二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 御伽噺と路地裏の猫 [_inzm_おお振り/小説]
- 日時: 2012/04/18 19:54
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: rR8PsEnv)
( フェアリーテイルの結末を知るのは彼女だけ )
[ → ]
Attention!
この小説はめーこの自己満足小説です!
小ネタから長編迄色々と書き綴っていこうと思っています!
※オリジナルキャラクターが許せない
※管理人が嫌い
上記に当てはまった方は戻るをプッシュプッシュ!
NL小説も平気で取り入れてくるので、好きじゃないCP小説があってもお口みっふぃーで!、
因みに、管理人ことめーこは精神的にも色々と弱いので時々変な文を投下することがありますがお気になさらず、
ではでは、宜しければ感想やアドバイス等をお願いいたします,
ready? Go!
( 訪問して下さった照美さま )
>> さくら様
( MonsterInazuma ! )
[>>003] 001.
[>>004] 002.
[>>007] 003.
( 空は何時でも青く、広くて )
L だから惨めになる四人
[>>014] 001.
( 短編小説 )
[>>002] ILoveYou.
[>>015] no title
[>>016] アイツのことなんか忘れて俺を愛して
[>>017] その先に裏切りが有ると信じて
[>>018] 何気ない日常の一ページ
( CP小説 )
[>>010] たった一度、其れだけで良い ./ミス秋
120417 - 最終更新
- たった一度、其れだけで良い ( No.10 )
- 日時: 2012/02/09 19:07
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: MoBT/TTN)
————……寂しい。
ぽっかりと心に穴が開いたみたいに、寂しさがオレの中に広がった。寂しさと、愛しさがオレを埋め尽くして、壊していく。その感覚に眩暈を覚えながら、オレは"一生会えない"彼女へ思いを馳せ、ベッドへと身を沈めた。
ギシリ、とベッドのスプリングが音を立てる。
見上げた天井は酷くぼやけていて、そっと目頭を押さえつけると生暖かいものがオレの指に触れた。
泣いてる、のか。
はは、と笑い声を漏らしながらも涙が溢れてくる。それを指で拭いながら、小さな声で、どうして、と呟いた。
どうしてオレだけ、会えないんだろう。
——あの時、円堂守に敗けたあの時。
オレ達は出逢ってしまった。愛し合ってしまった。
だから提督はオレを認めてくれなくなった。オーガのメンバーが再び過去へと向かうのをオレは一人で見ているだけだった。
通信を入れるのも立派な役目だろう、とバダップは言う。でも、オレは納得がいかなかった。提督がこうしてオレを未来に残しているのは、オレと彼女を会わせないように、だ。
提督は冷たい人だから、オレと彼女が会えばオレに課せられた任務、否、オーガに課せられた任務に支障が出ると考えているのだろう。
「……アキ」
最も、その通りなんだけれど。
アキ——木野秋。彼女はオレの愛した、唯一無二の大切な人だ。アキは敵であるオレのことを愛してくれた。
——……二番目だったけど。
彼女に愛されるなら番数なんて関係ないとは思った。彼女に愛されているだけで、オレは幸せだったから。世界が広がった気がしたから。
アキが好きなのは、円堂守だった。オレはアキを応援していた。何時だってアキはオレの世界で、アキの世界は円堂守だから。
オレの世界のアキの世界を壊すのは流石に気が引けた。円堂守に対して良い感情は抱いていない。だってアキを奪ったんだから。
それでも、オレは円堂守を潰すことはできなかった。
「……アキ、大好き」
口内で呟いてそっと目を閉じる。
脳裏に浮かんだ彼女の顔に、もう一度目頭が熱くなった。
「会いに行くよ、絶対に」
——————……オレがアキを愛する限り、オレは。
たった一度、其れだけで良い、
( もう一度だけ、彼女に会えたら )
:/ ミス秋
有りですよね、円←秋→←ミス。秋ちゃんの性格が悪いように見えますが。
- さみしい王女、 ( No.11 )
- 日時: 2012/03/07 17:31
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: MJxPigrx)
今日も箱庭から見上げる空は、灰色だ。
憂鬱な気分を隠すことも無い表情は、灰色に曇った空へ向けられている。不満をぶつけるように零れた言葉は、聞こえることなく風の音に交わった。
「——ミストレーネ、」
今日もオレを呼ぶ声がする。
ぼんやり、とした表情を名を呼ぶ主へ向けながら、ミストレーネは静かに目を伏せた。
今日もオレを壊す声がする。
自身の名を呼ぶエスカの声に耳を傾けながら。ミストレーネは不快さを隠そうともせずにエスカ、と、その隣に居る青年——バダップを睨みつけた。
まるで少女のような端整な顔が、ぎり、と憎悪に歪む。
「オレを嘲笑いに来たの、それとも、オレを殺しに来たの」
「……迎えに来た」
寂しさを隠すように強がるミストレーネに、バダップが無表情のまま、抑揚のない声で告げる。しかし、その声ははっきりとした意思が現れ、どうにもこの場を動かないように見えて。
ミストレーネは視線を動かし、予想外だったのか困ったように溜息を吐いた。後ろで、ばたばたと忙しそうな足音が聞こえる。
何で今更、というミストレーネの声はその足音に掻き消された。
「……オレは、此処を離れるわけにはいかないよ」
「、また来る」
ミストレーネの返事を聞くなり去っていく二人をぼんやり眺めながら、ミストレーネはゆっくりと腰を上げた。
頭の中に、幼い頃の両親の声が響く。
——ミストレーネはね、何時かお姫様の代わりになるのよ。
その美貌故、女という"設定"にされたミストレーネ。男らしいエスカが羨ましかった、自分にはないものを持っているバダップが羨ましかった、自由に過ごせていた"彼女"が、羨ましかった。
どれだけ美しくても、どれだけ持て囃されても、どれだけ愛されていても。お金持ちでも、城が有っても、お姫様になれても、親に期待されても。
空っぽのままの心は、埋まらなくて。
何時も何処かに寂しさを抱えていたミストレーネの傍に居てくれた"三人"が、とても大事なものだと気付いた時に、既に自分はこの城の、死んでしまったお姫様の代わりとして存在していた。
母さんの、姉の、娘。親戚にあたるはずなのにミストレーネはそのお姫様とよく似ていて。髪を降ろせば男だということも、他人だということも分からないくらい、酷似していて。
だから、人生を奪われた。
「そんなの、理由になんないよ」
部屋の片隅に有る"彼女"からの赤い薔薇を見詰めながら、ミストレーネはちくりとした胸の痛みに眉を寄せた。
小鳥のころがなつかしい
(どれだけ幸せだとしても、)
++
金子みすゞ詩集「さみしい王女」
ミストレちゃんは王女よりお姫様なイメージ
- Re: 御伽噺と路地裏の猫 [_inzm/小説] ( No.12 )
- 日時: 2012/03/08 20:49
- 名前: さくら (ID: te9LMWl4)
- 参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/40jpg.html
いやあ、流れ付いた先が此処で良かった!
虹彩「出現挨拶の仕方がパターン化して来たと気付いて新しいのを取り入れて見た訳だが今一意味が分からなくなってしまった」
サク「うっわあ、虹彩訳せるんだ。神技。」
ひ、ひひ 酷 い 。
「「「え、」」」
あーもうミストレとか可愛すぎます。
大大大プッシュwww
出血大サービスですね判りますよ。
私のシャングリラ(あの駄文スレの略です)にも記載した様に、めーこ様の誕生日をお聞かせ願います。
是非、是非とも誕生日企画を書かせて頂きたい!
あ、因みに私は5月3日れす。ゴミの日と覚えて頂ければ光栄です(((
珠琴「狙いは其れか」
ではでは。
腑抜けた老婆は退散致しますね。
サク「ろ う ば」
- Re: 御伽噺と路地裏の猫 [_inzm/小説] ( No.13 )
- 日時: 2012/03/15 16:53
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: 5xc.fUnp)
- 参照: 湾田くん湾田くん湾田くん
>> さくら 様
挨拶の新しいぱたーん?
そんなの要らないですよ愛があれば(ドヤァ
あんり「はいはい撤収」
ごほん、ミストレちゃんは相変わらずふつくしいですよね!
まあ私の文才じゃその美しさは表現できませんが!orz
えんり「私の出番増やしてよ」
ネタ切れなのだよえんりちゃん
またその内出すから今は我慢だよ。
誕生日企画^q^
楽しそうなことやってるんですね!私なんかやる暇がないっていう←
ゴミの日だなんてそんな!偶然ですね、私も5月何ですよ!
5月24日、です。まあ覚えにくいんでクリスマスイブの…えーと何か月後だ?(
老婆?
どこにいるんですかね。
コメント有難うございました!
ぐだぐだな私ですがまた遊びに行かせて貰います+
- 誰得?嗚呼、俺得ですよ ( No.14 )
- 日時: 2012/03/15 17:11
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: 5xc.fUnp)
- 参照: 分かんない新連載な予感
「——つるぎ、またね」
その日、俺の、大事な人達だけの、時が止まった。
+
柄にもなく小学校教師(副担任止まりだが)になり、普通の暮らしを満喫している(のか?)俺は、相変わらずだった。変わったこと、と言えば髪を切り、かなりのイメージチェンジを図ったこと、くらいか。兎に角、変わらない生活を送っている。
キャプテン——じゃないな、神童さん、か。神童さんは音楽家への道を進み始めた。此の侭サッカーを続けるのも良いが、俺にはどうも音楽家が向いているらしい、と神童さんは言っていた。俺が小学校教師をやるといった途端、大爆笑していたがな。
霧野さんはプロ入りを果たしていた。優れたディフェンス能力が認められたからだ。でも、霧野さんはあまり興味が無いらしい。合う度に監督やコーチの愚痴を溢していて、苦笑するしかなくなっている。
松風、は。
「きょうすけ、てんま、まだ起きないの」
——そうだ、眠り続けている。
あの日、あの事が有ってから、ずっと時は止まったままだ。俺や他のサッカー部員だけが大人に成って、彼女と松風、それと、篤志さんだけが取り残されたまま、子供のまま俺を見上げている。
「……もうすぐ、起きるだろ」
嘘を吐くことにもそろそろ慣れてしまったらしく。
不安げに見つめる彼女の頭をくしゃりと撫で、適当なシャツに着替える。彼女はうー、と小さく唸りつつも、テーブルから此方を見ている篤志さんの方へ駆け寄って、むぎゅう、と効果音が付きそうなくらいに抱き締めていた。……というよりは、抱き締めて貰っていた、という感じか。
彼女——えんり、は。あの頃から成長していない。寧ろ、精神的には幼くなったように見える。其れが何故だかはよく分からないが、個人的に篤志さんが調べたらしい情報によると、一般的な言い方では赤ちゃん返り、だったか。そのようなものらしく。
松風に懐いていた彼女は、起きない松風にショックを受けたのか、精神的に逆戻りしてしまったらしい。退行、というのも聞いたことがある。
どうにもならないものだ、仕方ない、と溜息を吐いていると、不意に篤志さんが言った。
「そういや京介、今日倉間来るってさ」
篤志さんは、一回り小さなえんりを膝の上に乗せながら薄く笑った。丁度良い、俺も今日は出勤だったからな。
そう思いつつ、じゃあ宜しくお願いしますねと返す。篤志さんはおう、とだけ頷いて構って構ってと五月蠅いえんりの相手をし始めた。この光景にも随分と慣れたものだ、と思わず笑みを零してしまう。そう、言えば。
——俺がえんりや篤志さんを名前で呼び始めたのは何時頃だろう。俺がこうして三人で暮らすようになったのは何時頃からだろうか。
俺も随分丸くなったもんだと一人笑っていると、えんりが変な目で見てきたもので。何でも無いと薄く苦笑を浮かべるとふうん、とえんりはすぐに興味を無くしたらしく篤志さんとじゃれていた。
「じゃ、行ってきます」
「「行ってらっしゃい」」
玄関のドアを開けると、驚いたような水色が目に入った。今日はお願いしますね、倉間さん。そう言うと倉間さんはにっと笑い、任せとけと自信満々で言った。安心できるな、と思い俺は車のドアに手を掛けた。
+
やっちまった。
京介は大学から研修で小学校教師になってる感じ。
その内転職するよ。プロサッカー選手はあきらめた。えんりと南沢さんと天馬の為に。倉間くんはヒモなよかn…嘘だって。
新連載、かなあ。気が向けば書くかな。
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