二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 世界をかけめぐる戦い(PS有のポケモン)
- 日時: 2009/12/24 22:19
- 名前: ミニモネ (ID: HpE/sQXo)
- 参照: おーちゃん、シルバー…… お誕生日おめでとう!! そしてメリクリ〜♪
ストーリーから入ります;
消えた方にキャラが入ってます^^
キャラ置き場→http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13976
他の場所のこの小説→ht tp://syokatus.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/patio/patio.cgi?mode=view&no=1156
〜お知らせ〜
・更新スピードはとても遅い(カメのほふく前進並み)です;
・PSをアニメ化しようと頑張ってます^^
・今はいます♪
○登場人物
・ユウ(♀)10歳 ポケモンと仲が良くバトルの
図鑑有 実力もある。何か秘密にして
いる事があるらしい。
・カイ(♂)10歳 新人トレーナー。マイと旅を
図鑑有 していたら倒れているユウを
見つけ助けた。
・マイ(♀)10歳 新人トレーナー。カイの双子
図鑑有 の妹。カイと一緒に旅をして
いる。
・ヨウ(♂)??歳 神出鬼没の(悪)ミライ組織
図鑑無 のリーダー。ユウを狙ってい
る。
・サラ(♀)10歳 ユウの秘密を知っているユウ
図鑑無 の幼馴染。カワシシティに住
んでいる。
・その他 (悪)ミライ組織メンバー・カワシシテ
ィ住民・旅人(商人)・ポケモン達
[注意]
☆その他のポケモン達には、全ポケモン493匹の中から、作者の気まぐれででます。リクエスト受付ます!
☆ポケモンの泣き声は適当です。すいません。
☆荒らし・チェンメ・宣伝だけコメ等はしないで下さい。
☆できればコメして下さい!!
☆オリキャラ募集します。(出すのに時間がかかります;)
オリキャラ応募用紙
[のオリキャラ用紙]
*************
名前;
性別;
年齢;
手持ち;
出方;
出身地;
性格;
特徴;
詳細;
1人称;
その他;
ありがとうございます!
*************
お客様<前の分も含めて>(大常連さん=☆ 常連さん=♪ ちょっと常連さん=◆
とてもよく来てくれるお客様=● よく来てくれるお客様=◎ 来てくれたお客様=○)
記号 名前 {応募したキャラ}
☆ミュウ さん {キキ、夜魏、(時姫)夏羽}
☆哭辿 さん {ソウマ(ソウ)、カグラ}
○ななみ さん
○イオリ さん {コウガ}
☆ザ・ポテチ さん {キラン、カイル}
○あげあげさんリターンズ さん
○藍 さん {(花咲)涙、(樺楼)蒼羅}
♪ピクミン さん
○ルイージ王 さん {アルガス}
☆美弥 さん {(天音)美希、(天音)沙希、(天音)優希}
○アオイ さん {ハルカ}
○くろーばー さん
☆大庭 さん
♪霜歌 さん
○ミカルゲ さん {空牙}
○苺雷鳥 さん {メル}
●ルビー さん {ルカ、ミーティア}
○ハジメ さん {サクヤ(サク)}
○トビ さん {宗痕}
○m.k さん
絵置き
ユウ…
サラ…
ヨウ…
〜最近気になる事〜
大切な仲間について……
- Re: 世界をかけめぐる戦い(PS有のポケモン) ( No.3 )
- 日時: 2009/12/22 15:51
- 名前: 桜庭 ◆ir0FRmG1cA (ID: vkj9BN7a)
- 参照: ゴノが流れる……ゴノ=God Know
建て直し…ってことかな!?
だったら嬉しいな♪
ミニー会いたかったよう(キモイ迷惑やめなさい
- Re: 世界をかけめぐる戦い(PS有のポケモン) ( No.4 )
- 日時: 2009/12/22 15:52
- 名前: 月音 ◆K7F//gj7Ps (ID: ixDFu4/i)
- 参照: 愛情狂現ってヤンデレユウトのイメソンだt(
建て直しファイト!!
建て直しってめんd←
- Re: 世界をかけめぐる戦い(PS有のポケモン) ( No.5 )
- 日時: 2009/12/22 15:56
- 名前: ミニモネ (ID: HpE/sQXo)
- 参照: おーちゃんの誕生日>シルバーの誕生日>クリスマスイブ まであと2日!!
大庭さん
そういうこと^^
私もおーちゃんに会いたかった(おーちゃんってなれなれしく呼ぶな;
月音
めんどいんだよね……;
だから、何話かまとめてやることにした^^
- Re: 世界をかけめぐる戦い(PS有のポケモン) ( No.6 )
- 日時: 2009/12/22 16:24
- 名前: ミニモネ (ID: HpE/sQXo)
- 参照: おーちゃんの誕生日>シルバーの誕生日>クリスマスイブ まであと2日!!
[Ⅹ:バトル大会/出場・後編]
「な、なんでぇ!!」
サラのいきなりな大声にユウ達はもちろん、広場に来ていた人達も驚いた。
何があったかというと、数分前に起きたことを説明しよう。
<数分前>
「三組でます!」
キランは受付の人に元気な声で言った。
「私とキキ、カイとマイ、ユウとキランの組み合わせです!」
結局、ユウも参加することになった。
本人は嫌がっていたが、人数が合わないために半強制的に参加させたのだ。
キランとサラが受付の人に言った時、受付の人は困ったように言った。
「すみません、お客様。Bのかいの受付はもう締め切っておりまして……」
受付の人にそう言われて、数秒間だけ時間が止まった様に感じられた。
そうして、冒頭のサラが大声を出すことになった。
「シ、Cのかいならまだ空いていますが……」
まだ先ほどの大きい声が耳に残っているのか、受付の人が耳を押さえながら言った。
「じゃ、Cのかいで良いです」
カイが慌てて、了解した。
サラがまた受付の人に迷惑をかけると思ったからだ。
「かしこまりました。では登録しておきます」
Cのかいまで時間があるのでバトルの練習をしよう、とキキが言った。
「じゃ、あそこの林の中でやろうぜ!!」
キランが指さした先には木がたくさんある林だった。
林の中には一部分だけ木が生えていない平地があり、バトルの練習をするには
持ってこいの場所だった。
「良い場所ね!」
「ここにしようよ!!」
マイとカイが言ったのでこの平地で練習することにきまった。
「私はちょっと……」
と、いうユウと自信満々のキランは練習をせずにサラたちの練習を見ることにした。
キランはカイ達の練習を見ながら考え事をしていた。
「(カイとマイは新人だな。簡単に勝てるだろうな。
サラとキキは結構強いな……
まぁ、大丈夫だろう。
問題はユウだな……
俺の足を引っ張らなきゃどうでもいいがな……)」
約一時間ぐらいたった時、広場のほうからアナウンスが聞こえた。
「バトル大会Cのかいご参加する皆様は、間もなく始まりますので至急広場にお集まりください」
しかし、練習をしているサラたちには聞こえてなかった。
「皆ぁ、Cのかい始まっちゃうぞぉ!!」
アナウンスを聞いていたキランは皆の練習を中断させた。
「じゃ、行きますか」
ユウが言い、サラが先頭で皆は広場に向かっていった。
[バトル大会/出場・後編]完
[ⅩⅠ:バトル大会/カイ・マイvsサイ・ヤヨイ編]
「さぁ、始まりました。バトル大会Cのかい!!」
バトル大会Cのかい。
ユウ達が参加するかいだ。
Cのかいには、昨年のバトル大会優勝者のアルガスが決勝戦から参加するらしい。
実は、アルガスと組んでいた人は今年は来ていないのでアルガスが1人・2匹で参加するそうだ。
「では、第1回戦・新人双子トレーナーカイとマイvs仲良し夫婦サイとヤヨイの4人です」
広場の皆が目をコート内の4人に向けた。
「いけ、ブラッキー!」
「よろしく、エーフィ!」
カイはブラッキー、マイはエーフィを出した。
「ブラッ(わーい)!」
「フィ(外だ)♪」
2匹は仲良く出てきた。
出た後はじゃれあっている。
「頼むぞ、エルレイド!」
「お願いね、サーナイト!」
相手はエルレイドとサーナイト。
相性的には効果抜群と効果いまひとつで中途半端なところである。
「エルッ(おぅ)!!」
「サナ(まかせて)!」
敵がいると分かったのかブラッキーとエーフィはじゃれあうのをやめ、真剣な目つきになった。
「試合開始!」
「“サイコキネシス”!」
司会が言い終わるのと同時にサイとヤヨイが攻撃指令を出した。
エルレイドとサーナイトの2匹から7色に輝く光がでてエーフィとブラッキーに向かう。
「よけて、“アイアンテール”!!」
ブラッキーとエーフィの目の前まで光がきたときにはもう2匹は消えていた。
「エルッ(早い)!」
「サナ(どこ)?」
エルレイドとサーナイトは周りをキョロキョロと見回している。
「ど、どこだ?」
「あっ、上よ!!」
ヤヨイがいったときにはもう遅かった。
アイアンテールはエルレイドとサーナイトの急所に直撃していた。
エルレイドとサーナイトはなんとか持ちこたえて、体勢を立て直した。
カイとマイは顔を見合わせにやりと、笑った。
「あれ、いこっか!」
エーフィとブラッキーも頷いた。
2人と2匹の目つきが少し変わった。
「手助け!」
エーフィがブラッキーに少し触れた。
すると、ブラッキーは力がみなぎった様に、目の色に艶かかった。
「エルレイド、最大パワーでサイコウェーブだ!」
「サーナイト、あなたもよ!」
2匹がカラフルに光る光線をエーフィとブラッキーに向けてはなった。
「念力!」
「フィー(はーい)!」
エーフィに目がさらに青く光りだした。
カラフルに光る光線をさらに青い光がつつんだ。
そのまま光がUターンエルレイドとサーナイトのほうに向かっていく。
——ドォン!!
小さな爆発が起きた。
エルレイドとサーナイトのいる場所から、煙がたちこむ。
煙が消えるとエルレイドとサーナイトの2匹が青い光に包まれ、地面に押し付けられている。
「ブラッキー、悪の波動!」
カイが冷たい声で指示をだした。
ブラッキーは頷いた。
ブラッキーから黒い光が地面に沿って、エルレイド
とサーナイトに向かってでた。
「サ、サナ(も、もうだめ)……」
2匹は、黒い光にあたると静かに倒れた。
「エルレイド、サーナイト戦闘不能。よって、勝者・カイとマイ!!」
「やったー!」
2人と2匹は抱き合った。
[バトル大会/カイ・マイvsサイ・ヤヨイ編]完
[ⅩⅡ:バトル大会/サラとキキVSゴウとリキ編の少し前]
「さぁ、広場も盛り上がってきましたぁ!」
司会の言う通り、広場が少し混んできた。
ユウとキランはフィールドのすぐそばのベンチに座って自分達の番をまっていた。
「は、早くバトリてぇー!!」
キランが興奮した目でバトルフィールドをみつめる。
「だ、だね……(こわい;)」
ユウはキランへのおびえで小刻みに震えている。
「おっ!ユウも楽しみで震えているのか!?」
「ち、ちがっ!」
ユウが反論しようとするとキランが真剣な目つきになった。
「おい、始まるぞ!!」
「う、うん……(この人にはついていけない……)」
ユウとキランはバトルフィールドに目を戻した。
「では、第2回戦……」
[バトル大会/サラとキキVSゴウとリキ編の少し前]完
[ⅩⅢ:バトル大会/サラとキキVSゴウとリキ編とおもったら?]
「親友のサラとキキVS格闘兄弟ゴウとリキ!!」
サラはハピナスをキキはミロカロスをだした。
相手のゴウとリキは名前のとおりとでも言うようにゴウリキーとワンリキーをだしてきた。
「試合開始!!」
——…………
広場全体が静まりかえった。
フィールドを見守る観客とサラ達は額に冷や汗がにじみ出て来た。
相手はジーッとしているが顔が少しずつ強張っていく。
「……相手もなかなか動かないわね」
「作戦ばれちゃったかなぁ?」
サラとキキは警戒態勢に入っていく。
「ハピィ(まだかなぁ)?」
「ミロォ(早くぅ)!」
ハピナスとミロカロスが相手をせかすようにむずむずしはじめた。
「……試合はまだっスか?」
「早く始めるっス!」
ゴウとリキが細い目で司会をにらんだ。
「……はぁ?」
サラとキキ、そして広場全体の声が見事にハモッた。
「えっ?いや、もう始まってますけど……」
司会が目をパチパチさせながら言った。
「そうだったんスか……。それはすまなっかたっス;」
「ならばいくっス!」
リキの言葉に、ゴーリキーとワンリキーは答えるように声を出した。
「ゴゥ(オッス)!」
「リキィ(オッス)!」
相手が気合いを入れた。
「くるよ、準備は良い?」
「勿論!」
サラはキキにOKサインをだす。
「ミィ(うん)!」
「ハピナァ(当然よ)!!」
ミロカロスとハピナスも頷いた。
[バトル大会/サラとキキVSゴウとリキ編とおもったら?]完
[ⅩⅣ:バトル大会/サラとキキVSゴウとリキ]
「ハピナスに“空手チョーップ”!」
「ワンリキー!“気合だめ”っス!!」
相手の2人はサラとキキに人差し指を向けて2匹に命じた。
「リキッ(オッス)!」
「ゴゥ(オッス)!」
ワンリキーはその場で周りに赤いオーラーを漂わせている。
ゴウリキーは片手を振り上げながらハピナスに向かって走って行く。
「ハピナス……」
サラは審判に聞こえるか聞こえないか位の小さな声で呟いた。
「リッキィ(オッス)!!」
ワンリキーは気合だめが終ったらしくミロカロスのううに拳を突き出してウインクをしてきた。
気合いを入れたときの決めポーズらしい。
「ミッ(きもっ)……」
ミロカロスはワンリキーにひきながら、小さく言った。
その時ゴーリキーの技がハピナスに当たった。
いや、正確には当たったように見えた。
ゴーリキーはハピナスの足もとに転がっていたのだ。
「ナイス!!」
サラはハピナスにウインクをした。
ワンリキーとは大違いの可愛いウインクだ。
相手は何が起きたかは分からないらしい。
相手だけではない広場にいるサラ達—ユウとキランも分かっているようだが—
以外は目を丸く見開いてパチパチさせている。
ゴーリキーは技を避けられたのだ。
そして、ハピナスにフィールドにたたきつけられた。
「じゅ、柔の奥儀…!」
ゴウはハピナスに驚きの眼を向けながら、その名を言った。
あの時、ハピナスは柔の奥儀を使って相手の攻撃を受け流し、ダメージを与えた。
ゴーリキーは結構スピードを出していたため、ハピナスによって受けたダメージが
大きかったのだろう……。
目をグルグル回している。
それを確認した司会は首に下げていたホイッスルを口にくわえて短く鳴らした。
——ピッ
「ゴーリキー戦闘不能!」
ゴウが腰につけていたモンスターボールを手に取りゴーリキーに向けて真ん中の
ボタンを押した。
「ゴーリキー、戻るっス……」
ゴーリキーはモンスターボールから出てきた赤い光に包まれてボールの中に
消えていった。
「アクアテール!」
「ミロッ(うんっ)!」
しばらくの沈黙に耐えかねたキキがミロカロスに攻撃指令を出した。
ミロカロスの長い尻尾がワンリキーの急所に当たった。
「リッ(ぐっ)…!」
ワンリキーはフィールド外に飛んでいった。
「いきなりだなんてずるいっス!!」
リキが目に涙を浮かべながらキキを指差し文句を言ってきた。
「はぁ?よそみしてるそっちが悪いんでしょう?」
キキが目立つ金髪をなびかせながら言った。
「ハピィ(そうよ、そうよ)!」
「ミィ(まだ試合中だったしね)!!」
2匹も頷きながら言った。
「ワンリキー戦闘不能!よって勝者、親友のサラとキキです!!」
広場全体から歓喜の声が大きくあがった。
「あ〜、やっとおわった……」
キキが溜息をつきながら言った。
サラも頷く。
「なかなか始まんなかったもんね;」
サラとキキはハピナスとミロカロスをボールに戻しフィールドから降りた。
[バトル大会/サラとキキVSゴウとリキ]完
- Re: 世界をかけめぐる戦い(PS有のポケモン) ( No.7 )
- 日時: 2009/12/22 22:11
- 名前: ミニモネ (ID: HpE/sQXo)
- 参照: おーちゃんの誕生日>シルバーの誕生日>クリスマスイブ まであと2日!!
☆おまけ☆ *3[トーナンメント表<C>]
|‾アルガス
| |—ユウ&キラン
| |—|
優 | | |—マナ&リク
—| |—|
勝 | | | |—カラス&ハト
| | |—|
| | |—サナ&マラ
|—|
| |—ゴウ&リキ
| |—|
| | |—サラ&キキ
|—|
| |—サイ&ヤヨイ
|—|
|—カイ&マイ
[ⅩⅤ:衝撃の事実]
「もうすぐ私達の番?」
ユウがキランの顔を覗き込む。
キランは照れるように目を塞いだ。
「そうだな……」
キランはポケットをさぐって一枚の紙を取り出した。
「何それ?」
カイとマイが声をハモらせていった。
キランは丸くなって集まっている中心でたたまれている紙を広げた。
「トーナメント表のようね」
それは、受付でキランがもらったトーナメント表だった。
トーナメント表をみるとユウとキランの出番は第4試
合だ。
「えっ!!」
急にサラが大きな声をあげた。
「そんな大声出してどうしたのよ?」
キキが耳をふさぎながら言った。
サラの隣にいたため耳に響いたのだろう。
「第3試合に……」
サラが第3試合中のフィールドのほうに振り替える。
他の皆もフィールドに目を向ける。
「あっ……!!」
ユウもフィールドの上の人物を見て、声をあげた。
「第3試合がどうしたんだよ?」
キランは意味が分からないとでも言うように溜息をした。
「今、戦ってるのは……」
「サナ&マラチームとカラス&ハトチームよね?」
マイがトーナメント表をみた。
「そのサナ&マラチームっていうのが……」
ユウが自分の髪をなでながら言った。
「私の両親が……、出てる!!」
「ええぇぇぇぇ!!」
サラの声よりさらに大きな声が響いた。
しかし、広場にいる皆はバトルに見入っているのと
歓声で聞こえてなかったらしい。
「しかも私達の対戦相手が……」
「私の妹といとこなんだけど……」
サラがため息をつきながら、言った。
サラの家族が出ているという事実に、皆は驚きを隠せなかった。
「おいおい、まじかよ……」
キランが目を丸くしながら呆れたように言った。
「すごっ!!」
「家族そろって出るなんて……」
カイとマイはもう呆然としていた。
「へぇ〜(面白くなってきたはね……)」
キキは皆に見えないようにニヤリ、と笑った。
[衝撃の事実]完
[ⅩⅥサナとマラVSカラスとハト終了]
「ドンカラス・ピジョン戦闘不能よってサナ&マラの勝ち!」
広場全体から歓声が上がる。
広場は結構広いのだが、そんな広場の地面が見えないほど人が集まっているのだ。
出場者はフィールドのそばの待機席で待つことになるのだが、ここがまた広い。
結構余裕があるので、その余分な分を観客席にまわせばいいのに、と先ほど
カイとマイが文句を言っていたが、そのとおりだ。
待機席にいる8人のうち4人が立ち上がった。
次に出番があるユウとキラン、そして対戦相手のマナとリクだ。
フィールドから対戦を終えた4人が降りて来た。
「私の妹は結構強いよ!!」
サラがキランの肩に手を置いて言った。
「がんばってね!」
「ちゃんと勝ってよ!!」
マイとカイがユウとキランに応援の言葉をかける。
相手は最後の打ち合わせなのか、話し合ってる。
「キラン、この勝負は勝てると思うよ!」
「えぇ、2人なら勝てるわね」
サラとキキが意味ありげな眼で、2人を見つめた。
ユウとキランは、目を合わせ頷き合いフィールドへと向かった。
[サラとマナVSカラスとハト終了]完
[ⅩⅦ:バトル大会/ユウとキランVSマナとリク<前編>]
「では、第4試合開始!!」
ユウ&キランとマナ&リクの試合が始まった。
ユウはスボミー、キランはプテラを出した。
相手はパウワウとユキワラシを出している。
「パウワウ!」
「ユキワラシ!」
マナとリクが、自分のポケモンに呼びかけてから、キランのプテラを
手を振りかざすような感じで指さした。
「冷凍ビーム!!」
相手のパウワウとユキワラシは頷き合い、とても冷たそうな青白い光を
プテラに向かって放った。
「プテラっ、よけろ!!」
キランがとっさに言ったが、もう遅かった。
プテラの両翼に冷凍ビームが直撃し、翼が凍り始めていた。
「プ、プテェ(い、いてぇ)……」
もう、プテラはギリギリの状態になっていた。
倒れないのが不思議なくらいのダメージが、プテラを襲っていた。
「さすが、といったところね、マナちゃん。強いねぇ……」
ユウがマナとプテラを見比べながら、にこりと笑顔をつくった。
「もう、だめかも……」
キランは、プテラの危険な状態を見て、諦めかけていた。
頭を抱えながら、溜息をついている。
すると、ユウがキランに近づいて何かをいった。
しかし、とても小さな声だったためキラン以外には聞こえない。
キランはそれを聞き終えて、何かを考える顔をした後ユウに
同じくとても小さな声で返事をした。
「OK!それなら……、スボミー、プテラ!」
スボミーとプテラはユウに振り返り、頷いた。
「何を話していたかは知りませんが……、負けませんよ!」
「マナの言うとおり、負けるわけにはいかないので……」
マナとリクが、プテラに大ダメージを与えたからか、余裕の目つきで言った。
「ユキ、ユキ(そうだ、そうだ)!!」
ユキワラシが両手をあげ、万歳のポーズをした。
「パウワウ、準備良い?」
「パウゥ(もちろん)!」
マナがパウワウに呼びかけると、元気な声が返ってきた。
「ハイドロポンプ!!」
パウワウが大きく息を吸って、一気に口から勢いよく水をだした。
「スボミー、プテラ、今よ!!」
ユウが言うとスボミーはにほんばれ、プテラはかえんほうしゃという技を使った。
たちまち、日の明かりが強くなり真夏のような気温になってきた。
その影響か、プテラの放った炎も大きくなっている。
「俺の指示なしにプテラが動いてる……?」
キランが驚くのも無理はない。
キランの手持ちすべてはとても強く、他の人が手なずけられたことなど
なかったからだ。
[バトル大会/ユウとキランVSマナとリク<前編>]完
[ⅩⅧ:バトル大会/ユウとキランVSマナとリク<後編>]
「意味ないですよ!」
火は水に弱い。
バトルの基本、相性のひとつだ。
マナの言うとおり普通なら意味がない。
普通なら……、の話だが。
しかし、プテラの攻撃力の高さ、レベルの差、にほんばれの効果……
ハイドロポンプの水と、かえんほうしゃの炎がぶつかり合った。
水が炎を消し、プテラに水が近づいていく……、はずだった。
しかし実際には、逆に炎が水を蒸発させ、相手チームに炎が近づいていった。
「なっ……!!」
「ユキィ(やばいかも)……?」
相手の2匹から炎まで、数メートルしかないところまできた。
「パァゥ(もう、無理)……」
パウワウの口から出ていた水の勢いがなくなっていく。
「あっ、ちょっ!!」
「ユキィー(うわぁー)!!」
プテラが放っている炎がパウワウとユキワラシにあたった。
「プテラ!」
ユウがそう言うとプテラは炎を放っている口を閉じた。
赤い炎が、フィールドから消えていく。
相手のユキワラシはひん死状態、パウワウは立っているのがやっとの状態だった。
「っ!!後は任せたよ、マナ!」
「いや〜、こっちもギリギリの状態なんだけどね〜……、え?」
マナがそう言っているうちにパウワウの目の前に黄緑色の光があった。
——ドォォン!!
パウワウが黒煙に包まれる。
その煙は少しずつフィールド上に広がっていく。
「パ、パウワウ……?」
煙が晴れてくると、倒れているパウワウが見えてきた。
司会がもう戦えない状態を確認すると、笛を大きく長く鳴らした。
「パウワウ、戦闘不能。よって勝者、ユウ&キランチーム!!」
司会がマイクを使いながら大きな声で言った。
「す、すげぇ……」
キランは、ただ呆然とするしかなかった。
[バトル大会/ユウとキランVSマナとリク<後編>]完
この掲示板は過去ログ化されています。