二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 魔法少女あおい★マギカ
- 日時: 2012/02/26 12:20
- 名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)
こんにちは、
空音さくらです。
このお話は魔法少女まどか☆マギカの二次創作ですが、
その登場人物とはほとんど関係がありません。
別世界の魔法少女たちをお楽しみください。
▼登場人物
美琴碧
金髪碧眼の少女。武器・二刀拳銃。
悠下のぞみ(ゆうかのぞみ)
黒髪ピンク目の少女。武器・鎖で繋がれた二本の短剣。
光香苗
碧髪黒眼。武器・斧。
小百合緋月
ピンク髪赤と緑のオッドアイ。武器・ロケットランチャー。
—発達しきった世界。
魔女は別世界へと消え、たくさんのソウルジェムの濁りがましてくるなか、別のソウルジェムを手に入れればにごりが消えることがわかった。魔法少女たちは戦いを始めた。
- 第十二話 消える人dy語り ( No.13 )
- 日時: 2012/03/05 18:34
- 名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)
『どうせ死ぬんなら、希望を捨てて死んだ方がいい。
絶望して死ねばこれ以上苦しまずに済む。人が死ぬところも見なくて済む。希望を持って死ぬなんて、そんな悲しい死に方怖い。』
そう思いながら碧は歩きだしていた。キュゥべえの元へと、ゆっくり、ゆっくり。その目は光をうつしていなかった。
「待って碧!! 死なないで、……私を、独りにしなぃ……きゃあ!? 」
魔女が現れる。だが本体はずいぶん遠くで、触手が伸びてのぞみの手足に絡みつく。
「そんな、……使い魔じゃない? 」
「まだ星にうつすまえの魔女だからね、とっても強いよ」
「くッ………!! 緋月ッッ、…碧をとめて! 」
「わかりました」
「そうはさせないよ。」
キュゥべえが一瞬消え、突然緋月の前に現れる。
「ッ!? 」
「———君は邪魔な存在だよ。小百合緋月」
「っぅあ……ぁ……」
突然、緋月がその場に膝をつく。
「ひ、づき……? 」
「君は絶望して魔女になるはずだったんだ。だが光香苗が君の腕を戻し、君が他の魔法少女と協力することによって希望が生まれた。君はこれからも希望を生み続け、美琴碧をも救い出そうとしている。」
「ぁ"あ………ッ……」
口を開け、空を見上げる緋月。苦しそうに、両手を首にあて、苦しんでいる。よく見ると彼女は自分の首を自分で絞めていた。
「そ、……な……ぁ……ゃ……」
枯れてもう声も出せず、涙を流し苦しむ。
「緋……月……。」
のぞみは目を大きく開き震えている。
「………」
ばたり、と彼女はその場に倒れこんだ。白眼をむいて、口をあんぐりとあけ。
「よく目に焼き付けておくんだ。悠下のぞみ。これが希望を持った魔法少女の末路。僕らがその気になれば君らなんてこうして消せるんだよ。」
すると碧がぱたりと足を止める。
「そんな、緋月……!! 緋月ィ……!!」
「—そして、彼女は君のせいで死んだんだよ。」
「わ、私の……? 」
自分が魔法少女で協力しようなどと提案したから……香苗が死んでしまった。緋月が死んでしまった。巻き込んだから—きっと何もしなくても死んだだろうが、なんてむごい死に方をさせてしまったんだ。と、彼女は心から涙を流した。
「—緋、月ちゃん? 」
こちらをゆっくり振り向く、光が映っていない目の碧。
「あおい、貴方まで死んだら、私は—。」
ぽたっぽたっ……とのぞみは寂しい声で泣く。
「……………。」
瞬間移動で緋月の前にしゃがみこむ虚ろの目をした碧。
そっと彼女の顔に手をかざす。
「ソウルジェムが、われてない………? 」
緋月の胸にあるソウルジェムを見て、のぞみが目を見開く。
「もう少し黒く濁らせないと、魔女にはならないからね。」
碧が自分のソウルジェムを、緋月のソウルジェムに翳す。
「緋月ちゃん、起きて」
「……………………」
ゆっくり目を開ける緋月。
「!? 緋月!? 」
彼女は、笑顔でこう言った。
「ありが、とう……ござぃます……っはぁっはぁっ…」
息苦しそうに必死に息をする緋月。
「……泣かないで、…私はちょっと香苗さんのところに逝くだけですから……」
そう言ってゆっくり目を閉じる。後から涙が目からこぼれおちる。
「だんだん黒く濁り始めた。」
「———。」
碧が立ちあがり、緋月のソウルジェムを足で強く踏む。
パリンッ
「!? 」
『ありがとうございます。これで魔女にならずにすみました。では、』
そう聞こえた気がした。
俯いていた碧が、ゆっくりのぞみのほうをみる。
「絶対不幸にさせない。絶望で終わらせるなんて—2人の死を無駄にするなんて私はしない!!」
最後は大きな声で、彼女は誓ったように言う。
その目には光が、希望があった。
「碧—————、」
涙をポロッと流し、のぞみは立ちあがる。
「君たちは一体………。」
- 第十三話(最終) 「ありがとう」 ( No.14 )
- 日時: 2012/03/05 19:03
- 名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)
—ごめんね、こんなことになっちゃって。
—いいわ。別に。幸せだった、貴方は本気を出して戦ってくれた。
—うん、そう言ってもらえるなら嬉しいな。それじゃあ、あたしはこれで。
—ええ。元気でね。
—ごめんね、ホントに。
—姉さんが前いってたわ、ごめんじゃなくてありがとうっていいなって。
—そっか、じゃあ、ありがとう。
—ありがとう。碧、
「………? 」
「あっ、やっと目覚めた。」
「姉さん? 」
私をかばって津波にのまれて死んだ姉さんが、笑顔で私を見ていた。
「ったくうー、公園で倒れてたらしいじゃん? 」
「え? 」
ベッドから起き上がり、窓を開ける。
地震がなかったように、
綺麗な木々や綺麗な家が広がっていた。父さんも母さんもいて、みんなにこにこしてた。ただひとり、碧だけが居なかったけれど。
「私幸せだよ。碧」
空に向かって、笑顔で呟いた。
- コメント返信 ( No.15 )
- 日時: 2012/03/06 19:31
- 名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)
( No.11 )
コメントに気づかずにごめんなさい。
ありがとうございます!
ほんとにうれしいです……ぐすん、
友達ですか?
おKです、私でよければ^^
- 続き 「詳しく」 ( No.16 )
- 日時: 2012/03/06 20:19
- 名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)
最後まで、
「魔法少女あおい★マギカ」を読んでいただきありがとうございました。間違いがところどころあるのは私自身も気づいていますが残念ながらパスワードを忘れてしまったため直せません。すみません。
ところで、
12話と最終話の間が気になる。
一体最終話までなにがあったかわからない。
と思う方もおられると思うので、詳しく書かせていただきます。
「キュゥべえ!!—私、貴方の思惑通りにさせないよ。絶対に。貴方も魔女も別の星に連れていったりしない。」
「君の力で同行なるとは思えないんだけどね」
大空にぽっかり穴があく。真っ黒な玉が浮き上がっているかのように、そしてだんだん広がっていく。
「…そのうちこの星も消える。あのブラックホールに飲み込まれてね。あそこは別の星へとつながる扉。魔女も、魔法少女もこの世界もみんな吸いこんじゃうんだよ。」
「そんな、……そうなったらこの街の人達は……!! 」
「魔法少女の素質がある子は吸いこまれて別の星にうつるけど、ない子はきっとブラックホールに飲み込まれた時点で砕け散るだろうね」
「なんてむごいことを……」
「大丈夫だよ—私の命を代えてでも、みんなを幸せにして見せる!! 」
彼女がそう叫ぶと体中が綺麗に金色に光り、銃をも光らせる。燃えるように、輝くように——彼女は希望に満ちあふれていた。
彼女はブラックホールに銃を向ける。
「そんな……そんなことしたら碧。君は—」
「私はどうなってもいいの、ただあのブラックホールだけは……!! 」
絶望そのもののブラックホール。
きっとあれは、希望をも吸いこむ恐ろしいもの。
パンッ、
—のぞみはしっかり見た。
綺麗に輝く銃弾。それが素早く、けれどのぞみの瞳に残るくらいの遅さで、ブラックホールへと飛んでいく。
あたりが金色の光で包まれる。
あまりのまぶしさにのぞみは目を瞑る。
ブラックホールは光が消えると同時に消えた。
のぞみが目を開けると倒れている碧が居た。彼女は制服姿に戻っていて、ボロボロだった。
「あおい……」
「よかった、……私、みんなを幸せにできるみたい、……みてよ」
彼女は指をさす。
「え?」
そこには綺麗に広がる原っぱ。
公園だ。
台風でなくなったはずの公園があった。
そこには消えたはずの街があった。
笑顔の人が居た。
「———あおい、ありが………」
太陽がさした。
お礼を言おうとしたのぞみが振り返ると、碧はいなかった。ただ彼女の髪留めだけがあった。
「あ、……碧……ありがとうね。ありがとう……」
涙をぽろぽろ流すのぞみ。
髪留めをしっかり胸に抱き、彼女は何度も彼女の名前をよんだ。
- Re: 魔法少女あおい★マギカ ( No.17 )
- 日時: 2012/03/06 21:19
- 名前: mk (ID: AtgNBmF5)
お久しぶりです!mkです!
最終回を迎えてしまいましたね!
此処までのお話はかなり感動的でした!!
今度何かお話を書くときは教えてくださいね!
楽しみにしています
この掲示板は過去ログ化されています。