二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーンの歌的な夢小説!ていうか短編なんだけど
日時: 2010/06/09 19:40
名前: 空 (ID: X9/3/8Rv)

気ままに更新していきたいと想いますので、宜しく御願いします!
主人公の名前とかはそのつど変えて生きたいと想います!



・目次
1、雨アメ 『ツナ夢』
2、ビターケーキ 『雲雀夢』
3、スプーンの約束 『灰ツナ夢』
4、スプーンの約束2『灰ツナ夢』『10年後』『続編』
—微妙にアトガキ—・・・書いてみたかっただけです。
5、告白まで三分 『獄寺夢』
6、チョコレートケーキ 『ツナ夢』『10年後』
7、輪廻は回る 『D・スペード&六道骸夢』
8、二つの大空 『ツナツナ夢』
9、崩壊寸前 『オールキャラ夢』
10、白い薔薇 『白蘭夢』『10年後』
11、バレンタインデー 『雲雀夢』
12、雨で虹が掛かった空 『山本夢』
13、任務禁止令 『風夢』『10年後』
14、バッドエンド 『ツナ?夢』
15、凍りついた氷 『ツナ兄夢』『10年後』
16、体温は太陽 『骸夢』
17、キミ達を見届けよう 『オールキャラ』
18、お花見 『雲雀夢』
19、息子と娘の雑談 『雲雀・息子&綱吉・娘夢』
20、歯車 『ジョット夢』
21、パラレル・ワールド 『パラレル夢』
22、キミ色 『ツナ夢』
23、血のつながり 『ツナ夢』『10年後』
24、信じない 『ツナ夢』『10年後』
25、気付いたこと『獄寺?夢』
26、寒気&熱 『黒ツナ夢』
27、包容のままに 『ヒバツナ夢』
28、また会おう 『骸夢』
29、結婚式 『ジョット夢』
30、転生双子 『ツナ双子夢』
31、世界で一番ジョット様 『ジョット夢』
—ちょっとだけアトガキ—
32、前を見れば 『ツナ夢』
33、信じてる 『ツナ夢』
34、雨が降る 『山本夢』
35、偽物だった 『ツナ夢』
36、戯言 『ツナ夢』
37、ゴメンなさい 『ツナ夢』
38、絶対的なキミ 『ツナ夢』

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Re: リボーンの歌的な夢小説!ていうか短編なんだけど ( No.21 )
日時: 2010/03/24 17:16
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

20、歯車


ザワザワザワ・・・。


今日は同盟パーティーだ。

ボンゴレの同盟が来る日。

だけど、正直来たくなかった。

なぜなら、

「私の娘と見合いをしてみませんか?」

「いえ、ぜひ私の娘と!」

この話題が出るからだ。

どうせ金目当て、地位目当てだろうに。

俺はそう想いながら深く溜息を吐いた。

すると一人の女が眼に入った。

綺麗な顔立ち、鋭く綺麗な橙色の瞳。

そして何より目立つ綺麗な黒髪。

彼女は話してくる男達を無視しながら空を見ていた。

橙色の瞳が夜空を移す。

「・・・あの子は?」

「ああ、スカイファミリーの次期2代目らしいですよ。」

Gが答えた。

Gも女に迫られて疲れているようだ。

俺はスッと、他の者を無視して彼女に近寄る。

「・・・何ですか?」

「彼方のお名前を聞かせていただけませんか?」

すると彼女は静かに、俺に目線を移した。

「・・・スカイ・レイン。」

空の雨・・・。

綺麗な名前だった。

彼女は無表情で俺を見据える。

全てを見透かす超直感よりも、全てを見透かすような瞳。

彼女は口を動かす。

「用は?」

「ああ、俺と一度踊ってくれないか?」

「・・・判った。」

簡潔に答える彼女。

俺の手をとって踊りだす。

踊り終わると彼女は少しだけ笑って、

「面白かった。有難う。」

そういった。

俺もフッと笑って、Gを呼びつける。

「どうしました?」

「俺の嫁が決まった。嫁は、スカイ・レインというスカイファミリーの次期2代目だ!」



(その後彼女は少し顔を紅くしながら現れた。)(歯車が、回った。)

Re: リボーンの歌的な夢小説!ていうか短編なんだけど ( No.22 )
日時: 2010/03/24 18:08
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

21、パラレル・ワールド


ボァァァァアアアアアアッ


オレンジ色の炎が広がる。

その炎は、優しく、全てを包み込むような炎。

眼には光を、全てを包み込むような色を。

全てを圧倒するような、綺麗な、見透かす色が宿っていた。

【彼女】はゆっくりと、白に近づく。

「キミは永遠に僕のものになるんだ。」

「・・・フザケルナ。二度と同じ手にかかるか。」

「アハハ。それがね、掛かるんだよ。」

「・・・それより、我が弟を帰してもらう。」

炎が更に純度を増す。

彼女の気持ちにこたえるかのように。

「誰・・・?」

「・・・ツナ。」


私は手をクロスさせる。


「記憶操作されたか・・・。」

「うぁッ・・・」

鋭い痛みがツナの頭を襲う。


—何かを、忘れている。


痛みに苦しむ、ツナ。

私は目の前に居る白を見る。

「キミの技なら見飽きたよ。」

「・・・もしも。」

「?」

私は白を見据える。

「もしも。その、【異世界でも使われなかった技が私に使えるとしたら】。」

「!」

白が一瞬怯む。

私は炎を最大限まで純度を高めた。

「ツナ。お前は、生きろ。たとえ、記憶を失ったとしても。」

「うあ・・・!・・・ねえ、ちゃんッ・・・」

やっと思い出したように、顔を上げるツナ。

私はツナの顔を見て、フッと笑う。


「また会おうな。」


「ねえちゃんっ・・・!?」

クロスされた腕に炎を最大限に引き出す。

純度が更に増す。


そして——。



「X・クラウン・ソルド!」


炎が白と私を飲み込んだ。


「一緒に、異世界に、唯一お前を倒せる世界に来てもらう!そして、この世界の扉を閉じさせてもらうぞ!」

「グッ・・・」

白と、橙色を、飲み込んだ。

「姉ちゃんッ・・・」

残された愛しい片割れは、泣き崩れた。


(キミが代償に。)(白は唯一の世界に送り込まれた。)

Re: リボーンの歌的な夢小説!ていうか短編なんだけど ( No.23 )
日時: 2010/03/24 18:18
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

22、キミ色


「何色がすき?」

「イキナリ何を言うんですかツナ。」

いきなり帰り道で言い出したツナ。

何色が好きって・・・。

・・・うーん・・・。

「好きな色は、・・・黒かな。」

「何で?」

「だって何色にも染まらないし、好きかな。黒って。」

「フウン。じゃあ橙色は?」

だ、橙色?

オレンジ色?

何で?

「どうなんだよ。」

「・・・好き、かな。」

これは本当。

黒の次に好き。

夕日みたいで綺麗だし。

「・・・そう。じゃあ、」

「ヘ?」

ツナが何かを飲み込んだ。

その時、炎を纏う。

眼は橙色に変わっている。

「・・・刹那。俺は?」

いきなりの質問だった。

「簡単だよ。大好きだよ。」

「!」

そういうとツナは抱き締めてきた。

ツナの炎が優しく揺らめく。


(ツナ、大好きです。)

Re: リボーンの歌的な夢小説!ていうか短編なんだけど ( No.24 )
日時: 2010/03/24 19:19
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

23、血のつながり


「壊れてしまった。」

「何が?」

「全てが。」

「何で。」

「壊されたから。」

「誰に。」

「他でもない、彼方に。」

オレンジ色の瞳を持つ彼は興味なさそうにした。

手には刃。正確には、ナイフ。

そのナイフからは血が滴り落ちている。

私はそのナイフを泣きながら見つめる。

「そう。」

「・・・」

「俺が憎い?」

「全然。」

「どうして?」

その答えに言葉が詰まる。


だけど——。


「・・・彼方が好きだから。」

「フゥン・・・俺も、好きだよ。」

そう言ってナイフに付いた血を舐める。

鉄の味がするのだろうか、不味いのだろうか顔をゆがめた。

「君の血が欲しいな。くれる?」

「・・・」

私は無言で悲しそうに頷いた。

ナイフの刃が光る。

彼はニコッと笑って、

「好きだよ。」

そう言って、ナイフを振るった。

あたり一面が血。



—大好きでした。



(過去形の言葉。)

Re: リボーンの歌的な夢小説!ていうか短編なんだけど ( No.25 )
日時: 2010/03/24 19:41
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

24、信じない


私は今、ボンゴレの棺おけの前に居る。

Xと書かれた棺桶。

あれだけ絶対に死ぬなと私に言って来たのに。

私は棺桶を眺めながら、そう想った。

自分が先に死んでどうする?

馬鹿みたいだよ。

嘘だよね。

私は何度も自分に言い聞かせた。

そういえば。

彼方は最後の日。

余裕の笑みだった。

死ぬ事は、『判っていたはずなのに。』

私も、私の『超直感でわかっていた』のに。

彼方は、話をしに、いってしまった。

そして、撃たれた。

犯人は、入江正一。

だけど、そんな気はしない。


それに——。


彼は、生きている。


そんな気がしてならない。

最後に言ったあの言葉。


『しばらくの間だけ、俺が居なくても大丈夫だ。』


あの言葉。

何かが、起こる。

そんな気がして、この場所に再び足を踏み入れた。

彼の、棺桶に。

私は眼を瞑った。


——ゴトンッ


「え、あ、彼方は?」


懐かしい声。

眼を開けると、キミが、10年前の彼方がいた。



(始めまして、)(そして待ってたよ、10年前のツナ。)


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