二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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元不良のポケモン珍道中  
日時: 2013/07/14 23:09
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

小説書き超初心者です。ほぼ自己満足でやってしまうと思いますが、御理解のほうをお願いします。
ただいま、ポケモンとリボーンに発熱中
オリキャラのイラストを此処にアップします、よければ見に来て下さい

注意事項
 ・トリップした少女の‘ホウエン’中心のギャグ入り小説
 ・辞典片手にやってますが、言葉や表現を間違えてる可能性が・・・
 ・キャラの崩壊あり、ほぼ逆ハー、主人公がポケモンと会話しちゃいます、苦手もしくは嫌な方は
  Uターンをお勧めします
 ・某バスケ漫画の登場人物が平気で出てきます
  
設定
 ・一応ゲーム沿い、オリジナル多し
 ・ハルカとユウキ、ミツルも登場
 ・ギャグ入ります
 ・最近はギャグ路線に突っ走り中





11/11/06 スレッド作成
12/01/22 加筆修正+スレッド整理
  03/11 注意事項と設定を加筆修正
  04/28 参照がいつの間にやら600突破
     番外編を更新
  06/09 誤字脱字の修正
  07/28 サイトでの文章に訂正第一弾
  08/25 登場人物追加
  10/07 手持ち追加
13/07/14 手持ち追加

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元不良のポケモン珍道中   ( No.82 )
日時: 2013/03/24 17:22
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十二話

『大事なダチを簡単に渡すかよ!!』


          〜宣戦布告〜


『とりあえず・・・月牙、その子と陽彩を背中に乗っけてくれ』
月「いいけどよ・・・どーすんだよコイツ」
『出来れば他のロコンがいる送り火山に連れて行きたいんだけどな』
陽「帰してあげるのですか?」
『あぁ、睡蓮戻れ』
睡「あ〜〜〜い」
  パシュン
    荷物をまとめ終えた緋海は睡蓮をボールに戻すと、荷物を持って立ち上がった
    その直後
竜「お嬢様!ハンターです!!」
『チッ』
    色違いのロコンを狙ったハンター達の存在を竜牙が上空から知らせてきた
『月牙、落とすなよ』
月「分かってるっつの!
  陽彩もしっかり掴まっとけ!!」
陽「はい!!」
    緋海達は上空にいる竜牙のナビゲートを頼りに走り出すと
    背後から不快な機械音が聞こえてきた
    緋海は舌打ちをするとスカートの下から手製の木製ナイフを取り出して背後へと投げた




    揺れる感覚に目を開ければ、目の前には黒色の毛並み
「起きましたか?」
ーだれ?
「自己紹介したいのは山々ですが、今それどころじゃないので・・・
 緋海さん!!起きました!!」
『良かった・・・』
    顔をあげれば見たことのないポケモンと
    さっき‘私’を手当てしてくれた人間
「お嬢様、このまま真っ直ぐ行けば抜けます」
『分かった、
 月牙、そのまま二人を連れて先に行け』
「テメーはどうすんだよ!!緋海!!」
『少し足止めする、心配すんな    ちょっと刺してくるだけだから☆』
「ってその手に持ってるナイフはなんだーーーーー!!!」
    人間は立ち止まると、ナイフを取り出して後ろを向いた
ーダメ
「緋海さん!!」
「お嬢様!!」
    人間の目の前にはおっきな車
    人間は車を横に避けると、手に持っていたナイフを投げた
  パァン!!
Ц「わっ!!」
  キキィィィィィィィッ!!!!
    ナイフはタイヤに刺さったみたいで車は横倒しで倒れ
『っし』
「無茶苦茶だなおい!」
¶「このアマ!!」
    車から這い出してきたハンター
『・・・・・・よく見たらお前ら、前にオレ達襲った奴等と同じだろ』
Ц「ハッ?」
¶「何の話だ」
『ハジツゲタウン』
Ц「・・・あ、ヘボイとチョロイの二人か」
¶「そうか・・・お前あん時のグラエナやリオルのトレーナーか」
    人間とハンターには因縁(?)があるのか、睨み合いになってた
ーこわい
「 大丈夫だ、絶対護ってやるから」
「そうですよ、こう見えて全員強いですから!」
ーほんとう?
「安心して下さいませ、それに、お嬢様がマジ切れしているので」
「お前緋海が喧嘩してた場面見たっけ?」
「風の噂、と同時に野性のポケモンで何匹かそれで助けて頂いたと伺ったので」
「・・・暴れ過ぎましたかね、月牙さん」
「かもな」
    話が見えずにキョトンとしていると・・・
  ゴスッ
ー?!
「おー・・・やったやった」
    ハンターの一人が胸を抑えて蹲った

『ほぉ・・・要するにお前等はその我儘なお嬢様の為にオレの仲間狙った、と?』
¶「そういうこった、つー訳だ寄越せ」
『誰がやるかよバーカ』
    人間はもう一本ナイフを取り出すと、ハンターに蹴りを入れ
    飛んできた拳にナイフをぶっ刺した

ーえ
「アイツ、何本持ってんだよナイフ・・・」
「こないだ夜中に作ってたよ」
「あら、睡蓮さん」
「お嬢様・・・夜更かしは体に悪いのですが」
「聞くたまじゃねーだろ」
    こっちで少し会話している間に、ハンターは肩から下を血だらけにして立っていた

『じゃあお前等の雇い主に伝えとけ、オレの仲間に手出したら
 直々にそっち赴いて壊してやるってな』
¶「くっそ・・・」
Ц「に、逃げねーか?」
¶「バカか、既に金は受け取ってんだ、逃げれるかよ」
Ц「でも・・・」
¶「・・・今回は大人しく引き下がってやるよ
  おいロコン」
ー!!!
¶「・・・命拾いしたな、捕まってたらお前、一生檻の中で飼い殺しにされるところだったな」
『テメッ!!』
¶「アバヨ」
    ハンターは未だに蹲ってるハンターを蹴り飛ばして立たせると、森の奥へと消えていった










『おい、大丈夫か』
ー・・・ありがとう
    ナイフについた血を近くの小川で洗い流した緋海は
    月牙の背中から降りたロコンに近づき、優しく頭に触れた
『お前・・・これからどうすんだ?』
ー・・・ついていきたい
月「へ?」
ーわたしも いろんなところに いきたい
『・・・・・・』
    ロコンは緋海の足に擦り寄ると、尻尾を自慢気に振ってみせた
ーこれでも いちぞくでは いちばん つよかったんだよ
睡「!!行こ行こ!!」
『睡蓮
 ・・・それでいいんだな、仲間のいる送り火山に送ってやることも出来っけど』
ーついてくの!!
    緋海が月牙・陽彩・睡蓮・竜牙の顔を見れば
    大きく頷いたり、口角をあげてロコンを歓迎していた
『・・・よろしくな』
    緋海も月牙達に吊られ、優しく微笑むと
    ロコンの額に軽くボールを当てた
   パシューン
    赤い光に吸い込めれるロコン






        『決めた、お前は‘真紅’だ』
        ーわたしの なまえ?
        『あぁ、目は綺麗な紅だからな』
        ーわたしだけの・・・なまえ・・・やったぁ!!



To be continue...

元不良のポケモン珍道中   ( No.83 )
日時: 2013/04/19 19:31
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十三話


『ポケモン・・・保護官』


       〜仕事〜



    真紅を仲間に加わった緋海は無事、ヒマワキシティに到着した
    緋海が真っ先にジムの裏にある自宅へと駆け込むと
ナ「おかえりなさい、緋海」
『・・・ただいま、母さん』
    ナギが笑顔で出迎えた
    ナギはニコニコしながら緋海の分の紅茶を淹れ、緋海は手持ちを全員出した



ナ「あら、増えたのね手持ち」
『あぁ』
    紅茶を飲みながら緋海はナギのポケモンと交流する月牙達を眩しそうに見た
ナ「・・・ふふ」
『?』
ナ「最近ね、この辺に野性のポケモンが増えてきたの」
『普通じゃねーの?』
ナ「・・・緋海、野性の子も助けたりしたんでしょ」
『え、なんで知ってんの』
    ナギの言葉に緋海は紅茶のカップをテーブルに置いた
ナ「この間、かな
  何匹か新しく増えてたから‘なんで此処に来たの?’って聞いてみたの
  そしたらね、劇みたいにして緋海に助けてもらったって教えてくれたのよ」
『・・・オレ、ヒマワキシティの事言ったっけ?』
    緋海が首をかしげると、ナギは緋海のポケギアについてるお守りを指差した
ナ「それだと思うわ」
『お守り?』
ナ「それを縫うのに使われてる糸はこの辺にしか自生しない木の実を使って染色してるの
  染色して一ヶ月は人にも分かるぐらい甘酸っぱい香りしてるんだけど
  約二年弱は香りが持続してて、それを分かるのはポケモンぐらいなの」
『・・・・・・それでたまに野宿で朝目が覚めると周りにポケモンがいたのか』
    ポケギアを引っ張り出した緋海は眼前にお守りを翳して鼻を鳴らした
『・・・確かに苺みてーな匂いすんな』
ナ「クスクスクス」




(あら?)
  緋海は久々に戻ってきた自分の部屋で読書をしていたのだけれど・・・
(あの灰色の男の子・・・透けてる?)
  眼鏡をかけて膝に置いた本を読んでる緋海の隣には
  ‘半透明の’灰色髪の男の子
  目付きは泣きそうで、でも安心した様に緩んでいて・・・
  私はそこで緋海が持ってるミニアルバムに入ってる写真の一枚に写ってる子だと思い出した
‘  ’
  男の子は何か呟くと緋海に抱きついて、そのまま消えた
『(今、なんか懐かしい感覚があったけど・・・気のせいかな?)』






    緋海とナギがのんびりした時間を過ごしていると、チャイムが鳴った
ナ「はーーい」
    ナギがパタパタと出て行く中、緋海はアルバムに写ってる親友二人と幼馴染と撮った写真を眺めていた
『(・・・三人共、元気にしってっかな 祥吾に関しちゃこの間の時会えてないしな)』
ナ「緋海〜、お客さんよ〜」
『オレ?』
    緋海はアルバムを閉じると、玄関へと向かった
∧「こんにちわ、ヒナさんですね」
『はぁ・・・えっと』
∧「あ、申し遅れました
  ポケモン大好きクラブホウエン支部、保護担当のキササギと言います」
ナ「キササギさんはポケモン保護に力を入れてるんだけど・・・緋海に力を貸して欲しいみたいなの」
    ナギの説明に緋海は首を傾げると、キササギに先を促した
キ「ヒナさんはポケモンの警戒心を解くのが得意だとジムリーダーの方々からお聞きしたので」
『いや、そんな・・・』
ナ「あら、得意じゃなきゃ緋海を慕って此処に集まらないわよ」
キ「なんと!それはタイミングがいい!!」
    書類があると言うから場所をリビングに移した緋海達
    キササギは持参した書類をテーブルの上に広げ、詳しい説明を始めた


「最近、ポケモンを虐待する新人を含めたトレーナーが増えてきたのです
 これではいけないと大型の保護施設を作ることが発案され
 チャンピオン、四天王、警察、ジムリーダー、ポケモンレンジャー、フロンティアブレーン、オダマキ博士を交えた会議で決定したのですが・・・
 虐待されたポケモンはその子によりますが警戒心が強く・・・
 とても私達じゃ心のキズを癒してあげることが出来ず・・・そこでツツジさんやトウキさんから貴方の名前があがったのです
 ‘あの子はポケモンに好かれやすい’‘あの子ならキズを癒せるのでは’と
 ヒナさんはオダマキ博士から虐待にあったミズゴロウを引き取り、元の明るさまで戻したとも聞きました
 満場一致でヒナさん、貴方に保護施設を任せたいのです」


『・・・オレが、保護しろと?』
キ「えぇ、もちろんそのような場面に遭遇した場合はお願いします
  大半はこちらが保護した子達のお世話を頼みたいのですが・・・」
    緋海は悩んだ、成り行きとはいえジム巡りをしているからにはチャンピオンに挑戦したい
    そうすると引き受けることが出来ないと
ナ「・・・まずは、ジム巡りとリーグ挑戦かしら?」
『か、母さん』
キ「勿論今はそちらを優先して下さってかまいません」
『・・・じゃあその話、引き受けます』
    緋海の言葉に、いつの間にか集まっていた月牙達が賛成だというように騒ぎ出した
キ「では、この町の隣に広がる森の中に住宅を兼ねた事務所を建設します
  よろしいでしょうかナギさん」
ナ「かまわないわ、あそこにいる子達にも言ってあげて下さい
  きっと緋海の力になるなら、って張り切って手伝ってくれるから」
キ「わかりました!では私は本部に戻って報告してきます!」
    嬉々として飛び出して行ったキササギ
    緋海はペンダントをソッと握り締めた
『ポケモン・・・保護官』





       『・・・にしても、オレってそんな懐かれやすいのか?』
       月「無自覚タラシ」
       ー? ひいろ タラシって?
       陽「知らなくて大丈夫ですよ」
       睡「スイも力仕事なら頑張る!!」
       竜「完成が楽しみですね」



To be continue...

元不良のポケモン珍道中   ( No.84 )
日時: 2013/04/19 19:32
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十四話
※色々割愛気味

『いくよ・・・母さん!!』


        〜激闘ヒマワキジム〜


    緋海がポケモン保護官に就くことが決まった2日後・・・
『いくよ・・・母さん!!』
ナ「かかってらっしゃい!」
    ヒマワキジムのバトルフィールドにナギと緋海の姿があった
ナ「フフッ、緋海とバトルするの凄い楽しみしてたの」
『オレもだよ母さん』
∬「それではただいまより、ナギとチャレンジャー緋海のバトルを開始します!!」
    審判の言葉に2人はそれぞれボールを手に持った
∬「バトル・・・開始!!」


『睡蓮It's show time!!』
睡「頑張る!!」
ナ「チルット、お願い!!」
チ「「チルッル〜♪」」
ナ「先攻は緋海からどうぞ」
    緋海はナギの提案に笑うと
『言葉に甘えて・・・睡蓮‘水鉄砲’!!』
睡「ん・・・・・にゅーーーー!!」
    さっそく技を指示した
ナ「チルット避けて‘燕返し’!」
チ「「お〜せのままに〜♪」」
『っ!‘泥かけ’』
睡「てっいやー」
チ「「チルル?!」」
ナ「チルット!!」
    効果はあまりなかったが、真っ正面から‘泥かけ’をくらったチルットはフラフラと飛んだ
睡「当たった当たった♪」
『頼むから空気ブチ壊すな・・・』
    技を当てることに成功した睡蓮は手を叩いて喜び
    緋海は呆れた様にため息をついた
ナ「チルット、もう一度‘燕返し’」
『交わせ!!』
    間一髪‘燕返し’を飛んで交わした睡蓮、その瞬間

      ーパアァァァァ

睡「んにゅ?」
『!』
ナ「あら」
チ「「めーでたーいでーすねー♪」」
    睡蓮の体が光出した
    光が収縮し、最後に弾けた後に立っていたのは
睡「・・・すい、進化したの?」
『(ヌマクローになった)、おめでとう睡蓮』
    一回り大きくなった睡蓮だった
ナ「(やっぱり、凄いわね緋海)
  チルット、行くわよ」
チ「「は〜〜い♪」」
『気持ち切り替えろ!‘冷凍ビーム’!!』
睡「にーーーーーー!!」
    睡蓮は大きく息を吸い込むと、勢いよく‘冷凍ビーム’を発射し
    チルットに命中したが・・・
『・・・威力パネェな』
ナ「あらあら・・・」
    チルットと共にバトルフィールドの半分以上を氷漬けにした



∬「・・・ハッ チ、チルット戦闘不能!ヌマクローの勝ち!!」
ナ「・・・緋海、炎タイプいない?」
『・・・睡蓮お疲れ様、戻ってくれ』
睡「えーーーー『戻れ』は〜い」
    緋海は睡蓮をボールに戻すと、真新しいボールを投げた
『真紅‘火炎放射’でチルットを助けろ』
ーまかせて♪
    元気よく出てきた真紅は一回転して着地すると、チルット周りの氷目がけて‘火炎放射’を発射した
チ「「プッハァ!!」」
ナ「チルット」
チ「「ごめんなさい、マスター・・・」」
    氷から解放されたチルットはナギの肩に止まると、グリグリと頭を押し付けてナギに謝った
ナ「気にしないで、ゆっくり休んでね」
    ナギはチルットの頭を撫でるとボールに戻した


    その後、一進一退を繰り返したナギと緋海の手持ちは残すところ一番の相棒だけになった
ナ「さぁ・・・大空に美しく舞え!チルタリス!!」
『月牙、It's show time!!』
    互いに相棒のボールを高く放り投げた
  ポンッ
月「うおっしゃあ!任せろ!!」
チ「「久々に楽しめそうですね」」
『先手必勝、月牙‘噛みつく’』
ナ「‘風おこし’で吹っ飛ばして!」
月「ぐっ!」
  ダンッ
    月牙がチルタリスに飛びかかるも、‘風おこし’によって地面に着地した
『月牙!』
月「まだいけるぜ!!」
『(良かった)‘アイアンテール’』
月「うらぁ!!」
ナ「交して!」
    月牙の‘アイアンテール’を間一髪避けたチルタリスだったが
『‘シャドーボール’!!』
ナ「(?! まさか!!)」
  ボッ!!
    避けた先に飛んできた‘シャドーボール’に当たり、フィールドに落ちた
ナ「チルタリス!!」
チ「「まだ・・・いけます!」」
    チルタリスは翼を広げて大きく鳴くと、もう一度飛び立った
『(長引くとキツくなる・・・一か八か)
 月牙、もう一度‘シャドーボール’!!』
ナ「チルタリス‘龍の息吹’で迎え撃って!」
    ‘シャドーボール’と‘龍の息吹’がぶつかり合い、爆音と共に凄まじい量の砂が舞い上がった
チ「「うっ(目の中に砂が)」」
    チルタリスがブルブルと首を振っていると・・・

     『今だ月牙!‘噛みつく’!』
     月「見つけたぁ!!」

    真下から勢いよく飛び上がってきた月牙の‘噛みつく’に反応し切れず
  ガブッ!!
チ「「うっ!」」
ナ「チルタリス?!」
    片羽に噛みつかれたチルタリスは空中でバランスを崩した
『(砂煙の中は見えない、でも月牙なら絶対くらいついてるはず!)
 そのまま地面に叩きつけろ!!』
月「どっ・・・・・・せぇい!!」
  ズダァン!!
    何かが叩きつけられた音、そしてその衝撃で砂煙が晴れ、立っていたのは
∬「チルタリス戦闘不能!グラエナの勝ち!」
    月牙の方だった
∬「よって勝者、チャレンジャー緋海!!」




ナ「負けたわ、でも凄く清々しいわね」
    ナギは緋海にジムバッジを手渡しながら、晴れやかに笑った
『オレも、母さんとのバトル楽しかった』
ナ「良かった」
    ナギは緋海の頭を撫でると、フッと緋海の後ろを見て、微笑んだ
『? 母さん、どうしたんだよ』
ナ「なんでもないわ(この子には、常に彼等がついてる様ね)」
    緋海が首を傾げてる後ろ、少し離れた所で 緑・水色・銀色 の髪をした少年達が陽炎の様に現れ
    ナギと目があうとそれぞれが頭を下げ、揺らめいて消えた
ナ「この後はトクサネシティかしら?
  だったらミナモシティを通って112番道路を経由すれば近いわ」
『ありがとう母さん』
ナ「どうせなら、リーグも突破してきちゃいなさい!緋海なら行けるわ」
『・・・うん』





ー大事な僕の幼馴染
ー大事なオレ達の親友

ー頑張って下さい/人事を尽くすのだよ/無茶すんなよ


To be continue...

元不良のポケモン珍道中   ( No.85 )
日時: 2013/05/03 21:52
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十五話

『(ポケモン・・・なのか?)』



         〜新月の悪夢と満月の加護〜



    ナギとのバトルにも無事勝利した緋海は気分転換と称し
    ヒマワキシティ近くに広がる森を散策していた
『んっ・・・ん〜』
    手持ちを自由に遊ばせ
    自身はちょうどよく見つけた切り株に座ってくつろいでいた
『(そういやバトルの後、テツヤとか真太郎、祥吾の声が聞こえたな
 真太郎は声変わりか?少し低くなって・・・まぁ、そろそろ進級だしな
  テツヤと祥吾は相変わらずだったな)』
    ソッとペンダントを撫でていた緋海
  ガサガサガサガサ
  ヒョッコン
「「あ!ヒナさん〜〜〜〜〜」」
『お前は確か・・・』
    そんななか、草むらから勢いよく飛び出してきたムウマ
「「向こうでなんか分からないんですが、倒れてるんです〜〜」」
『・・・? なんか分からない?』
「「黒尽くめの男性とその人のマントの下にも何かいるみたいで」」
『どこだ、案内してくれ』
「「こっちです〜〜!!」」



『(ポケモン・・・なのか?)』
    今、緋海の目の前には黒と赤のツートンな服に白髪(?)の男性(?)
    その人が着てるマントの下で何か生き物がいるのか、マントが微かに上下していた
『とにかく・・・移動させるから誰か手伝ってくれ』
「「手伝う!!」」
「「わ、私も手伝いますわ」」
    ワラワラと周りにいたポケモンが集まり、簡単に2人を草原まで運ぶことができた




    2人を寝かせ、読書していた緋海
「「ん・・・」」
『お、目覚めたか』
    男性の方が目を覚ましたのに気がつき、声をかけた
    瞬間
  ビュッ
『?!』
「「・・・チッ」」
    黒いエネルギーの塊が緋海の頬を擦り、一筋の赤い筋を残した
「「誰だ・・・」」
『おいおい・・・いきなりかよ』
「「さっさと答えろ」」
『だったらそっちから名乗ってよね』
「「・・・・・・」」
  ブォン
『なっ!!』
「「もういい・・・眠れ」」
    男性は緋海の足元に黒い影を出現させると、鋭く睨みつけた
『(くっ、意識が)』
    緋海の意識は黒に浸蝕され
  ドサッ
    崩れ落ちた







ー緋海!
「ママ?」
    必死な形相のママ
ー危ない!!
    突き飛ばされ、歩道に尻もちをつくオレ
  キキィィィーーーーーー
  ドンッ
    目の前でトラックに跳ねられるママ
  ドザッ
    路上に拡がる‘朱’
「、ママ・・・ママ・・・」
ー緋海、怪我、してない?
    ‘朱’い手でオレの頬に触れるママ
「してない・・・」
ーそう・・・よか・・た・・・
    オレの無事を確認して滑り落ちるママの手
「ママ、ママ、寝ちゃヤダ」
    目を閉じたママの手に落ちる滴




ー可哀想に、頼る親族いないらしわよ
ー縁切ってたそうよ
ーシッ、あの子よ
    コソコソと話す近所の人達
「おはようございます!」
ーげ、元気いいわね
「ママが辛いからって泣いてばっかはダメだって言ってたので!」
ーそ、そう
    虚勢を張って挨拶すれば
ー気色悪いわね
ー壊れてるんじゃないの?
    気味悪がられるか
ー辛かったら泣いてもいいのよ?
ー大丈夫?
    変に同情される



    ヤメロ オレは可哀想じゃない
    勝手に決めつけるな
    誰でもいい

    助けて



『っ!!』
  ガバッ
    目に涙を浮かべ跳ね起きた緋海
月「起きたな」
    側で伏せていた月牙は、ゆっくりと居住まいをただすと緋海の手を舐めた
『月牙・・・ここ・・・』
    緋海が横になっていたのは、将来緋海の活動拠点となる一軒家のベッド
月「嫌な予感がして行ったら倒れてたんだ・・・アイツ等が側にいた」
    月牙の指し示した方向には、緋海に攻撃した男性と
    もう一人、天女の様な出で立ちの金髪少女が座っていた
『お前は・・・』
「「・・・・・・(フイッ」」
    男性は緋海を睨むと、顔を背けた
「「コラ、貴女のせいで姫は魘されていたのよ」」
    少女は男性を軽く嗜めると、緋海に近づいてきた
「「初めまして、姫様」」
『・・・』
「「申し訳ありません、彼の力が暴走してしまい・・・
 わたくしの力では悪夢を解くことができませんでした」」
『悪夢・・・そうか』
    少女の言葉に緋海は笑みを浮かべた
『クレセリアにダークライ、ってことか』
「「ご名答です」」
  ポンッ
    元の姿に戻った2人は、緋海にとんでもない事を言い放った




     「「姫に・・・真実を伝えにきました」」
     「「・・・出生の秘密」」


To be continue...

元不良のポケモン珍道中   ( No.86 )
日時: 2013/07/07 12:19
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十六話


『・・・なんか、納得出来る気が』


           〜神の御子〜



    緋海はクレセリアの言葉に、居住まいを正した
『で、なんで今?オレがこっち来た直後にでも言えば良かったのに』
「「姫が重要な役目を受けたのが分かりましたので」」
『(微妙に話が噛み合わない)』
「「姫、心して聞いて下さい」」
『(あ、これ人の話聞いてない)』
    クレセリアは緋海の言葉に対した反応も返さず、いきなり本題に入り
    緋海は思わずため息をつき掛けた


      「「姫のお父様は、アルセウス様です」」
      『わぉ、かなり非現実的だね』

    自分の父親が創造神と言われた緋海はベッドの上で頭を抱えた
『いやいやいや、そんなのありえねーだろ』
「「どうして否定なされるのですか?誇らしい事ではありませんか」」
『否定した覚えはねーぞ
 はいそうですか、って簡単に納得出きるかよ』
「「? なぜ納得する必要があるのですか?」」
    クレセリアの後ろに黙って立っていたダークライだったが
「「コイツは人間を理解する気がない」」
『うん、今までの数分で良く分かった』
    呆れた様にクレセリアの頭を乱雑に撫でると、簡単に説明し
    緋海と月牙は全力でそれに同意した
月「・・・ん?ちょっと待てよ
  そうなら・・・どうやって緋海の母親と出会ったんだよ」
    そこでふと、月牙は緋海がトリップ者という事実と食い違う部分に気がつき
    疑問を口にした
『あ・・・確かに』

      「「・・・テメーの母親も、若い頃にこっち来てんだよ」」
      『わぉ、衝撃の事実』
      月「キャラがどっか行ってんぞ緋海」

「「そこで創造神様に見初められたのです」」
『・・・で、ママが向こうに戻ってからオレが産まれたと?』
「「そういうこった」」
    ダークライは欠伸しながら緋海の言葉を肯定した




To be continue...


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