二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【生徒会の一存】碧陽学園生徒会支援委員会議事録
- 日時: 2012/08/16 20:35
- 名前: ただの敷島クルル (ID: khxqjExY)
敷島クルルです。
ライトノベルはあまり読む方じゃありません。
タイトルがあまりにも突飛な物だったり、絵は綺麗だけど文面が・・・。
この設定は・・・、と。
読みこんでいけば!、と思うのですが冒頭の文章で読むのを諦めたり。
そんな私が好きな小説です。
ここのサイトの方も好きな方は多いのでは?と思います。
私自身小説を執筆するのは下手ですが、やっぱ好きな作品の二次創作は書きたいですよね!
ということでやってみました。
時間軸は一巻から卒業までの間!(笑
アバウトですいません!でも決めると色々不都合なの。
↓↓↓どうぞ↓↓↓
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【人物紹介】
・桜野くりむ
三年生。外見、言動、生き様全てがお子様レベルという奇跡の人。
役職は生徒会長。
・紅葉知弦
くりむのクラスメイトでクールでありながら優しさも持ち合わせている大人の女性。
ただし激しくサド
役職は書記
・椎名深夏
杉崎鍵のクラスメイトで暑苦しいほどの熱血少女、それでいて中身は乙女という
ある意味王道な人
役職は副会長
・椎名真冬
一年生。深夏の妹で儚げな美少女、BLの話になると活き活きする。
役職は会計
・杉崎鍵
生徒会唯一の男でギャルゲが大好きな二年生。
全ての美少女は俺のもの。
役職は副会長
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↓↓↓ここから本編説明↓↓↓
そこそこの売り上げを見せている生徒会シリーズ。
もちろん生徒会の方々は普段のお仕事+小説関係の事で疲れていたり個人の時間が足りないハズ!
そ こ で ! ! !
我ら碧陽学園生徒会支援会!
略して【碧陽会】が碧陽学園の良さを小説の方でカバーできないインターネットの方で宣伝しちゃおうというわけです!!
【碧陽会人物紹介】
・如月心太【男】
碧陽会会長そして三年生。マイペースで突き抜けるほどに馬鹿。
人をからかうことのみ一級品。
・雨野宮秦
三年生、雨野宮が名字で秦が名前、よく間違われる。
心太のストッパー役で文武両道のハイスペックな人。
・新条結季【男】
一年生、語り部。苦労性で面倒見はいい性格。
そして良く被害者になる。
・茂野めぐみ
一年生。心太を心から尊敬している。皆からは「めぐちゃん」と呼ばれている。
・如月玲【女】
二年生。心太の妹で心太が心配で碧陽会に入ったが、即効後悔している。
【既存人物紹介】
・真儀瑠紗鳥
生徒会及び碧陽会顧問、ラスボスみたいに強いのにあまり活躍がない残念な人。
・宇宙守
スペース姉弟の弟、地味で微妙だが超能力が使える。
・宇宙巡
スペース姉弟の姉、アイドルで杉崎を想っているが空回り。
- Re: 生徒会の一存:碧陽学園生徒会支援委員会議事録 ( No.5 )
- 日時: 2012/08/14 20:49
- 名前: ただの敷島クルル (ID: S15uwbP1)
「無意識のうちに僕ら生徒が流行を作っていた、ということですか?」
真儀瑠先生が説明してくれたことを聞き返す。
自分でも何を言っているかなんて分からない。
神の視聴率調査区域、システム。
どうやらそれらはとても不安定な基盤の元で成り立っているシステムで、一般生徒には知られては非常にまずい禁忌だったらしい。
「まぁそういうことになるな、ほとんどはここに書いてある事と同じだ。」
バッグから生徒会シリーズを出す。
1〜5までの物だ。
「それで、一般生徒である僕がそれを知ってしまったんですが、どうなるんですか?僕。」
ふむ、と考える真儀瑠先生、すると笑顔でこう言ってきた。
「≪楽園≫行きになるかな!」
「ええぇぇええ!?」
≪楽園≫ってあの、ただ最低限生きることしかできない孤島で過ごすっていうあの!?
それは嫌だ!!
「ってのは冗談だ。」
一人でわたわたしていた俺に、はっはっはと笑いながら応える。
うん、この人、人をからかうの好きだろう、絶対。
「お前も一応は生徒だからな、≪企業≫としては【神】の一部、これまで通り、とまでは行かないが、まぁこの学園から離れることはない、安心しろ。」
「・・・でも、返すようで悪いですが、あんな所で話している先生も少しは悪くないんですか?俺だって聞きたくて聞いたわけじゃ・・・。」
「それはこちらも分かっている、だから取引をしよう。」
「取引・・・?」
身を乗り出して話しあう俺と真儀瑠先生。
あのー、今更ですが真儀瑠先生、ガーターのミニスカートで正面に座るのやめていただけないでしょうか。
足組んでるから見えはしないけど・・・、その、ね!!
「そう、取引だ。」
「・・・コホン、今までの先生の感じからすると「アンパンだー」とか言いそうなんですが。」
「うっわ。」
「何ですかその「面白い事言おうとして滑った奴」を見るような目は!!実際そうですけど!冗談ですけどっ!!」
「結季のこれからの学園生活はこちらがサポートしよう。」
「スルーしましたね、いいですよもう・・・で、サポートって具体的には?」
「お前が・・・、まぁ無いかも知れんが万が一成績不振でもある程度はカバーする。」
!?
それってよくあるあの、先生が気を利かせて親しい生徒の成績をサービスしちゃう、その上位互換だと!?
でもそれ、
「犯罪じゃありません?」
「≪企業≫なら大丈夫だろそれくらい、で、どうだ?取引は。」
「・・・、まぁ学園生活に保険みたいのが付いたってこと考えると魅力的ですね。」
「ではこちらの取引だ。」
「こちらの?これで終わりじゃないんですか?」
「あぁ、まぁこれらもお前なら応じてくれる物と信じている。」
「はぁ。」
「まず≪企業≫の事は他言無用、誰にも言うな。」
「先生それ同じこと二回言ってます。」
「大事なことだから二回言ったんだ、言わせるな恥ずかしい。」
「すいません。」
「それと、お前を私の目に届く所に置きたい、そこでだ。」
ごくり、と喉が鳴る。
何を言われるんだ・・・。」
「聞いたところどこの部活、委員会に所属していないようじゃないか。」
「はい、入りたい部活もないし、委員会も特にやりたいものは・・・。」
「私が用意した委員会に入れ。」
「は・・・?」
「だから、私が用意した委員会に入れ。」
構えていた物よりはるかに軽いものだった。
部活や委員会に入っていなかったとはいえ、特に忙しいということじゃなかったからな。
それと、成績免除はとても魅力的だしね。
「わかりました。」
「よし、ありがとな、んじゃ放課後『空を飛部』の部室にきてくれ。」
「そっ、空を・・・!?はい。」
「んじゃなー、あー、アンパンのお返しは放課後でいいから。」
「えっ?あんぱんって、最初貰った奴ですか?てっきり先生の善意かと・・・ーーー
「お返しは放課後でいいから。」
なんかそこを強調している。
俺が黙っていると嬉しそうに部屋を出て行った。
癪だけど買ってやるか、おいしかったしね。
軽く身体を伸ばしてから俺も応接室から出て自分のクラスの手伝いに行った。
- Re: 【生徒会の一存】碧陽学園生徒会支援委員会議事録 ( No.6 )
- 日時: 2012/08/15 10:22
- 名前: ただの敷島クルル (ID: S15uwbP1)
夕焼けが見え始めていた時僕らは文化祭の片づけをしていた。
秋にさしかかっただけあって気温は低いが、流石碧陽学園生徒と言うべきかそんなことは気にしていないらしい。
「このあとHRか、はぁ、『空を飛部』の部室ってどこだっけ。」
『空を飛部』、数ある碧陽学園の部活の中でも珍奇な部活だ。
たしか夢見がちな人達が集まる、という部活らしいけど・・・。
そんな部活が成立しているのが不思議だ。
「あ・・・っ」
「?」
どこか遠い空を見ていたら誰かにぶつかった。
・・・、俺は動いていないから向こうがぶつかってきた、という表現が正しいのだけれど。
ガラガラガラ!ドシャーン!
そして何かが崩れ落ちる音。
どうやら俺にぶつかって荷物を落としたようだ。
「大丈夫ですか?」
周囲を確認していなかった僕にも非がある、とりあえず拾う。
「あ、は、はい、大丈夫です。」
どこか儚げな口調と声音。
思わず顔を見てしまった。
「・・・、真冬さん?」
真冬さんだ。
一年生なのに生徒会入ってるんだ、凄いなぁ。
と、思うと同時に小説のイメージが頭の中に入ってくる。
・・・、実際あの小説って人格をどこか誇張に表現しているんじゃないかと思っている。
「あー!黒執事に、ガンダムSeedの同人誌!それにそれに!各最新ゲーム機が!」
地面に落ちた物を見て嘆く真冬さん。
うん、誇張してないね。
想像通りの人だこの人も。
そんなことを考えながらも拾う。
漫画を取ろうと手を伸ばしたら・・・−−−
「あ。」
お約束の如く手が触れてしまった。
えと、確か男性恐怖症だったハズ。
「!!!!!!」
目をカッと見開いて、ガクブルしている!
ほ、本当だったんだ!!
「え、えと、ごめんね!はい!漫画!」
コクコクコク!!
凄い速さで頷く。
そしてそのまま荷物を抱えてピューっと走って行った。
あんな走り方したらまた転ぶんじゃないだろうか。
そんな疑問が頭をよぎった。
「我らが女神に何をした?」
首元に突きつけられるような声。
どうやら背後から声をかけられたようだ。
「我ら聖騎士、女神を守護する者、故に問わなければならない、我らが女神に何をした?」
「え、えっと。」
誰だこの人!!
聖騎士とか普通に言っちゃってるよ!!
すげぇ!んでもって怖えぇ!俺なんかした!?
「リーダーやめるにゃ、その子はただ単にまふーの荷物を拾っただけだにゃ。」
「え、そうなの?」
「ごめんね君、ほらお前が変なこと言うから困ってるだろ。」
後ろを振り返る。
すると見慣れない三人が、妙な会話を繰り広げていた。
「変とはなんだ!だが安心しろ!アキバ!お前も『椎名真冬信者』となればこの気持ち理解してくれる!」
「ねぇよ!僕が信者になることは生涯絶対無い!ありえない!」
『・・・、と思っていた時期が僕にもありました。』
「二人でハモんな!ってかチートも否定しろよ!お前信者じゃないだろ!」
「何を言うかにゃハロちん!まふーがいなければ1−C特殊な個性を持て余してる変態さん達になっていたにゃ!あと別におもしろいから一緒にいるだけだにゃ!」
「休日ストーカーしている奴らを変態と言わず何と言うんだよ!それとやっぱりお前信者じゃない!」
「休日している行為はストーカーじゃない!1−C団結して女神を守っているんだよ!!」
わーわー言い争いをしている三人をどこか冷静に分析している自分が居た。
えと、そこのほわっとしてる男子が、アキバ、ハロって呼ばれてて。
猫耳カチューシャで語尾が「にゃ」の子がチ、チート。
んでロン毛の男子が・・・、名前呼ばれてないな、仮名称としてHでいいや、変態のH。
「あの、俺もういいかな?」
三人の会話に切り込む。
なかなか身内で会話している人達に話しかけるのは勇気がいる。
・・・、コ、コミュ障では無い!
「ごめんね君!虎太郎が変なこと言って!」
「大丈夫です、えと、ハロさん?」
「え?、ハロって、どこで知ったの?」
意外そうな顔でハロって人が聞いてきた。
「あ、いや、話を聞いてたら君の名前が聞こえたから。」
「話って・・・、あー、うん。」
なんか凄いどんよりしてる!!
何か悪いこと言っちゃった!?
「疑って悪いな、えーと・・・。」
言い淀むHさん、多分名前が分からないんだろう。
「結季です、新条結季。」
「お、ありがとう、俺は薄野虎太郎、ちなみにこいつの名前は秋峰葉露な、結季が言ったハロはニックネームみたいなもんだ。」
「リーダー、呼び方『葉露』と『ハロ』どっちも変わって無いにゃ。」
「いやぁ、そこ大事かな?って思って。」
「ちーちゃんは、ちーちゃんにゃ!よろしくにゃ!」
「ちーちゃん!?あ、よろしくです。」
「皆からは『チート』とかよばれてるにゃ、『ちーちゃん』『チート』それとも名前の『千歳』、ゆいはどう呼ぶにゃ?」
「えと、千歳さんで。」
「ゆいは分かってるにゃ、ここにいるコタローとハロちんは私の事そろってチートとか言うから、その呼び方は新鮮にゃ。」
「は、はぁ、あの、『ゆい』って?」
「ちーちゃんはニックネームで人を呼ぶにゃ!だから君はゆい!」
ゆい・・・、なんか女の子みたいだけど、ニックネーム。
なぜだろう、悪い気はしない。
・・・、ん?
「やべ!HR!アキバ!チート!行くぞ!」
「あ、うん!」
「本当にゃ!ちーちゃんとしたことが良いタイミングで抜け出して二人だけ遅刻させるってささやかな嫌がらせ忘れてたにゃ!」
『このヤロウ』
去り際に三人がそれぞれこちらを向いた。
「じゃあな!結季!今度暇があったら1−C来いよ!お前も立派な『椎名真冬信者』にしてやっから!」
「他のクラス巻き込むな!でも暇があったら来てね!」
「バイバイにゃ、ゆいー」
「ありがとうな!三人とも!」
とても賑やかな人達だった。
今度暇があったら行ってみようかな1−C。
あ。
「やっべ!俺も急がなきゃ!!」
- Re: 【生徒会の一存】碧陽学園生徒会支援委員会議事録 ( No.7 )
- 日時: 2012/08/15 16:26
- 名前: ただの敷島クルル (ID: S15uwbP1)
ちゃちゃっとHRをすまして『空を飛部』の部室へ向かう。
だが部室がどこにあるか分からない。
部室棟にあるのかな?
ーーー部室棟。
生徒が多い碧陽学園ではそれに比例して部活もかなりの数だ。
それで設けられているのが部室棟。
あらゆる部室があり、恐らく『空を飛部』の部室もあるだろう。
「だけど部室棟をくまなく探すってのも骨折れるぞ。」
部室棟は三階まであって全ての部屋が部活動関連。
その数30以上、そこから一つの部活だけ探すってのは面倒だ。
「教務室でも行って真儀瑠先生探すか。」
昼に頼まれたアンパンのお返し。
購買で買ったプリンとかスイーツだ。
これを釣り針にでもして釣ってみるか、甘い物に弱いみたいだし。
「勇者よー!!」
「!?」
いきなり声をかけられた!
今日はこうゆうこと多いな。
「すまない!そこの食べ物一つ僕に恵んでくれないか!?」
「え!?」
「頼む!この通り!」
なんか頭を下げられた。
持っているスイーツは二つ。
まぁ一つは保険だし、無くなってもいいかな、あぁでも知らない人に渡すってのはな。
「・・・、ダメ?」
凄い泣きそうな目でこっちを見てくる・・・。
顔は整っているし、いわゆるイケメンの人だけど、なんていうか気さくそうな人だ。
「いいですよ、ここで会ったのも何かの縁ですし。」
「わーい!ありがとう君!これで奏に怒られないぞ!じゃねー!」
「あ。」
名前聞く前にどこか行っちゃった。
誰だったんだろう、金髪の人だったけど・・・。
とりあえず教務室行ってみるか。
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「居ない?どこに行ったか分かりますか?」
「いやぁ分からないな、あの人急にどこか行くから。」
礼をして教務室を出る。
真儀瑠先生は居ないらしい、もしかしたらもう『空を飛部』の部室に行ったのかもしれない。
でもその部室を知らないからなぁ・・・、弱った。
「失礼します、真儀瑠先生はいらっしゃいますか?」
丁寧なおじきをしている女性。
凛とした感じの人だ。
彼女の質問に声は返ってこない、中の先生方は仕事中だろうか。
コ、コホン。
「真儀瑠先生、俺も聞いたんですけど今居ないみたいです。」
俺の声にその人は振り返る。
「あら、そうなの、困ったわね。」
「ち、知弦先輩?」
「?」
知弦先輩だった、生徒会シリーズにおいて屈指の大人の女性、そしてドS!!
「あー!知弦いた!一緒に生徒会いこ!」
そこにやってきたのは昼間も見たちっこい会長。
案の定俺の顔を見てこう叫ぶ。
「転校生!」
「違いますよ!」
結局勘違いしたままどっか行ったからなこの人。
俺の対応に少し驚いた様子で聞いてきた。
「あら、貴方アカちゃんとお友達なの?」
「いえ、昼に初めて話しました。」
「そうなの。」
「えぇ。」
じっとこちらを見つめる知弦先輩、何かを確かめているような目だ。
「一日に二回も会いにくるなんて君偉いね!」
「会いに来る!?二回ともそっちの方から来て・・・−−−
言いかけて、言い淀む。
生徒会シリーズを通してこの人は自分の主張を曲げない人だ。
俺が何か言っても延長線上の話が繰り広げられるだけだ。
「会いに来る・・・、とは違いますが偶然ですね、どうしたんですか?」
「私は知弦と今から生徒会!」
えへへーと無邪気に笑う会長。
そっか、放課後だから生徒会あるのか。
じゃあ、今俺が引きとめてる形になっているのかな?これは。
そう思うと気が引けてきた。
「生徒会ですか、じゃあ会長、知弦先輩、頑張ってくださいね。」
「あ、うん。」
「待って。」
知弦先輩の声。
「はい?」
「さっきの様子だと貴方も真儀瑠先生に用があってきたのよね。」
「まぁ、はい。」
『空を飛部』の部室を訪ねる為だけどね。
「良かったら一緒に探さない?この書類届けないと。」
抱えてる書類に視線をやる。
かなりの量だ、生徒会で出た書類だろう。
「え、でもいいんですか?これから生徒会。」
「今日の生徒会は先生が居ないと始まらない議題だもの、どう?」
どう?って・・・、
普段知弦先輩と話す機会無いから、ついていこうかな?
「よろしくお願いします。」
「ふふ、アカちゃん、行くわよ。」
「えー?私も?」
「はい、これあげるから。」
そう言って書類を片手で抱え、もう片手でポッケを探る、出てきたのはポッキー。
「はい。」
「やったー!棚から牡丹餅ー!」
「使い方が若干違うけどいいわ、それじゃ行きましょうか。」
真儀瑠先生を探すために、俺、生徒会の二人。
という、妙なメンバーで行くことになった。
- Re: 【生徒会の一存】碧陽学園生徒会支援委員会議事録 ( No.8 )
- 日時: 2012/08/15 22:10
- 名前: ただの敷島クルル (ID: khxqjExY)
「生徒会って『生徒会シリーズ』に書かれているような会議してるんですか?」
「それがどうゆう意味かはわからないけど、してるわよ!」
「俺あの話好きですね、ぽっこんちょ事件!」
「あー!あったわね!そんな話!あれ実は凄い下らなかったんだよ?」
「そういえば貴方の名前聞いていなかったわね。」
「え?」
生徒会シリーズの話をしているとあごに手を添えて知弦さんが聞いてきた。
「私知りたいなー君の名前!一日に二回もあったんだよ?」
「えと、新条結季です。」
「ゆいき?珍しい名前ね、女の子みたい。」
ふふっと笑う。
確かに自分の名前は女の子みたいってよく言われる。
千歳さんから呼ばれたゆいってのはもっとだけど。
「良く言われます、あまり気にいってないですけどね、この名前。」
「そう?いい名前だとおもうわよ?」
「あ、ありがとうございます。」
どうも知弦先輩の前だと緊張してしまう。
やっぱ気品とかオーラが他の人と違うからだろうか。
「生徒会前に来ちゃった。」
会長が口を開く。
どうやら俺達は知らぬ間に生徒会室方面へ歩いてきたようだ。
「知弦ー、先生来るまで生徒会室にいようよー。」
「こらアカちゃん、それじゃ結季君が誤解しちゃうでしょ?」
「ふぇ?」
「まるでアカちゃんが結季君と話したくないから生徒会に逃げるように聞こえたわよ?」
「あぁあ!違うよ!?結季君違うからね!?」
「分かりますよ、会長そんな深く物事考えられないですしね。」
「酷い!!、君に見してあげられたらなー!生徒会の私!」
「生徒会の私?」
「うん!皆を仕切って、皆をまとめて!」
「アカちゃん、同じこと二回言ってるわ。」
「そこ!揚げ足取らない!」
はいはい、と知弦さんが会長をなだめる。
こうしてみると、この二人似合ってるよなぁ。
「とりあえず会長だ想像通りの人ってことは分かりました。」
「え!?えへへ、照れるなぁ。」
想像(ちっちゃくて、だけど態度も子供)通りってことなんだけどな・・・、まぁ弁解しないほうがいいか。
「そういえば結季君は何の用事だったの?」
「はい、実は『空を飛部』の部室を探していて。」
「『空を飛部』?」
「まーた、なつかしい単語が聞こえたわね、君そこの部員なの?」
「いやいや!俺はただ放課後来てくれって真儀瑠先生に!・・・−−−
「隣よ?」
「へ?」
「『空を飛部』の部室は生徒会室から倉庫を挟んで隣。」
と、知弦先輩が指をさす。
今居るのが生徒会室のまん前で、すぐそこを指している。
一見古そうな教室には入り口にこう書かれていた。
『憧れや欲望!夢や希望!ここで語り合おう!新入部員いつでも歓迎!空を飛部』
『・・・。』
会長と俺、絶句だった。
「それにしてもこの学園の部活状況は本当にどうにかしなきゃね、・・・知弦!!」
「何?アカちゃん。」
「今日のテーマは部活関係よ!」
そう意気込み、ガラガラとドアを開けて会長は生徒会室へズンズンと入って行った。
「あらあらアカちゃんったら張り切っちゃって、でも真儀瑠先生は見えないし。」
「あ、多分『空を飛部』にいますから話し合い終わったらそちらに送りますね。」
「あら、そう?ありがとう。」
「じゃ、俺呼ばれてるんで。」
軽く会釈して知弦先輩もそれに応じる。
「ではまた。」
「?」
手を振ってくれたので返す。
そのまま生徒会室に入って行った。
・・・ではまた?
また機会があれば会いましょう、ってことかな?
「とりあえず少し遅れたな、許してくれるかな真儀瑠先生。」
そんなことを心配しながらやっと着いた部室のドアに手をかけた。
- Re: 【生徒会の一存】碧陽学園生徒会支援委員会議事録 ( No.9 )
- 日時: 2012/08/16 20:37
- 名前: ただの敷島クルル (ID: khxqjExY)
「あ。」
ガラガラとドアを開けると見知った顔が、しかも今日会った。
「あー!君は昼間の勇者!」
「ゆっ、ゆうしゃ!?」
「君のおかげでー、奏に叱られずに済んだよありがとう!」
近づいてきて握手を無理やりさせられた、なんだなんだ。
「というかあんた、ここの部員だったんですね。」
「チッチッチ・・・、!部長だよ!?部長!凄いでしょ!」
「はぁ。」
何が凄いのかまったくわからない。
この人の声に反応した様子でタタタと小走りで近づいてくる人物。
「わー!流石部長!すごいです!感激です!」
「でしょでしょー!?めぐちゃん分かってるぅ!」
そして横からひょっこり出てきた小さい子。
身長からして1年生だろうか。
明るい様子で続ける。
「真儀瑠先生来る前に自己紹介しましょうよ!部長!」
「そうだねー、いやぁ、何から話そう・・・、何から話そうか!めぐちゃん!」
「はいはいはいー!部長の凄い所聞きたいです!」
「俺の凄い所?どうしよう、下校時間までに間に合うかな?・・・、う〜ん無理!」
「わー!凄いです!そこがもう部長の魅力です!」
「あはは照れるなぁ〜、さて、俺の名前は如月心太!よろしくね!君!」
「わたしの名前は茂野恵です!めぐちゃんって気軽に呼んでください!」
「よ、よろしくお願いします。」
何か、とても仲いいなこの二人。
カップル?、いやでも何か違う。
「すまない結季。」
スッと奥の方に座っていた人が立ちあがる。
ーーー凛。
これが第一印象だった。
女性のような美しいイメージではなく、キリッとした感じの人だ。
「ここに人が来ることが珍しいからな、二人とも舞い上がってるんだ、大目に見てくれ。」
「と、言いつつ奏も舞い上がっちゃってるんじゃないの〜?俺達の会話に入ってくるなんてめっずらしい。」
「・・・、それはお前の会話に結季が着いていけそうになかったからだ。」
「あ、あの。」
「俺の名前は雨野宮奏、ここの三年生だ、よろしく。」
わずかに笑顔でこちらに握手の手を求めてくる。
心太さんとは違うようだ。
「こちらこそよろしくお願いします。」
俺もこれに応じる。
なんだか会長と同じ三年生とは思えないなこの人。
もちろんいい意味で。
「あははは〜」
意地の悪い目で奏先輩を小突く部長。
「何だ気味の悪い。」
「いやぁ、嬉しそうだなと思って。」
口に手を当ててウヒヒと笑っている。
それに嫌そうに顔だけ向かせる奏先輩。
「握手を求めて挨拶を交わすことが嬉しそうに見えるのかお前は。」
「うん、だってぇ奏くんてば他の人と話しても相手が緊張してどこか行っちゃうことが多いもんね。」
「・・・。」
「そんでそんでゆーくんは今までの人とは違ってちゃんと応じてくれるから嬉しいんでしょ、ねぇ、嬉しいんでしょ。」
「・・・。」
「正直に言っちゃいなって奏君、ねね、奏君てばさ、このこのぉ。」
部長は気づいていないようだけど奏先輩のこめかみに怒りのマークが浮かんでいる。
あの〜、これ以上は。
と言う前に。
「ふんっ。」
「あべしっ!?」
居合抜き。
それを連想させるような速さで部長の横腹を肘で突く。
「あわわ!部長しっかりしてください!」
「後は任せたよ・・・、めぐ、ドサッ」
「うわぁあん!ぶちょー!」
そしてそのまま部長ダウン、奏先輩は何事も無かったのようにこちらを向く。
「今日新条がここに来ることはここのメンバー全員知っている。」
「あ、そうなんですか?」
「あぁ、真儀瑠先生から連絡があってな、30分からここで話し合いをするらしい。」
「30分・・・」
時計を見ると今は25分、つまりあと5分で真儀瑠先生がこっちに来る。
・・・、うるさいこの人も伸びてることだし。
「おとなしく座ってますか。」
「だな。」
この部活の力関係を頭で理解しながら残りの5分を過ごしていった。
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