二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Knight of Cygnus
日時: 2011/10/02 05:43
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

シグナス騎士団の五人を主人公に、メイプルワールドとマガティア、アリアント、オルビス、エレヴ、ルディブルミアなどの各ワールドを中心とした話

主人公やピヨ族などが分りにくい場合、HPを見てください(シグナス騎士団と打てばでます)

とりあえず、1スレずつ各団長目線で話は進んでます。

★この話はメイプル公式サイトで投下した物です。
 向こうは事情により投稿できなくなってしまったの でこちらで書いています。
 公式のほうでは題名が『団長が団長になる前の話1 〜10話』
 途中までですけど。
 
☆とりあえずパロディーです。アンソロかな?

*シグナスやナインハート等、その他脇役視点になる
 こともあります。

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Re: Knight of Cygnus ( No.29 )
日時: 2011/09/23 02:39
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

イカルトは真っ白い扉が勢いよく閉まるのを待ってから女性に話しかけた。

「すみませんが、お話がしたい」

姿を消したまま言ったので、その女性は驚いて飛び上がった。

「誰?!どこにいるの!?」

その女性がひどく慌てていたのでイカルトは姿を現した。

声の主が少年だと分ると、女性は少し安心したような奇妙な顔をした。

「あなた・・・なぜここに?どうやって・・・」

「あなたに聴きたいことがあります。砂絵団からの願いです」

砂絵団と聞いて女性の顔が優しくなった。

「あなたは砂絵団の人なのね。私はシュヘラザードというの。何が聞きたいの」

イカルトは何と訪ねていいかわからす困った。

しかし単刀直入に言うことにした。


「銀色の指輪を探しています。そのありかを教えてください」

Re: Knight of Cygnus ( No.30 )
日時: 2011/09/23 02:53
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

シュヘラザードはイカルトの口を押さえた。

とっさのことだったのでイカルトは目を丸くした。

シュヘラザードは、キョロキョロと辺りを見回す。

「そ・・・そんなこと大声で言ってわいけない!」

そして口を開きかけた途端に先ほどの白い扉が開いた。

「シュヘラザ!!まだかい!!」

イカルトはシュヘラザードに突き飛ばされて何とか見つからずにすんだ。

「はい。新しいのができましたアレダ様」

(しかし・・・なんて荒っぽい女の人なんだろう)

床にしたたかに打ち付けた頭をさすりながらシュヘラザをにらむ。

それにまだ、指輪の話が終わっていないのに・・・。

「新しい話をよく聞いているのよ」

ぼそっとシュヘラザードが言った。


バタンと扉が閉まり、扉に耳をくっつける。

するとすぐ、会話が聞こえてきた。

「さぁ、私は退屈してるんだ。新作を聞かせておくれ」

きっとアレだとか言う偽者の女王だろう。

「はい。宝石たちのお話です」

「『キャッツアイは、砂漠の真ん中で生きている猫が、沈む情熱的な夕日を見つめていたせいで、夕日の色がしみこんだ』」

コレはおそらく関係ない。

「『きらめきの少ない陳腐な銀の輪は、紫の光が失われた回廊。そこに隠れた洞窟にひそかに葬られている。いずれ黒の少年が片手に救い出すときを待っている』」

きっとコレだ。

黒の少年とはおそらく自分のことだろう・・・。

すぐにオズたちに知らせないと。




Re: Knight of Cygnus ( No.31 )
日時: 2011/09/23 03:12
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

イリーナは甘い香りがしないかどうかうろうろしていた。

そのとき、イカルトが姿も消さずに走っていくのが見えた。

(なにしてるの?!)

慌てて捕まえて姿が丸見え名ことを言うと、慌てて姿を消した。

「捜していた女の人を見つけたぞ」

なんて仕事が速いんだろうと思っているうちに見えない手でつかまれてオズのところへ連れて行かれた。

オズには姿が見えないので、杖に寄り添って転寝をしているのがばればれだった。

寝言で何かささやいている。

ミハエルとホークアイが帰ってきて地面に座り込んで二人のことをまっているようだった。

二人が姿を現すと二人とも驚いていきなり銃や剣を向けられた。




Re: Knight of Cygnus ( No.32 )
日時: 2011/10/02 05:17
名前: しゃてぃ (ID: UcmONG3e)

「なんだ・・・お前らか」

脅かすなよ〜とホークアイがほっとしたように言った。

「みつけたの?」

ミハエルが剣を抱えながら聞いた。

イカルトは頷くと先ほどシュヘラザードから聞いた話をそのまま伝えた。

「『きらめきの少ない陳腐な銀の輪は、紫の光が失われた回廊。そこに隠れた洞窟にひそかに葬られている。いずれ黒の少年が片手に救い出すときを待っている』か・・・」

ミハエルが腕を組む。

おそらく意味を分っていない。

「きっと・・・この宮殿の中にリチウムが光っていないところがたった一つあるはずなんだ。そこに隠し扉があるんじゃないか?」

イカルトが推測したことを口に出すと、ホークアイはすかさず天井を見上げた。

「・・・んー、ここじゃないみたいだなぁ」

天井ではリチウムが紫色に輝いている。

「じゃぁ、ここにいてもしょうがないな。探しに行こうぜ!」

ホークアイが天井を見ながら言った。

Re: Knight of Cygnus ( No.33 )
日時: 2011/10/02 05:32
名前: くそわろたwww (ID: UcmONG3e)

「オズ、おきなさい」

遠くで声がする—・・・。

でも起きたくない。

だって居心地がよくってふかふかしてあったかい・・・。

「オズったら・・・」

ちょっと困ったようにイリーナが言う声が聞こえたので、オズは片目をあけた。

「イリーナってさ・・・力持ちなんだな・・・」

「失礼ね。私は弓使いなのよ?オズくらいなら持ち上げられるわ」

ホークアイとイリーナの声が聞こえる。

両目を開けると、イリーナの顔が見えた。

「あ、起きたのね?」

イリーナはお嬢様抱っこをやめて地面にオズを下ろした。

「あれ。二人はどうしたの?ミハエルとイカルトは?」

床におろされて、まだ寝ぼけながら言うと、ホークアイが壁に寄りかかって言う。

「あの二人なら、もうすぐ帰ってくると思うぞ。あ、カシスの香りのする女の人はもう見つけたから安心しろよ」

「え?わたしどのくらい寝てたの?!」

驚いて思わず大声を上げた。

「静かに。そうね・・・三十分くらいかしら?」

イリーナが首をかしげながら言った。

「そ、そんなに寝てたんだ・・・」


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