二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ハッピーエンド 〜イナGO〜
日時: 2012/07/09 18:25
名前: 藍紅  ◆jqzZxVcA6Q (ID: MWVP7N9m)
参照: 京たんとアルファとベータは俺の嫁だ、異論は認めん。

はいどうも。藍紅です。
「またお前か」とか思った人はbackplease!

注意!
・作者(藍紅)の妄想がついに爆発した
・何か見たことのある内容(なのは藍紅がハマったから)
・グロイ表現があるシリアス(というか藍紅にはシリアスしか書けない)

耐えられる人はどうぞ!

オリキャラ募集終了いたしました!
沢山投下してくださってありがとうございました!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25



Re: ハッピーエンド 〜イナズマイレブンGO〜 ( No.1 )
日時: 2012/06/24 17:51
名前: 藍紅  ◆jqzZxVcA6Q (ID: 6w2XcUmF)
参照: 京たんとアルファとベータは俺の嫁だ、異論は認めん。

プロローグ

ハッピーエンドを、俺は許さない。








申し遅れました。俺は100番です。
何故番号か、それは俺がここ…ゴッドエデンのシードだから。

シードは番号で呼ばれる。俺は100番だ。


本名は、剣城京介です。



俺は、ずっと牢屋のような地獄に閉じ込められ、時間になれば大砲が飛び交う所で
サッカーの訓練をして。
くたくたになった体で少ししか出ない夕食を食べて寝る。

もちろん、部屋なんてものはない。
囚人か暮らすような牢屋みたいな所だ。



「280番!前へ出ろ!!」
「ひっ…!」

あぁ、またか。
280番と呼ばれた新米シード。
俺より番号が遅いから俺より後輩の奴だろう。

教官の奴らに逆らっても、いい事なんかないのに。


休憩者になるんだろうな。
あ、休憩者っていうのは怪我で動けなくなったシードの事。
その後教官に連れて行かれる。死刑室に。

そして、人間の形が無くなるまでぐちゃぐちゃにされるんだ。


役立たずはフィフスセクターには必要ない。
そういうことだ。


280番の奴は、きっと殺される。
ここはそういう場所なんだ。いい子にしてないとすぐ目をつけられて。
いじめにあって。怪我を負って、休憩者にされて、死ぬ。


俺は、いままでにそんな人物を何万と見てきた。
残酷で、酷過ぎるありさまさ。


こんな冷徹な性格の俺は、一応この物語の主人公な訳で。
俺は、そんなの全然気になんて留めないけど。



「100番、前へ出ろ」
「はい」

あぁ、呼び出しくらった…。
俺が何したって言うんだよ…。


「なんでしょうか」
「お前は頑張っているってことでした、まる」

変な喋り方だ。
だが、コイツは教官の中では偉い方。
名を…なんだっけ、忘れた。

「君に、贈り物〜ギフト〜をあげるのでした、まる」
「ありがとうございます」

これで、ギフトは5個目……。




あぁ、ギフトとはなにかと。
ギフトを10個集めれば、自由になれるんだ。


俺はもう5個目。


こんな囚人みたいな生活はもううんざりだ。




「003番」
「はい」

003番…一番俺が嫌っている奴だ。

名を「天登白竜」という。
言いづらい名前だ。というか、呼ばないけど。



アイツもギフトを貰っている。
腹が立つ。

あんな奴、一生出られなきゃいいのに。




いっそのこと、死ねばいいのに。










なんていっても、敵わないんだがな。


はは、笑えてくる。





「100番、」
「は、はい!」

唐突に番号を呼ばれて吃驚した。
いきなりなんだよ、俺に何か用なのか。


「お前はこれよりマスターランクのシードとして活動してもらう」
「本当ですか…?」
「あぁ、本当だ。マスターランクシードの長を務めてもらう」
「こ、光栄です…有難う御座います」

俺は、こんなこと嘘だと思った。

幸せなんて、どうせ不幸になるんだ。




「それでは、ついて来い」
「はい」

どうやら本当の様だ。
嬉しい。素直に、嬉しい。


「今日からお前はこの部屋を使え」
「分かりまし、た………!?」


部屋を見て驚いた。
いい意味で。

綺麗な部屋だ。黒を基調としたシックな部屋。
俺の好きな雰囲気で、ふかふかそうなベッドもあった。


なんだよ、これ。マスターランクのシードってこんな得してたのかよ…。

嘘だろ、



「こ、ここを俺が使ってもよろしいのでしょうか…」
「当たり前だ」

そう言われて、涙がこぼれた。


いままで、どれだけ大変だったと思ってるんだ。

俺はいきなりファーストに就任したからサードランクの奴らを見た事はなかったが、
酷い拷問を受けているらしい。休憩者もかなり出る。


俺は、死ぬわけにはいかない。



兄さんの為。兄さんの為なんだ。




俺は、ドアをゆっくりと閉めてベッドに倒れ込んだ。
ファーストの時に使ってた物とは大違いだった。

ふかふかしていて、気持ちいい。
部屋を見て回ろうと疲れきった体を起こし、部屋内のドアを開けてみて回る。
寝室の他に、風呂とかベランダとか。

どこのホテルだよ、と思うくらいの設備だった。


出入りは比較的自由で、出歩きもできた。
少しだけ、自由に慣れた気がした。



「100番、いるか」

入って来たのは俺の大嫌いな奴。

「003番……何の用だよ」

コイツもマスターランクに上がったのか。

だが、長は俺だ。



俺は長なんだ。口答えなど…。


「100番、お前…番号を変えられるそうだ。
  一桁<セルター>を貰えるらしいぞ。当の俺はとっくに貰っているが」
「失せろ、お前の顔見たくねぇんだよ…教官に言っとけ。後で行きますってな」
「………分かった」


003番は出てった。
その後、そそくさとフィフスセクター公認のユニフォームに着替えて教官の部屋へ行く。

ノックする。中から返事はない。

教官が黙っていた時は、入っていいとの証拠だ。


「失礼致します。100番、剣城京介です。ご用件を伺いに参りました。」
「100番、剣城京介よ。今日から君に<ゼロ>の称号を受け渡す」
「有難きお言葉。ですが、この俺に<ゼロ>の称号など…」
「<飛翔龍>の称号を持つお前にならば適任だ」
「ありがとうございます」


<ゼロ>…正確には<零>

ゴッドエデンのシードの中で、一番優秀な一人にささげられる称号である。

その次にいい称号は<飛翔龍>だ。

俺は両方持っている。





このまま、自由になりたい。



NEXT


プロローグ長ぇ!!

はい、元ネタはおわかりの通り「囚人と紙飛行機」です。
あ、でも内容はイナゴで私のオリジナルです。

でも、元ネタは囚人と紙飛行機。
囚人ネタ一回書きたかった。

Re: ハッピーエンド 〜イナズマイレブンGO〜 ( No.2 )
日時: 2012/06/25 17:42
名前: 藍紅  ◆jqzZxVcA6Q (ID: 6w2XcUmF)
参照: 京たんとアルファとベータは俺の嫁だ、異論は認めん。

1話「マスターシード」


(剣城side)


あぁ、退屈だ。

マズターシードは訓練以外の時間は自由なのだ。
サードはこの時間、過酷な重労働をしているらしい。
セカンドは大砲でサッカーの特訓。
ファーストは俺もやっていた通り、他のファーストとサシのバトルをする。

マスターは、自由なのだ。



まだファーストの方がマシだったかもしれない。
凄く…暇だ……。


唐突に、部屋のドアがノックされる。



「はい」
「ゼロ、いるか?」

ゼロ…そう、俺の番号だ。

一桁<セルター>を貰えた俺に死角などない。
声は003番のものだった。

「居るが」
「入ってもいいか?」
「どうぞ」

ゆっくりとドアが開く。
003番だ。


「何の用だ、003番」
「…天登白竜」
「は?」
「天登白竜、俺の名だ。白竜でいい」
「あ、あぁ…」

いきなり名乗られ、驚いたがそういうことだったのか…。


「で?」
「お前の名前は?」
「……剣城」
「下の名前なのか?」
「いいや、」
「下はなんて言うんだ?」
「京介、剣城京介だ」
「そうか。何と呼べばいい?」
「ゼロ」
「番号だろ、それ」

はは、と003番…もとい、白竜がそういう。

あぁ言えばこういう白竜はうざったらしいと思っていたが
結構面白い奴なのかもしれない。


「じゃあ、京介でいいか?」
「……あぁ、」
「じゃあ、これからよろしくな。京介。」
「あぁ…」


めんどくさい。

何故俺は返事をしてしまったのだろうか。


馬鹿か、俺は。



「京介、お前はいつからフィフスセクターに?」
「……2年前」
「そうか。俺と同じだな」
「白竜、」
「なんだ?京介」

白竜は俺に近づき、俺の横に座った。
近くで見ると、美しい顔立ちをしている。男の癖に。
白とアイビーの二色の長い髪。
真っ赤な瞳。

コイツ…結構容姿端麗なんだな。



「京介?」
「あ、あぁ…悪い。」

コイツに、見とれていた?

いいや、そんなわけない。


「何か考えごとか?」
「まぁな…」
「京介、お前は俺を…どう思う」
「どうって…別にどうも思わねぇよ」
「酷い言い様だな」
「白竜、お前は…お前は、俺をどう思う」
「お前の事を?そうだな…」


白竜ななにか考え出す素振りを見せる。
わざとらしいが、割と本気で考えてくれているようだ。


「友達、」
「ともだち…?」
「そうだ。友達。俺とじゃ、嫌か?」
「いいや…ありがとう白竜。」
「礼を言われる程ではない。仲良くしよう、京介」
「あぁ、」


あれほどうざいと思っていた奴が。
いまでは…今では大事な友達。

人間って不思議な生き物だ。


それと同じくらい、俺が生きているのも不思議だけど。






「白竜」
「なんだ?」

呼べば返ってくる返事。
誰か、傍に居てくれるのがこんなにも嬉しい事だなんて思っていなかった。


「お前は…俺がどんな奴でも、例えばとんでもない大悪党だったり、人を残酷に…動物扱いする奴でも
  白竜は…ずっと俺と一緒に居てくれるか?仲良くしてくれるか?傍に居てくれるか?」
「無論、そのつもりだ。お前から離れる気などない」
「それはちょっとうざいかな…でも、嬉しい」
「そうか。」

白竜と夜までずっと一緒に他愛のない話で盛り上がっていた。


「なぁ、京介」
「なんだ?」

名前を呼ばれ、返事を返す。


「俺がもし、お前を連れ出してここから逃げ出したいと言ったら…お前はついてきてくれるか?」
「なに言い出すんだよ…白竜がそう望むんなら、一緒に行く」
「京介、俺は…」
「なんだよ?」
「俺は、お前の事が好きなったんだと思う」

友情、って意味でなんだよな…?
好きだと言われて嫌ではなかった。

でも…複雑だ。

「好き、って…」
「京介が、好きだ。出来るものなら、俺はすべてを捨ててお前と逃げる。」
「嘘だろ…」
「多分、一目惚れだ。京介を見た瞬間、落ちたんだと思う。」
「白竜…」


続く


はい、1話終わりました。
「あれ?このストーリーどこかでやってなかったっけ?」
とか思った人は前作「不思議の国のアリスinイナクロ」や
「時を翔ける少年たち」などを読んで下さった方々なのでしょう。

白京は結ばれません(てへぺろ
京介は白竜の事が好きになるけど、白竜と自分では釣り合わないと思い、自分から振るという……。


あ、ネタバレだこれwwwwwwwwwwwwwwwwwww


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25