二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 悪ノ娘 * コメント待ってます
- 日時: 2011/12/11 14:39
- 名前: こたろう。 (ID: GsncfwNf)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=IZ2GxMRByCA
はじめまして、こたろうです。
此方に書き込むのは初めてとなっております;;
小説では1回特別賞を取ったほどの
アマチュアですので、出来としてはあまり
よくないかもしれません。
ぜひ閲覧とコメントお願いいたします(´;ω;`)
悪の娘という神曲を小説化したものです。
他にも神曲小説化していこうと思うので
ぜひぜひよろしくお願いします^^
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目次*
登場人物 >>01
第一話 メイドの困惑 >>02
第二話 お姫様は笑う >>04
第三話 簡単なことじゃない >>07
第四話 双子の召使は >>8
第五話 大変です >>9
第六話 花と雑草 >>10
第七話 機嫌直し >>11
第八話 フコウナオトコノヒト? >>13
commentroom >>06
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来客者様*
もっち様
らび様
姫にゃん様
有難うございます^^
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- Re: ‐ 悪ノ娘 ‐ ( No.4 )
- 日時: 2011/10/23 17:11
- 名前: こたろう。 (ID: Xr5Y0osE)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第二話 お姫様は笑う
「おっ…遅れて申し訳ございませんッ…!」
ネルは焦りながら声を上げた。
深々とお辞儀をし、手は震えている。
普通ならあり得ないことであろう。しかし
相手が姫であることでその緊張は膨れ上がっていた。
「ふふ、そんな気にしないでいいのよ。でもー、」
ネルの手に汗が沸いた。
目をつぶり、顔を真っ青にしている。
「次は許さないわよ?」
ニコリと笑い、姫はネルのそばに駆け寄った。
きれいな金色の瞳。すいこまれそうだ。
そう、彼女の名前は「リン」
緑の国と青の国のはざまに位置している
黄の国の王女で、すべてを支配しているといっても
過言ではないほどの実力者だ。
髪は金色でまばゆく輝き、
ごうかそうなドレスに身を包んでいる。
まさに「女王」だった。
「まぁとりあえず頭をあげなさい、ネル」
「あ、えっとー、はい。」
怒られなかったことに疑問を感じたのか
ネルはしぶしぶと顔を上げた。
そしてその後。その表情は一変した。
「ひ…め…?」
ネルが見た先にあったのは
多くのアクセサリーや鏡ー。
でも普通ならここまで驚くことはない。
なぜネルがここまで驚いているのか。
それは簡単なことだった。
そのきらびやかなアクセサリーたちは
国の税でまかなわれたものだったのだー。
- Re: ‐ 悪ノ娘 ‐ ( No.5 )
- 日時: 2011/10/23 17:13
- 名前: 苺川 らび ◆vrM3Tms9zA (ID: J7WKW5tb)
こんにちわ。
悪のと聞いて飛びついてきました。
少し意味がかぶっているかな、と思うところもありますが、読んでいて楽しいです。
更新頑張ってください!
- comment room. ( No.6 )
- 日時: 2011/12/11 14:16
- 名前: こたろう。 (ID: GsncfwNf)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
コメント返信は此方でしてます。
下へ行くほど新しいです*
>>03 もろっち様
原曲汚しちゃったりしてたらすいません;;
最新頑張ります!
>>05 らび様
かぶっているのはまぁわざとですね^p^
その言葉を待ってました*
>>12 姫にゃん
コメントありがとう*
めちゃめちゃ嬉しい、また見てねty
- Re: ‐ 悪ノ娘 ‐ ( No.7 )
- 日時: 2011/10/24 16:27
- 名前: こたろう。 (ID: zLcGFy2P)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第三話 簡単なことじゃない
「姫…またやったんですかッ…?」
絶望した瞳でネルは力なくつぶやいた。
それを見たリンは突然不機嫌になると、赤いソファに
腰かけた。
「何よ?そんな顔して…。」
「この間も住民から苦情が来たじゃないですか!」
特に気にした様子もなくリンは冷めた紅茶をすすった。
その後リンはネルの方など見る気もせず、数々の
宝石や指輪を嬉しそうに見た。
「そういえば、そんなのいたわね」
リンが紅茶をすすりながらつぶやくと、
ネルは指をカタカタとふるわせながら言った。
「…ッ…、こんなことに使うのにみなさん
税金を納めているわけではないんですよ!考えてください!」
「…」
ガタッ
リンは立ち上がると、
イライラした顔でネルの方を睨みつけた。
「口をつつしみなさい!
貴方何様のつもり?誰のおかげで食べていけると思ってるの!」
ネルの背筋に悪寒が走った。
王女の迫力。ネルは手に汗がにじんでいることに気付いた。
「すっすいませんっ…出過ぎた発言をしました!」
バッと頭を下げると、リンは
ネルの方を見て納得したかのようにクスリとわらった。
そして楽しそうに窓の外を見据える。
窓からは暖かな日差しが部屋にもれこんでいた。
「簡単なことじゃない。」
「ー…え。」
「だからー。愚民どもから金を巻き上げればいいのよ」
楽しそうに楽しそうに、王女は笑った。
またメイドは絶望の淵にたたされながらもー。
何もすることができなかった。
- Re: ‐ 悪ノ娘 ‐ ( No.8 )
- 日時: 2011/10/24 17:25
- 名前: こたろう。 (ID: zLcGFy2P)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第四話 双子の召使は
「…かしこまりました。
すぐに手配いたします…。」
ネルは下を向いたまま後ろ手で扉を
開くと、泣きそうになりながらも涙をこらえた。
ー泣いちゃだめだ。私より苦しい人はいっぱいいるー
ぐっと手に力を込めると、ネルは城にある
放送室に向かおうとした。
だが、その手は後ろにいた人物に抑えられた。
「! レン君…」
ネルの手をつかんだのはリンの召使の
レンだった。金色に輝く髪に黒と白の執事服。
召使でもありながらリンの双子の弟で成績優秀。
リンのたった一人の親族だった。
「ネルさん。どこへ行くんですか?」
「えっと、今放送室に。」
真顔だったレンはその言葉にがっかりすると、
予測していたかのようにつぶやいた。
「姫がまた何か?」
「ええ。国の税金を15パーセントに引き上げろと。」
「…そうですか。」
レンは手にしていたポットを持って
リンの部屋の扉に手をかけた。
そしてピタッと止まると、ネルの方を振り返った。
「リンは本当は悪い子じゃないんですー。
ただ、今はお金に目がくらんでいるだけで…。」
「レン君…。」
いい訳ではなく諭すような口調でレンは淡々とつぶやいた。
そしてぺこりとお辞儀をするとリンの部屋に入っていった。
レンの悲しそうな顔を思い浮かべながら、ネルは一歩踏み出した。
足が重い。また国の人が荒らしに来るかもしれない。
それでも彼女は歩くしかなかった。
自分の地位と国民の苦情に板挟みされ、泣きそうな彼女は。
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