二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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元不良のポケモン珍道中  
日時: 2013/07/14 23:09
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

小説書き超初心者です。ほぼ自己満足でやってしまうと思いますが、御理解のほうをお願いします。
ただいま、ポケモンとリボーンに発熱中
オリキャラのイラストを此処にアップします、よければ見に来て下さい

注意事項
 ・トリップした少女の‘ホウエン’中心のギャグ入り小説
 ・辞典片手にやってますが、言葉や表現を間違えてる可能性が・・・
 ・キャラの崩壊あり、ほぼ逆ハー、主人公がポケモンと会話しちゃいます、苦手もしくは嫌な方は
  Uターンをお勧めします
 ・某バスケ漫画の登場人物が平気で出てきます
  
設定
 ・一応ゲーム沿い、オリジナル多し
 ・ハルカとユウキ、ミツルも登場
 ・ギャグ入ります
 ・最近はギャグ路線に突っ走り中





11/11/06 スレッド作成
12/01/22 加筆修正+スレッド整理
  03/11 注意事項と設定を加筆修正
  04/28 参照がいつの間にやら600突破
     番外編を更新
  06/09 誤字脱字の修正
  07/28 サイトでの文章に訂正第一弾
  08/25 登場人物追加
  10/07 手持ち追加
13/07/14 手持ち追加

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元不良のポケモン珍道中 番外編 ( No.67 )
日時: 2012/04/28 21:41
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

       此処で1つ
       過去話をボクからしよう
       とっても不思議なお話を・・・







   キュッキュッキュッ
   ガゴン!
    此処はバスケット強豪校の帝光中第三体育館
   ガラガラガラ・・・
「?」
『テツヤいるか?』
「緋海
 学校に来てたんですね」
『つっても相談室だけどな・・・
 そろそろ帰ろうぜ』
「今何時ですか?」
『7時ちょい過ぎ』
「もうそんな時間・・・
 着替えてくるから校門で待っててください」
『ん〜』



「お待たせしました」
『んじゃ行くか』
「はい」



『テツヤ、最近どんな感じだ?』
「まだ三軍です、しかもボクの存在に気付く人がいません」
『ふ〜〜ん・・・でもさ、楽しそうにバスケしてる奴すくねーんだな』
「そうでしょうか?」
『相談室から見えんだよ、体育館』
「見てたんですね・・・」
『まぁな、つか背伸びたなテツヤ』
「そうですか?」
『いくつだ今』
「確か・・・163cmになりました」
『オレ、160だぜ?』
「ようやく緋海を抜けたんですね!!」
『頭撫でにくくなっちまったな・・・』
「でも撫でてくれるでしょ?」
『ったりめーだろ?』



    少女は緋海ヒナ、12歳の中学1年生
    少年は少女の幼馴染みのテツヤ、11歳の中学1年生
    2人は全く正反対の性格にも関わらず、とても仲良しだった
    少年は極度に影が薄く、物静かで友人関係が少ない子
    少女は反対にクラスの人気者、生粋の姐御肌で少女を慕う者はたくさんいた
    少年はバスケの練習に打ち込み、少女はそれを相談室から眺める
    これが少女達の日常


    ある日、その日常は崩れた


『一軍入り?!しかもレギュラー?!』
「赤司くんが裏で手を回したらしく・・・」
『でもスゲーじゃん!レギュラーってことは試合、出んだろ?』
「そうなりますけど・・・」
『応援、行ってやっからな』
「そこです!」
『ハァ?』
「なんでも部員以外の応援はお断り、らしくて・・・」
『バーカ』
「な!」
『オレの運動神経なめんな?
 んなもん見つからねーようにするに決まってんだろ?』
「・・・・・・緋海」
『第一、見つかったって開き直りゃいいだけだ
 つー訳だ、テツヤは自分の練習に打ち込め』
「・・・・・・・・・」
『おい、返事は?』
「つくづく緋海は変り者ですね」
『なろ・・・
 その変り者と好んでつるむテツヤも同じくらい変り者だっつーの』
「『・・・・・・・・・・プッ』」
「必ずですよ、緋海」
『おぅ』



    少年がレギュラーの練習を始めると同時に
    少女は少しずつ教室にいる時間を増やしていった
「緋海」
『なんだよテツヤ』
「最近、教室にいる時間長いですね?」
『あぁ、テツヤの練習が本格的になってきただろ
 そうすると一緒に帰れるかが疑問だからな』
「確かに・・・今まで以上に遅くなりますしね」
『ちげーよ、他のレギュラーが・・・な』
「?」
    少年はその愛らしさからレギュラー内のアイドルに
    レギュラーにとって少年と常にいる少女は嫉妬の対象
    少女はそれに気がつき頭を抱えた
『(たっく、オレの幼馴染みは厄介なのに好かれたな・・・)』



「おい」
『ん?』
    そんなある日の放課後、緋海が廊下を歩いてるといきなり呼び止められた
『あーー・・・バスケ部の・・・緑間か?』
「名乗る手間が省けたのだよ」
    緋海は振り向くと呼び止めた少年の名を呼んだ
『テツヤから教わったからな、バスケ部レギュラーは名前と髪色が一致してるってな』
「どういう覚え方だ・・・」
『で、用件はなんだよ』
    緋海は目を細め、緑間を見上げた
    その視線には明らかな敵意が込められていた
    緑間は緋海の視線に怯む様子もなく
「・・・赤司達が動き始める、十分気を付けるのだよ」
    淡々と言葉を紡ぎ、言い終わると踵を反して歩いて行った
    残された緋海は・・・
『ククッ』
    周りの目も気にせず笑いだした
      ‘緑間くんはなんでしょう、不器用です’
      ‘レギュラーの中で一番ボク達のことを考えてくれてます’
      ‘でも凄い遠回しなうえ、分かりにくいんです’
『フハハハハ!いいな、気に入った』
    緋海は遠ざかる緑間の背中を見ながら満足そうに呟いた
『どちらかと言うとオレよりか、緑間真太郎』



    次の日から、緑間の周りには人が集まるようになった
    緑間は勿論困惑した
「一体なんなのだよ・・・」
    部活前に緑間が小さく呟くと
「緋海ですよ」
    黒子がその疑問に答えた
「く、黒子
 いつからいたのだよ」
「先ほどからです
 緋海が緑間くんのことを気に入ったんです」
「それとオレの今の状況となんの関係がある」
「緋海は典型的な姐御肌です、よって緋海を慕う人はたくさんいます」
「それは分かっているのだよ」
    黒子の返答に緑間はイライラと言葉を返した
「イコール、緋海が気に入ったってことは根は優しいとなるんです
 それにより、緋海を慕う人達の中で話し掛けても大丈夫、仲良くなりたいとなるんです」
「・・・つまり、緋海が気に入った対象は安全というわけか」
「はい」
    黒子は緑間が納得したと捉えると、思い出したようにもう一つ伝えた
「忘れてました、緋海から緑間くんへ伝言を預かってました」
「伝言だと?」
      「部活中はテツヤを頼んだ」
「・・・・・・」
「どういう意味でしょうか?」
「オレにきくな」
    黒子にこう返答しつつ、緑間は気付かれないようにため息を吐いた
「(確かにオレは黒子を狙ってはいないが・・・だからと言ってアイツは・・・)」
    そうこうしてるうちに集まりだしたレギュラー
    自然と黒子の周りに集うのを見て
「(でも、正直感謝してるのだよ緋海)」
    緑間は小さく笑った
「(ようやくクラスに馴染めたからな)」
    緑間は黒子達へと近づきつつ内心、緋海に感謝した



    それから緋海・テツヤ・真太郎の三人は良く一緒にいることが多くなった
「黒子、緋海はいるか?」
「今日はまだ来てませんよ
 どうしました?」
「教科書を貸したままなのだよ・・・」
「あ、もしかして国語ですか?
 それでしたら預かってますよ」
「・・・手際がいいのだな」
「ですね」
   バタバタバタバタ
   バン!!
『おはよう』
「おはようなのだよ緋海」
「おはようございます、緋海」
『あ?なんで真太郎がいんだよ』
「お前に貸した教科書を取りに来たのだよ」
『あぁ、テツヤに渡してたよな?』
「えぇ、ちゃんと緑間くんに返しておきました」
『サンキュ』
Θ「あーーーーー!!
  ヒーようやく来たぁ!」
『おっす、結香』
結「みんなーーー!!ヒー来たよーーーー!!」
Ц「おせーよバーカ」
∞「センセー!緋海来たよ〜〜〜〜」
※「よし、緋海
  今日の遅刻理由をじっ・・・・・・くり聞こうか」
『ゲッ、矢野Tマジ怖いから勘弁!』
矢「ほぉ?」
『嘘です、正直に言うんで合気道の構えをヤメテ下さい、はい』
    前までは嫌煙されがちだった真太郎も
    緋海やテツヤと連むようになってから笑う回数も増え
    今ではクラスに馴染み、クラス行事に参加し始めていた


「緑間くんと緋海って良く似てますよね」
「どこがだ」
『?』
「ツンデレな部分が」
「『オレはツンデレ ではないのだよ/じゃねーよ』」
「見事なハモリです」
「オレのどこがツンデレなのだよ」
「そうですね・・・
 緑間くんは緋海のこと心配して、わざわざ忠告してくれたじゃないですか
 緋海はなんだかんだ言って皆の面倒みてくれますし」
「オ、オレは緋海のことなど心配してないのだよ!
 部活に支障が出ては困るからな!」
『オレ以外面倒見る奴いねーからだろ!?
 好きでやってねーよ』
「(クスクスクス)」
『笑ってんじゃねーよ///おい!!』
「すみません(クスクス)」
「よし、黒子打ってやるからこっち来るのだよ」





       これは緋海が消えてしまうまでのお話
       緋海が消えても三人の絆は消えることなく確かに存在してるよ
       さて、この三人がまた一緒に行動出きるかは
       ‘創造主’とこのボクの気まぐれ次第さ

元不良のポケモン珍道中 番外編2 ( No.68 )
日時: 2012/04/28 21:59
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

        第三十話後の‘もう一つ’の世界



「おはようございます、緑間くん」
「おはようなのだよ
 ・・・・・・いいことでもあったのか」
「昨日ありました

     緋海に会えました   」
「!!?
 本当か、黒子」
「はい、少しの間でしたが・・・
 元気そうでした」
「そうか・・・」
「少し特殊な場所にいるらしくて中々会えなそうです
 でも、プレゼントを預かってきました」
「プレゼント?」
「はい、緑間くんにはこれです」
「ストラップ・・・?」
「カニ座のストラップです
 ちなみにボクはリストバンドです」
「・・・・・・・・・一応貰っておくのだよ」
「はい」

         緋と仲が良かった黒と緑は
         貰った物をお守りとし、大事にした・・・

元不良のポケモン珍道中   ( No.69 )
日時: 2012/05/08 20:14
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第三十二話〜怪しい2人組〜





『よ・・・ようやくついた』
陽「お疲れ様です」
     午後9時過ぎ、火山灰まみれのトレーナーがハツジケタウンの入り口に立っていた
『ゲッホ、マジ最悪すぎんだろ・・・』
     トレーナーは軽く頭を振って頭に乗っかってた火山灰をできる限り落とした
     トレーナーの少女は軽く周りを見回すと、真っ直ぐPCへ向かった



『スイマセン、部屋まだ開いてますか?』
¢「はい、開いてますよ
  もしかして113番道路からお越しですか?」
『はい』
¢「今の時期はこれでも飛んでる火山灰の量が少ないんですよ」
『・・・マジっすか』
¢「えぇ、もう春の時期はこれの倍以上が飛ぶんです」
『・・・』
¢「はい、こちらが508号室の鍵となります」
『ありがとうございます・・・』
     少女は鍵を受け取るとさっさと部屋へと向かった


    ガチャッ
    バンッ!!
『だぁ〜〜〜〜〜!!
 つっかれたぁーーーー!!』
     少女はバッグなどを乱雑に机の上に置き
『全員、出てこい』
     手持ちを全員出した
    ポンッ!!
陽「・・・見事なまでに灰まみれですね」
月「これぞ本当の‘灰かぶり’ってか?」
睡「灰かぶりってな〜に?」
『適当にくつろいどけ、オレはシャワー浴びてくっから』
「「「はーーい」」」
     少女がバタバタとお風呂場に入ってくのを見送った手持ち達は思い思いにくつろぎ・・・
月「・・・外から不穏な空気が流れ込んできてんな」
陽「そのようですね・・・」
     はせず、部屋内唯一の窓を睨みつけた
月「おい睡蓮」
睡「なーに?」
月「緋海んとこ行ってろ
  陽彩はオレと一緒にいろ」
睡・陽「「りょうかい!/分かりました」」
     月牙は素早く2人に指示を出すと、戦闘体制に入った


    ザァーーーーー
『〜♪』
    コンコン
『?
 そのシルエットは・・・睡蓮か?』
睡[一回開けてー!]
『?・・・いいけどよ』
    ガチャッ
     少女が浴室のドアを開けた瞬間
          ガッシャーーーーアァン
     リビングの方で凄まじい音が聞こえた
『!!?』
睡「あのね!ゲッガ兄とヒイロ姉が今変な奴等とバトルしてるの!」
『んなの今の音ききゃわかるっつーの!』
     少女は舌打ちをすると、手早く着替え、リビングに飛び込んだ


『月牙!!陽彩!!』
月「緋海っ」
     リビングで月牙と陽彩と対峙してたのは
     黒尽くめの2人組だった
ゝ「ちっ、トレーナーか」
£「撤収するぞ」
     2人組はマントを翻すと窓へと駆けて・・・
『待ちやがれ!!』
     緋海がそれを許すわけもなく
     近くにあった灰皿を2人組に向かって打ち
    ガンッ
ゝ「っ!!」
     灰皿は片方の後頭部に命中し
     もう片方へは跳躍、ドロップキックをお見舞いした
£「〜〜〜〜っ!」
    ドサッ
     2人組はそのまま床へ派手に転倒し、動かなくなった
     (一応背中は上下してる)
『陽彩!ジョーイさんを呼んでこい!』
陽「は、はい!」



     ただいまP,M11:30
『・・・・・・』
     結局警察の事情聴取が時間かかり、ようやく開放された緋海達はグッタリと
     ソファや床に転がっていた
『んだったんだよ』
月「オレ達狙ったただのバカだ
  つか素手で倒すとか強すぎだろ・・・」
『これでも向こうの世界ではそこそこ有名だったんだぞ』
陽「緋海さん、そこは威張っちゃダメです・・・」
睡「ネェネすご〜い」
『・・・てかアイツ等多分また来るぜ』
月「ハァ?さっき警察に連れてかれたじゃねーか」
『おそらくどっかのグループの下っ端
 上層部にとっちゃ掃いて捨てるほどいる替えの効く部品だ
 月牙達を狙ってるつーならまた刺客がくると考えとけ』
月「・・・とんでもないことをサラッと言ったな」
『まぁ、人事を尽くして天命を変えちゃえばいいんだよ』
陽「(人事ってなんでしょうか・・・)」
     緋海は大きく欠伸をすると電気のスイッチへと手を伸ばした
『おら、電気消すぞー』
     緋海の言葉に手持ち達はいそいそと定位置に陣取った


睡「おやすみなさ〜〜い」
陽「おやすみなさいです」
月「おやすみ」
『おやすみ、しっかり休めよ』




           緋海達を襲った事件
         これはこれから始まる事件の
         始まりにすぎなかった・・・



                       To be continue..

元不良のポケモン珍道中   ( No.70 )
日時: 2012/06/09 18:24
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第三十三話〜創造主と原種〜





              ‘始まりの間’
        それは、伝説と呼ばれるもの達が集う場所
      そして、そこには創造主が職務を行う空間があった



《・・・おい》
透「ん〜〜〜?」
《何故、我の部屋で寛いでいる》
透「え、酷いな〜
  わざわざ来てあ、イッテ!」
《貴様・・・
 まぁいい、貴様には頼みたいことがある》
透「緋海関係ならどんと来い!」
《・・・・・・八代》
      暗に、それ以外は引き受けないと言った透樺に創造主は
      慣れた様子で自身に仕える者の名を呼んだ
    ヒュンッ
      現れたのは、白いに赤という色違いの‘アブソル’
「お呼びでしょうか、主君」
《すまないが、緋海の幼馴染達の様子を見てきてくれ》
「と、申しますと・・・」
《・・・(微笑み》
「かしこまりました」
      創造主の笑みの理由を感づいたらしく、アブソルは恭しく頭を下げると
    ヒュンッ
      別次元へと移動した
透「・・・なぇ、やっぱり可愛いわけ?」
《なにを当たり前のことを言っているのだ貴様は》
透「ん?だってさ、緋海は全く知らない訳なんでしょ」
《・・・・・・時が来たら姿を見せるつもりではいる》
透「ふ〜〜〜〜ん・・・まぁいいや」
      透樺はそれまで寝っ転がっていたソファから浮かび上がると
      フワフワとドアに向かって向かった


透「あ、でもさ〜」
《まだなにかあるのか》
透「緋海がもし泣いたりしたら・・・・・

        いくら‘アルセウス’だからってバトル申し込むから

  緋海の為ならボク、なんでもするから」
《・・・・・・》
透「じゃあボクは仕事に戻るね〜〜」






《泣かせるな・・・か》
      創造主は人型に変化すると、机の引き出しを開けた


《・・・出来れば   親子2人をこちらの世界に呼びたかったものだ    》


      創造主は一枚の写真を取り出すと悲しげに目を細めた






                    To be continue..

元不良のポケモン珍道中   ( No.71 )
日時: 2012/06/09 21:30
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第三十四話〜アクア団とマグマ団と隕石〜







        ハジツケタウン

『で、オレになんの用っすか』
    ハジツケタウン内をブラブラしていた緋海はある女性に呼び止められ、近くのカフェテリアへ来ていた
マ「私の夫を探してほしいのです」
『・・・へ?
 つか、オレ、貴女と会ったことありませんよね?』
    注文した紅茶を飲みながら緋海は女性に自分と会ったことがあるか聞いた
マ「いえ・・・ヒナさんはこの町では有名なんです」
『ふ〜〜〜ん
 (オレ、そんな目立つこと・・・あ、したか一昨日)
 それで』
    緋海は内心目立ったことに後悔しながら女性に話を続けるように言った
マ「私の夫は隕石の研究をしていて・・・
  つい先日、夫のもとにマグマ団が訪ねてきたんです」
『・・・・・・』
    女性の相談ごとを聞きながら緋海は紅茶を飲み干した
マ「夫を流星の滝へと連れて行ってしまい・・・」
『まだ戻ってきてねーんすね』
マ「そうなんです」
    涙目で自分を見てくる女性を一瞥すると、そのまま立ち上がった
マ「あ・・・」
『流星の滝にいるんすね?』
マ「え・・・」
    緋海は女性の方を見ずに足元で寝ていた月牙の頭を撫でながら

         『その依頼、この緋海が承ります』




       流星の滝

月「相変わらずイケメンだな、おい」
『ハァ?!//オ、オレは別にイケメンじゃねーよ//
 つかイケメンって普通男性に言う言葉だろ//!!』
   バッッシーーン!!!
陽「(イケメンなうえ、典型的なツンデレ・・・)」
月「イッッッッテェーーーーー!!」
『とっとと進むぞ///』
    女性の依頼(お願い?)を承け、流星の滝へと足を運んだ緋海
    (途中でバトルを申し込んできたトレーナーを薙ぎ倒しながら)
陽「ソライシ博士でしたっけ?」
『あぁ、まぁマグマ団とかいう奴等探しゃみつかんだろ』
月「んでだよ」
『簡単だ    どーせアクア団と一緒で派手な服装してんだろ   』
    突然の侵入者にビックリして襲いかかってくる野性のポケモンを宥めつつ奥へと進んだ・・・


ホ「ウヒョヒョ・・・!
  この隕石があれば煙突山のアイツが・・・」
    奥へと進むと、少し開けた所に白衣の男性と赤い特徴的な服を着た男性が数人いた
『・・・チッ
 少し厄介だな』
月「バトんのか?」
『へたすりゃな、陽彩と睡蓮でいく』
月「了解」
陽「はい!」
睡「あいあいさ〜」
    緋海は月牙をボールに戻すと、陽彩と睡蓮を肩に乗せ、男性達の前に躍り出た
『おい!ソライシ博士をかえしやがれ!』
ホ「! ウヒョ?誰だが知らないがマグマ団の邪魔をする気なら容赦しないぜ!」
    臨戦態勢をとる両者
    一触即発の空気が流れ、周りは静寂に包まれた
        その時
?「待てっ!マグマ団!
  世界をおまえ等の思い通りに出来るなんて大間違いだ!」
    第三者の声が静寂を引き裂いた
ホ「ウヒョヒョ・・・!アクア団までやってきたのかよ!
  いちいち相手をしてやるのも面倒だな・・・まぁいいや!隕石は手に入れたしさっさと煙突山に行くか!
  ウヒョヒョ!あばよ!間抜けなアクア団!」
『あ、待ちやがれ!!』
    赤い服を着た男性達は煙幕玉を使って逃げ出した


ソ「ゲホッ!ゲホ」
『大丈夫っすか?』
ソ「キ、キミは?」
『オレは緋海、博士の奥さんからの依頼で博士を探しに来た者です』
ソ「そ、そうか」
    突如現れた女性が自分を助けに来たと分かった博士はその場にヘタリ込んだ
?「お前とは確か・・・」
    後ろから声をかけられた緋海は
   ザッ!!
    地に両手をつき、勢いよく後ろへと蹴り上げた
?「おっと」
『!
 お前は・・・』
    緋海の蹴りを避けた男は数ヶ月前、緋海が‘海の科学博物館’で会ったアクア団のリーダーだった
ア「カイナの博物館でも会ったが、そうか緋海というのか
  あの時はマグマ団の下っぱだと思ったんだが、ふん・・・・・・
  おかしな奴だな・・・・・・」
『お褒めいただきどうも』
    博士を庇うように立ち上がった緋海をアオギリは笑った
『何がオカシイ!』
ア「イヤ・・・つくづく面白い奴だな、お前は」
    アオギリは腰から手を離し、戦う意志が無いことを緋海へ示した
ア「ちょうどいい、お前に教えといてやろう
  マグマ団というのは陸地を増やす等と言っては破壊活動を繰り返す危険な集団だ
  海を愛する我々アクア団の宿敵なのだよ」
『・・・・・・』
    アオギリの言葉に緋海は微かに眉めにシワを寄せた
?「アオギリ様、マグマ団を追い掛けないと・・・」
ア「そうだな
  マグマ団の奴ら、煙突山で何をしでかすかわからない」
    アオギリは部下の提案に賛同すると、緋海を通り過ぎ、出口へと向かった
ア「緋海・・・お前もマグマ団には用心するんだな」




       ソライシ博士の家
マ「アナタ!!」
ソ「すまなかったマリー」
マ「あぁ、ありがとうございますヒナさん
  なんとお礼を申し上げたら」
『・・・無事で良かったじゃないっすか』
睡「(あ、ネェネ照れてる)」
『にしてもなんでマグマ団なんかに連れていかれたんすか?』
ソ「あぁ、何故だかわからないが・・・
  ボクがやっている隕石研究になにかヒントを得たから手伝えと強制的にね」
『ふ〜〜〜〜ん』
    緋海はソライシ博士の説明に納得すると同時に疑問を持った
『とすると、マグマ団が持っていった隕石、研究材料なんすね?』
ソ「そうなんだ、ただボクでは手も足もでないから取り戻せないよ」
    諦めたように言ったソライシ博士に緋海は緩く笑った
『だったら少しばかり時間はかかりますが、オレが取り返してきてやりますよ』
ソ「い、いいのかい!」
『面倒事は嫌いっすけど・・・こういうの放っとけない質なんで』
    緋海は不敵に笑うと言い切った





『つーわけで、これから煙突山に突入するんだが・・・』
月「・・・・・・」
陽「・・・・・・」
睡「・・・・・・」
『せーので言ってみろ
   せーーの   』
月.陽.睡「「「敵の人数   多すぎだ/多すぎです/多い〜」」」
『オレも思ってる』
    煙突山に一日で来た緋海達
    これから突入しようかとしたが、あまりの敵の多さに少し呆れていた
『暇なのか?暇なんだな!』
    思わず叫んだ緋海・・・
†「誰だ!」
∫「侵入者だ!」
『あ・・・』
月「なにやってんだこんのバカ緋海ぃーーーーーー!!」
    案の定バレ、一気にマグマ団の下っ端が襲いかかってきた
『ちぃ、悪いが初っ端から飛ばすぞ』
陽「はい!」
睡「すいも頑張るぅ!」
月「悪いと思ってんなら初っ端からやらかすんじゃねぇ!」
    緋海の言葉に全員戦闘態勢に入った


『だぁーーーーー!!なんでこう無駄人数多いんだよ!』
陽「緋海さん、だからといって自ら前線に立たれては・・・」
月「陽彩、余所見してっとあぶねぇぞ」
    倒しても倒しても次から次へと出てくる下っ端にブチ切れた緋海
    途中からポケモンを繰り出す前の下っ端を殴って静め始めた

睡「ん・・・・・・ぷぅーーーーーーー!!」
月「らぁ!」
陽「せい!」
『いい加減うざってぇんだよ!』

    静められた下っ端達は後にこう仲間にこう語ったという
    「あれはまさに鬼娘と呼ぶに相応しかった」と



?「むむむ、緋海」
『あ゛?』
ア「やっぱりここにも現われたか」
    容赦なく(色んな意味で)ぶっ飛ばして進んでいた緋海を呼び止めたのは
    アクア団のリーダー、アオギリだった
ア「マグマ団の連中が何を企んでいるのかみてみろ
  奴らは奪った隕石のパワーを火山に流し込もうとしているんだ
  そんなことをしたら火山が大噴火するじゃないk」
?「ウヒョヒョ!お前ここまで来たのか!」
    アオギリの言葉を遮った特徴的な声と笑い声
ホ「だけど遅かったぜ、流星の滝で見つけた隕石がリーダーに渡したからな!」
    ホムラの完全にバカにしたような口調に、元からキレていた緋海の怒りのボルテージは振り切れた
『てめぇ、上等だ!
 今すぐこっち来い!ぶっ潰してやる!!』
陽「ひ、緋海さん?」
月「・・・(ヤベェ、キャラ崩壊してやがる)」
睡「ネェネカッコイ〜!」
    緋海の言葉にホムラはボール片手に近づいてきたが・・・

   ドゴッ!!

    ホムラを襲ったのは緋海の正拳突きだった
    見事なまでに宙を舞ったホムラ
   ドサッ
ホ「ガハ」
『おい、隕石の場所はどこだ』
    緋海はツカツカと数メートル先に落ちたホムラへ大股で近づくと、胸元を掴み上げ容赦なく揺さぶった
ホ「ウヒョヒョ・・・オレが負けてもリーダーがちゃんとアイツを目醒めさせて・・・」
    はぐらかそうとしたホムラ
『んなこと聞いてんじゃねぇよ!』
   ガゴッ
    呆気なく緋海に意識を落とされ、地に伏せた
『おい行くぞ』
月「オレ以外戻しておいた方が安全じゃね?」
『・・・それもそうだな』
陽「睡蓮さん、私たちはボールに戻ってましょう?(冷や汗」
睡「?は〜〜い」
    アオギリや他のマグマ団、アクア団が緋海の迫力に固まってる間に
    緋海はさっさと行ってしまった



『おい』
?「ん?誰だお前は・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  最近アクア団の活動を邪魔する子供がいるとアオギリの奴がぼやいていたが、それはお前のことか・・・」
『あぁ、そうだそれがどうした』
    不敵な笑みを浮かべる緋海にマグマ団のリーダーは不服そうな表情をした
?「いいか?生き物は陸地に上がり、進化を繰り返してきた、そう、大地こそが全てなのだ!だから我々マグマ団は大地を増やすことで人とポケモンの発展を目指す!」
『・・・・・・』
    緋海はマグマ団のリーダーの言葉を半分以上聞き流しながら隕石を探した
?「おっと!そんなことまでお前が知る必要なかったな、そんなことより我々の邪魔をしたらどうなるかお前に分からせてやろう」
『さっさと終わらせるぞ、その隕石を待ってる人がいるんでね』


                        To be continue...


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