二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】
- 日時: 2016/01/09 16:26
- 名前: 弥薙 (ID: g1CGXsHm)
えーっと、初めまして。の方が多いと思いますので初めまして。
現在ハリポタ逆トリの小説を書いております、弥薙と申します。
…で、ハリポタ連載を残して何勝手に新しいの連載開始してんだこの野郎な状態な私ですが、何か無性にめだかボックスが書きたくなったのですはい。
この頃読み始めためだかボックス、この連載も続くかどうか分かりません、マジで。本人でも分かりませんし。
あのですね、題名の語呂が何か聞いた事あるかもしれませんが、言わないでください私も何となくおもってます。
題名で誰落ちとか誰寄りとか分かるのではないでしょうか、少なくともキミコトよりは。
ではでは、今回の設定です。恐らくジャンルは、「微既知転生トリップ/半傍観/半シリアス/たまにギャクほのぼの/甘?」になるかと。あ、微既知ってのは少しだけ原作の知識有りって事です。
そして、またまたこの小説はストックなんてないので。絶対更新不定期になります、ハリポタと同時進行です。気乗りする方が進むでしょう。原作沿いになるかは…気まぐれって事で。多分半々になると思のですが。
なおー、この小説をみる際にはご自分の好みのジャンルかお確かめいただく事をオススメします。上に書いたのでもう書きません面倒なので。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.11 )
- 日時: 2011/08/29 15:30
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
________________
続き
…ん、あれ。私が読者様に語りかけてる間にみそぎくんと黒神さんが何だか話して…、何で。何で知り合いみたいに話してるの?ねえ、何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で。___妬ましい、あはは私ってば黒神を殺したいほど嫉妬しちゃってる☆いけないなあ、けど抑えられそうにないや。ほら、宗像くんと同じだよ。妬ましいから殺す邪魔だから殺す嫌いだから殺す、少なくとも宗像くんのより筋が通ってる理由だと思わない?嫌いな人に殺したいって感情を抱くのは何も過負荷や異常に限った事じゃないでしょ?普通の人でも殺したいって思った事の1回や2回あるんじゃないかな。あ、でもみそぎくんと知り合いなら殺しちゃみそぎくんが怒るかな。でも私も怒ってるんだよ何で勝手に、ううん。知り合いになるくらい人の自由だよね、けどただの知り合いには見えないんだよね。私には自分以上に大切な人作るなって言ったくせに自分は何よ、みそぎくんの約束破り。でも大好きだよ、大好きだけど約束破ったから殺しちゃおっか?うんそれがいいかなきっと殺すのも愛情表現の一つってみそぎくんは分かってくれるよ。さあそうと決まれば何で殺そうかやっぱり私の手で締めた方が好きって伝わるよね、今すぐ殺してあげるからねみそぎく、
『…ちゃん』『ちぎりちゃん!』『どうしたの?さっきから僕の方に視線が突き刺さって痛いんだけど』
みそぎ、くん。
『…あれ、もしかしてあれ?』『僕がめだかちゃんと親しげに話してたから嫉妬?』『嫉妬がエスカレートして、僕を殺そうとしてたりするのかな?』
「あ……、違。」
『違わないでしょ?』『僕を殺そうとするなんて、何ていけない子なんだ!』『お仕置きは、そうだな……』『まずは君が僕にしようとした事、しようかな?』
怖い。
今、純粋に感じているのは恐怖。こんなみそぎくん、見たことない。こんな怖いみそぎくんなんて知らない。
震える、足が腕が、歯が、全身が。
『なーんて』  
!?
『嘘嘘、僕がちぎりちゃんを殺すわけないだろ?』『ごめんね、ちぎりちゃん。怖い思いさせちゃって』『でも…
僕だって、嫉妬してたんだよ。
そっと耳元から聞こえる優しげな声。嗚呼…、そうか。みそぎくんも私と同じだったんだね。あはは…、恰好悪いなあ私ったら。勘違いなんて恥ずかしいよ。
「ごめんねみそぎくん、私勘違いしちゃってて。馬鹿だよねー、私ったらみそぎくんを殺すなんて思っちゃって。」
『ううん、分かってくれればいいんだ!』『…てなわけだからめだかちゃん』『僕等は別に君達に危害を加えようって思って転校してきたんじゃあない』『だから安心するといいよ』『じゃ、改めて理事長室へGO!』
今度こそ理事長室に向かって歩いて行く。…生徒会一同?知らないよ、多分吃驚してるんじゃないの。私達の会話、相当可笑しかっただろうから。私はあれを他人から見て可笑しいものだとは自覚しているけど、私にとっては普通だと思うんだ。
あとがーき
変な所できってすみません。次は理事長室から始まります。いやあ、ついに契が怒江ちゃん化…ではなく、ヤンデレ化しました。やべえ。
生徒会組はともかく、過負荷組とは仲良くさせときたい願望がいっぱいな話でした。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.12 )
- 日時: 2011/08/29 18:46
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
【第−8箱】「私が全て受け止めてあげるから」
……、沈黙。それが今の理事長室の雰囲気である。という事で尊灯契です。えっと、何で自己紹介したかというとね…何となくさ。次回ではもうやらないんじゃないのかな。
まあ取り敢えず状況説明を。数分前に此処、理事長室につき編入手続きをしている。終わり。理事長が勝手にごそごそしている、多分手続きだと思う。けど、それが終わると沈黙が続いている…というわけ。下手で悪いね。
…まあ、そういうわけでみそぎくんはにこにこ笑ってるけど他の5人は無表情で沈黙中。この雰囲気を変えてくれるのは一体誰だろうね。
袴「えー…、編入の手続きは完了しましたが、えっと、尊灯さんでしたか?貴女の過負荷を教えて頂きたいのですが。」
まず、あの気まずすぎる空気の中言葉を発した理事長に拍手を送ろうと思う。それにしても私、名前覚えられてなかったんだ悲しい。
…ようやく私の過負荷を明らかにする時が……!ごめんふざけたごめん。思えば私の過負荷を全て知っているのは、一人も…まあ強いていうならあの人くらいかな。みそぎくんでも一つしか知らない。
「私の過負荷は……、絶対的忠誠と暗示の真実です。…どんなものかも、言わなければいけませんか?」
袴「出来ればお願いします。簡単でもいいので。」
「絶対的忠誠は、…簡単にいうと自分で決めた人の為であれば異常なまでの力を発揮出来る、暗示の真実は自分がそうでなくてはならない、と思い込んだものが真実になります。まあ、思い込みの強さで変わるんですけど。」
袴「二つも、過負荷を持ってるとは…。おおよそは分かりました。ではもう終わりしたので、ご自由にお帰りください。」
それ、地味に早く帰れって言ってないかな理事長さん。まあいいや、私は帰る。皆と帰ろうとしたら、
怒江「待ってください、尊灯さん。ちょっと、付き合ってくれませんか?」
「…うん、別にいいけど。」
何だろう、と思いながらも江迎さんはさっさと歩いて、今は使われていない空き教室に入る。…え、何。いじめの現場?そして私が被害者なのか?ちらっと江迎さんの顔を見ると、少し緊張している様子。いじめするのに緊張はしないかな。
怒江「すみません、こんな所まで。…早速ですが、貴女は本当に過負荷何ですか?私にはとても、そうは見えなくて。」
「勿論、私は過負荷だよ。…ね、江迎さんは何で私が過負荷じゃないように見えるの?」
怒江「それはっ…、私達過負荷が知っている痛みを、何一つ知らないような、気楽な方に見えたんです。無知で幸せな、異常に。」
そう必死で訴えかける江迎さんの表情はとても苦しそう。まさか、私が過負荷や異常って事が分かりにくい事がこんな事になるなんて。此処で違う、私は過負荷だって言ってあげてもいい。けどさ、そんなのじゃこの子は納得出来ない。
「私は、…君達が知っている痛みを全て知っているわけじゃないけど、少しは知っているよ。親から蔑まれる事の辛さ、殴られる事の痛さ、毒を盛られた時の苦しさ。それくらいは知っている。…江迎さんはどんな事を知っているの?」
江迎さんは、どんな辛さを背負って生きているの?どんな気持ちで、耐えてきたの?
怒江「わたし、は。…全てを壊してしまうかもしれない事の怖さ、視界全てが醜い事の悲しさ、親から愛されない事の寂しさ、誰にも頼れない事のつら、」
江迎さんの言葉が途切れた理由、それは
私が抱きしめているから
ねえ、こんなに悲しい事ってあると思う?欲しくもないものを産まれてきて、蔑まれ虐げられて、頼れる大人も居ない。小さなこの子に罪は無いのに。この子は、私よりも辛かった。依り代もなくて独りで耐えて。気付いてないみたいだけど、江迎さん、泣いてる。
「ごめんね、思い出したくもない事、思い出させて。…大丈夫、私は貴女を拒絶しない。どんな過負荷を持っていても、私が全て受け止めてあげる。」
私がそう言うと、江迎さんは声をあげて泣いた。泣けばすっきりするもんだからね、こういうのは。可愛いなぁ、こういう素直な子はさ。ずる賢い奴の何倍も可愛い。手懐けやs…もとい懐きやすいからね。でも駒とか、そういう風には思ってないから。ただ可愛いねってだけで。過負荷であれば基本的に好きだよ。ほら、同じ境遇の子がいると安心するでしょ?
なんて考えたりしていると、江迎さんが泣き止んだのかな、私から離れる。
怒江「あっ、あの…。すみません、私、何だか嬉しくて。私なんかを受け入れてくれる人がいるって思ったら、泣きそうなぐらい嬉しかったんです。」
「ちゃんと周りを見てご覧、きっと私以外にも江迎さんの事を受け入れてくれる人が居るよ。それに、私なんか。なんて自分を下に見過ぎだよ?江迎さ__」
怒江「怒江って呼んでください!江迎さんだなんて、他人行儀な呼び方しないでください!」
「じゃあ、いきなり呼び捨てはあれだから怒江ちゃんって呼ぶね!だから怒江ちゃんも契って呼んで!出来れば敬語もやめて欲しいかなあ!」
さっきの雰囲気はどこへやら、私は自然と笑顔になっていて、怒江ちゃんも無論笑顔だ。吹っ切れたって奴かな。私は江迎さんの事を怒江ちゃん、怒江ちゃんは私の事を契さんと呼んで、怒江ちゃんは流石に敬語はやめられないという事で、自然とタメになるのを待つことにした。
「怒江ちゃん、みそぎくん達が待っていると思うから、早く戻ろう?」
怒江「はいっ、契さん!」
あとがーき
まず最初にgdgdですみませんでした。これものの数分で思いついたものですまじで。これで過負荷組とは仲良くなりましたn……、え?誰か忘れてる…?え、誰ですk……すみません本当は忘れてませんでした石投げないd(ry
はい、あの人ですよね蝶ヶ崎くんですよね。あの人とは自然に、話しているうちに仲良くしていこうと思います。蝶ヶ崎くん自体、契を嫌っているわけではありませんので。普通、だけど過負荷な分他よりも信頼出来る的な考えです。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.13 )
- 日時: 2011/09/08 19:14
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
【第−9箱】「恋愛感情」
「お待たせー、みそぎくーん!」
『あ、ちぎりちゃんに怒江ちゃん!』『もー、何処に行ったの?』
「ちょっと怒江ちゃんとお話ししてたんだよ。」
「「ねー?」」
『ずるいよー、僕も混ぜて混ぜて!』
飛沫「じゃああたしも混ぜてくれよ!」
蝶「…(私は、これに混ざるべきなのでしょうか…)」
飛沫「何黙ってるんだよ蛾々丸くん、お前も混ざるんだって」
蝶「ぇえ!?」
周りから見れば実に平和的で和む雰囲気、実際もそうなのだが。ただ、普段の彼らがこういう事をするかといえばNOであり、そういう事を考えると少々気持ち悪い気もする。
…んー、これから何しよう。編入したはいいんだけなぁ、何しろっていうの?このまま平凡Schoollife!(※すくーるらいふ)ってのもいいかもしれないけど、ちょっと刺激が足りないんじゃないかと思う。
((刺激が足りないのか?__ふーん、いいぜ。じゃあ、お前が楽しめるようにしといてやるよ。__の俺が直々にな、感謝しろよー))
な、に。今のは何。直接脳に響いてくるような、何だか気持ち悪いし、一部聞き取れなかった。でも、ちょっとだけ期待する私がいる。本当にそうしてくれると、嬉しいんだけどなあ。
飛沫「何ぼーっとしてるんだよ、契。」
「…あ、ごめんごめん。ねえ皆。これからカラオケ行かない?サボっちゃおーよ、しかも堂々と。私そういうのしてみたかったんだよね。」
蝶「いいんじゃないですか?私は賛成です。…それにしても、貴女が堂々とサボらないなんて…。」
怒江「はいはーい!私も賛成でーす!契さん、一緒に歌いましょう!それに蝶ヶ崎さん、そこツッコんじゃいけません☆」
『僕も勿論賛成だから』『じゃあ、レッツゴー!』
______________
現在、カラオケボックスの中に居ます。…ですが皆さん、私ちょっとヤバイです。何故かというと、私今まで一度もカラオケ来たことないんです。まあ、一緒に行く友達がいなかったと言いますか…。私、なんでカラオケなんて言い出したんだろうこの馬鹿。
蝶「どうしたんですか、契さん。顔が少し青いですが。」
「え、…あ。別に、何でも、ナインダヨ?」
飛沫「…さてはお前、カラオケ来たことないn「ぎくっ」…、自分で効果音言うなよ。それと最後まで言わせろ。」
『え、ちぎりちゃん、カラオケ初めて?』『じゃあちぎりちゃん、僕が手取り足取り教えてあげようk「球磨川さんでもそれは許せませんっ。契さんに手取り足取り教えるのは私ですから!」
「みそぎくん、怒江ちゃん……。二人とも私のために有り難うっ。私感動しちゃった。」
今は怒るか困る所だって?知らないよ、だって私は過負荷だもん☆
(※えー、ここからボカロの曲が多々でてきますのでご了承を)
えーっと、まずは飛沫ちゃんが歌うみたい。曲は……、待って。ちょ、飛沫ちゃんまじでそれ歌うの?…まあいいや、改めて曲は初音ミクの、え?あぁ、そう。私あれ歌えない、恥ずかしいし何か早い。
飛沫「建前だけの感情論で 全てをはかろうなんて
そんなのはお門違い 笑わせないでよね
〜♪
超絶論【自主規制!?】でみせてよ 本当は此処を欲しがるくせに」
…///
ちょっと記号を使ってみたけどそれは置いといて。正直な感想を言うとね、物凄く エ  ロ  い。いやあ、外見がああだと持っと拍車がかかるんだよ。上手いなあ、羨ましいなあ。
『とても上手だったよ、飛沫ちゃん!』『それに凄くエロかった!』
蝶「球磨川先輩、それを堂々と言わないでください。契さんの顔が茹でダコのように赤いです。」
怒江「きゃあっ、可愛いです契さん!とっても可愛いので撮ってもいいですか?」
「も、勿論良いけどね…。」
飛沫「契、顔赤いけど大丈夫?あたしの歌そんなに下手「ではないよ、とっても上手だった」それなら良かった。」
にこ、と笑う飛沫ちゃんはとても可愛いと思う。…違うか、綺麗か美しいか麗しいだね。可愛いのは怒江ちゃんとみそぎくん。カッコいいのは蝶ヶ崎くん。よしおーけい。(因みに点数は94点)。
蝶「では次は私がいきましょう。」
「蝶ヶ崎くんって歌えるんだぁ。…で、曲は?」
蝶「失礼な、歌えますよ。曲は……、桜前線異常ナシ、にしましょうか。」
飛沫「頑張れよー、蛾々丸くん。」
『大丈夫、蛾々丸ちゃんなら出来る!』
けらけらと笑いながら言う二人は過負荷とか関係なく普通の高校生に見える。そして、蛾々丸くんは大学生にも見えるっ(きりっ/←
現在、超複雑な心境です。蝶ヶ崎くん、歌上手いんですよ。それは想像の範疇なんですけど。何かこっちも エ  ロ  い。俗にいうあれ、みみれいぷって奴みたい。取り敢えず美声だと言う事だ。
はぁ……、何だか疲れた。そろそろ私もボケになりたい。ツッコミは蝶ヶ崎くんでいいや。
「はーい、次私歌いたいなー。」
『…大丈夫?』『カラオケ初めてなんでしょ?』
「うん。でも、歌うのが初めてってわけじゃないからね。」
怒江「応援しますね!曲は何にしますか?」
「んー……(悪ノ召使とか好きだけど、サビ高いからなぁ。マトリョシカはちょっと歌うのに抵抗が。ワールズエンド・ダンスホールと裏表ラバーズは早いから論外で、いろは唄……恥ずい。ならあれしか無いかなあ)、カンタレラ、にしようと思う。」
飛沫「いいんじゃない?可愛いじゃん、それ。」
『もっちろん、お兄様は僕だよね☆』
怒江「それなら悪女編にしましょうよ、えいっ。」
「えっ、あ、ちょ、何勝手に…。」
蝶「ちゃんと台詞も言わなくてはいけませんよ?」
「蝶ヶ崎くんまで……、もういいや。やってやる、駄目もとだ。」
見つめ合う その視線 閉じた世界の中
気付かない振りをしても 酔いを悟られそう
焼け付くこの心 隠して微笑むの
腕に閉じ込めて 鍵をかけて
貴方の小さな悲鳴をただ 愛しく思う
二人で神に背を向けて 今堕ちてゆくの
「(台詞……、覚悟を、決めなくちゃいけないか…)ど、どうしたの? お兄様」
この時、ズッキューンと効果音が聞こえたけどきっと気のせい。みそぎくんが顔真っ赤にさせてキラキラした目で見ているのも気のせいだよね、きっと。
〜♪〜
「ねえ お兄様 賭けに勝ったのは本当にお兄様かしら
それとも__私?」
ようやく歌い終えた、長かった、本当に長かった。もう途中に吹っ切れたよ、台詞ノリノリで言ってやったよ。でも今は後悔してる、だってみそぎくんが鼻血を……。蝶ヶ崎くんは…あれ、何処に行ったんだろう。外かな。そんなに私下手…ではないはず、これでも結構自信あるんだよね。言っとくけど、自分の力量も知らない馬鹿じゃないから、下手だった?とは聞かない。どうだった、とは聞くけど。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.14 )
- 日時: 2011/09/08 19:13
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
「えっと、どうだった、かな。」
『さ、最高だよちぎりちゃん!』『今度は僕だけにさっきの台詞を言って欲しいんだけど!』
がちゃ、蝶「終わりましたか?あのまま聞いていたら少々危なかったので、外にでていました。」
飛沫「蛾々丸くん、あれを聞かないのは損だったぜ?あたし、暴走する蛾々丸くん見たかったなぁ。」
怒江「さっきのは全部録音しておいたので、後で蝶ヶ崎さんに聞かせてあげまじょうよ飛沫さん。」
飛沫「お、それいーね。どんな反応するか楽しみだ。」
蝶「…(逃げなければ、色んな意味で殺られる…!)」
可哀想に、玩具にされたか蝶ヶ崎くん。
それから怒江ちゃんがメルトを歌った。超可愛い、お持ち帰りおkですか。いや、だってマジで可愛いんだもん。何で怒江ちゃんがマイク持てるのって…、それは言わないお約束☆(きらっ
その後も色々歌った。特にみそぎくんが嘘吐きのパレードを歌った時なんてマジでやばいかったですまる(あれ作文?
時計と見るともう午後8時、すっかり夜になっていた。本当に楽しい時間は早く過ぎるね、つまらないと長いのに。いっその事反対になればいいと思うんだ。外に出ると真っ暗、あ、空はね。
蝶「では、また明日。」
飛沫「俺も蛾々丸くんと帰るわ、家近いし。じゃあなー。」
怒江「私、帰りに買うものがあるので、お二人とは違う道ですから…此処で別れないとですね。じゃあ、球磨川さん、契さん、さようなら!」
あ…、皆続々と帰って行く。怒江ちゃんに関してはかなりニコニコしてる、何で?何でなの怒江ちゃん。
取り敢えず言うと、今現在私はみそぎくんと二人きりというわけで(勿論通行人はいるけど)。みそぎくんが大好きな私としては変に意識してしまうわけで。横を見ると三人を見送るみそぎくんがいて、
『どうしたの?ちぎりちゃん』『僕の方を見て…、何かついてる?』『…はっはーん、もしかして僕に惚れちゃったとか?』
「そう、だね。多分そう。何を今更言ってるのみそぎくん。とっくの昔に惚れてるってのにさ。気付かなかったの?…私、悲しいな。」
契は少し悲しそうな笑顔を浮かべた。禊はそれをみて、少し吃驚とした表情だった。だが突然。がし、と契の手首を掴み人気があまりない場所へと走る。(※裏ではないのでご安心を)。
手首が痛い、でもそんな事はみそぎくんの真剣な顔を見るとどうでもよくなってくる。
『人が多い所だと言いにくいから此処で言うけど』『ちぎりちゃんは僕の事、好き?』
「勿論、大好きだよ。断言でき『じゃあそれは恋愛感情?』…。」
何で、何でなの。口が動かない、勿論って答えたいのに。口が動かないのは何故、それは___
(恋愛感情じゃ、ないから…?)
ううん、そんなの嘘。みそぎくんの事はちゃんと異性として、…好き?本当に?本当に。では何故断言出来ないの?それは、 ほら断言出来ない。
頭の中がぐちゃぐちゃになる。何もかもが真っ白になる。この気持ちが偽りであったらどうしようと、不安になる。気付くと、私は泣いていた。この場所に居たくない、苦しみたくない、これ以上傷付きたくない、これ以上_踏み込んでほしくない。
無意識のうちに、私はその場から逃げていた。みそぎくんを置いて。みそぎくんの声が聞こえたけど、気にせず走る。ごめん、ごめんねみそぎくん。私、もう何が何だか分からなくなっちゃった。それでも、嫌わないでって思う私は欲張りかな。
ずっと走って、やっと家についた。孤児院じゃなくて、マンション。みそぎくんに教えて貰った孤児院じゃない。
さっきからとまらない涙、私はベッドの上で泣き続けた。まるでか弱い女の子、柄じゃない事くらい分かってる。けど、とめらないんだもの。悲しいのかすら分からない、分からないから悲しい。私はみそぎくんを失って、生きていけるのだろうか?そんなわけない、だってみそぎくんは___
(みそぎくんは、私の御主人様)
あとがーき
放置してすみません、シリアスに戸惑いました。
初めての恋愛面でのシリアス。これはあと何話か続けたいと思います。やっぱりいちゃいちゃらぶらぶだけじゃ面白くないですよね。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.15 )
- 日時: 2011/09/18 21:22
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
【第−10箱】「いつか、話してくれるその時まで」
恰好悪く夜遅くまで泣き続けた私は、朝起きると当然の如く目が赤くなっていた。それにしても、今日は平日。いこーる学校、……どうしようか。私、みそぎくんに会いたくない、会いたくないよ。今更、どんな風に話しかければいいの?頭を抱え込んで、どうしよう、どうしよう、と呪文のように呟くが突然顔をあげる。
そういえば、宗像くん、どうしてるんだろう。あれほどの傷だからまだ治っているはずがない。という事は、入院中と考えるのが無難。
そうだ、お見舞いに行こう(そうだ、京都行こうみたいなノリ)
ここらで一番大きい病院といえば箱庭総合病院、多分宗像くんはそこにいる。…あれ、宗像くんがいるって事はあの雲仙も居るわけだ。まあいいか、会わなければいい話。それに、宗像くんに相談があるし。
そうとなれば、オシャレして行かないとね!私はクローゼットの開け、服を選ぶことにした。楽しそうな表情で服を選ぶ契だが、その表情の中に苦しさが紛れ込んでいる事には、気づいているのだろうか。
((気付いているさ、苦しい事に逃げたいだけなんだ、私は))
((この行動も、全てが全て宗像くんのためじゃない))
((ただ私が現実逃避してくて、それを正当化したいだけなんだ))
((ごめん、ごめんね宗像くん。友達思いな友達じゃなくて))
"ごめんね、みそぎくん。私が答えから逃げた所為で。みそぎくんまで傷ついた"
黒のジャケットに髑髏とかが描かれたストリート系の白Tシャツ。それに黒のショートパンツとブーツ。
それが私の選んだファッション。正直言うとあまりオシャレする場面がないから買うだけ買って置いといた服だ。上下のバランスは良いとは思うんだけど…、病院だったら絶対目立つよね。
まず病院の前にデパートによる。ほら、お見舞いの品っているでしょ?やっぱり定番は果物とかかなぁ、なんて思いながら林檎やオレンジとバナナを4つずつと、メロンを一つ。あと、和菓子の詰め合わせセットをカゴにいれていく。これでもお金が持っている方だ。孤児院に居た頃のお年玉とかお小遣いとか、高校生になってからは年齢偽ってバイトすたりね。まあ二年の終わりくらいで辞めたけど。県からお金も貰ってるし。
私、お金貰ってもあんまり使い道無かったから。高い買い物は音楽プレイヤーしか今は思いつかない。会計を済ませて少し重い袋を持ちながら箱庭総合病院を目指す。
目の前には、多分5歳来た来ていない病院。私とみそぎくんが、出会った場所。
「あーあ、ここに来てまでみそぎくんの事思い出すなんて…。」
皮肉めいた笑みを浮かべると、中に入っていく。中はすいている…わけではなかったけど混んでもいなかった。平日の朝だからね。
えーっと、こういう時でどうするんだろ。看護師さんとかに部屋聞いて…で良いんだよね?
「すみませーん、お見舞いに来たんですけど宗像形くんって何号室か教えてくれますか?」
そう言うと看護師さんはにこ、と営業スマイルを浮かべると「宗像形くんですね、少々お待ちください」と言って調べにいった。…ん?あれ、何か順番抜かしてないか。普通、私の場合ここの病院かも分からないから入院しているかどうかを聞くはず。やっちまった…、と額に手を当てる。
すぐに看護師さんが戻って来て、宗像形くんはこちらに入院されていませんよとかなんとか言うと思えば、
「宗像形くんは、607号室ですね。6階ですので、あちらのエレベーターをお使いください。」
入院してたんだ、ここに。吃驚しながらも看護師さんにお礼を言うと、看護師さんはすたすたとカウンターに戻っていく。
エレベーターに乗り込んで、いざ6階へGO。とか言っているうちに病室前。ここで一つ質問なのですが。病室前って大体名前が書かれてるプレートみたいなのついているじゃないですか、そこに確かに宗像形って書いてあるんですよ書いてあるんですけど。
何故に雲仙冥利と書いている!?
そのまんまです、何で宗像形の下に雲仙冥利なの。…し、仕方がない。ここに宗像くんがいる以上、雲仙がいるとしても入らなければ…。
失礼しまーす…、静かに言う…というか呟いてスライド式のドアを開ける。その瞬間、二つの視線が突き刺さる。痛い、あの二人のだと余計に痛い。
冥利「…誰だ?」
「は、はぁ〜い。元3年5組の尊灯形だよー…?」
形「!、尊灯、さん?」
冥利「尊灯って……、あの音楽プレイヤー野郎か!」
「はいはい、お二人とも大正解。宗像くんのお見舞いに来たんだけど、そこに風紀委員長さんが居るもんだから吃驚したよ。」
二人とも、かなり驚いた様子で。何だなんだ、自分達にはお見舞いなんか来ないだろうとか勝手に思ってたんだろそうだろ。…あれ、今思えば庶務と宗像くんは友達でしょ?なのになんで、お見舞いに来ないんだろう。忙しくても放課後くらいこれるだろうに。これじゃあ宗像くん可哀相、雲仙は風紀委員がいるからいいけど。殺人衝動を持つ宗像くんの友達なんて、私くらい。
「宗像くん元気にしてた?痛かったでしょ、螺子は。ほら、お見舞いの品を持ってきたから。そこに置いとくから食べてねー。」
冥利「オイ、俺の分はねーのかよ。」
「いや、君には風紀委員が持って来てくれたのがあるでしょ。ぜーたく言うな。」
風紀委員がお見舞いに来た時、さぞや宗像くんは肩身が狭かっただろーよ。寝たふりでもして、我慢してたんじゃないかな。
こそ、と雲仙にだけ聞こえる様に耳元で囁く。すると雲仙は苦虫を噛み潰したような顔をする。あっは、おもしろー。
慕ってくれる人がいる異常と、私だけが友達の異常(宗像くん)じゃ苦しみが違うんだよ。
形「…え、と。来てくれて有難う…?」
「うん、どういたしまして。有難うにはてなは付けなくていいよ、いや付けるな。」
形「あ、ごめん。…それより"元"3年5組って、どういう事?」
あれ、なーんだ気付いてたのか。中々鋭いなぁ、宗像くんは。雲仙なんかぜーんぜん気にも止めてない様子だったけど。
「あー、それはね?君達、誰か男の人に螺子で刺されたじゃん?その人、実は私の幼馴染でー。まあ球磨川禊っていうんだけど。そのみそぎくんと仲間達が何か−13組なんて作ってリーダーはなんとみそぎくん!で、幼馴染の私が入らないわけにはいかないでしょ。で、今現在進行形で3年−13組でーす!
…ねえ、私の事憎い?自分達に大怪我を負わせた奴の幼馴染である私が、あまつさえ仲間になった私が憎い?」
形「その、球磨川禊って奴は憎いよ。正直いうと君の事も憎い。…けどね、こういう時に友達ってのは許すものなんだろ?僕は君が憎いけど、友達じゃなくなるのは嫌だ。」
冥利「…宗像、よくそんな恥ずかしい事言えるな。俺は別に、対して尊灯と関係持ってたわけじゃねーし、何とも思わねーわ。」
宗像くんの答えに驚いて一瞬固まってしまう。何だか矛盾していないかい、と言ってみたくなる。一方雲仙の回答は至って普通。考えてもみなよ、自分を怪我させた奴は憎いと思うのは当然。だけどその親友は恨むのかって話。
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