉である【土方 朔(ひじかたさく)】と、真選組+αのほのぼの時々シリアスストーリー。

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 Welcome to!
 <注意事項>

 @さようなら

・最低限のルールを守れない人
・荒らし中傷しにきた人
・銀魂、もしくは二次小説嫌いな人

 @こんにちは

・私の亀更新許せるという寛大な心をお持ちの人
・私の駄文脱字誤字を許せるという広々とした心をお持ちの人
・私にの手によるキャラ崩壊を許せる大きい心をお持ちの人


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  /目次



>>3(※)/>>51/>>126(※)/登場人物(登場済みキャラには※)
>>178/イメージソング「黒髪乱れし修羅となりて」
>>89/オリキャラ募集用紙(改訂版)
>>145/オリキャラ採用者中間発表(※1月12日までで)
>>100/アンケート用紙
>>197/いつか使うかも知れないお題置き場


  /本編


 
【日常篇1】
>>7/第一訓「久しぶりの再会って緊張する」
>>10/第二訓「誰かが怒られてると周りも怒られた気分になる」
>>29/第三訓「緊張すると周りにも伝染する」
>>42/第四訓「脅迫されたら逃げるべし」
>>80/第五訓「あんなことこんなことあったけど全部忘れるのがオチ」



【紅篇】
>>125/第六訓「願いなど届くわけもなく」
>>128/序章 「紅は紅より出て血よりも紅し」
>>137/第七訓「紅い血は腕を這う」
>>140/第八訓「もっと夢を見ていたかったのです」
>>153/第九訓「馬鹿みたいに君を慕っていた」
>>182/第十訓「歯車廻りし全てを繰り返し」
>>187/第十一訓「カタストロフィが幕を開ける」
>>189/第十二訓「思いは巡る」
>>195/第十三訓「ミオソティスの花言葉」
>>198/第十四訓「溺れる淡水」
>>209/第十五訓「音なくして硝子を爆ぜる」
>>211/第十六訓「瞼に焼付いた」
>>213/第十七訓「水晶体に視た青」
>>217/第十八訓「太陽の瞳に初夏は焦がされ」new
>>219/第十九訓「透明な花」new



  /短篇



【番外編】
>>52/>>54/>>68 
クリスマス番外編<前編/中編/後編>
【小ねた】
>>33/「期待しても期待通りの答えは返ってこない」
>>34/「嫉妬は恋愛につき物」
>>74/「噂は所詮噂」
>>76/「ストーカーは犯罪です」
>>77/「美的センスなんてクソくらえ」
>>96/「占いなんか当てにならないと分かってても気になっちゃうよね」
>>119/「幼少時代は誰しも可愛い」


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※原作沿いかと思いきやオリジナル
 
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 最終更新/3月25日

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@ お客様 
  
夢楽様.
葵様.
流夢様.
千鶴様.
裂弥様.
悪魔ビビ様.
ショコラ様.
ジェクロ様.
霰様.
胡蝶様.
瑠々様
レント様.
秋桜様.
月那様.
真鈴様.
ゆな様

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Re:   土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集! ( No.213 )
日時: 2012/03/24 15:09
名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: w0.JbTZT)

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 染みこむ赤に、
 打ちのめされて。










       土方十四郎の姉で御座います【紅篇】
        第十七訓「水晶体に視る青」
          ※グロテスク注意









 金属音と発砲音の2つが灰色の空で飽和して消え行く。
大量の屍が異臭を発しながら無造作に置かれている光景から目を逸らして、ただ刀を振るい続ける。
纏わり着く返り血にはまだ慣れないが、先程よりは随分マシになったことだろう。

 私は無心のまま、天人を殺し続ける。もう何も感じなくなった。
不思議だ。先程まで充分すぎるほど〝死〟を感じていたのに、もう何も感じない。所詮人間などそんなものだと自嘲的に笑う。

落ち着いてかかれば何も恐くはない。
後ろから斬りつけようとする天人を振り返りざまに斬りつけて、真正面の敵の銃は刀で弾き、ひるんだ隙を狙って斬る。
簡単なこと。無心になれば、感情をなくせば、恐いことなど無い。



だって、私は修羅なのだ。



「ぐっ、ぁ…がはっ」
 天人が血を吐きながら崩れ落ちた。
それを冷たい目で見下ろす。この天人は命乞いをした。
「俺には妻子がいるんだ」と。ふざけるな。私にも弟がいた。
けれど引き離された。それはお前らが戦争を始めたから——否、お前らが地球に来たからだろう。
だから戦争は始まったのだ。全てはお前らのせい。



「死ねェエエエェエエェ!」



 私は天人を睨みつけ、叫び狂いながら刀を振るった。
肉片が飛び散って、血が私に降り注ぐ。


 気づけば、血の海に立っていた。
いつのまにか私は全ての天人を殺していたらしい。
同志たちの呼ぶ声が聞こえる。迷いもせず屍を踏みつけながらその場を去った。








  ***







 その日は疲れきったせいか早く寝付いた。
皆で雑魚寝をするせいで鼾や歯軋りがよく聞こえる。
けれど私はすぐに夢の中へ誘われた。


私は暗闇の中にいた。
何処までも続く闇に不安を感じて、ただ歩いた。
出口を探して、歩いた。


そうすると、人影が見えてきて、嬉しくなって肩を叩けば。
振り向いた顔は血に塗れていた。



「ひっ」



その顔は今日殺した天人だった。
気づけば周りには私が殺した天人が所狭しと倒れていた。
「殺してやる」「お前のせいで死んじまった」「悪魔だ」「悪魔」そんな声が聞こえてくる。



「やめて」
「悪魔」
「やめて…」
「悪魔」

「あああああ゛!やめてェエエェエエェ!」



ごめんなさい、と何度も呟いた。
狂ったように何度も。


そんなとき、光が差し込んで来た。
次々と天人が消滅していく。



「朔」



私の名を呼ぶ人は、誰?

うっすらと視界が明るくなる。
光が差し込んで、目の前には銀時がいた。



「ずっと謝ってたぞオメー」
「……っ」
「大丈夫なのか?……まあ無理もねえわな。いくら無心だったとはいえ天人何人も殺しちまったからな」



銀時がふうとため息をついた。
私は咄嗟に銀時へ抱きつく。涙が頼りなく目から零れ落ちた。



「え、どうしたの朔ちゃん?え、ええ?びっくりだわ」
「……すまない。」
「いや、いいけど」



銀時はおずおずと背中に手を回した。
朔の目からまた一滴涙が落ちた。




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Re:   土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集! ( No.214 )
日時: 2012/03/24 15:12
名前: 如月 ◆eZsQmZilro (ID: w0.JbTZT)

↑あ、名前違いますが如月ですよ

Re:   土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集! ( No.215 )
日時: 2012/03/24 15:21
名前: 李逗 ◆8JInDfkKEU (ID: Q8MrRCmf)


姉御ぉおおお!!
銀さんと朔姉さんお似合いだねw

攘夷編は好きなんだけど辛いです((

Re:   土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集! ( No.216 )
日時: 2012/03/25 09:48
名前: 真鈴 (ID: tqljeE9b)


朔様の過去話!!

弟のために・・・と頑張る朔様素敵です
恋しちゃうかもですww
くそぉ!銀時ぃ!!
可愛い朔様に抱きつかれえるだなんて・・・
羨ましすぎる!!
朔様こちらへ((死

では・・・また^w^

Re:   土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集! ( No.217 )
日時: 2012/03/25 09:52
名前: 如月 ◆eZsQmZilro (ID: w0.JbTZT)

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 悪の迷宮に迷い込んで
 眠り姫は夢を見る
 人を殺す、悪夢を見る










        土方十四郎の姉で御座います【紅篇】
       第十八訓「太陽の瞳に初夏は焦がされ」










「お前腕怪我してんじゃねェか。医務室行け医務室」
「はあ?こんな怪我舐めとけば治るだろ?」




 もう先程泣いてしまったことは気にしていない様子の銀時が私の腕を指差して言った。聞けば医務室とは廊下に出て右側にある場所らしい。其処で治療してもらうのだ。
生傷の絶えぬ攘夷志士には必要不可欠な場所である。
けれどこんな小さな傷で行く必要などあるのか?そう言えば銀時は溜息をついて「常識だぞ」と呟いて説明し始めた。



「どれだけ小せェ傷でも菌が入ったら化膿しちまって腕が腐るのはわかるだろ?特に攘夷志士はそうだ。俺たちは今お世辞にも清潔とはいえねェ場所にいるんだ。菌が入る可能性は充分にある。わかったらさっさと行け!」

「ちっ、わかったよ」



銀時は説明し終えるなり大声で怒鳴って医務室の方角を指差した。
私が渋々歩き始めれば銀時は満足気に頬を緩ませて、腹が減ったと食堂の方へ体を向けた。



「失礼しまーす」



先程の部屋から数秒で医務室に着いた。恐る恐る木のドアを開ければ、中から「はい」とひとつ男の声。
少し気を張りながら医務室内へ足を進める。
中には栗色の長い髪を、十四郎のように後ろで高く結っている男。まるでどこかの話に出てくる王子様のような綺麗な顔立ちをしていて、その顔は優しそうに微笑んでいた。



「きみが最近入ってきた新人だね。俺は睦月遥(むつき はるか)。」
「私は土方朔だ。——睦月といったか、腕の治療をしてくれ。」
「遥でいいよ。俺も朔って読んでいいかな?」
「——ああ、蓮。」



 遥は一層笑みを濃くして私の腕を手にとった。
「うーん、大した怪我ではないようだから、消毒するだけでいいかな」
遥は棚から何かの植物を取り出すと、その葉をゆっくりと腕の傷につけた。あまりの冷たさにびくりと震えると蓮はくすくすと笑う。

なんて綺麗な笑い方をするのだろうか。そう思った。
女よりも綺麗な顔は思わず見とれてしまうほど美しい。女装でもすれば私より男が寄ってくるだろう。



「……よし、できたよ。定期的に消毒しにきてね。あと痛みが悪化したり膿んできたようならすぐ俺にいって」
「ありがとう」



 遥がにっこりと笑うから、私も思わず頬を緩めた。
それと同時に心がぽかぽかと暖かくなるのが分かった。どうしてか凄く嬉しくなって緩んだ顔を隠すように医務室を後にする。
これが一目惚れというものなのだろうか。いや、違う。私には恋にうつつを抜かしている時間はないのだ。もしこれが一目惚れだとしても私には関係の無いこと。どうせ、直ぐ収まるだろう。
けれど、どうか、赤い顔がばれていません様に。そう願う。




これが、睦月凛の兄——睦月遥との、出会い。
それは尊くも切ない、御伽噺。さあて、これから何が起こるのやら。



「——遥、」



 鼓動は、速い。




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