二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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梅の花 【BLEACH】
日時: 2009/12/26 14:23
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)

hello☆ 凛と申します
またまた消えました……

*注意*

+荒らし・中傷・悪口・チェンメ厳禁
+更新激遅です
+有り得ない事ありまくりです。後、意味不です
+何かと似てたらすみません
+続きからです。オリキャラ出ます

前々スレ↓
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14646

前スレ↓
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14774

*prologue*

散りゆく花弁が頬を撫でる

  曖昧な、そして風に舞う花弁を追う

確かな望みを花弁に託し

    私は願う


  この平穏が長く、続くように——

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Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.4 )
日時: 2009/12/26 18:03
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)

20話

「卍解、千輪紅梅!」

空中で、緋音は卍解を唱えた

緋音を包んでいた紅色の光は消え去り、緋音の背からは梅の花弁で出来た紅色の翼が生えていた

「……天使みたい」

緋鞠が思わず呟く

卍解すると、千輪の梅の花弁が翼の様に緋音の背に生え、梅の花弁を操るのだ

それにしても何時振りだろう。この言葉を発するのは

「なっ! 緋音、アンタも卍解使えたの!?」

乱菊が刀を振るいながら訊いて来るのが聞こえる

「ええ、隠していたのですけど」

ニコッと微笑む

まるで、本当の天使であるように

しかし、緋音は勿論天使ではない

かといって、本当の人間でもない

唯の、死神なのだ

皆を護りたいという気持ちだけで此処まできた

虚は目の前に迫っている

「行きなさい」

花弁に命令すると、幾つかの花弁が虚に向かって飛んでいった

鋭利な刃物のように、矢の形となった花弁は虚を貫いた

紅い、梅の花が舞う

「なッ! 中級大虚を1人で…… 卍解とはいえ、3席の実力で中級大虚を……!!」

砕蜂が目を見開き、金切り声を上げる

フッと周りを見渡す

死神達は未だに半分にはなったが、虚と交戦していた

「梅降華」

梅の花弁が矢となり、虚達に向かって凄い速さで降っていった

勿論、死神達に当たらぬように

そして、虚は消えていった

最後の一匹も、緋音の梅降華の前に消え失せた

……もう、残って、ない、よね?

あれ? 目の前が霞んで……

「……音……ん!」

緋鞠ちゃんの声も、よく聞こえない……

卍解が解け、意識がなくなった緋音は地面から離れた、空中から落下した

ダンッと身体が地面に打ち付けられる

「緋音!?」

「大丈夫か!?」

そのまま、緋音は4番隊へ運ばれた

Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.5 )
日時: 2009/12/26 18:26
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)

21話

夢を、見ていた

過去の夢

まだ、霊術院時代の頃の

辛く、哀しい思い出

あの時に護れなかった子の姿が浮かんでくる

(……美蓮ちゃん)

あの時も、笑顔で溢れていて

『あははっ、美蓮おかしすぎッ!』

『藍がおかしいんだよ〜』

『まぁまぁ、お2人とも』

宥める緋鞠ちゃんの声

嗚呼、その直後だ。幸せが消えたのは

霊圧を感じた。中級大虚が現れたんだ

私達は必死で戦った

『緋音危ない!』

『えッ、キャァ!!』

覚悟した。自分は死ぬと思った。なのに

『美、蓮ちゃ、ん……』

目の前で冷たくなった友人の姿

私の所為だ。私が、もっと早く避けられたら

もっと、強ければ

護れたのかもしれないのに

そして、私も虚にやられてしまった

『緋音さんッ!』

緋鞠ちゃんの声と雨音とバシャバシャ足音が聞こえた

視界は赤に染まっていて

『……ッ、よくも! 卍解、光輪光桜千剣!』

怒りに震えた緋鞠ちゃんは、卍解で虚に挑んだ

でも、その頃の緋鞠ちゃんの卍解は未完成だった

だから、負けちゃったのね

『美、蓮ちゃん……緋、鞠ちゃん……』

霞む視界の中、倒れた2人の名を呟くしかできなかった

『大丈夫か!?』

『子供は下がれ!』

暫くして、先生達が来てくれた

『美蓮! 美蓮!』

冷たくなった美蓮は、そのまま息を引き取った……

哀しい、哀しい私の記憶

Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.6 )
日時: 2009/12/26 19:21
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)

21話

何故、美蓮は私を庇ったのか

何故、美蓮が死ななくてはいけなかったのか

何故……

……嗚呼、そうか

私が弱いからだ


「一命は取り留めましたが、昏睡状態となってしまい、未だ、意識が戻りません」

卯ノ花隊長が、静かに告げた

「……ッ」

藍が、下唇を噛んだ

緋音の病室には、(総隊長除く)隊長格、藍達が居た

その中心で、未だに眠ったままの緋音が寝ていた

「……何だかねぇ。助かったのは嬉しいんだけど眠ったままじゃあねぇ」

笠を深く被り、京楽が言葉を発する

「緋音さん……」

涙声で、緋鞠が緋音の手を取る

それを黙って見つめる乱菊

「私の、所為です。私、が側に、居た、のに……」

泣きながら、緋鞠が自分を責める

「緋鞠の所為じゃないわ」

乱菊が優しく声をかけ、肩に手を置いた

「霊術院の時も、私は、護れなか、った」

「……霊術院の時?」

冬獅郎が眉間に皺を寄せたまま、訊く

「……あの時の事、思い出しちゃったのかな」

藍が俯きながら言う

「……霊術院時代、俺等は仲が良かった。そして、美蓮も」

暗い表情をしたまま、燕が言う

「あの日も、仲良く遊んでたんだ。そしたら急に中級大虚が……ッ!!」

哀しみと、悔しさがこみ上げる

「俺等は必死で戦った! でもッソイツが緋音に攻撃しようとして庇った美蓮がッ……!」

黙ったまま、話を聞く

「緋鞠も卍解でソイツに挑んだ。けどダメだった。暫くして助けが来て俺等は助かった……美蓮以外はな」

「あの日も、雨で。あの後も、緋音さんは昏睡状態に……ッ」

言い終えると、緋鞠は大声で泣き始めた

「……きっと、その時のことを思い出してしまって昏睡状態になってしまったのですね」

卯ノ花隊長が言う

「私達は、唯、梅宮3席が目覚めるのを待つしかないのです」

外では、まだ、雨が降っている

Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.7 )
日時: 2009/12/26 19:36
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)

22話

緋音が昏睡状態となって1週間

未だに意識は戻らない

「隊長、終わりました」

「そうか。行ってこい」

書類に筆を滑らせながら言う

あれから、松本は仕事を熱心にするようになった

早く仕事を終わらせて梅宮の所に行きたいかららしい

「隊長は行かないんですか?」

「俺はまだ仕事が残ってる」

眉間に皺を寄せ、言う

「では」

そして松本は4番隊へ向かった

「……ッ」

頭には、梅宮を護れなかったと泣き叫ぶ都崎の姿

何時もの凛とした姿はなく、唯、泣き叫ぶ

小さな子供のように

いくらいつも大人びていたって

やはり彼女は子供なのだ


「日番谷君」

4番隊へ向かっている途中、雛森に会った

「雛森も見舞いか」

「うん。日番谷くんも?」

「まーな」

病室に着くと、松本は居なかった

すれ違いになったらしい

「なぁ」

「何?」

「俺は……部下1人も護れねぇような奴だったのか」

沈黙が流れる

梅宮は傷付いていたにも拘らず、卍解で皆を助けた

あんな数の虚を1人で倒した

それに比べ俺はどうだ?

梅宮が傷をうけた頃、俺は自分を護るのに精一杯で

誰1人、助けられなかった

雛森の時だってそうだ

雛森を護る事さえ出来なかった

暫くして、雛森が小さく答えた

「そんな、事ないよ。日番谷君は、十分強いよ」

自分を責めないで、と微笑みかけた

「……どうだかな」

スッと立ち上がり、病室を出た

「おう」

「……黒崎、まだ居たのか」

目の前にはオレンジの髪を持つ死神代行がいた

「梅宮さん、まだ眠ったままなのか」

「……ああ」

気まずい空気が流れる

すれ違い様に、呟いた

「……強くなりてぇ」

Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.8 )
日時: 2009/12/26 19:52
名前: 梨凛 ◆Ei1CZdtLN6 (ID: 0T2ECwzo)

凛…また消えたんだね…
しかもあたしがコメした直後…
ていうか面白すぎ!!
一人で盛り上がっちゃったもん!
姉に引かれたんで;


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