二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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—薄桜鬼—
日時: 2012/04/19 22:19
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)

どうも、紫苑です

なんとなくの小説ですので、続くかどうか…
お目汚しなならなければ幸いです
早速ですが、キャラ紹介

—オリキャラ—

東雲 斎<シノノメイツキ>

容姿・光の加減によって蒼く見える黒髪
脇髪が脇辺りまであり
後ろは肩にかからない程度で残バラに切られている
この時代ではちょっとありえないような格好をしています
(動きやすさ重視の)

性格・暗い。異常なまでに片言。故に言葉が通じないこともしばしば。冷静沈着。たまに天然。

身長・山崎の少し下

年齢・沖田以上土方未満

その他・女。新選組諸士調役兼監察長
喜怒哀楽及び表情、感情等が多少欠けている
小太刀の右差しの逆手持ち(左利きではありません。)
基本は体術だが刀でも風間並に使える

おそらく、これだけです。
誰か心が地球規模で広い人、
画才の欠片もない紫苑の変わりにこの子を
書いてくれませんか!?

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Re: —薄桜鬼— ( No.57 )
日時: 2012/04/30 22:19
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)



東「脱げば?」

騒がしかった部屋が水を打ったように静かになった
唖然と口を開いている男たちとは対照的に
この状況を作り出した当の東雲は当然と言わんばかりに
首をかしげる

近「それはいかんだろ!」
東「何故?」
近「嫁入り前の女子の肌を…」
東「男。無問題?女。理解済み」

とり乱れた近藤の言葉を遮るように発された
東雲の言葉に今度は男たちが首をひねった

原「斎…そりゃ、男なら脱いでもいいのかったことか?」

コクリ

藤「じゃ、じゃあさ。理解済みって何が?」
東「?」

問題投問の繰り返し
噛み合っているような噛み合っていない会話
3馬鹿と東雲はお互いに首をかしげてハテナを浮かべている
その様子を遠目で見ていた沖田は袂で口を押さえている
あからさまに笑っている

東「?脱ぐ。拒否。故。女。理解可能」

コクリとうなずき勝手に理解している
すると今度は永倉がポンと拳を打った

永「近藤さんが脱ぐなつーことは女だって事を言ってんのと同じだって言いたいんじゃねーか」
藤「あー、なるほど」
原「新八にしては勘がいいな」
永「ンだと!」



なんか良く解んなくなってきたから
切ります

Re: —薄桜鬼— ( No.58 )
日時: 2012/05/01 21:58
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)



永「しかし女とわかった以上、殺しちまうのも忍びねぇやな」
土「男だろうと女だろうと、性別の違いは生かす理由にならねぇよ。現に斎だって、性別の違いで仕事を分けているわけじゃねえだろ?」

土方はそう永倉に告げる。
実際、東雲は女性と言うことで隊務を分けられてはいない。
むしろもっと危険な任務につくこともあるくらいだ。

藤「たしかに斎はそうだけどよ」
山「それに女性に限らず、そもそも人を殺すのは忍びないことです。治安を護るために組織した私隊が、無益な殺生をするわけにはまいりません」
沖「結局、性別がどうあれ、治安を乱しかねないなら話は別ですよね」

山南の言葉に沖田は微笑んで言う。
たしかに沖田の言ってることは間違っていない。

東「やはり。殺す。か?」

東雲が問いかけると、沖田は苦笑し土方は頭を抱えた。
処分するとなれば東雲が一番適任なのは間違えないだろう。
が、今の東雲の発言は今までの会話をまるで聞いていないようだった

【あの】失敗作の話が出回れば被害はこちらに来る
これ以上新選組が活動しにくくするのは得策ではない。
だからこそ目撃者の処遇に困っているのだが。

近「それを判断するためにも、まずは君の話を聞かせてくれるか」

近藤の視線を受けて、目撃者は口を開いた。
みんなの視線を受ける中、目撃者は少しずつ話し始める。

雪「私は、雪村千鶴といいます」

目撃者、否、雪村は自己紹介を初めとして、順序をたてて事情を話した。
元は江戸にいたこと。
連絡のつかなくなった父親を京へと探しにきたこと。

近「そうか…、君も江戸出身なのか!父上を探して遠路はるばる京に来たのか!」

近藤は感極まったように目を潤ませた。
きっと雪村の境遇を哀れに思ったのだろう。

近「して、お父上は何しに京へ?」
雪「父様は、雪村綱道という蘭方医で——」
土「なんだと!?」

Re: —薄桜鬼— ( No.59 )
日時: 2012/05/01 22:31
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)


ちょっとsaidがぐちゃぐちゃになります!
(今更だな、うん)
読みにくいかもです。すんません


東「え…?」

場の空気が一変した。
緊張が広間に広がる。

近「これは、これは…。まさか綱道氏のご息女とはね」
雪「父様を、知っているんですか…?」

みんなは複雑そうな顔をしている。
その中でも東雲は思わずといったように呟きそのまま硬直している。

斎「…綱道氏の行方は、現在、新選組で調査している」
雪「新選組が、父様のことを…!?」

斎藤の言葉に雪村が驚きの声をあげる。
だが、東雲の耳にはその声すら入ってこない




嘘だ…嘘だウソだウソダっ!
何で今更、ありえない
ある訳がない!
まさか、あいつらが…いや、でも…
もう15年もたってるんだ。いくら奴等でももう諦めてるだろ…?




いくら問うても、誰かが答えを出してくれる訳ではない。
それでも、必死に存在しない出口を暗闇の中
ただひたすらに探った

藤「斎、おいっ、斎!」

混沌とした暗闇から意識が急浮上したような感覚に襲われた

藤「大丈夫か?真っ青だぜ」
東「平気。大事無。」

不覚だ
こんな大勢の目がある中意識が飛んでいたなんて
藤堂の声によってなのか、みんなの視線は東雲に向いていた

山「まあ、何にせよ。君のおかげで綱道氏が見つかる可能性は、格段に上昇しましたよ」
雪「え?」

山南が気を利かせてみんなの意識を元の話に戻した
藤堂が耳打ちで〈話を聞いていたか〉尋ねたのに
東雲は頭を横に振ったがその先の話は聞かず雪村に疑いの視線を向けていた

山「娘である君ならば、身なりが変わっていようと看破できますよね?」
雪「……はい」

山南の言葉に雪村はうなづいた。
協力することで、自分の処遇がよくなるのならと雪村は思った。
それに本来の目的は父親を探すことだからだ。

Re: —薄桜鬼— ( No.60 )
日時: 2012/05/01 23:07
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)


もうすぐテストだから更新できるときに
一気に更新します



土「あの蘭方医の娘となりゃあ、殺しちまうわけにもいかねぇよな」

めんどくさそうに土方は雪村を見つめた。
雪村が黙っている保証はないのだが、有力な情報者を殺すわけにもいかず。
また頭を悩ませる問題になってしまったのだ。

土「…昨夜の件は忘れるって言うんなら、父親が見つかるまでお前を保護してやる」
近「父上を見つけるためならば、我ら新選組は協力を惜しまんとも!」
雪「あ…、ありがとうございます」

雪村は嬉しそうに頭を下げた。
自分の身の安全と、父親を見つけるための協力者ができたことに対する喜びからだろう。

沖「殺されずに済んで良かったね。…とりあえずは、だけど」

沖田は相変わらずのニコニコした笑顔のまま。
そうとりあえず身の安全は決まったものの、雪村に問題があれば彼らは彼女を斬り捨てるだろうから。

雪「はい…」
近「本来であればここのような男所帯より、所司代や会津藩に預けてやりたいんだが…」
東「無理。難題。」

近藤の言葉に、東雲が答えた。
たとえ雪村が女性であろうと、他の場所へと移すことはできない。
それは彼女が昨日、新選組の幹部しか知らない秘密を見てしまったからだ。

斎「不便があれば言うといい。その都度、可能な範囲で対処してやる」
藤「お、一君が優しい言葉かけてる」

斎藤が雪村にかけた優しい言葉を聞いて、藤堂が驚きの声をあげた。
斎藤はその声に少し怪訝そうな顔になったが、すぐ普段の表情に戻った。

東「一。優しい。何時」

東雲がそう言うと、その場にいたみんなが刺すような視線を斎藤に向ける。
なんだかんだいいながら、東雲を慕っている人の集まりなのだ。

雪「あ、あの、ありがとうございます」

そんな空気を壊すかのように雪村が頭を下げる。
昨日といい、雪村は場の空気を壊すようだ。

永「ま、まあ女の子となりゃ、手厚くもてなさんといかんよな」
藤「新八っつぁん、女の子に弱いもんなあ…でも、手のひら返すの早すぎ」
原「新八だから、ありだろ?」
藤「あーたしかにな」
永「平助、左之、おまえら後で覚えとけよ」

わいわいと言い合う三人を、雪村は見つめていた。
まるで兄弟のような三人。

東「俺は…まだ…」

喧噪のなかにか細い東雲の声は誰の耳にも届かず
消え失せた

Re: —薄桜鬼— ( No.61 )
日時: 2012/05/02 05:26
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)



原「まあ、屯所が華やかになると思えば、新八に限らず、はしゃぎたくなるだろ。斎も、たまには同い年頃の女の子と一緒にいたいだろうし」
東「・・・・」

しばらくたっても原田の問いに対する東雲の返答が返った来ない。
俯き加減の東雲にはまるで抜け落ちたかのように表情がない

藤「斎?」
東「…ん?」

肩揺すられてやっと顔をあげる

藤「斎さ、やっぱ疲れてんじゃないの?」
東「大丈夫」

きっぱりと言い切ったが血の気が失せ真っ青になったその顔では説得力の欠片もなかった

土「ッチ」

苦労症の土方には悩みの種が尽きない
これをかたずけ用とするとまた別のところで問題が起きる
苛立たしげに舌打ちをし、一度視線を上に向け
東雲と視線を合わせた

土「斎は一度部屋に戻れ」
東「俺。大丈夫。」
土「命令だ。文句は聞かねぇ」
東「諾…」

土方に命令といわれると逆らえない
ふらりと立った足もとは覚束ない
次の瞬間、東雲は消えた
表現としてはこう示すのが適切だろう

山「隊士として扱うものまた問題ですし、彼女の処遇は少し考えなければなりませんね」

唖然としている雪村を置いて話は再開した
彼らにとっては日常のほんの些細なことなのだ


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