二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【VOCALOID】ウタバナシ リクエスト募集中!コメ下さい
日時: 2012/01/20 21:25
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

こんにちわ皆様、Skyと申します。
二次創作と複雑・ファジーで書かせて頂いている者です。
とあるボカロ好きの友人から「ねぇ!ボカロ曲をモチーフにした中編集小説を書いて!」との要望を受けまして、書かせて頂く事になりました。

文才が限りなくマイナスに近いです、後原曲通りに出来るかどうかは解りません。
ちなみに私の妄想で進んで行く可能性が非常に高いです。
それでも読んで頂けるという方は是非読んで下さると嬉しいです。
ちなみに荒らしや中傷に来た方は全力スルーで行きますので。

ちなみにボカロ曲での「●●という曲をモチーフに書いて欲しい」リクエストは受け付けます!


〜【目次的な何か】〜
>>3から>>5まで『Honey of a disaster』(原曲:惨事のハニー)【蟻様リクエスト】
>>7から>>8まで『『さぁ、見届けよう**という**を』(原曲:茶番カプリシオ)


ーーリクエスト用紙ーー
【曲名】
【作曲者・作詞者】
【歌】
【イメージ】

↑をコピーしてリクエストして下さい!

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Re: 【VOCALOID】ウタバナシ ( No.7 )
日時: 2011/12/13 18:39
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)



『さぁ、見届けよう**という**を』

深い深い森の奥底のさらに深く入る所に、ひっそりと佇む映画館がある。
孤独な男が、その死の間際に作り上げた映画館ーー。
時計の針は休む事無く時を刻み続けるが、それも何時止まるか分からない。

「くすくすくすっ」
「あー…」

めったに誰も立ち入らないはずの、映画館の中から声が響いた。
誰も立ち入らない、映画館の館長はーー…

「お静かになさい」

青緑の長いツインテールに、深い群青をベースとした少し古びたドレスを纏った少女が、裁判官が持つ物を手に持ちつつ音を出す。
すると、黄色の髪の少女が黙った。
ツインテールの少女は、咳払いを一つすると話し始めた。

「神の命に探し求める、“器”は残るは後一つだけ…その在処を知るのならば、証言なさい『時の魔導士』」

腕を振り、着物に丸眼鏡を掛けた男なのか女なのか分からない者が呼んでいた古書を閉じて「ううむ…」と唸った後にこう告げた。

「それは我も知らん、しかし『奴』はもう既に時を越えて主を持ち『この世界』に登場しておる、しかし今の在処は我の力を持ってしても分からぬ…奴の力が膨大すぎるのか…軟弱すぎるのか……ううむ…」
「そーれーはー!つまりっ、“冥界の主”に何かkeyが有るってわけでしょ?魔導士」
「黙りなさい、“待つ者”よ鏡の化身の癖に余計な事をしないでちょうだい」
「わかったよ、人形館長」

人形館長に注意され、ふいっと赤いドレスを纏った女にしがみつく『待つ者』と呼ばれた、黄色い少女。
それを無視して、少し人形館長は頭を抱えた。


Re: 【VOCALOID】ウタバナシ ( No.8 )
日時: 2011/12/23 18:25
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

「あー……」

青い髪を持った、青年が天を仰ぎ息を漏らして壁に寄りかかる。そして座っている物は「歯車」。
この青年は、一回だけ瞳を右往左往させると

「いつまでこの茶番を続けるのか…その先には何も無いのに」
「罠に落ち捕われたアダムの魂のお前が出来る事は何も無いでしょう?」
「………」

『歯車』が言葉を発すると、その言葉を遮る様に『墓場の主』が話して『歯車』は黙った。
鈍い音を立てて、人形館長の近くにある天秤が揺れる。それと同時にシャンデリアも揺れ素早い音を立てて、『脚本』と書かれた本が風に乗ってめくられる。
しかし、それはボロボロに崩れており物語は主の手を離れて一人歩きしている。
この汚れた器達の不協和音の狂想曲はいつまで続くのだろうか。
人形館長は、頭を抱え険しい表情で

「少し情報を整理しましょう、悪魔の血を引くいやしき者よ」

人形館長がそう言うと、奥の部屋から男らしい長髪の紫の髪の男がこちらへ歩いて立ち止まった。

「許可してあげるので、語りなさい…お前がこの森に来た時の事を」



Re: 【VOCALOID】ウタバナシ リクエスト募集中!! ( No.9 )
日時: 2012/01/06 16:59
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

男は意を決すると話し出した。

「俺に纏わり付く卑しいこの呪い、女が寄り付き欲情に溺れそうな俺の呪いを解く為に、先祖代々の剣が必要だった……だからこの森の中へ」

男の話しはこうだ。
その剣を探し求めて、彷徨っていると、千年樹の森に迷い込んだ。
その中で鏡の化身の少女が

「殺せ喰らえ、無理なら捕らえろ不届き者よ」
「ちょっ…!!」

男を縛り上げ人形館長の元に駆り出されたのだが、その少女はきまぐれで「死刑」と裁判で見なされた男に手を差し伸べた。

「丁度雑用係が欲しかったの」

そして男は“庭師”になったーー。
男は“悪魔の器”の代用品、庭師になって“冥界の主”や“時の魔導士”まだ語られぬ器。
すると人形館長が大きくよろけ、体を抱えた。

“るりら……るりら”
「……イレギュラー……」

人形館長の体内で眠ってる、鼓動だけが進むイレギュラー。
彼は何故、人形館長の体内にいるのかは誰も知らないただ、時折イレギュラーが歌い出すと急激に人形館長の体調に支障が出た。
少し時が経つと人形館長は立ち上がり声を上げた。

「では諸君、声を上げて唱えよ」

一つの詩を、皆で裁判終了間際に紡ぐ

『友情、トラウマ、正義、幻覚、希望、破滅、夢、欲、愛、死…全てを溶かして廻り続ける、ぜんまい仕掛けの子守唄……孤独な男がその死の間際、作りあげた映画館…彼が望んでいたユートピアは完成するのだろうか? 』

そして人形館長が手に持っている物を振り落とした。

カンッという音が鳴る。







さあ…見届けよう、人生という茶番を



『さぁ、見届けよう**という**を』

=END=

Re: 【VOCALOID】ウタバナシ リクエスト募集中!! ( No.10 )
日時: 2012/01/06 17:04
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

+あとがき+

これも短い……。
悪ノpの曲は大好きなんですけど、茶番カプリシオは難しかったです。つーか何!?KAITOの出番の少なさ!!いや自分的にはKAITO好きですよ、でもさすがにコレで「ハートビート・クロックタワー」並の出番は無いよ、KAITO君。

個人的に墓場の主、ヴァニカ・コンチータ様が好きです。ああゆう女性は憧れます←
ちなみに悪ノpで一番好きなのは「悪徳のジャッジメント」ですかね。

金と人形に溺れたKAITOが大好きです!

Re: 【VOCALOID】ウタバナシ リクエスト募集中!! ( No.11 )
日時: 2012/01/20 21:24
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)



『箱の中の小さな世界』


ジ……ジジッ……。

ああ、今日は暇。何も無いんだよね…。
私は自分の何にでもない、いたって普通の部屋の中に居る。首にヘッドフォンを巻いて、机の上にはやってない宿題と転がったシャープペンシル、後消しゴムと書き書けた詩。

「おかーさーん、お昼御飯『世界の皆さんにお知らせします、非常に残念な事ですが本日地球は終わります』

ラジオから聴こえて来た。大切なのか、大切じゃないのか良く分からない。
今日地球が終わるのか…。下でお母さんのすすり泣く声。
ヘッドフォンをしよう。


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