二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- IF もしも、君と。 [テニスの王子様]
- 日時: 2010/11/18 18:36
- 名前: 扉 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)
もしも、ですよ??
これは、もしも、の話です。
貴方は、たくさんいる“愛する彼”の中から———
貴方は、たった1人を選ぶことが出来ますか??
*★*——————————————————————*★*
扉です!! 元・亮です!!
こんにちは、こんばんわ、初めまして^^
初めましての方は、是非、お友達に!!
11月の受験生ですよー、日々のプレッシャーと疲れに耐えかねて、作っちゃいましたよvv
放置小説いっぱいあるのですが、気分一層にw
今回は、初(?)のトリップものですー^^
ホント、逃げたいんです、3次元から!!
そんな扉の理想(妄想??)も詰め込む予定ですb
扉の他小説ですv
ht☆tp://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=19038
Now let's go!!!
たくさんの幸せと、たくさんの笑顔を求めて。
大好きな彼らに、逢いに行こう!!!
- Re: IF もしも、君と。 [テニスの王子様] ( No.5 )
- 日時: 2010/11/21 18:02
- 名前: 扉 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)
- 参照: どうしようどうしよう、追いかけなければ、行ってしまう。
002 ※知らない人について行ってはいけません。
「は・・・・・・??」
ジュリアは思わず、声を漏らした。
——今、なんて言った??コイツ。
——確か・・・・・・、“連れて行ってあげよう”??
『俺の名前は、んー、なんだろ。シャルル、とでも行っておこう』
シャルル、と自ら名乗ったその男は、見るからに怪しい。
怪しい、と具現化したような少年(?)だった。
先程までジュリアたちがいた町並みは見る影もなく、何処かの異次元空間のように真っ暗だ。
おそらく、これもシャルルの仕業だろう。
「何者??」
ジュリアは、出来るだけまっすぐな目で、シャルルを見た。
シャルルはニコリ、と笑う。
『強いて言うなら、天使、だろうね』
「天使・・・・・・」
『願いを叶えるっていうのかな?? まぁ、俺のスキルを上げるためでも在るんだけど』
「何それ」
理解出来ない状況に、必死に対応しようとするジュリア。
だが、全く此方の都合に合わせようとい気のないシャルルに、困惑させられる。
『だから、願い、叶えてあげる。連れて行ってあげるよ』
莉汰は窺わしい目をしているが、心中ではシャルルという天使を、受け入れ始めていた。
「本当か??」
信じ始めているが故————、話に、食いついた!!
「え、ちょ、莉汰?!」
真幸は唐突な莉汰の発言に、困惑。
花と顔を見合わせる。
『本当だよ。ま、設定とかは俺の独断だけど』
「設定??」
今度は、莉汰がシャルルの相手を始める。
『何処の学校とか、誰の幼なじみとか、家族とか。そういう、“主人公設定”だよ』
いかにも天使らしい、可愛い微笑みだった。
「ふぅん」
莉汰も、僅かに笑っている。
『どう?? 俺に任せてくれれば、3秒後にはあっちの住民だよ』
都合の良い、話だ。
4人が4人、同じことを思った。
二次元の、テニスの王子様の元へ行って、必ず誰かと関わりが持てる。
都合が、よすぎる。
そして何より、シャルルが信頼出来ない。
莉汰だけは、半信半疑、なのだが。
『もしかして、信じられない??』
核心を突く一言。
『顔に書いてあるよ』
可愛らしい表情を浮かべながら、シャルルは言う。
「だって、向こうへ行く、なんてこと・・・・・・」
此処まで何も言わなかった花が、口を開く。
「それに、帰ってこられないのは、嫌だし」
「そうだよ!!」
真幸も同意だ。
『そんなに心配なら、俺と1年契約を結ぼう』
シャルルは、青い明かりを、手の上に光らせる。
『1年。1年間、向こうの世界で、たくさんたくさん、楽しみなよ』
何も理解出来ないまま、黒い闇に包まれる。
最後に見えたシャルルは、やはり笑っていた。
花と真幸は、未だに不安そうな表情をしている。
莉汰は、少しだけ楽しそうだった。
ジュリアは————、今までにないほど、わくわくしていた。
—————細かいことは、追々俺が教えるよ。
—————精々楽しみなよ??こんない機会ないんだから。
—————ああ、ごめん、少し強引だったね。
—————だけど、俺だって仕事だし。ノルマってのがあるの。子供には難しいかもしれないけど。
—————だから、まぁ、頑張れ。
・
・
・
・
・
「ジュリ、おい、ジュリ!!」
朝日が、眩しい。
脳には、しっかりとシャルルの言葉が刻みつけられている。
だが、いつも通りの朝。
——あぁ、なんだ、夢、か。
——ま、そうだよね、ありえないよ。二次元に行くだなんて。
「ありえない————」
「何がや!!!はよ起きぃ!!」
突如飛び込んできた、何処かで聞いたことのある男の声。
かぶっていた布団を、バサッと葉がされる。
「ふぇ??」
「遅刻してまうぞ、はよしぃや!!」
「え、え、」
朝日に照らされて、その白っぽい髪の毛が光る。
見たことのある背格好————
「白石・・・・・・・・・???」
ジュリアがそう呟くと、少年は振り返った。
「大丈夫か??寝ぼけで記憶まで飛んだかー??」
若干呆れながらも、優しい微笑みを向ける、少年。
ジュリアは、この顔を知っていた。
知っていた、知っていた、知っていた。
「“兄”の名前を苗字でって、ありえんやろ。お前も白石のくせに」
「ほな、早う着替えて、下りて来い」
手をヒラヒラと振りながら、階段を下りる。
ジュリアは呆然と彼の背中を見つめた。
——兄??
“設定とかは俺の独断だけど”
“何処の学校とか、誰の幼なじみとか、家族とか。そういう、“主人公設定”だよ”
シャルルの言葉は、脳裏に過ぎる。
「えぇ——————————?!!!」
佐藤樹莉唖改め、白石樹莉唖。
白石蔵ノ介の、妹、になったらしい。
- Re: IF もしも、君と。 [テニスの王子様] ( No.6 )
- 日時: 2010/11/21 13:53
- 名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)
>扉
し…死んだら!?
ずっと応援しとくよん♪
てかっ!!ちょ、ジュリそこ変われ!!
白石の妹とか良すぎる!!
私も皆スキだよ!!
んむ、頑張りたまへー(*^^)v
更新楽しみにまってまつv
- Re: IF もしも、君と。 [テニスの王子様] ( No.7 )
- 日時: 2010/11/21 18:06
- 名前: 扉 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)
- 参照: どうしようどうしよう、追いかけなければ、行ってしまう。
>無幻
二次元という天国w
ありがとうー!!!
ジュリちゃんが羨ましい限りですw
他の3人も、それぞれ良いポジションに言ってると思うw
頑張るー!!
待っててくださいなーv
- Re: IF もしも、君と。 [テニスの王子様] ( No.8 )
- 日時: 2010/11/21 19:26
- 名前: 扉 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)
- 参照: どうしようどうしよう、追いかけなければ、行ってしまう。
003 ※しても良いこと、いけないこと。
『お前の名前は白石樹莉唖。白石蔵ノ介とは双子の兄妹だ。
四天宝寺中3年2組、女子テニス部所属。
主にS3とD1で大会にエントリーされている。ダブルスのパートナーは薮内莉汰だ。
今年四天宝寺女テニは、地区大会を突破している。
そのほかの基本的なことは変わりないから、無理に性格作ったりしなくて良いよ』
いつのまにか現れたシャルルが、淡々とジュリアに説明する。
全て、シャルルによって考えられた設定のようだ。
「ふぅん・・・・・・ つーか、向こう向いてて! 着替えるから」
『あー、はいはい。ガキの着替えには1㎜も興味ないんだけどね』
「うちが嫌なの!!向こう向けっ」
シャルルは頬を膨らませ、不機嫌な顔をしてみせたが、ジュリアによって無理矢理窓の外を見せられる。
ジュリアはこっそりとシャルルを振り返る。
暗い異次元空間(?)で会ったときと同じ、黒い怪しげな衣装に身を包んだ、天使。
暗くてよく分からなかったが、改めてみると、緑色の大きな目、サラサラの黒髪、白い肌。
かなりの美少年だ。
「それじゃ、うちは白石の妹で同じくラスで、テニス部ってことだね??」
『そう。だから、さっきみたく“白石”なんて呼んだら不思議がられるよ』
「そうだね・・・・・・」
初めて着るのに、何度の着ているような気がする、四天宝寺の制服。
妙な感じをしながら、ジュリアは袖を通した。
「皆は??」
着替えを続けながら、シャルルに尋ねる。
『あぁ。莉汰には今会って来たよ。
彼女は財前光の隣の家。それから、真幸は青学、花は立海』
「え、真幸と花とは、会えないじゃん!!」
大阪、東京、神奈川。
離れすぎて、急に寂しさが押し寄せる。
そんなジュリアをよそに、シャルルは変わらないヘラヘラとした調子で言う。
『合宿とかあるでしょ』
「そうかなぁ・・・」
ようやく着替え終わり、お互いに向かい合う。
シャルルはいつになく真剣に呟いた。
『白石とお前は、兄妹だ。1つ、忠告しておくことが在る』
きょとん、とジュリアはシャルルの目を見た。
初めて見せる真剣な表情に、驚いただけでもあるのだが。
「何それ??」
勘の鈍いジュリアは、何も浮かばないようだ。
シャルルはため息をついた。
『恋、だよ』
兄妹愛。
これは、絶対駄目なこと。
「あ・・・・・・ そゆこと」
ジュリアは納得したように、ポン、と手を叩く。
『白石にだけは、恋愛感情を持ってはいけない。ましてや、それを本人に告げたりしたら———』
シャルルは、1度言葉を切る。
『場合によってはだけど、二度と二次元から帰れない。気まずいまま、此処で暮らして貰うことになる』
いつになく真剣なシャルルに、事の重さを感じる筈なのだが——ジュリアは、ヘラっと笑ってみせた。
「だーいじょうぶだよ」
『でも、お前のデータを見る限りじゃ、お気に入りのキャラだろう??白石は』
「うん、でも大丈夫」
なんのデータだよ!!、とツッコミたくなるところだが、ジュリアは何も言わない。
代わりに、思わぬ告白をしてみせる。
「うちの本命は、宍戸亮だよ!! 白石は、格好いいけど、スキにはならないよ」
——いつまで、そう言えるかなぁ・・・・・・
シャルルは、ジュリアの言葉にはあえて反応を示さず、心中だけで思った。
『あっそ、そんじゃ、俺は次真幸のとこ行くから』
「いってら」
『あ、皆と話すときは、勝手に関西弁になるはずだよ』
え、とジュリアは驚いて顔を上げる。
そんなところまで、設定済みらしい。
「すごいね」
素直に、思った言葉だ。
シャルルは意地悪に笑った。
『俺は優秀な天使、だからね』
刹那、ふっと風と一緒に消えてしまった。
「ジュリー!!! 遅刻してまうで!!!」
それとほぼ同時に、焦ったような叫び声が1階から聞こえてきた。
白石だ。
「あ、はーい!!」
鞄を手にして、ジュリアは部屋を飛び出した。
どうやら、ジュリアの私物は、三次元で使っていたものと同じようだ。
——こういうのは、有り難いね。“優秀な天使”さん。
皮肉と嫌味を込めて、心中で呟いた。
階段を下りると、紛れもない白石蔵ノ介が立っている。
「ほら、お握り。もっと早う起きや」
朝ご飯を渡され、そのまま口に運ぶ。
「ありがとう」
「ほな、行くで」
「うん」
ジュリアの中に、確かな実感が湧いてきた。
——あぁ、うちは本当に、本当に———
———テニスの王子様の世界に、いるんだ。
確かな幸せが、こみ上げる。
本命の宍戸亮と、会う機会が少ないのは寂しいが、白石の妹、というのも中々だ。
——宍戸さんとは、いつか会えればいいや。
そんな事を考えながら、家族に見送られ家を出る。
「急ぐで!!」
見慣れない光景だが、確かな景色だ。
「分かった」
自分が関西弁のイントネーションなのも、確かだ。
始まったんだ、此処での生活が。
- Re: IF もしも、君と。 [テニスの王子様] ( No.9 )
- 日時: 2010/11/21 19:44
- 名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)
>扉
確かに天国だぁw(゜0゜)w
ジュリちゃん、やばいねぇ。すっごく2828しちゃうよぅ(^^;)
私は花ちゃんとこ行きたい。
立海で仁王とお喋りしたいなぁ(*・U・*)
後、真幸の名前が幸村に見えて仕方が無いw
頑張って(*・・)v
何時までも待つよーっ!!
この掲示板は過去ログ化されています。