二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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魔法少女あおい★マギカ
日時: 2012/02/26 12:20
名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)

 こんにちは、
空音さくらです。
 このお話は魔法少女まどか☆マギカの二次創作ですが、
その登場人物とはほとんど関係がありません。
 別世界の魔法少女たちをお楽しみください。


▼登場人物

美琴碧みことあおい
金髪碧眼の少女。武器・二刀拳銃。

悠下のぞみ(ゆうかのぞみ)
黒髪ピンク目の少女。武器・鎖で繋がれた二本の短剣。

光香苗ひかりかなえ
碧髪黒眼。武器・斧。

小百合緋月さゆりひづき
ピンク髪赤と緑のオッドアイ。武器・ロケットランチャー。

—発達しきった世界。
魔女は別世界へと消え、たくさんのソウルジェムの濁りがましてくるなか、別のソウルジェムを手に入れればにごりが消えることがわかった。魔法少女たちは戦いを始めた。

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第一話 戦争勃発 ( No.1 )
日時: 2012/02/26 13:00
名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)

 「待ちなさい!」
消える魔女。
 どこが別世界へと消えていった。
「そん、な—。」
 魔女たちはどこかへ消えてしまい、たくさんの魔法少女たちが死した。ソウルジェムが黒く濁り魔女になってもその魔女たちも消えていった。またたくさんの魔法少女たちが自らの宝石を割り死んだ。

 だが、インキュベーターは言った。
「今回の出来事は僕も予想できなかった。魔女たちは僕達が知らない世界へといったよ。———いずれグリーフシードとなるソウルジェムは、同じ役割をするよ。」

 こうして魔法少女たちの戦いは始まった。

—なんで、
「…………………どうして、魔法少女同士がこんなことしなきゃならないの……? 」
変わり果てた世界。
美琴碧はもう泣き叫ぶことさえできず、ただ枯れ切った声でそうつぶやくことしかできなかった。
 長い金髪に名前と同じ碧色の大きな瞳。
彼女はただただ泣いていて、頭が混乱していた。

「のぞみ—? 」
「碧…………、」
寂しいと、二人は思った。
親友の二人。ずっと仲良しだった。一緒に魔女を倒し、グリーフシードを分け合いこれからも仲良くしようと誓った。
「ごめん。私達はこれから敵同士。今日は戦わないけど今度からは—、」
「やめてッ………!!」
泣き叫ぶ碧。
「のぞみまで敵になったら私どうすればいいの…? ねえ、のぞみ。」
「ごめん—。」
「いかないでッッ!!!!!! 」
一人残される碧。
「そんな、—私どうすれば……。」

 繰り返される戦い。
敗者には死が、勝者にはこれからの戦いの恐怖が。
そんな絶望に満ちた世界。
夜になると銃音と金属音だけが響いた。
「—きゃははははっ!! 」
「ぁっ………う"ァッ…」
斧を振り下ろす少女。長い髪を背中の真ん中あたりで縛っている。
手足は血まみれで、さっきまで狂ったように笑っていたがいきなり無表情に戻った。
勝者は敗者のソウルジェムを盗り、自分のソウルジェムをあわせる。
「生きる? 死ぬ? —死ぬなら楽にさせてあげるよ。」
「……………生きたい、……生きたいけど……苦しい、よ。」
「———————目瞑りな。」
 敗者はそっと目を瞑り、涙を一滴こぼした。
一瞬いやな音が響き、血が飛び散る。敗者は死した。
 今回の勝者の名は、光香苗。
「斧なんて珍しいですね。」
可愛い声が静かな空間に響く。
「そんなちっこいからだで、ロケットランチャーかい? 」
「あたし。力持ちだから。」
天真爛漫の笑みを浮かべ、彼女は左手を持ち上げる。ツーサイドアップのピンクの髪に、赤と緑のオッドアイ。左手と一体になっているロケットランチャー。彼女の名前は小百合緋月。
「あたしソウルジェムが黒いんです。お相手願えますか?? 」
「こっちはちょうど今綺麗になったばっかりなんだけどね。いいよ、」

5人の戦いをえがいた物語。

第二話 私の親友dy碧 ( No.2 )
日時: 2012/02/26 21:46
名前: 空音さくら (ID: a8bifGsH)

 季節は春。中学一年生の始業式を迎えたばかりの私は、中学にかなりなじめて来ていた。最初は不安だったけど、友達も好きな人も出来た。小学校の時ずっと同じクラスだった親友ののぞみ。のぞみとは、クラスは残念ながら別々になってしまったけれどこれからずっと仲良くするつもり。
 同じクラスでは由香ちゃんという明るくて可愛い子、優子ちゃんという名前通りの本当に優しい子と友達が出来た。運動神経がよくて誰にでも優しい坂田健人君に私はちょっとひかれたりしてた。
 そんな幸せな学校生活。これからもずっと続くはずだった。続くと思っていた。

 5月下旬、大地震があった。
「————そん……な、」
言葉が出てこなかった。ただ呆然とするだけ。
たくさんの死体、私の大好きな先生と、私の大好きな友達、私の大好きな家族。そして私の大好きな校舎がみんな消えてしまった。
 由香ちゃんは行方不明になった。優子ちゃんは妹を助けようとして逃げ遅れ、母さんは津波に巻き込まれ、父さんは私を助けようとして命を落とした。
 私はおばあちゃんの家に引き取られ、のぞみはずっと私のそばにいてくれた。のぞみはお母さんが行方不明。お父さんは無事だったけれど、仕事探しに遠いところまでいったらしい。のぞみは親戚が外国に移住しているため私と一緒に住んでいる。
 学校はしばらくなかった。一ヶ月後に始まった時は別の学校でやった。私たちの学校(青田中学校)は804名だったが、助かったのはたったの59名だった。
 なくなった校舎、友達、家族、私は立ち直れずにいた。悲しくて寂しくて、ただずっと泣いていた。もう涙も出ないくらい絶望した時もあった。その時、使者が現れた。


「僕と契約して魔法少女になってよ! 」

 その可愛らしい声、今まで見たことのない不思議な生物キュゥべえ。彼は私の願いを叶え、その代わり戦う使命を与えると言った。私は迷わず言った。
「あの大地震をなかったことにしてほしい。みんなを戻して—校舎を、家族を—また幸せな学校生活に戻りたい! 」

—その願いがどんな呪いをもたらすか、どんなに自分を縛りつけるかも知らず、ただ私は願った。


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