二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナズマイレブンGO こんな話があったなら。
日時: 2012/11/27 18:56
名前: レイン (ID: KQb493NG)

『彼に、こんな話があったなら。
 彼の運命は変わっていたかもしれない。』




どうも、駄作メーカーとの呼び声が高いレインです。
これで五作目です。今までの四作は全部未完です。

今回も早々に終わるかもしれません。
すみません。



以下、注意書きです。


・駄文です。

・話が長続きする可能性はかなり低いです。

・完全なる二次設定です。

・オリキャラ募集はしないと思います。

・荒らしはやめてください。

・登場人物はほとんどオリキャラです。

・批判派はやめてください。作者のHPが0になってしまう可能性があります。



此処まで見て、「やっぱやめよう」と思った方はどうぞお戻り下さい。

それでも「見てやろう」という方はどうぞ、お進み下さい。

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Re: イナズマイレブンGO こんな話があったなら。 ( No.12 )
日時: 2012/12/04 20:00
名前: レイン (ID: kSn9MtQS)

ARISAさん


初めまして。

・・・何なんでしょうかね。もう泣きたいくらいにありがたいです。
こんなバカの作った駄作なんかを見てくださった上にお世辞でも賞賛の言葉を送ってくださるなんて、号泣レベルにありがとうございます。

小説やっているんですね。直行で見に行きます。

友達ですか?えーと、こんな奴でよければ。

Re: イナズマイレブンGO こんな話があったなら。 ( No.13 )
日時: 2012/12/04 22:13
名前: 音愛羽 (ID: 4/yJe86Q)

やってますよ〜☆

くそですけどw

映像のほうでもやってますし、こっちでもやってます。
こっちは短編集が進んでますね。


すごく、面白いと思いますよ!
続き、すごく気になりますもん。

友達!!??
いいんですか!
もしよければもう仲良くしてほしいです///

頑張ってくださいね!

Re: イナズマイレブンGO こんな話があったなら。 ( No.14 )
日時: 2012/12/11 19:56
名前: レイン (ID: i0DWQeGL)

二話。




「なんだよ、これ・・・」

 総てが停止した空間の中、唯一動くことの出来る天馬とシオン。
 しかし、二人は混乱していて何かが出来る状態ではない。すぐ近くを歩いていた人間も、吹き抜けていた風も、空を飛んでいた鳥も、今まさに離陸しようとしていた飛行機も、なにもかもが止まっている。無論、音も消え去っており、二人の声以外は何も聞こえない状態だ。

「あははッ、みぃーッけ!」

 突如、明るい声が辺りに響く。
 二人が声のした方を向くと、そこには黒いローブを羽織った少年が立っていた。フードを被っているせいで顔はよく見えないが、立ち姿からして男のようだ。
 さらに混乱する二人に構わず、少年は天馬を指差して、言葉を吐き出す。

「松風天馬、君をずっとずっとずーっと探してた!」

 黒ローブの少年は見た目とミスマッチした明るい口調と高い声でケラケラと嗤う。
 対する天馬は訳が分からず、言葉すらも出ないまま少年を凝視する。
 少年はその反応も面白いとばかりにケラケラ嗤う。

「そっか、そうだよね、分かんないよね!訳分かんないよね!ボクが誰だか分かんないよね!僕も君の隣にいる男の子の事分からないよ!」

 そう言って、天馬に向けられていた人差し指をシオンに向ける。少年に指差されたシオンはびくっと身体を震わせた。その反応に少年はまたケラケラと嗤う。

「まあ、今の僕にとって松風天馬以外の人間に興味は無いんだ、ごめんね?でもでも、松風天馬、君にはとってもとってもとーっても興味がある!ねえ教えてよ、松風天馬、君の事!」

 そう言ってまたケラケラ嗤い始める少年。
 次々に言葉の羅列を吐き出す得体の知れない不気味な少年を、二人は怖いとさえ思い始めていた。不安を胸に抱えた二人に、少年は尚も言葉を投げかける。

「そういえば自己紹介してなかったね。僕はガータっていうんだ。特別サービスで顔も見せてあげるよ、覚えてね!」

 ガータと名乗った少年はフードを後ろに下げた。茶髪に程よく焼けた肌。右目を包帯で隠しているが、かなりの童顔だ。二人に笑い掛けると、左耳についた緑色のピアスが揺れた。

「ま、覚えても数分後には無意味になるだろうけど」
「え・・・?」

 戸惑う二人に、ガータはまたケラケラと嗤い、楽しそうに、飽きたように、淡々と告げる。


「だって、今から松風天馬は消えるんだから」


 そして、いつの間にか左手に持っていたタブレットを人差し指の上で器用に回しながら、二人に笑いかける。それを右手で取り、画面を天馬のほうに向けると、嘲るように言った。

「消去、開始」

 すると、天馬の足が下から砂が崩れるように消えていった。崩壊はゆっくりと上半身へと上がっていく。崩壊を横から見ているシオンも、今まさに体が崩壊している天馬さえも声が出せずにその光景をただ見ていることしか出来ない。
 その光景さえも面白いとガータは残酷にケラケラ嗤う。

「あはははッ!ねえ、だから言ったでしょ?さよなら、松風天馬くん!永遠にさよなら!」

 崩壊が天馬の腹まで来た瞬間——。



 凄まじい音がして、モノクロの球体が飛んできた。その球体はガータのタブレットを持つ手を直撃し、タブレットを手から離した。

「誰?」

 ガータが笑みを崩してボールの飛んできた方向を睨む。出された声はとても冷徹なものだ。天馬たちもつられてその方向を見る。
 視線の先には空色の髪を後ろで結った山吹色の瞳の少年が立っていた。少年は腕を組むと、目を細めて口を開く。

「それはこっちのセリフだよ」

 気だるそうに欠伸をしてから、自分以外の人間を確認する。睨んでくるガータ、呆気にとられているシオン、身体が崩壊していく天馬。

「こりゃ面倒臭いことに・・・」

 そう言うと、自分の頭を掻いて大きな溜め息を吐く少年。そして、ガータをもう一回見つめると、靴の爪先を地面で二、三回小突く。

「まー、取り敢えず・・・てめえは戻れ」

 少年が言葉を吐き出したその瞬間だった。ほんの一瞬で、ガータの姿が消えた。
 天馬とシオンは何が起きたのか分からないまま、さらに頭が混乱する。ガータのいた場所を見てから少年を見る。少年は、また欠伸をして辺りを見回している。その視界に先程ガータが落としたタブレットが捉えられると、それに向かって真っ直ぐ歩いていった。少年がタブレットをしばらく弄ると、天馬の身体の崩壊が止まった。天馬の身体はもう少しで顎が消えそうになっており、間一髪だった。少年がさらにタブレットを弄ると天馬の身体が見る見るうちに戻っていく。

「あ・・・」
「大丈夫か?」

 身体が完全に再生した天馬に少年がだるそうに声をかける。天馬は次から次へと起こる出来事にただ口を開けるだけだ。少年の問いかけは聞こえていないらしい。

「・・・大丈夫そうだな。そっちのお前は?」

 天馬に若干呆れつつ、シオンにも声をかける。シオンはびくっと大きく身体を震わせて「あ、大丈夫です・・・」と答えた。

「ならいいや。さーて、俺も帰るかなーっと」

 大きく伸びをして呟く少年。二人に背を向けて歩き出そうとしたが、何か思い出したらしく再び二人に向き直る。

「あー・・・松風天馬ってどっち?」
「お、俺です」
「んじゃ、お前。あのさ、気をつけろよ」
「へ?」
「命、狙われてっから」

 突然とんでもないことを口にされ、目を見張る天馬に少年は気だるそうに続ける。

「あ、そーいや自己紹介してなかったわ。俺はフウ。フウ・リウビア。健全な未来の十三歳。よろしく」

 そう言うと、右手を差し出して軽く笑った。

Re: イナズマイレブンGO こんな話があったなら。 ( No.15 )
日時: 2012/12/07 20:24
名前: レイン (ID: eV.0A35J)

音愛羽s


返信が大変遅れました。


両方でやっているんですか。じゃあ、暇があったら見に行きますね。

はい、どうぞ仲良くしてください。

Re: イナズマイレブンGO こんな話があったなら。 ( No.16 )
日時: 2012/12/11 19:36
名前: レイン (ID: i0DWQeGL)

三話。




 沖縄のとある空港。その一角で三人の少年たちが話をしている。

「だーかーらー、俺は未来人で、松風天馬を守りに来たんだっつの」
「ちゃんと説明してよ!訳分かんない」
「ふ、二人とも落ち着いて・・・」

 互いに怒鳴りながら睨み合うフウとシオン。そして、それを諭そうとする天馬。
 事の始まりは、数分前に遡る。


 天馬がガータに消されかけ、そこをフウに助けられて早十分。

「さっきはありがとうございました・・・」
「あー、別に気にすんな」

「君って何者なの?」

 天馬の礼にも面倒臭いと言わんばかりの態度で返すフウに、シオンが少々敵意をもって訊く。

「俺はこの時代から見た・・・その、未来人だ」
「ふーん。じゃあ、その未来って何年後?」
「この時代より数百年先」
「もっと具体的に」
「分からん」
「・・・その未来人さんがこの時代に何しに来たの?」
「松風天馬を守るために」
「詳しい説明を要求するよ」
「これ以上は言いたくねーな」

 シオンが苛立ちながら質問をし、フウがマイペースにダラダラ答える。この様なやり取りが数十分続き—

 そして、今に至る。

「ちゃんと説明してよ!」
「言いたくねーっつの」
「そんなんでよく信じろとか言えるね?」
「とにかく信じろ」
「無理」

「シオン、フウさん、とりあえず落ち着いて・・・」

 天馬の制止でやっと黙る二人。シオンはフウを思いっきり睨んでおり、対するフウは、欠伸をかましてシオンの目付きを更に鋭くさせている。それがわざとなのか天然なのかは分からないが、このまま放っておくとシオンがフウに飛び掛かるのは時間の問題だろう。

「フウさん、何で詳しい事情を説明してくれないんですか?」
「フウでいい。あと敬語はナシ」
「あ、うん」
「さっきの説明の答えだが、俺のプライバシーに関わるからだ」

 とくに表情を変えることも無く、淡々と喋る。そのフウの受け答えに暫し沈黙が場を支配する。

「・・・それだけ?」

 一番最初に口を開いたのはシオンだった。

「プライバシーの侵害は俺の中じゃ立派な罪だ」
「何それ。君の中で、でしょ?」
「何か?」
「・・・もういい」

 あまりのマイペースぶりに呆れたシオンがうんざりした様な顔でそっぽを向いた。フウは欠伸をして首の辺りを掻いた。天馬はそんな二人に苦笑いをしてフウに質問する。

「フウ、さっきの奴は何なの?」
「お前の命を狙う奴」
「さっき、フウが帰れって言ったらガータが消えたけど、あれはフウがやったの?」
「あー、あれはスーパーミラクルが起きてあいつが勝手に帰っただけで、俺は軽く威嚇しただけ」

 フウが大きな欠伸をする。そのせいか、目尻にほんの少し涙が溜まった。天馬はふと、興味のある質問が浮かんだ。

「フウはサッカーやってるの?」
「まあ、一応やってる」

 そうなんだ、と天馬が嬉しそうに笑う。それまでそっぽを向いていたシオンが顔はそのまま、横目でフウと天馬の会話を伺っている。気が合わなくてもシオンもサッカーについては気になるらしい。

「ポジションはどこなの?」
「ディフェンダーが一番やりやすい」
「へえ。俺もシオンもミッドフィルダー、だよね」
「・・・うん」

 シオンは質問の答えを一言で済ました。意識と瞳はフウと天馬に向けながらも、顔はやはり何も無い場所を向いている。天馬はそれに苦笑いすると、フウに向き直った。

「化身とかは使える?」
「けしん・・・?」

 化身は分からないらしい。天馬が説明すると、「出せる」と頷いた。シオンにも聞いてみると、こちらは無言で首を横に振った。

「お前は出せるのか?」
「うん、出せるよ。魔神ペガサスアークっていうんだ。フウのはなんていう名前?」
「水帝ヒュドール」

 そう言って、また大きな欠伸をするフウ。余程眠いのだろうか。それとも、退屈なのか。後者なら失礼だが、そもそも隠す素振りも見せずに欠伸をする時点でかなり失礼だ。

「俺はドリブルが得意なんだけど、フウは何が得意なの?」
「あー、ボールを奪うのとか。ドリブルはどっちかっつーと苦手だ」
「そっかあ。シオンは何が得意なの?」
「・・・パスとか、アシスト」

 まだ機嫌が悪いらしく、無愛想に答えるシオンにフウが、

「いい加減機嫌直せよ。俺が悪かったんなら謝るよ、ごめん」

 彼なりの謝罪なのか、からかいなのか。どっちにしろ、火力が弱まっていた火に油を注いだのは間違い無い。
 シオンの顔がフウの方を向いた。向いたは向いたが、鋭い目付きでフウを睨んでいる。ギリリ、という歯軋りの音を天馬は聞き、このままではまずいと思ってシオンをなだめた。しかし、天馬の隣からはギリギリと歯軋りの音が聞こえる。

「話が変わるけど、フウは俺を助けに来てくれたんだよね」
「ああ。次からは確実に消すために大人数で来るだろうな」
「ええ?」
「アイツ等のリーダーは性格も趣味も最低最悪な奴だ。お前の好きなサッカーで痛めつけてから消すとか、次からはそんなことをやってくるだろうな」

 もはや天馬は何も言えなかった。ただ、ひとつ思ったのは「このままでは消されるな」ということだった。

「め・・・メンバーは」
「大丈夫だ、俺が未来で協力を頼んだ。俺含めて9人だけど、まあ戦えるだろ。今は未来にいるが、そろそろ来るはず・・・あ、来たな」

 フウがそう言って空を見上げた。二人もつられて見上げる。すると、空間が歪み、その歪んだ空間を壊すように大型のキャラバンが姿を見せた。
 天馬とシオンが目を見開いていると、何個かのうち、一つの窓が開いて活発そうな少年が顔を出した。手を大きく振って声を張り上げる。

「フウ、みんな連れてきたよぉー!」


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