二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナクロ〜なくしたくない物〜参照23,000突破感謝!!〜
日時: 2016/02/10 23:59
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: JuyJRz6j)

どうも。
イナGOの「なくしたくない物」がイナクロなるってことで、続編つくりました←
いちおう、>>1にキャラ紹介をのせときます。オリキャラも。


   ※注意事項※

・キャラ崩壊のおそれあり
・なんかいろいろ意味不
・更新おそい(中学生だもん、部活入ってるもん←)
・絶叫多しww
・荒し、パクリは厳禁
・ひとの目によって、駄作に見え……いや、駄作
・なんかシリアスでもコメディでもなし(←わかんねえよ、あいまいで)
・「駄作お断り!」のかたはさよならです(二度目)

注意事項はどんどん追加されていきます←
もしこれのうちひとつでも「守れるわけねえだろ!」という人は、そよかぜステップで退散!
「いいよ^^」という神様は、どうぞおとおりください!



オリキャラ募集のお知らせです
>>95

《更新再開の大号令》
>>342



〜もくじ〜

ストーリー説明〜第2章まで
>>230
第3章〜第5章まで
>>328
第6章まで
>>345



☆番外編☆     また会う日まで
第1話〜第10話まで
>>317
第11話〜第20話まで
>>329
第21話〜第30話まで
>>344
第31話
>>346
第32話
>>347
第33話
>>349

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Re: イナクロ〜なくしたくない物〜 ( No.326 )
日時: 2014/01/20 20:48
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)

☆番外編☆第二十四話   「家族旅行へ」



「ひっこうき♪ ひっこうき♪」

鼻歌を歌いながら、座席に座って、友撫は足をぶらぶらさせた。風花も友撫の歌にあわせ、合いの手を入れたりしながら、彼女のとなりに座る。

「風花、友撫注意してあげて。それに、シートベルトも、ちゃんとして。」

と母がいうのも聞かず、風花は友撫につきあい、楽しいおしゃべりをはじめている。
窓から外を見ながら、友撫はぼやいた。

「あーあ……きょうからしばらく、かえってこないんだよね……。」

そのことばに、風花の気持ちがずんと重くなる。
輝のまえではああいったものの、ほんとうはさびしいし、一度会ってしまったから、輝と会いたい、という気持ちは、必ずアメリカでわき上がってくるだろう。
それは、風花にだって、安易に予想できた。
だけど、せっかくの家族旅行だ。
楽しまなければ、損だ。

「そうだけど、友撫。アメリカは楽しいところなんだよ!」
「ほんと? にいに。」
「うん! ママにいっぱい本見せてもらったけど、どれもこれもワクワクしちゃうんだよ!」
「たのしみー!」

はしゃぎまくる友撫に合わせ、風花も大げさにからだを左右に揺する。

「こら、ふたりとも。ちゃんとシートベルトをしめなさい。」

母がとうぜんのおしかりを飛ばしてきた。
ちょっと不満げに口をとがらせつつ、風花は自分のシートベルトをしめてから、上手くできない友撫のシートベルトもしめてあげる。
ちらりと窓の外を見ると、輝の後ろ姿が見えた。
目を細めて、その背中を見ながら。
そっとつぶやく。

(また……帰ってきたら、遊ぼうね。)

そのとき、間もなく離陸するというアナウンスが響いた。
もうすぐ……もうすぐ、輝とは、しばらくのお別れをしなければならないのだ。
服のすそをきゅっとにぎり、母の顔を見上げる。母は風花を見下ろして、にっこりと笑んだ。

「また、輝くんと、遊びましょうね。」

うるうると、目に涙がたまって、母の顔が見えなくなる。
母には、なんだかちょっと変なときが、まえはあった。
だけど、やっぱり、母は変わらず、大好きな母のままなんだ。
つう、とほおに熱い涙が伝ったが。
涙を流しながら、満面の笑みを浮かべた。

「うん!」

     ☆

「今日から、どうかよろしくお願い致します。」

ぺこりとあたまを下げると、金髪を七三分けにした初老の男性が、にっこりほほ笑んだ。

「ソンナニ堅苦シクナラナイデクダサイ。気楽ニヤッテイキマショウ。」
「ほんとうに、ありがとうございます。」
「いいじゃないか、母さん。堅苦しくするなといってくれているんだから。」

風花はきょとんとして、友撫を抱っこしながら、男性をじーっと見つめていた。
彼女の視線に気づき、男性はにっこりして、あたまのぼうしを外す。
そして、ふたりの視線に合わせると。

「ハジメマシテ、オ嬢サンタチ。ワタクシハ、カズヤ・ムルーシュデス。『ムルーシュ』ト呼ンデクダサイ。」
「ムルーシュおじさんだね。この子は友撫で、あたしは風花。よろしくね。」

友撫はムルーシュを見ると、うれしそうに笑った。
ムルーシュは、くるんと巻かれた白い口ひげと、常に笑っている口元が好印象な男性だった。目元のしわも気にならないほど、笑顔がとても若々しい。
彼と一緒に暮らせるなら、楽しい家族旅行ができそうだ

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜 ( No.327 )
日時: 2014/01/23 09:22
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: O59cZMDb)

☆番外編☆第二十五話   「記憶」



「ソフトクリームじゃないの?」

アメリカに来て、二日目。
自由の女神を見つけた風花がぽつりと言ったのが、このセリフ。
吹き出した父と、恥ずかしそうに頬を染める母。大きく口を開けて笑うムルーシュに、きょとんとする友撫。友撫も「あれ、ソフトクリームでしょ?」と言いたげだ。

「なんなの、あれ?」
「たいまつよ、風花。ソフトクリームじゃないわ」

ふむふむ、とうなずく風花を、ムルーシュはとなりで、にこにこしながら見ていた。その視線に気づいた風花は、彼をふり返る。

「どうしたの、ムルーシュおじさん?」
「イエイエ、可愛イ間違イダト思ッタダケデス。」
「……それ、褒められてるの?」
「………………アンマリ褒メテナイデスネ。」

うう、と落ちこむ風花を、笑ってなぐさめてくれるムルーシュ。友撫も遊んでほしそうに、くるんとカールした、ムルーシュの口ひげをちょいちょいと引っ張る。それをバックミラー越しに見ながら、父はくすりと微笑んだ。
でも、やはり。
ひとりだけ、暗い表情の母がいた。

     ☆

アメリカに来て三日目の夜中。
もう真夜中の十一時になったというのに、風花はなかなか寝付けない。刺激がいろいろありすぎて、興奮状態が続きっぱなしなのだ。
すこしのどがかわき、水を飲みに寝室を出たとき。
母と父の、かすかな話し声が聞こえた。なにやら、大切なことを話しているらしいが、いまの風花はのどのかわきを癒やすほうが先決だし、なにより眠たかった。
キッチンに入ると、母がこちらの存在に気づいたらしく、やって来た。

「まだ寝てなかったの、風花。」
「眠いんだけど……眠れないの……。」

コップに水をつぎながら、半開きの目で言う。母はため息をついた。

「眠れないときは、お米を想像しながら、一粒ずつ数えるのよ。日本人は、まっ白な無数のお米のほうが、なじみ深いからね、羊よりも」

余談として言っておくが。
「眠たくなったら、羊を一匹ずつ数えるといい」というのは、羊飼いの多かったヨーロッパなどでの話。羊飼いは、大量の羊たちを一匹ずつ数えていると眠くなるからだ。
日本人は羊になじみがないため、なかなか眠れない。そんなときは、羊より断然なじみの深い、米を想像しながら、一粒ずつ数えるといい。
これも余談だが、私は七十八粒数えたら寝ました((←

「うん、分かった……」

水を飲み干すと、コップを母にわたしてから、ベッドに入って、布団をかぶる。
やってみると、母の言ったとおり、七十二粒数えたら眠ってしまった。



さて、母たちはというと。
ふたりは、あることについて、話し合っていた。

「そろそろ言ったほうがいいかしら。ほんとうは、病院に行くことが目的だって。あと……。」
「分かっている。明日、もう行く予定だからな。だが……どうなんだろうか。」

風花が出て行ってからすこししても、ずっとこの内容についてだった。
すこし水を飲んだあと、母は水面を見つめる。

「あの子には……もう、忘れてほしいの。」
「それは俺も同じだ。捨ててしまおう。」
「駄目よ! いつ取りもどしたいと言い出すか、分からないわ。……あの子は、一郎太さんのようになるわ、きっと。」
「……ああ。」

風丸一郎太。
世界大会で日本代表として出場したほどの、実力の持ち主の少年だ。いまとなっては、もうすこしで社会人になるという年齢だが。
風花のいとこにあたり、ちょくちょく遊びに来ては、風花たちにサッカーを教えてくれている。そのようすを見ているかぎりだと、かなり上手いのだが……。

「あんなのは、もう、いらないわ。」

感情を押し殺した母の声。父も、苦虫をかみつぶしたような表情になる。

「そう……だな。」
「あの子は……もう、必要としてないわ。」
「ケド、風菜サン。」

ムルーシュも来て、母・風菜のとなりに腰かける。
昼間とは違う、真剣な面持ちで。

「風花チャンノ意見モ、キチント聞イテアゲタホウガヨイノデハ?」
「あの子は、必要と言うわ。でも、それで将来、あの子が傷つくくらいなら……。」

消してしまいたい。
そう言おうとしているのが、ムルーシュには分かった。

「……オ好キニナサッテクダサイ。部外者デスカラネ。」

先ほど腰かけたばかりなのに、ムルーシュはまた立ち上がった。

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜 ( No.328 )
日時: 2015/03/10 14:09
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: x/gr.YmB)

〜*〜*〜*〜*〜これまでのお話(第3章〜第5章まで)〜*〜*〜*〜*〜





第3章    母親

第1話「無味」
>>128
第2話「思い出した……んか?」
>>159
第3話「無能じゃないのよ」
>>174
第4話「調子くるいまくり」
>>175
第5話「父さん登場」
>>179
第6話「《半個半幽》」
>>180
第7話「過去」
>>185
第8話「すてられ……」
>>186
第9話「無力」
>>187
第10話「長い髪」
>>188

第4章    秘密

第1話「ごほうび(シスコン)」
>>190
第2話「オマケ効果」
>>193
第3話「ベータとアルファ」
>>194
第4話「なにかが……?」
>>198
第5話「暴走」
>>203
第6話「好きだったりする?」
>>204
第7話「きらい」
>>207
第8話「本心」
>>210
第9話「好きなひと?」
>>218
第10話「いろいろ明らかに……」
>>224

第5章    きっかけ

第1話「透明」
>>227
第2話「恐怖の領域」
>>229
第3話「セカンドステージチルドレン」
>>232
第4話「サリュー、登場」
>>233
第5話「共通点って……?」
>>234
第6話「ミキシマックス」
>>235
第7話「かくさないで」
>>242
第8話「消滅」
>>243
第9話「自嘲」
>>244
第10話「いろんな……」
>>245

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜 ( No.329 )
日時: 2015/03/10 13:10
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: x/gr.YmB)

☆第11話〜第20話  まとめ☆



第11話「あずかりましょう」
>>105
第12話「メロンのあめ」
>>125
第13話「暗闇」
>>181
第14話「髪」
>>313
第15話「人質」
>>314
第16話「第一視聴覚室にて」
>>315
第17話「ぬいぐるみ」
>>316
第18話「家庭教師」
>>318
第19話「独り」
>>319
第20話「アメリカ」
>>320

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜 ( No.330 )
日時: 2014/01/27 22:02
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: O59cZMDb)

     〜ゆいらからお知らせです〜




どうも、超スーパーウルトラデラックス駄作製造マシーンのゆいらです。

じつは、家族の事情で、これから先、なかなか更新できなくなるかもしれません……。
最悪の場合、更新できなくなるかもしれません。


もし更新できるとしても、家事や部活、勉強などがあるため、週に一回くらいかと。


私事で、まったく申し訳ありません。


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