二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【黒子のバスケ】-私はバスケが嫌い-
日時: 2012/09/20 22:01
名前: 咲哉 (ID: uY/SLz6f)


こんにちは 黒子のバスケの小説を書かせて
頂く 咲哉と申します 宜しくお願いします。

中傷 荒らしなどは御断りですが 気軽に
コメントして頂くと嬉しいです、

物語など原作と違う部分が出てきますが
そこは 流して頂くと有り難いです…。

それでは 頑張って書かせて頂きますね、

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Re: 【黒子のバスケ】-私はバスケが嫌い- ( No.12 )
日時: 2012/09/23 19:04
名前: 咲哉 (ID: .1vW5oTT)

第3話


『この度 男子バスケ部に入部しました、黒沼桜と言います。どうぞ宜しくお願いします。』

桜は目の前の部員たちに淡々と自己紹介をするが その声は何処か不機嫌さを帯びている
それに対し 黄瀬は何処か機嫌が良い 二人の間に何かあったのは一目瞭然だ

『…………………、』

黄「〜♪」

…時間を遡ること 1時間前…

キーンコン カーコン
授業の終わりを知らせる鐘が鳴る それは部活活動の始まりの知らせでもあった 桜は早速 バスケ部の見学に行こうとするが 隣の男が素直に行かせてくれない

黄「桜っち! バスケ部に行くんスよね? 一緒に行こう♪」

『お断りします。』

黄「速答!? そんなぁ〜 校舎とか色々 案内するっスよ!!」

『黄瀬君に案内されなくても既に一度 案内されてますので、結構です。』

黄瀬の誘いをことごとく断る桜 普通の女子なら喜んで付いて行くだろうが靡かないのが桜だ 黄瀬は顎に手を宛て考える

『いい加減に退いて下さい!』

痺れを切らした桜が文句を言うが相変わらず黄瀬は考えていて退いてくれない
そしてやっと口を開いたと思うと

黄「一緒に部活 行こう♪」

さっきと同じ言葉をさも当然の様に口にする黄瀬に 流石の桜も は? と 間抜けな声を漏らしす

黄「言ったじゃないっスか! 色々教えてねって!!」

『っ、それとこれとは別よ! 教えてねとは言ったけど、連れててってとは言ってないわ!!』

黄「どっちも同じっスよ♪ほら、早く行かないと遅れるっス!」グイッ

『ちょ、ちょっと!? 』

黄瀬は桜の手を引き歩き出す 彼の横暴っぷりに 思わず声を上げるが 聞いてもらえず 結局 一緒に来てしまった そして現在に至る


『はぁ〜……、』

自分の調子が崩され 溜め息が出る桜に 笑顔で黄瀬が歩いて来る その後ろにはバスケ部員が数人 付いてくる

黄「桜っち!」

『何でしょう?』

手を掲げ話し掛けてくる黄瀬に 自分で思ってないほどの冷たい声が出るが 黄瀬はたいして気にせず 話を続ける

黄「友達を紹介するっス♪ 皆 個性的で面白いんスよ?」

自分で言うな と 言いたくなる桜だが紹介してもらえるなら此れから活動をして行く故で色々と都合が良いと思い黙って聞く体勢にはいる 彼女の前にはカラフルな頭髪をした少年たちが並んでいる

黄「左から順に 青峰っち 黒子っち、赤司っち 紫原っち 緑間っちっスよ!! 皆 一軍で滅茶苦茶バスケ上手いんスよ!! そして 一軍のマネージャーが 桃井っち!」

『黒沼桜です、宜しくお願いします。』

名前覚えられるかしら? と 内心思いながら お辞儀をし挨拶をする桜 最初に口を開いたのは ガングロの青峰と言われた男の子と 淡い水色の髪をした背が低い
男の子だ

青「誰が黄瀬の友達だ! なった覚えはねェよ、ンで 青峰大輝だ 宜しく。」

黒「青峰君 文脈がおかしいです、ちなみに僕も黄瀬君の友達ではありません。黒子テツヤです。」

『どうも…、』

二人とも文脈 おかしいだろ と 思いながら交互に青峰と黒子を見る桜 不思議に思い黒子が どうしたんですか と声を掛ける

『二人って 並ぶと対になってる感じで、光と影みたいです。』

青/黒「っ!!!?」

桜の言葉に二人を含む部員が驚いた 桜の言う通り二人は 光と影 なのだ しかも それを試合も見ずに判断するのは流石に驚く

『変な事を言っていまい すいません、』

彼等の反応に 思わず謝る桜だが 赤い髪のオッドアイをした少年が弁解する

赤「謝らなくていい 少し驚いただけなんだ 悪いな、主将の赤司征十朗だ。」

赤司の言葉にほっとする桜は彼の妖しい瞳に気付いていない そして赤司に続く様に 眼鏡をした 変なグッズを持った少年と お菓子食べている長身の男の子が挨拶をする

緑「緑間真太郎だ、星座は蟹座 なのだよ」

紫「紫原敦 お菓子が好きなの、宜しくね〜」

『私は 獅子座です、あと コレ良かったらどうぞ?』

二人の変な挨拶に動じず 紫原に 飴を差し出す桜 喜んで受け取る彼は 餌付けされたであろう そして最後に可愛らしい女の子 桃井が挨拶をする

桃「桃井さつき です、一緒にマネージャー 頑張ろうね♪」

『すいません、私は マネージャーではなく 一人の選手として入部したんですが…、』

桃「えっ!? そうだったの! てか、それなら女バスに…」

てっきり 同じマネージャーなのだと 思っていた桃井は驚く それは赤司以外の部員たちもだ

黄「男バスって言うから マネージャー志望なのかと思ったっス…!!」

青「お前、バスケ 出来ンのかよ? 此処は強い奴らばっかだぜ?」

青峰の言う通り 此処 帝光中学校は 強豪校と呼ばれる程 運動部が強く その中でも バスケは一際強く 部員数は100を越える程だ

『ご心配は無用です、校長の許可は貰っており 何よりお母様の指示ですので。主将の赤司さんは ご存じですよね?』

赤「あぁ、今朝 聞いたが異例だな 男バスに女が入部するなんて 普通じゃあり得ない事だ。何者だ?」

赤司は探る様に質問をするが桜は気にもせず平然と答える

『何者だと言われましても…、人間ですよ 貴殿方と同じ。』

赤「同じか…、そうだな 黒沼の実力を知りたい青峰 相手しろ」

青「はっ!? 良いのかよ? 女だぜ…、」

黄「そうっスよ!! いくらなんでも体格差とか 力の差とか…」

赤司の発案に抗議する 青峰と黄瀬だが 赤司は何も言わず 早くしろと言わんばかりの目で見てくる 仕方なく桜と1on1する事になった青峰は溜め息を吐く

青「ハァ…わかったよ、ンじゃあ 行くぞ?」

『宜しくお願いします。』

二人の試合を見学する赤司たち 緑間は呑気に見ている赤司に耳打ちをする

緑「大丈夫なのか? 何を考えているのだよ、」

赤「何も? ただ彼女の実力を知りたいだけだ、緑間も良く見てるといい。」

赤司は面白そうに答え 緑間に 見ているように指示をするが それはあっという間に 終了した

緑「は……?」

黄「何スか、今の?」

コートには 呆然と立ち竦む青峰と シュートを決めた桜が立っている お互いその場から 全く 動いていない

桃「終わったの…?」

『はい、決めさせて貰いました。』

桃井の問いに答える桜 その姿は全く汗をかいておらず
状況を理解していない部員に ボールを投げた紫原が説明する

紫「俺の投げたボールを 沼ちんが 峰ちんより飛んで 取って そのまま投げてシュートして終了。」

黒「何とも 簡潔な説明ですね、しかし内容は凄い事ですよね。」

黄「凄いっスよー!!!? 桜っち!!!!」

桃「あの、青峰君に勝っちゃうなんて!!!?」

紫原の説明を聞き 興奮する部員たち 直接 桜と試合をした青峰もまた酷く興奮し再戦を挑む始末だ

青「つっ強えぇー!!!? ンだよ今の技!? 吃驚したぜ!!!? もう一回勝負しろ!!」

黄「駄目っスよ!? 次はオレの番っス!! 青峰っちじゃ無理っスよ!!」

青「あぁ!? テメェは引っ込んでろ 黄瀬ェ!! お前の方が無理だろ!?」

黒「二人とも煩いです、次は僕ですよ?」

青/黄「アンタは絶対 無理だろ!!!?」

ギャイギャイと騒ぎ出す部員たち
彼女の力を見 桜の力を直接肌で感じたいのだ

『(煩いな…、でもこれで) 証明されましたよね?』

くるっと 赤司に振り向き話す桜 赤司は不適に笑いながら答えた

赤「そうだな、黒沼の入部を許可する。予想以上で嬉しいよ、」

使える新しい駒が増えた…とでも言う様に 赤司は桜に近ずくと ポンと 肩に手を置き

赤「期待している。」

一言 桜に伝えると未だに騒ぐ青峰たちに練習するようにと指示をしに行った 残された彼女は額から頬にかけて一滴だけ雫を垂らした 試合で出た汗ではなく 冷や汗と言うものが

『(似て…い…る、彼は苦手だな…)』

赤司を睨みながら 立ったままの桜に 心配になり黄瀬が駆け寄る

黄「桜っち? どうしたんスか、まさか怪我したとか!?」

『平気です、私の事はお気になさらず 練習をして下さい。』

黄「嫌っスよ! 桜っちも一緒に行こ?」

彼女の冷たい言葉にも動じず 優しく手を差し出す黄瀬に彼女の心が少しだけ熱くなる それを振り払うかの様に歩き出す桜に慌てる黄瀬

黄「桜っち!? 」

『ほら、一緒に行くんでしょう?』

黄「っ! はいっス!!!!」

彼の手は握らなかったものの 一緒に横を歩いてくれた 桜に黄瀬は満足するのであった


—人形はとても強かったそれは周りの者を圧倒する程に そんな人形は気付いていなかった 自分の心に少しだけ色が混じったことに—









Re: 【黒子のバスケ】-私はバスケが嫌い- ( No.13 )
日時: 2012/09/23 18:44
名前: 茅 (ID: zTfaOGJu)  


桜、少しずつ変わってってる!
テツ、桜とやるってボケ!?

Re: 【黒子のバスケ】-私はバスケが嫌い- ( No.14 )
日時: 2012/09/24 23:21
名前: 咲哉 (ID: 8uCE87u6)

第4話


カチャカチャ
金属がぶつかり合う音が小玉する部屋 その位この空間は広く静寂に包まれているのだ 真ん中の大きいテーブルの中央 彼女 桜は食べ物を口にするという動作を続けている 決して表情は出さない

『今夜もお父様とお母様は遅いの?』

動作を止め 後ろに控える老人の執事に言葉を投げ掛ける

「旦那様も奥様も今夜は帰って来れないと」

『そう…、』

執事の言葉に少しばかり表情を曇らせる桜 また何事もなかったかのように食事を続ける 再び鳴り出す金属音…

食事を済ませると 自分の部屋に戻ろうとする桜に 執事はお母様からと 伝言を伝える 内容は学校はどうだ? という普通の内容だ

『学校にも大分 慣れてきました、お母様の心配する事はありませんと、伝えてくれる?』

「かしこまりました。」

執事が頭を下げたと同時に 歩き出し 部屋に足を進める桜 その後ろ姿は凛としているが 執事やメイドたちにはわかっている 本当はとても寂しいと感じていることに

「(どうか せめて学校で欠けがえの無い人達に出会えることを祈って折ります。)」

そう 願わずにはいられない執事であった


『今夜もまた独りね…、』

彼女は誰も居ない部屋でポツリと呟いた その声は静かに空間に響き渡り消えた



—人形は気付いていない 自分のことを心配してくれている人達がいることに それに気付くのはまだ先の話し—






Re: 【黒子のバスケ】-私はバスケが嫌い- ( No.15 )
日時: 2012/09/24 23:28
名前: 茅 (ID: lcGOSbxj)  


執事さん、めっちゃいいひと!感動!!(ToT)

Re: 【黒子のバスケ】-私はバスケが嫌い- ( No.16 )
日時: 2012/11/24 17:20
名前: 咲哉 (ID: L3izesA2)

第5話


ピピピピ

時計のタイマーが朝を告げてくれる
しかし桜は低血圧なため なかなか起きることが出来ない
其処に執事さんが何時もの様に起こしに来るのだ

「お嬢様 おはようございます。お目覚め下さい、朝でございますよ」

『ん〜もうちょっとだけ……、』

「今朝はお嬢様のお好きな たい焼きをご用意致しましたが…?」

たい焼き…その言葉に 徐に反応する桜、その姿を見 思わず笑みを溢す執事

「さ、起きて下さい お嬢様(にこ」

『…しょっしょうがないから起きるわ、』

たい焼きに釣られたのが恥ずかしいのか ほんのり顔を朱に染める桜
そそくさと支度する桜に執事は再度

「お嬢様、おはようございます」

と、言った
そんな執事の態度に桜は頭の上に?を浮かべながら
挨拶を返した

『おはよう、何でわざわざ二回も言ったの?』

自分の疑問をのせて

「挨拶は一日の始まりでもあります、それにお嬢様に
挨拶を返して頂けると凄く嬉しいんですよ(にこ」

執事の言葉に思わず目を見開き
準備をしていた手も止まり取り乱す桜

『なっ、何をバカなことを言ってるの!! 』

思わず罵声を浴びせてしまう それに対して執事は笑顔のまま、
そんな執事に呆れつつ支度を整えた桜は部屋を出ようと
執事の横を通り過ぎた

『—————』

「っ!」

通り過ぎる瞬間 執事の耳には届いていた『おはよう』と、

『ほっほら、ボケッとするな!行くぞっ、』

執事は笑顔でお嬢様の後に続いた


————————————————————


黄「え? 桜っち今何て言ったんスか!?」

『……二回も言わない、』

朝の登校時間、昇降口ではモデルとは思えないマヌケ顔の黄瀬と
無表情の桜がいる 桜は何事もなかったかのように黄瀬の隣を
通り過ぎようとした

黄「まっ待って!」

『……何?』

反射的に桜の腕を掴む黄瀬、自分でも驚いた行動だ
しかし それも一瞬だけ 何時ものような顔に戻ると

黄「桜っち、おはよう!」

元気な声で挨拶をした、桜は黙ったまま固まって動かない

黄「桜っちは言ってくれないんスか…?」

黄瀬の顔は先程とは違い何処か意地悪な顔をしてる…、
確信犯だと桜は心の中で思った

『…おはよう、おはよう 涼太』

黄「ッ!?なっ、え?//」

ちょっとした仕返しと 黄瀬の名前で呼んだ桜だが
本人の反応は予想とは違い 顔がほんのり赤い

『涼太…?』

少し心配をし また名前で呼び 顔を覗き込んだ桜を 黄瀬は迷わず抱き締めた

『えっ!?』

黄「はぁ〜卑怯っスよ、桜っち…// ほんと可愛いすぎ…」

今は登校時間で此処は昇降口…周囲の目が痛い

『はっ離して!』

グイグイと黄瀬の胸元を押すも男女の差から虚しい抵抗に終わる
黄瀬は相変わらず 強く抱き締めて離さない

黄「マジで、桜っちのこと持って帰っていいっスか?」

この言葉に顔を赤らめつつも 桜はついにキレた、

『調子に乗るなーー!!』

ゴスッ

黄「ぐふっ!?」

桜の蹴りは見事に黄瀬の鳩尾に入った、思わず怯み腕を離す
その隙に桜は黄瀬から離れた

黄「ひっ酷いっスよ〜桜っち〜」

『黄瀬君なんか知りません』

お腹を抑えている黄瀬を置いて一人 教室に向かう桜だった


黒「おはようございます、黒沼さん。大丈夫ですか?
顔が赤いですよ?」

『……別に、何でもないです。』


その日の部活では異様に元気な黄瀬と何時も以上に機嫌の悪い
桜がいた

「「「「「「(何かあったな…、)」」」」」」

そんな二人の変化も周囲にはバレバレであった…


—お人形の頬はほんのりピンク色—











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