二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】
- 日時: 2016/01/09 16:26
- 名前: 弥薙 (ID: g1CGXsHm)
えーっと、初めまして。の方が多いと思いますので初めまして。
現在ハリポタ逆トリの小説を書いております、弥薙と申します。
…で、ハリポタ連載を残して何勝手に新しいの連載開始してんだこの野郎な状態な私ですが、何か無性にめだかボックスが書きたくなったのですはい。
この頃読み始めためだかボックス、この連載も続くかどうか分かりません、マジで。本人でも分かりませんし。
あのですね、題名の語呂が何か聞いた事あるかもしれませんが、言わないでください私も何となくおもってます。
題名で誰落ちとか誰寄りとか分かるのではないでしょうか、少なくともキミコトよりは。
ではでは、今回の設定です。恐らくジャンルは、「微既知転生トリップ/半傍観/半シリアス/たまにギャクほのぼの/甘?」になるかと。あ、微既知ってのは少しだけ原作の知識有りって事です。
そして、またまたこの小説はストックなんてないので。絶対更新不定期になります、ハリポタと同時進行です。気乗りする方が進むでしょう。原作沿いになるかは…気まぐれって事で。多分半々になると思のですが。
なおー、この小説をみる際にはご自分の好みのジャンルかお確かめいただく事をオススメします。上に書いたのでもう書きません面倒なので。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/26 14:06
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
【第−5箱】「不幸が幸福に変わる時は」
みそぎくんからの手紙が届いた日の翌日、私は朝登校して教科書を机に入れて鞄を持って屋上へ向かっていた。そう、ただそれだけのはずだよね。なのに何で、何で、___目の前に風紀委員長が居るんだろうか。
冥利「ケケケ、何でオレがいるんだって顔してんなあ?」
「それはそうでしょ。私、服装なんて改造してないし、校則違反してないはずなんだけど。」
冥利「嘘はいけないぜ?昨日屋上で、音楽プレイヤー使ってるのを見たんだよ、オレは。」
ケケケ、と私に言わせれば中二病以外の何者でもない笑い方をする風紀委員長の雲仙冥利。あちゃー、あれ聞かれちゃってたか。てかさ、君も学校でゲームやってんでしょ?おあいこなんじゃないの?不幸だ…、と某魔術アニメの主人公みたいに呟いて見る。すると雲仙がじりじりと私に近付いてくるものだから、私は後ず去って…、後ろに方向転換して逃げました。
冥利「ちょ、お前っ、逃げんじゃねー!」
「あ、あははは、逃げるなと言われて逃げない奴が何処に居ると思うー?」
猛スピードで階段を駆け下り、廊下を駆け抜k……、
ドンッ
誰かにぶつかったようで、私は突き飛ばされて尻餅をつく。いや、痛いもんだよね。てか、これでぶつかった相手男だったら少女漫画の王道じゃないか。
いたた…と呟きながら上を見上げると、見事に男の人。うわお、王道きちゃったどうよー(棒読み
?「君、大丈夫?立てる?」
…うわ、何この人超イケメンじゃないか。でもみそぎくんの方が可愛いと思うよ。私、誠実だから浮気なんてしないし、この人もそんな事されちゃ迷惑だろうし。一応私は立てる、とだけいって痛む体に鞭を打ち立ち上がる。ぱんぱん、とスカートや制服についたほこりを払っとく。
「…えー、ぶつかってすみませんでしt「何処だよ尊灯ぃー!」やっぱり、まだ追われてたりするか。」
?「君、追われてるの?…それなら、うってつけ所知ってるよ。ついて来て。」
手首を掴まれていきなり走り出す男の人。何これ王道すぎて気持ち悪い、けど隠れられるならと思いこけないように私も走る(何気にこの人速いんだよ)。走り続けてついた先は時計塔。
?「此処までくれば、流石に雲仙も追ってこないと思うよ。」
「はぁはぁ、そう、だね…。でもこんな所までくる必要、はないと思うんだ、けど。」
私は、異常で過負荷?らしいけど、特別身体能力が高いわけではない。ああ、高くする事はできるけどね。でも今はみそぎくんが居ないから発揮できないんだよね。息切れして変な所で言葉を切ってしまう。なのにこの人息切れしてないし、誰だよこの人。
形「ん?あぁ、ごめんね。僕は宗像形、三年十三組だよ。君は?」
「三年五組、尊灯契。まさか君が十三組だなんてね。」
形「五組…?君は十三組じゃないの?僕は君が十三組じゃない事に驚きだよ。……ねえ、本当はこっち側なんじゃないの?」
やけに真剣な顔して聞いてくるものだから、ついペラペラと話してしまった。異常であること、過負荷であること、私の異常は分かりにくいということを。代わりに宗像、くんも話してくれた。自分の異常性の殺人衝動のこと、それが私にきかないこと。多分それは、あの人から借りた「暗示の真実」の所為だと思う。
まあどんなかたちであれ、宗像くんは寂しかったらしく、普通に話せるということが嬉しいのだと言ってくれた。
「じゃあさ、私達友達になろうよ。私、宗像くんの事は嫌いじゃないし。嫌なら断ってくれても「そんな事しない」そう、それなら。」
形「うん、友達になろう。友達、か。初めて出来たよ、友達なんて。君が友達第一号だ。」
「ロボットみたいに言われるのは複雑だけど、一番最初って事なら、嬉しいかも。」
にこ、とこの頃は浮かべることが少なくなった笑顔を浮かべると宗像くんは照れくさいようだが笑い返してくれた。不幸だ、って言葉は撤回する。私は今幸福です。みそぎくん、始めてみそぎくん以外に友達が出来ました。でも、一番はみそぎくんなので、勘違いしないでくださいね。
そういえば、宗像くんって殺人衝動持ってるから外、外出なんて出来ないのかなー、なんて。聞いて見たら滅多に外出はしないとの事。じゃあ今度何か持って来てあげようかな。クレープとか食べられるかな、無理なら羊羹とか饅頭とかもありだよね。
「宗像くんってさ、和菓子と洋菓子どっちが好きだったりするの?出来ればどの種類が好きか教えて欲しい。」
形「唐突だね…。まあ、どちらも好きだけど、和菓子の方が好きかな。特に羊羹が。」
「ほーう、羊羹か、渋いね。じゃあ、明日作ってきてあげるから、期待しといてね。」
とだけ言ってその場を走って立ち去る。残された宗像はというと、
形「本当に、帰るのも唐突なんだね。明日…、楽しみにしておくよ。尊灯さん。」
あとがーき
宗像くんとうちの子が友達に。これから宗像くんはうちの子のよき理解者となるかと。恋愛感情は…出てくるかも(笑)←
私はですね、宗像くんに声優がつくとしたら櫻井孝宏さんだと思うのですよ!雲仙くんとも接触。でもあまり親しくありません。しいていうなら追うもの(雲仙)と追われるもの(うちの子)の関係。でもお互いまじで嫌ってはいません。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/26 16:05
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
【第−5箱】「不幸が幸福に変わる時は」
みそぎくんからの手紙が届いた日の翌日、私は朝登校して教科書を机に入れて鞄を持って屋上へ向かっていた。そう、ただそれだけのはずだよね。なのに何で、何で、___目の前に風紀委員長が居るんだろうか。
冥利「ケケケ、何でオレがいるんだって顔してんなあ?」
「それはそうでしょ。私、服装なんて改造してないし、校則違反してないはずなんだけど。」
冥利「嘘はいけないぜ?昨日屋上で、音楽プレイヤー使ってるのを見たんだよ、オレは。」
ケケケ、と私に言わせれば中二病以外の何者でもない笑い方をする風紀委員長の雲仙冥利。あちゃー、あれ聞かれちゃってたか。てかさ、君も学校でゲームやってんでしょ?おあいこなんじゃないの?不幸だ…、と某魔術アニメの主人公みたいに呟いて見る。すると雲仙がじりじりと私に近付いてくるものだから、私は後ず去って…、後ろに方向転換して逃げました。
冥利「ちょ、お前っ、逃げんじゃねー!」
「あ、あははは、逃げるなと言われて逃げない奴が何処に居ると思うー?」
猛スピードで階段を駆け下り、廊下を駆け抜k……、
ドンッ
誰かにぶつかったようで、私は突き飛ばされて尻餅をつく。いや、痛いもんだよね。てか、これでぶつかった相手男だったら少女漫画の王道じゃないか。
いたた…と呟きながら上を見上げると、見事に男の人。うわお、王道きちゃったどうよー(棒読み
?「君、大丈夫?立てる?」
…うわ、何この人超イケメンじゃないか。でもみそぎくんの方が可愛いと思うよ。私、誠実だから浮気なんてしないし、この人もそんな事されちゃ迷惑だろうし。一応私は立てる、とだけいって痛む体に鞭を打ち立ち上がる。ぱんぱん、とスカートや制服についたほこりを払っとく。
「…えー、ぶつかってすみませんでしt「何処だよ尊灯ぃー!」やっぱり、まだ追われてたりするか。」
?「君、追われてるの?…それなら、うってつけ所知ってるよ。ついて来て。」
手首を掴まれていきなり走り出す男の人。何これ王道すぎて気持ち悪い、けど隠れられるならと思いこけないように私も走る(何気にこの人速いんだよ)。走り続けてついた先は時計塔。
?「此処までくれば、流石に雲仙も追ってこないと思うよ。」
「はぁはぁ、そう、だね…。でもこんな所までくる必要、はないと思うんだ、けど。」
私は、異常で過負荷?らしいけど、特別身体能力が高いわけではない。ああ、高くする事はできるけどね。でも今はみそぎくんが居ないから発揮できないんだよね。息切れして変な所で言葉を切ってしまう。なのにこの人息切れしてないし、誰だよこの人。
形「ん?あぁ、ごめんね。僕は宗像形、三年十三組だよ。君は?」
「三年五組、尊灯契。まさか君が十三組だなんてね。」
形「五組…?君は十三組じゃないの?僕は君が十三組じゃない事に驚きだよ。……ねえ、本当はこっち側なんじゃないの?」
やけに真剣な顔して聞いてくるものだから、ついペラペラと話してしまった。異常であること、過負荷であること、私の異常は分かりにくいということを。代わりに宗像、くんも話してくれた。自分の異常性の殺人衝動のこと、それが私にきかないこと。多分それは、あの人から借りた「暗示の真実」の所為だと思う。
まあどんなかたちであれ、宗像くんは寂しかったらしく、普通に話せるということが嬉しいのだと言ってくれた。
「じゃあさ、私達友達になろうよ。私、宗像くんの事は嫌いじゃないし。嫌なら断ってくれても「そんな事しない」そう、それなら。」
形「うん、友達になろう。友達、か。初めて出来たよ、友達なんて。君が友達第一号だ。」
「ロボットみたいに言われるのは複雑だけど、一番最初って事なら、嬉しいかも。」
にこ、とこの頃は浮かべることが少なくなった笑顔を浮かべると宗像くんは照れくさいようだが笑い返してくれた。不幸だ、って言葉は撤回する。私は今幸福です。みそぎくん、始めてみそぎくん以外に友達が出来ました。でも、一番はみそぎくんなので、勘違いしないでくださいね。
そういえば、宗像くんって殺人衝動持ってるから外、外出なんて出来ないのかなー、なんて。聞いて見たら滅多に外出はしないとの事。じゃあ今度何か持って来てあげようかな。クレープとか食べられるかな、無理なら羊羹とか饅頭とかもありだよね。
「宗像くんってさ、和菓子と洋菓子どっちが好きだったりするの?出来ればどの種類が好きか教えて欲しい。」
形「唐突だね…。まあ、どちらも好きだけど、和菓子の方が好きかな。特に羊羹が。」
「ほーう、羊羹か、渋いね。じゃあ、明日作ってきてあげるから、期待しといてね。」
とだけ言ってその場を走って立ち去る。残された宗像はというと、
形「本当に、帰るのも唐突なんだね。明日…、楽しみにしておくよ。尊灯さん。」
そう呟いて、時計塔の地下へ足を進めていった。
あとがーき
宗像くんとうちの子が友達に。これから宗像くんはうちの子のよき理解者となるかと。恋愛感情は…出てくるかも(笑)←
私はですね、宗像くんに声優がつくとしたら櫻井孝宏さんだと思うのですよ!雲仙くんとも接触でもあまり親しくありません。しいていうなら追うものと追われるものの関係。でもお互いまじで嫌ってはいません。
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.8 )
- 日時: 2011/08/26 19:17
- 名前: 弥薙 ◆FefUvAmumU (ID: w/qk2kZO)
【第−6箱】「幸せな日常、だけどそこに君は居ない」
今日、登校途中の私は珍しく気分が良かった。何故って、今日朝早くに起きて作った羊羹が上手くできたからだよ。正直宗像くんが和菓子好きだとは。いや、和菓子を食べてる宗像くんは普通に想像できるぞ何故だ。でも洋菓子を食べてる宗像くんは想像できないな…、今度作るときはケーキにするかな。
教科書は昨日置きっぱなしだから、教室には行かずに昨日の時計塔へ行く。……、…、あ。いつ渡すか言ってなかった。…そもそも、時計塔って大きいけどあんまり生徒ってこないんだよね。なのに、宗像くんは此処に迷わず来た。それに、昨日言ってた気がする。地下九階の住人とかなんとか。一か八かで、私は時計塔へ入る扉へと向かう。
良かった、門番とかはいないや、鍵も開いてるし。ぎぎぃ、と不気味な音を立てる扉を開けて中に入る。そのまま歩いていくと、…また扉に二人の(多分双子の)子供。
左「あれ、今日は朝早くから来るね。」
右「そうだね。…で、君はみた所普通の奴みたいだけど、何の用?」
「…、宗像くんに会いにきたって言えば、分かる?」
そう言った瞬間、双子の子供はぴしり、と固まった。が、すぐに戻って、
左「宗像さんにだって…!?…まあ、いいや。この門を通る事が出来たらだけど。」
右「この門は拒絶の扉!電子錠でロックされていて、その暗証番号は6桁の数字で、一人通るたびに番号が変更される。それに、暗証番号は異常の中でも特に異常な人しか通れないんだ。僕達も異常だけど、門は通れないんだよね。」
ふーん、長々と面倒くさい説明を有難う、とでも言っておこうか。簡単に要約して言ってくれればいいのに。契が暗証番号をおそうとすれば双子はにやにやといやらしい笑みを浮かべている。
ああそうかい、私みたいな普通者には通れないだろうって?馬鹿だなあ、宗像くんはすぐに私が異常って事に気付いたのに。…ああ、そっか。この門があけられないって事は普通の異常でことだから、分かりにくい私の異常を感知できないんだ。
双子の表情にむかっときながらも、私は暗証番号をおしていく。どんな番号かは……秘密って事で。押し終わると静かに開く門、それをみて双子はまさに吃驚仰天で。いやはや、ざまあwって感じなんだよね。門を通るとそこには……、あれ、え、
「ねえねえ、何でそこにいるの、宗像くん。」
形「嗚呼……、それはね、尊灯さんが入ってこれるか確かめたくて、待ってたんだ。」
「へえ、それは意外だね。そんなに宗像くんが"悪趣味"だったなんてさー。」
形「悪趣味だなんて…、心外だなあ。…で、羊羹は作ってきてくれたのかな?」
「勿論、自信作だから心して食しなさい。」
えっへん、とでもいうかのように胸を張りながら羊羹を入れた箱が入った袋を宗像の前に突き出す。その態度に宗像も少し微笑む。ここじゃなんだから、下に行こうか、という宗像の提案に契も頷き階段を下り始める。
その頃の双子((あ、あの宗像さんと普通に話してる、だと…!?しかも親しげ!なんという恐ろしい奴!))契の事を最早化け物扱い。
エレベーターを何で使わないんだろ、と思って訪ねたらあれは地下十三階まで直通らしいから無理なんだって。面倒くさいね。階段を下りると…何これ何故迷路?疑問に思う私と違って宗像くんはやはり慣れているらしい、すたすたと迷いなく歩いていく数分ほど歩くと、見事地下二階への階段が見えました。
…うわお。何て事。何故地下に日本庭園があるのかね。それに和風造の家まであるじゃない。しかも大きいし。その中へと躊躇いなく入っていく宗像くん。お邪魔しまーす、と一応言ってから入れば中もまあ立派で、いかにも和風!みたいな。机も何にもなくて、ただ座布団が二枚向かい合わせになるように置いてあるだけ。座る体制が宗像くん、正座だから私も自然と正座に。羊羹の入った箱の入った袋から箱を取り出すと、蓋を開けて宗像くんの前に置く。宗像くんは箱にいれておいた羊羹とかを切るやつ(名前?知らね)を持つと羊羹一切れサイズに切り口へ運ぶ。
「…どう、かな。」
形「…美味しい、美味しいよ、とても。それにしても、意外だなあ。尊灯さんって、こういうの得意なんだ。」
「ちょっとまてい、それは何?君は私が料理下手に見えるとでもいいたいのかそうか。」
形「あはは、殴る構えにならないでよ、殺したくなる。」
「それは笑って言う事ではないはずだよねえ、宗像くん。」
何が殺したくなる、だよ。君の殺人衝動は効かないんじゃないのか、…もしかしてあれか。そういうの関係なしの純粋な殺意…なわけないか(※この作品はギャグメインではありません)。
…なんて平和、なんて平凡。こんなの私らしくないのに、昔ならもっと…__『ちぎりちゃん』__
あの声が懐かしい。みそぎくん、大っきくなってるんだろうな、もう13年も会ってないんだから。きっとカッコいい、ううん。可愛いんだろうな、私と違って。もう、声だって変わってるはずだよね、声変わりとか、してなくても絶対に変わってる。あーあ、13年も会ってない人にこれだけ依存するなんて、普通は可笑しい。(けど、私は普通じゃないから)
形「…尊灯、さん?」
「ん?…あ、ごめん。ちょっと考え事しててさ。」
ごめんごめん、と苦笑いしながら謝ると宗像くんはらしくない、と言い出して。言い終わると同時に宗像は立ち上がる。どうしたの、とでもいうように私は立ち上がって上にある宗像くんの顔を見上げる。
その表情はあまりにも、真剣で深刻なもので。
形「尊灯さんは、此処で待っているといい。僕は、生徒会の相手をしないといけないから。」
「…宗像くんは、十三組の十三人だったね。そういう事なら仕方ない。呉々も、死なないように頑張って。」
形「!…、うん頑張るよ。」
勘違いしてる人に言っとくけどさ、私、昨日今日会った友達のために戦ってやるほど優しくないよ?確かに、宗像くんはこの学園で数少ない私の友達、話もそれなりに合うし大切だとも思える。…けどさぁ、たかが友達のためっていって、皆が皆戦えると思う?所詮人間なんて自分が一番なんだよね。でも私の場合は他人より自分、自分より仲間、仲間よりみそぎくんだけど。
それに、宗像くんは殺す人だ。誰かと一緒とか殺りにくいと思うんだ、これ間違ってる?
宗像くんが水やりをしているとドアが開いて、生徒会一同がぞろぞろ入ってくる。えー、あれだ。宗像くん、空調乱れるから早く閉めろとか言いそう。案の定、宗像くんは同じ事を言いました。
で、宗像くんは現在えーっと生徒会の庶務様と戦っている。…かなりの迫力、もっと近くで見てみたいと思った私は物陰へ行きこっそりと見学、私はそのすぐ後に後悔する事になる。
___________
続く(文字数関係で)
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.9 )
- 日時: 2011/08/26 19:21
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: w/qk2kZO)
続き
___________
やっと、というかなんと言うかお二人のかなり激しい戦闘が終わった。こっちにまで被害がきそうで怖かったけど、中々のスリルを有難う。何だか人吉くん、いや人吉と宗像くんは友達になったらしい。えへへ、私ったら、年甲斐もなく"嫉妬"しちゃってるわ。
……宗像くんはボロボロ、生徒会一同が去った後に手当でもしてあげよう。救急箱くらいあるでしょ、家に。早く行け、と生徒会一同に念じていると、あらま大変。何が?そりゃあ、あの生徒会書記様の阿久根高貴と、ばっちし目が合ったんだよ。
あれ、ばれなかった?だって阿久根、黒神兄と話して……。あれ、黒神兄もこっちを、そして黒神さんはどうした、とこっちを見、て……。あれ、これかなりピンチだよね、やばいよね。冷や汗だらだらの私に黒神さんが近づいてくる。
めだか「おい貴様。そこで何をしている?」
黒神さん、貴様とか言ってるけど口調は柔らかで。でも私の冷や汗はだらだらのまま、いやそれ以上。いつまでたっても何も言わない私に黒神さんは「何か言わんか」と急かしてくる。
……、こういう時は逃げるが勝ちだよね☆(きらっ←
と思って方向転換して逃げようとするも、いつから居たの。人吉が制服の後ろの所掴んで歩けない。
善吉「めだかちゃんの質問に答えろ、お前はそこで何をしていた。」
「…、見物。」
善吉「…はぁ!?あれ、を?てか、何でお前こんな所に居るんだよ。いやっ、その前にお前誰だ!」
「一々煩いよ、庶務。私が何故此処にいたか、それについては黙秘する。私は誰か、という質問には答えよう。私は三年五組、尊灯契。…これでいい?」
めだか「嗚呼、十分だ。…それでは尊灯三年生、もう一度聞くが、何故此処にいる。」
「だから、それについては黙秘するって。先輩の言う事は聞くもんだよ、例え生徒会長でもね。それより、君等早く行かないといけないんじゃないの?」
めだか「何故それを…!まあいい、尊灯三年生。理由はまた後ほど、お聞かせ願いたい。」
それだけ言うと黒神さんはさっさといってしまった。人吉達もそれにぞろぞろ付いて行く。去り際、人吉と阿久根と黒神兄。以下めだか信者達に睨まれた気がした。まあそんなのはほっといて、家に走り込み救急箱を探す。…良かったよ、あって。それを持って宗像くんの元へ。すると宗像くんは驚いた顔。何だ、そのまま帰ると思ってたのか一応私達友達だぞ。
包帯を巻いて…、ふー、終わった。結構救急箱の中身が充実していたから助かった。
形「え、と。あの、…有難う。」
「どういたしまして、…じゃあ私はもう戻るね。また近いうちにお菓子作って持ってくるから。」
お生憎様だけど、私は慰めるなんて事は出来ないんだ。心からそう思ってないからね、それに宗像くんは強いんだから、一人でも大丈夫でしょ。そう思いながら私は階段を登って行く。迷路は大丈夫、なんとなく覚えてるから。
外にでて時計を見るともう授業開始時刻はとっくに過ぎてる。…取り敢えず、授業面倒だから図書室に行こう。前に読みたい本があったんだよね。しかも、図書室の司書さんとは仲良いから授業中でも問題無しなんだよ。
___________________
ぱたん、と静かな図書室に本を閉じる音が響く。時計を見ると…、読み始めてから45分ほど経っている。横には読み終わったと思われる分厚い本が3冊。本を元の位置に戻すと再び時計塔を目指す。流石にもう終わってるかな、なんて軽い気持ちで。
そう、軽い気持ちで。別にまた観戦しようってのじゃない、ただ終わったかと思って。なのに、何これ。
何で宗像くんが、雲仙くんが、風紀委員が元柔道部部長が、…何で、そんなに傷だらけなの?宗像くん達の体には螺子が刺さってて、かなりグロテスク。こつ、こつ。誰かがこっちへ歩いてくる、しかも4、5人くらいの人数で。
『久しぶりだね、ちぎりちゃん!』『約束通り、迎えに来てあげたよ』
あとがーき
因みに、今だに契と球磨川がお互いを「みそぎくん」「ちぎりちゃん」とひらがなで呼んでいるのはあれです、昔の名残です。文字数3000字超えてしまったので分けました;
- Re: 【目高箱】螺子少年と従順少女【めだかボックス】 ( No.10 )
- 日時: 2011/08/28 09:52
- 名前: 弥薙 ◆W0QYWn4g4E (ID: mUHujcko)
【第−7箱】「再会がもたらすのは、歪んだ愛情」
『久しぶりだね、ちぎりちゃん!』『約束通り、迎えに来てあげたよ』
確かに、声は変わっていた。
けれど、その括弧つけた話し方は知っている。
みそ、ぎ、くん____
契の頬にはあの時以来の涙が、頬を伝っていた。何だか、久しぶりな感覚。じんわりと、心が暖かく温もりに包まれていくようで。感動に浸っていると後ろから何か重いもの…、みそぎくんが乗っかって、いや抱きついてくる。
『待たせてごめんね?』『でも、もう離れないから』
「…随分と、遅いお迎えだったよ。待ちくたびれちゃったじゃん。でも、…約束を守ってくれた事については、一応ありがと。」
嗚呼、なんて馬鹿な私。何でこんな時くらい素直にならないの、…でもいいや。みそぎくんは分かってくれるもん、私の全てを。ほら、だって。__みそぎくん、笑ってる。愉快げに、優しげに。(『なんて愚かなちぎりちゃん、でも』『そんなちぎりちゃんを好きになった僕は』『それ以上に愚かだ』)。
それから暫くして、涙が出なくなった時にみそぎくんはゆっくりと離れた。
『改めて、久しぶり』『僕…いや、僕等はちぎりちゃんのために転校してきたんだ』『凄いでしょ?褒めて褒めて!』
「…あはは、みそぎくん。珍しく甘えん坊じゃないか。よしよし、偉い…のかは知らないけど、私の為にわざわざ有難う」
蝶「……、えっと、お二方。感動の再開中申し訳ないのですが」
飛沫「あたし等も居る事を忘れないでくれよ。」
怒江「そうですよぅ、お二人だけの世界に入るのは後にしてください」
『あ、ごめんごめん』『つい、嬉しくってね!』
「すみません……、というより。そこの三人は何方?」
危うく他の人の存在を忘れる所だった…。危ない危ない。人に無視されるのって、結構辛いんだよ?いじめとかあれまじで無理。…ま、それは友人からって事だから、どーでもいー奴に無視されるのは別におーけーなわけ。
蝶「…嗚呼、申し遅れました。私、2年−13組の蝶ヶ崎蛾々丸と申します。」
飛沫「あたしは1年−13組、志布志飛沫。宜しく。」
怒江「同じく、1年−13組の江迎怒江です。宜しくお願いしますね。」
「え、あ、皆−13組なんd…じゃなくて。ご丁寧にどうも、私は3年5組の尊灯契、です。こちらこそ宜しく。」
にこり、と微笑んだ…はずなんだけどな。何だか三人とも、否。みそぎくんまで驚いてる(みそぎくんは固まっている)。え、何。私変な事言ったっけ。まったく検討もつかないまま考えていると、えっと、何か執事っぽい…蝶ヶ崎くんが口を開いた。
蝶「あ、あの……、貴方は−13組ではないのですか?」
「………、え。そんな事かぁー。まあね、私は他よりも"分かりにくい"みたいでさ。普通って認識されちゃったわけ。」
怒江「それじゃあ、本当は過負荷なんですか?」
「あー、うん。過負荷なんだけど、異常でもあるらしいんだ。…まあ、その異常も過負荷寄りなんだけどね。」
飛沫「なんだか複雑だな、…で?あんたは球磨川さんとどういう関係なわけ?」
「なんて言うんだろうね、…幼馴染?」
『ええ!?』『恋人同士じゃ「ないよね、みそぎくん。嘘はいけない」『…うん』
みそぎくんは暴走するようになったのかそうなのか。皆、謎が解けたら警戒を解いてくれたみたい。実はね、さっきまで警戒の視線がぐさぐさと突き刺さってたんだ(多分主に蝶ヶ崎くんと志布志さんの)。
私の謎が解けたはいいんだけど、一つ私にも謎、というか疑問があるんだよね。何だか、会ったことがあるような気がするんだよ。…誰にって、志布志さんに。昔、会った気がする。
ずい、と飛沫の顔に近付く契。飛沫はというと、かなり吃驚した表情だ。色んな方向から飛沫を見る契を本人はちょっと迷惑そうに、蝶ヶ崎は珍しいものを見るように、怒江はちょっと見ているのが恥ずかしいのか少々顔を赤くしながら、球磨川は…、嫉妬を含んだ笑みを浮かべながら見ている。
飛沫「…何だよ、あたしの顔に何があるんだよ。」
「いやぁ、それがどこかで見た顔………、…?…?!…、ああ!!」
飛沫「っ、近くで叫ぶなよ!鼓膜が破れるっ。」
「あ…、ごめんごめん。ねえ、志布志さん、私達さ、4、5歳くらいの時に箱庭総合病院で、会った事ないかな?私志布志さんに話しかけた記憶あるんだよね。確か…、可愛いねって。将来綺麗になるとかなんとか言ったと思う。」
今思えばあれ、絶対変態のおじさんかチャラ男が言う事じゃないか。でも、後悔はしてないつもり。だって、本当にそう思ったし。志布志さんは暫く考え込むとあぁ、と言って手をぽん、と叩く。
飛沫「そう言えば、そんな事言われたっけ。…あれ、結構嬉しかった。」
「思い出してくれて嬉しいよ、志布志さん。…いや、飛沫ちゃんって、呼んでいいかな?」
飛沫「別にいいけど、代わりにあたしも契って呼ぶから。」
「くす、いいよ。私はこーんな可愛い後輩が持てて幸せだなぁ!」
という事で、飛沫ちゃんと仲良くなりました。某ゲーム風に言うなら
ちぎ りはしぶき と仲良く なった!(ちゃっちゃらーん
…的な。
『ちぎりちゃんはわかりにくいのは知ってたけど』『まさか普通に居るなんてね』『でも僕等が来たからには』『今日で君は普通卒業だ!』
「…?みそぎくん、それってもしかして、」
『そ、君は今日から−13組に入るんだよ』『皆も、良いよね?』
飛沫「勿論、あたしはいいぜ。球磨川さんがそう言うなら。…それに、契は嫌いじゃないしな」
怒江「…私も、いいですよ」
蝶「反対する理由がないので、同じく」
『って事だから、早速理事長室へ行こうか』
理事長室…、嗚呼そうか。私、編入しないといけないんだよなぁ。と思いながら進み始めるみそぎくん達についていく、
チンッ
あれ、何この音。何かエレベーターの音に似てるような気がする。それに気付いたのかみそぎくん達も足を止める。予想はあっていたみたいで、エレベーターの扉が開く。そこには…生徒会一同と知らない大きい男の人(都城王土)と小さくて可愛い男の子(行橋未造)が。ぞろぞろと出てきた皆さんは壁に螺子で打ち付けられた人達を見て、まさに驚愕!って顔をしてる。
…あ、宗像くん達の事忘れてた。だいじょーぶかなー、なんてかっこわらw。宗像くんだけは他の人に比べたら大切だけどねぇ…、まあみそぎくんの方が何倍も何十倍も何百倍も大切って事さ!その次に飛沫ちゃん達、宗像くんはその次かな。今日会ったばかりの(飛沫ちゃんは違うけど)蝶ヶ崎くん達の方が大切なのはね、何だかんだいっても同じ境遇だからだよ。
…え、何々?みそぎくんと再会してから酷くなってないかってぇ?気のせい…ではないかな。前までの私は平和ボケしてて生温かったって事、これが本当の私だよ?
________________
続く(やはり文字数関係で)
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