二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 琴里「神無月、あんたクビね」神無月「………えっと、はい?」
- 日時: 2012/07/27 11:25
- 名前: roki-siesta (ID: 13s.kbX8)
デート・ア・ライブ二次創作ss
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- Re: 琴里「神無月、あんたクビね」神無月「………えっと、はい?」 ( No.4 )
- 日時: 2012/07/29 19:32
- 名前: roki-siesta (ID: 13s.kbX8)
士道・十香・神無月「いただきまーす」
士道「………う、うめぇじゃん」
十香「美味だッ!美味しいぞ神無月!」バクバク
神無月「喜んでいただいで私も嬉しいですよ」ニッコリ
士道「ほんとに……一回、精神矯正でもしたほうがいいんじゃねぇの?」
十香「うまーっ!神無月!貴様本当に性格がマシなら完璧だったのではないか?」
神無月「それ、行く先々で言われるのですが……まぁ、皆さんがそう思っている分には、仕方ありませんよね」クルクル
士道「作りに来てもらえれば、俺も楽なんだけどな。神無月さんは琴里と一緒なのが気まずいんでしょ?」
神無月「私は大歓迎なのですが、司令と顔を合わせるには、少し時間が欲しいですね……」
十香「む?神無月は琴里と喧嘩でもしたのか?私が間を取り持ってやってもいいぞ。報酬はきな粉パンだ!」
神無月「いえいえ。私が司令と喧嘩すると思いますか?」
士道「いやあなたの場合は一方的に殴られておしまいでしょうに……」
神無月「てへっ☆バレちゃいましたか」
十香「喧嘩でないとすれば……一体なんなのだ?」
神無月「説明するとなれば……難しいものなのですが……」
士道「いや、無理に言わなくたっていいんですよ?俺が説明しときますし」
神無月「ははっ、士道くんは優しいですね。でも、この場合は質問された私が答えた方が良さそうです」
神無月「士道くん、十香が人間らしくなっている事に気付いていますか?」
士道「いや、前から人間みたいな行動を取ってましたけど……少し子供っぽくはありましたけど」
神無月「彼女は元精霊ですよ?人間の原理がまともに合致すると考えてはいけません」
神無月「彼女は<知る欲求>と言うことを知ったのですよ。これは、人間としての深層心理、欲するという事を深く進めた状態であることがわかります」
士道「欲する……ですか」
神無月「人間の三大欲求、食欲、性欲、睡眠欲。これら3つを含む、生理的欲求については、私たちは心配していませんでした。精霊も生き物ですから」
神無月「でも、知識欲、獲得、優越、防衛……これ等の高次的な欲求に関しては、人間が後天的に、社会構造によって形成された欲求です。そして、社会はこれがあることを当たり前だと認識しています」
士道「えっと………つまりは?」
神無月「士道くんは、他人に認められたい。周囲から愛されている、という実感は、あった方が嬉しいですよね?」
士道「えぇ……まぁ、普通は認めて欲しいですよ」
神無月「では、蟻などの昆虫類は、認めて欲しいから、働くのでしょうか?」
士道「違いますけど……」
神無月「そういうことです。人間は社会の地位や、承認、そのような事を欲する高次的な欲求を持っているのです」
神無月「その1つが、知識欲、なのですよ。高次的な欲求は面倒なんです。言葉で一概に説明出来るようなものではありません」
神無月「私たちラタトスクは、精霊との対話によって戦闘により殺害を否定する、いわば平和的解決によって精霊たちを守りたいという集団なのですよ」
神無月「私たちの問題点は、幾つも挙げられました。そもそも、精霊を無効化したところで人間社会に溶け込めるのか、今後のアフターケアまで出来るのか、それが私たちラタトスクの課題でした」
神無月「アフターケアに関しては、顕現装置を使用すれば、何等問題ありませんよね。でも、前者は問題点として残ってしまいました。人間社会に溶け込めるのか?それが課題でした」
神無月「大袈裟ですが、もし仮に士道くんが数百人の精霊を救ったとします。彼女らはどうやって生きていくのですか?生き物を救うとは、その生き物の今後も責任を持って育てることと同義なのです」
神無月「少し話が反れてしまいました。すみませんね。私たちはそう言う集団で、士道くんはそう言う集団の核となっている事を認識して欲しかったのですよ」
士道「そ、そうですか……」
神無月「精霊が殺されるのを見ているだけなのは嫌なのでしょう?」
士道「当たり前だっ!俺は十香を、四糸乃を、琴里を救ったんだ。精霊に例外なんていない。俺は、助けてと手を伸ばした奴全員を救うさ。例え、綺麗事だと罵られても、俺は間違っているなんて思わない。俺は正しいはずなんだから」
神無月「………それでこそ、士道くんですよ。では、十香。お答えしましょう」
十香「途中から何の話なのかわからなくなったぞ……」
神無月「十香は分からなくても結構ですよ?難しい話ですし。お答えしますよ。」
神無月「司令と喧嘩したのか、でしたね?答えはNo です。私は元々喧嘩しない主義ですし、今も司令が大好きです」
十香「で、では……どうして顔を合わせたくないのだ?」
神無月「私は、その……解雇されたんですよ。司令に。所謂、リストラという物です。司令が気を遣って、自主退職にしてくれたお陰で、当面のお金は保証されていますが」
十香「……?リストラとはなんだ?解雇?」
神無月「おや、わかりませんでしたか?すみません……学生に分かりやすく言うと、退学、です」
十香「ふむ……と、言うことはだな……」
神無月「私は、もうラタトスクのクルーでも、フラクシナスの副司令でもないってことです」
十香「そうなると、どうなるのだ?」
神無月「簡単に言いますと、もう、村雨解析官にも、司令にも、どのフラクシナス構成員とも、関係が断ち切られたことになりますね。十香に分かりやすく言うと、絶交、ですかね」
十香「…………」カタカタ
神無月「ど、どうしましたか?十香」
十香「その……悪かったな。神無月の気持ちも知らないで……考えが甘かったようだ……」プルプル
神無月「まぁまぁ、お気になさらぬよう」
十香「気にしていたのは貴様の方であろうが!!神無月!!」
神無月「………はて。なんの事やら」
十香「惚けるものいい加減にしろ!私は、シドーに逢うまではずっと一人だったのだ。シドーは、私を肯定すると言ってくれた。私は、世界から存在を否定されていると思っていたからだ」
十香「だから、私はその時の感情が痛い程にわかるッ!貴様はずっと、ずっとずっとずーーーっと、あの艦内にいたのであろう!?貴様にとっての世界はあの空中艦ではないのか?」
神無月「えぇ、否定は出来ませんね。私はずっと司令の補佐をしていましたので」
十香「嫌だろう。そうであろう!!わかる。私には、貴様の事が痛い程にわかる」
神無月「同じ事を二回も言わなくてもわかりますよ」
十香「話に水を注すでない!私は貴様を救いたいと思っているのだ。かつての私にシドーがしてくれたように、今の私は貴様に何かしてやりたい。私を頼ってくれないか、神無月」
神無月「…………っ」
十香「私はまだ……いや、これからもずっと、未熟なままだろう。貴様とは年齢も、重ねた知識の量も、経験も劣る。だけど……あぁっ!なんと言えば良いのだッ!?」
士道「十香。無茶すんなって」
十香「シドーは今関係ない!私は今、コイツと……神無月と話しているのだ!」
士道「いや、そう言うことが言いたいんじゃないんだ。十香には言葉が少なすぎる。まだ真面目な話が出来るような程じゃあない」
十香「そんな!私はただ……」
神無月「いえ、十香。ありがとうございます」
十香「神無月!私はまだ何も……」
神無月「もう、十分に伝わりましたよ。十香。では、改めて、ご挨拶をさせていただきます」
神無月「十香の隣室に引っ越して来ました、神無月恭平と申します。以後、お見知り置きを」
- Re: 琴里「神無月、あんたクビね」神無月「………えっと、はい?」 ( No.5 )
- 日時: 2012/07/30 22:41
- 名前: roki-siesta (ID: uY/SLz6f)
翌日、午前八時
神無月「はぁ……中津川はまだでしょうか……」
神無月「言っときますけど、私集合時間の一時間前にはいるんですけど」
神無月「いや、でもここで合ってますよね……?天宮の休日は確かここで……」
神無月「私は外に出たりあまりしませんし、正解かどうかもわかりませんけど」
神無月「普通なら、こんなものなのでしょうか?それにしても、集合時間くらいは守って欲しいものです」ハァ……
ガチャ、ゴンッ
神無月「アイタッ!?」
中津川「あ、副司令ってばここにいたんですか?遅いなーっと思って出てきて正解でしたよー」
神無月「なぁぁかぁぁつぅぅぅがぁぁゎぁぁぁ…………」
中津川「………いかがいたしましたか?」
神無月「いかがも何もないですよ!昨日私に、扉を開ける時くらい確認しろ、と言いましたよね!?あの台詞を今の貴方にプレゼントフォー・ユーです!」
中津川「あ、扉ぶつけちゃいました?めんごめんご☆」
神無月「ノリが軽すぎます!もっと誠実な感じで謝罪してください!」
中津川「そ、そんな……///体で償えだなんて………」
神無月「そろそと怒りますよ?中津川」ゴゴゴゴゴ
中津川「じょ、冗談じゃないですかぁー……副司令ったらぁ☆」キャピッ
神無月「……………イラッ」
中津川「ちょ、温厚な副司令のキャラがずれてますよ!戻って下さい!」
神無月「まぁ……こちらにも問題点は有りましたよ?指定された場所が店内とは知らずに外で待っていたことです。でも、中津川は天宮の休日としか言ってくれませんでしたので」
中津川「後で気付いたんですよ。そう言えば副司令のメールアドレス知らないなーって。まーあの人の事だし来るだろーとは思ってましたけど」
神無月「そんな風に思われていたのですね……」
中津川「ま、まーまー……いいじゃないですか!中はちゃんと空調完備しているので、快適なはずです」
神無月「わかりました。中で制服を着させて貰いますので、少し時間をいただけますか?」
中津川「構いませんけど……」
神無月「では、しばしお待ちを」
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神無月「怖いくらいにサイズもピッタリですね……どこで私のサイズを知ったのでしょうか……」
中津川「似合ってるじゃないですか!」
神無月「いや、昨日の間にサイズチェックをしていなかった私が悪いのですが、それにしてもピッタリ過ぎませんか?」
中津川「いや、普通にサイズくらいわかりますよ。軍服のサイズ知ってましたし」
神無月「私 結構大きい筈なんですけど…」
中津川「それくらいどぅってこと無いですよ。稼ぎは副司令がするんですし」
神無月「か、稼ぎって……私に何をさせるつもりなんですか?」
中津川「何って……私言いましたよね?カフェを開くんですよ」
神無月「それと私が稼ぐ事との関係性が見出だせないのですよ」
中津川「クルーにするって言ったじゃないですか」
神無月「私が……クルーですか?」
中津川「ざっくり言うと副司令には接客係をして貰います」
神無月「私が接客ですか?」
中津川「そうですよ!貴方は性癖以外は完璧なんです!ルックスも素晴らしい。身長も高身長ときました。神はやはり公平です。貴方のその外見、スペック、それの上昇値を公平にする為にあの性癖が追加されているのですね!」
神無月「すみませんが……話が反れていますよ」
中津川「結果的に言えば、性癖を隠して下さい。神無月副司令」
神無月「わ、私はそんな色情魔に見えていたのですか!?」
中津川「貴方は何時もそうだったでしょうが……」
神無月「そ、そんな……ショックです…」
中津川「あんまり気にしなくても結構ですよ。開店は9時を予定しています。それまでに、マニュアルを読んでいて下さいね」
神無月「マニュアルだけで良いのですか?そういうものは、人に教わる方が、効率がいいと思うのですけど……」
中津川「先輩なんていませんし、他のクルーは、人格や経歴に問題が多数あるんですよ?そんな私たちにコミュニケーション能力を求めるんですか?」
神無月「わかりましたよ……仕方無いです」
中津川「では、よろしくお願いしますね。私は厨房で調理をしていますので」
神無月「中津川が調理ですか?私が見た方が……」
中津川「貴方は接客に集中してください。幹本がもうすぐチラシを持ってきてくれるので、それを川越に配らせます。ピークはお昼時でしょうね。それまで、頑張って下さいね、神無月副司令」
神無月「は、はぁ……」
- Re: 琴里「神無月、あんたクビね」神無月「………えっと、はい?」 ( No.6 )
- 日時: 2012/07/30 22:49
- 名前: roki-siesta (ID: uY/SLz6f)
神無月「マニュアル程度なら理解出来ましたが……やはり人間相手にしてみない事には、何とも言えませんね……」
神無月「客も来ないまま既に昼3時です」
神無月「新装開店なのに、この盛況では、今後どうなる事やら……」
カランカラン
神無月「おや、お客さんですか。いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」
???「えっと……神無…月…さん……来ま…した」
神無月「四糸乃ではないですか。今日はどうしたのですか?」
四糸乃「あ、あの……今日は……お客さんと…して…」
よしのん『やっはー、神無月さん元気ぃー?』
神無月「よしのんも、こんにちは」
よしのん『もぉー堅っ苦しいのはやめにしてちょーだい。あ、でも一応お客さんだから、そこはよろしくねー』
神無月「えぇ。心得ました」
四糸乃「そ、れで……ですね…えっと…私、お客さん……です」
神無月「えぇ。わかっていますよ」
四糸乃「そ、それで……私は…お、おやつを……」
よしのん『あぁあぁそーだ!神無月さんさぁー、さっきこぉーんなチラシを貰ったんだけどー』
神無月「チラシですか?確かに川越が配っているとは聞いていましたけど……」
神無月「なになに?【美青年ウェイターがおもてなしっ!フラクナシス、本日オープン!ほっとした時間を貴女に。オープン記念として、アップルティーを注文した方にはもれなくアップルパイが付いてきます】……ふむ…なるほど…」
四糸乃「そっ、それで!私が……士道さんに……お、お願い……したんです…そしたら、お金を…くれて……」
よしのん『いやーさー。四糸乃ったらこれでも張り切っちゃっててね。珍しく外に出てきちゃうんだからねー……神無月さん、お願いしちゃってもいいかなー?』
神無月「えぇ。構いませんよ。では、姫」
四糸乃「………?」
よしのん『ほぉーらっ!四糸乃呼ばれてるよ!』
四糸乃「………わ、私ですか?」
神無月「そうですよ、姫。お席はこちらになります」
よしのん『ちょっとぉー、神無月さん?よしのんの事は無視なのかなー?』
神無月「すみません。姫もこちらへ」
神無月「姫、ご注文はお決まりでしょうか?」
四糸乃「あっ……その……こ、これをっ」
よしのん『お?四糸乃はアップルティーセットにすんのー?んじゃーよしのんは横からちょこーっと貰おうかな』
神無月「では、アップルティーセットがお1つでよろしかったでしょうか?」
四糸乃「ぇ……ぁ……はぃ……」
よしのん『ここでまでそんな風じゃあー学校なんて行かせて貰えないよ?十香ちゃんは高校に行ってるのにさぁー。十香ちゃんは士道くんと一緒ってのもあるだろうけど』
四糸乃「あ……えっと…その……」
神無月「急かさなくても大丈夫ですよ、よしのん。フラクシナスでは、ちゃんと教育課程も一般常識レベルまでは教えられるはずですから。ゆっくり慣れていけば、そのうちに学校にも活けるようになりますよ」
よしのん『そいやーさー。神無月さんって、なんでここにいるわけ?いっつもあの船の中にいたよね?』
神無月「それはですね、私、彼処を解雇されたのですよ」
四糸乃「そっ……その……すいません……わかんないです……」
よしのん『んー?よしのんもわかんないなー。分かりやすく言ってくれるかなー?出来れば、四糸乃にも分かるように』
神無月「うーん……難しいですね……そうですね。簡単に例えるとすれば、私のしていた事は、村雨解析官に代わって貰って、私は用済みになったので、ここで働かせて貰ってるんですよ」
四糸乃「用…済み……ですか?」
よしのん『はっはぁー……悪かったねー神無月さん。悪い事聞いちゃったかな?』
神無月「いえ、気になさらなくても、結構ですよ。事実ですので」
よしのん『辛かったろうねー……あんだけ琴里ちゃんに執着してた神無月さんがやめちゃうってね……あの船も今静かでしょーねー』
四糸乃「変な……事聞いて……すいません……でした……」
神無月「ここは、逆に心配されたほうが悲しいというものですよ。では、ご注文を繰り返させていただきますね」
四糸乃「はい……」
神無月「アップルティーセットが一点、サービスで、アップルパイをお付けしますね。会計は、300円になります」ニッコリ
よしのん『おやおやー?ここには420円って書いてあるんだけどー?』
神無月「可愛らしいお二方への私からのサービスですよ。初めてのお客さんですし」
四糸乃「す、すいません……」
よしのん『やっはー神無月さんも言うようになったねぇー。見る目があるよ?四糸乃は良い子だし』
神無月「ただし、条件として、また来てくださいね?その時は、お友だちも連れて」
四糸乃「わかり……ました…ありがとう……ございます」
よしのん『んじゃー今度は十香ちゃんでも連れてこよーかな?うんうん、それがいいよ』
神無月「そうしていただけると嬉しいです。では、しばしお待ちを」
- Re: 琴里「神無月、あんたクビね」神無月「………えっと、はい?」 ( No.7 )
- 日時: 2012/07/30 22:50
- 名前: roki-siesta (ID: N.hBywMC)
神無月「中津川、アップルティーセットです」
中津川「了解しましたよーっと……」
神無月「そう言えば、アップルパイとアップルティーという組合せは、何か根拠があっての事なのですか?」
中津川「根拠ですか?私が神推ししているアニメで、その組合せを発見したので、合うのかなーっと思いまして」
神無月「また貴方はそうやって……」
中津川「いいですか?彼女らは嘘を吐きません。この世で最も信用できるソースは彼女らです」
神無月「中津川はz軸のある人との付き合いもしたほうが良いかと思いますよ?」
中津川「まぁ、いいじゃないですか。お茶の知識も二次元で付けましたし。アップルティーはアップルパイの余った皮で作るので、費用があまり掛からなくていいんですよ」
神無月「ってそれ余りで作ってませんか!?」
中津川「失礼な……時代はエコロジーなんです。環境に優しいんですよ」
神無月「仮にも、お客さんに出す料理なんですよ!?それに、それだとアップルパイセットじゃないですか!アップルティーはおまけじゃないですか!」
中津川「カフェなんだからお茶出すに決まってるでしょう……」
神無月「い、い、え!それは間違っています。お客さんに申し訳ないです!」
中津川「そうですか?」
神無月「そうです!それに、林檎の皮を使ったアップルティーの場合は、皮に渋味が少しながら出てしまうものなんです!少し考えたら分かることでしょう!」
中津川「少しくらい、わかりませんって」
神無月「その考えが、大きな問題になるんです。食事は、生き物として生活する為に必要不可欠な事です。でも、こんな店にまで来て食べる理由はなんだと思いますか?」
中津川「そりゃ……作るのが面倒だからでしょう?」
神無月「違います。本当にそうならば、スーパーで買ってきた食材を調理せずに生で食べればいいんですよ。生きる為、栄養を取る為なら、調理をする必要はありません」
中津川「じゃ、じゃぁ今はどうするんですか!今も待たせている所でしょう!?」
神無月「仕方ありません。今回、お代を頂くにはいきませんよ。中津川、厨房を出て下さい」
中津川「副司令!?」
神無月「出ていって下さい!貴方の様な人には厨房に立つどころか、食材に手を加える事さえも許しません!!」
中津川「じゃ、じゃぁ私は……」
神無月「いいから出ていって下さい!外に行って、川越とでもチラシを配っておけばいいじゃないですか!!」
中津川「…………はぁ……」
神無月「溜め息をついている場合ですか!?貴方って人は……」
中津川「はいはい。出ていきますよねそれで問題解決なんでしょ?」
神無月「そうです!いいから行ってください!」バタン
四糸乃「あ、……あの………」
神無月「何なんですか!!!」
四糸乃「ひぃっ……」
よしのん『神無月さぁーん?四糸乃を怖がらせちゃーいけないねぇ……ちょこーっとお痛が過ぎてるよ?』
神無月「あ、いえ……すみません……そんなつもりは無くって……」
よしのん『わーってるってー。神無月さんって悪い人じゃないってのは分かってるしー。んで、何があったの?』
神無月「あ、あぁ、それですか?中津川が少し、調理をする人としておかしかったので、つい……」
四糸乃「神無月……さん」
神無月「……なんですか?四糸乃」
四糸乃「その……余り、怒らないで……あげて下さい……あの人も……きっと悪気があった……訳じゃ、ないと……思うんです」
神無月「なんか、申し訳無いです……こんな小さい女の子にお説教されるなんてね」アハハ
よしのん『小さい女の子ってのは聞き捨てならないねー……四糸乃は普通の子より発育がいいんだぞー?』
四糸乃「な、何言ってるの……よしのん………!?」
神無月「申し訳ありませんでした、姫方。今回、お代はいりませんので、どうぞお席について待っていていただけないでしょうか?」
よしのん『んー?一体どういう事だい?』
神無月「詳しくは言えませんけど、私の奢りとでも思っておいて下さい」ニッコリ
四糸乃「わかり………ました。ほら、よしのん……行こ……」
神無月「お願いしますね……」
神無月「さて……どうするか……」
神無月「今から作り直すなんて論外です。アップルパイには時間じゃかかってしまいます」
神無月「要は、渋味を取ればいいんですよね……甘さでも足してみますか」
神無月「だとすると、砂糖が一般的ですが、余り多く入れると風味が失われてしまいますし……」
神無月「あっ、そうだ!蜂蜜なんてどうでしょうか!」
神無月「これにしましょう!蜂蜜なら風味を余り損なわずに渋味を消せます!」
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神無月「お待たせしました。アップルティーセットでございます」コトッ
四糸乃「い、良い香り……」
よしのん『おぉー!このパイが美味しそうだー!四糸乃、いただきますして早く食べよっか!』
四糸乃「う…うん……」
神無月「ささ、どうぞ、召し上がって下さい 」
四糸乃「いただき……ます」
よしのん『いただきまーす』
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よしのん『いやー、神無月さんがちゃんと調理出来る人だったとはねー』
四糸乃「少し……意外、でした」
神無月「あはは……今回は私、作ってないんですよ」
よしのん『ぶぅー。褒めて損しちゃったじゃーん』
神無月「初日だったものですから、今日は、ですけど」
四糸乃「じゃあ……明日、からは……?」
神無月「はい。私が作りましょう」
よしのん『ほんとに?よしのんは、その時になったら行こうかなー。ねー四糸乃』
四糸乃「私は……その……今日、無料にして……貰ったから……」
神無月「また、来てくださいね」
四糸乃「……っ……はいっ……」
よしのん『んじゃ、まったねー』バイバーイ
神無月「またお越し下さい、可愛い姫方」
- Re: 琴里「神無月、あんたクビね」神無月「………えっと、はい?」 ( No.8 )
- 日時: 2013/07/06 01:18
- 名前: 通りすがり (ID: 8KNIvfdi)
- 参照: http://p.tl/2BuG
神無月って、ここの管理人か!
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