二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D.gray-man -天空の鏡-
- 日時: 2012/07/09 21:46
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
初めまして。またはお久しぶりです。ランと申します。初心者ですが、よろしくお願いします。
-注意事項-
・アレンが主人公じゃないです。
・原作沿いとオリジナルが混じってると思います。
・誤字脱字・駄文です。
・荒らしはご退出お願いします。
・ご意見・ご感想・アドバイス大歓迎です。
・あまり来れないので、不定期更新です。主に日曜日に来ます。
続くか自信がないんですが、よろしくお願いします。
*:--☆--:*:--☆--:*:目次:*:--☆--:*:--☆--:*
オリキャラ >>1
プロローグ >>2
No.01 >>4
No.02 >>9
No.03 >>16
No.04 >>19
No.05 >>35
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- Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.57 )
- 日時: 2012/08/08 19:26
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
第十三夢 -輝く空へ-
叔母さんの車に乗って、ウユニ塩湖までたどり着いたそこは、辺り一面が鏡。空を地が写し、天国同様だった。
「わぁあ...!!」
「これが天空の鏡...」
「まぁまぁ」
気づけば俺等はウユニ塩湖を駆け回っていた。追いかけっこをしていると、叔母さんの方から爆発音が聞こえた。
顔を向けると、叔母さんはいなかった。...いや、地が壊れていた。地の奥から出てきたのは...見たことのない怪物。
「アクマ...」
「え?」
ハルナが怪物を見て「AKUMA」と言った。怪物の名は...AKUMA。悪魔は空想のものである。ボケているのか?と思ったとき...ハルナがまた七枚の葉を取り出した。
「イノセンス発動。...赤葉」
「これって...」
ハルナのお母さんがやられた時と同じ音が出る。またハルナの口から出た、「イノセンス」その正体はわからないが、葉がその事を指しているのがなんとなく伝わってきた。
アクマが出てきた地が、元の状態に戻っていく。
「すごい...」
「カナタ逃げて!!」
アクマが俺の方に向かってきた。でもアクマは俺を通り過ぎて、ハルナの方に一直線。
「ハルナ!?」
「あ...黄葉!!」
「!?」
ハルナが急いで黄色い葉で草笛を吹くと、さっきと同じメロディーが流れた。でもなんとなく音程が違う。
ハルナの目の前にシールドのようなものが出てきて、アクマの突進を防いだ。でも、シールドにヒビが入っているのを見逃さなかった。
さっきの叔母さんの残骸をみた。骨や皮膚はなくて...あるのは着ていた服だけ。ハルナもそんなふうになってしまうかもしれない。
そんなのは嫌だ...助けたい。
「誰かが死ぬところなんて...もう見たくない!!!」
地面の鏡が割れて、俺を包み込んだ。
「カナタ...?」
「...ハル」
そのうちハルナとアクマが見えなくなって...鏡に包まれた。
呼んでいる...鏡が俺の事を。必要としてる...俺が鏡の事を。
「...強くなりたい」
鏡は上から崩れていき、アクマと眼が合った。アクマがこっちに一直線に向かってくる。
「カナタ...逃げて!」
「...イノセンス発動」
泣きながらこっちを見るハルナは、直接ではアクマで見えなかった。でも、一つの鏡からハルナの泣き顔は何となくみえた。
大丈夫だよハルナ。今度こそ、俺の力で君を守るから。守ってみせるから。
もう...誰も失わない。
- Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.58 )
- 日時: 2012/08/09 13:37
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
第十四夢 -新たな力は-
鏡から伝わってくる、使い方。使ってくれるのを待っている。俺が使わなければいけない。でも...怖い。
俺は本当にハルナを助けられるのかわからない。でもイノセンスは応えてくれない。ねぇ、どうなんだ。俺はハルナを...。
「逃げてよ...カナタ......」
ハルナが泣いている。俺のせいで泣いている。俺の力不足で泣いている。全部...俺のせいでハルナは泣いていた。
なら今からそれを償って...ハルナを笑わせたい。ハルナの本当の笑顔をみたい。ハルナを幸せにしたい。なら...戦おう。強くなろうよ。
「鏡よ鏡。この世で一番哀れなのは誰?」
「カナタ...?」
「教えてあげよう。それは...アクマ」
アクマは1m範囲に迫った。鏡で太陽の光を反射して、その熱をアクマに送るように角度を調整する。光がアクマに当たると同時に、火が出てアクマは爆発した。
「...イノ...セン...」
「大丈夫?」
この時。俺は笑って手を差しのべることが出来ていたっけ?少しこわばった顔をしたんじゃないかな。でもハルナは...笑って手を受け取ってくれた。...ありがとう。
そのあとすぐ俺達は約束を...。
「カナタ...?カナタ!!」
「え...あ、何?」
「ボーッとしないでよ。...行くよ?」
「は?...あ」
そうだ、今はマテールの亡霊の任務中だった。思い出に浸りすぎだったな。
「ごめんな」
「...カナタ」
「何?」
「私は本当に大丈夫だよ」
「...」
ハルナが手を握ってきて、俺も優しく握り返した。ハルナは病気だった。歳をとらない...病気。
だからハルナは本当は...俺達より長生きしてる。
「命に関わるかなんて、嘘に決まってるじゃない」
それは未だ見たことのない、初めて見つかった病気だった。刺激を与えたり...無理すると、逆に若返っていく。それは老人にとっては嬉しい事だろうな。でも...違う。「若返る」ということは...子宮の中にいる状態まで続くということ。
「本当だったら...」
「そんなわけ」
「頼むから...無理しないでくれ」
ハルナは元々無理する性格。だから...もしもの事があったら。
「...行こ。きっとアレン達、着いてるよ」
「...そうだな」
いつの間にか俺の手を握るハルナの力が、強くなっていた。
今なら...ハルナが何を思っているのかわかる気がする。
「助けて...」
そよ風はハルナの小さな声を流して、俺の耳まで届かなかった。
「助けて...お兄ちゃん」
- Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.59 )
- 日時: 2012/08/09 17:20
- 名前: 優蘭 (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://ameblo.jp/tsxbd562/
はろはろw
カナタ良い人やね!!!
惚れた////
- Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.60 )
- 日時: 2012/08/11 17:39
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
第十五夢 -薄暗い街-
古代都市マテールに着くと...アクマの気配はなくて、やけに静かすぎた。本当にイノセンスが関係あるのか疑いたいくらい...静か。
「アレンと神田...どこにいるんだろ」
「探す方法ないかな」
「イノセンスはつど」
「やめろ」
草笛を出そうとしてるハルナを、手で止めた。前言ったようにハルナは病気で。...イノセンスを発動したら何が起こるかわからない。
「大丈夫だよ。小さいとき普通に吹いてたじゃん」
「それは...」
「お願い」
ハルナのその優しい眼に圧倒されて、断ることなんて出来なかった。ハルナはイノセンスを発動させて、七枚の葉の内オレンジ色の葉を取り、口にあてて吹く。メロディーはいつもとは違うが、オレンジ色の葉の光が大きくなっていき、その光は夜空へと上がっていく。
誰もがわかる位置に着くと、オレンジの光は火の華...花火となって輝いた。
「気づくかな?」
「...そう言えば、ハルナのイノセンスの能力...全然知らないな」
「あ...ゴメン。私の葉は全部で七枚。赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の色で出来てる。...ようするに虹色だね」
「虹色...か」
「赤は人の力を上昇させる。橙は火を宙に上げる。黄はシールドを張る。緑は怪我の治療。」
「...青・藍・紫は?」
「その3色は.........吹いた事がないからわからないの」
「何で吹かないの?」
「え?...あ、ほら、暗い色でしょ?ね、だから...もし変なのだったりしたら、大変かなって」
「...そうだな」
その時のハルナの顔や手振りが、何故か慌ててるように見えた気がした。本当はハルナは絶対...吹いたことがある。
ハルナが手振りを付けるときは、嘘を付くときだけだった。本人はそれを自覚していないから、なおわかりやすい。
「...気づいてないな。さっきの静けさと変わってねぇや」
「...地下とかにいるのかな?」
「一理あるね。...で、その地下とやらを探すのか」
「黙ってみてるのは嫌だよ。だって任務でしょ?」
「お前の体を心配して言ったつもりだが」
「大丈夫だよ」
マテールの街は、静かだった。あの俺の城の地下の...拷問室のように。静かで薄暗くて...それはハルナも同じ思いだ。ハルナは俺の体にピッタリくっついて歩いて、俺は歩きにくかった。
でも女の子だからしょうがないし、しばらくこうしていたいという思いもあって、そのまま歩き続けた。
そしてアレンと神田のどなり声が...微かに聞こえた。
- Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.61 )
- 日時: 2012/08/12 19:34
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: 快李と連絡がとれなくなりました....;;;
第十六夢 -アクマの-
レンガで出来た道の端に、積み上げられたレンガがある。その隣には穴がポッカリと開いていて、大人一人くらい入れるスペースがあった。アレンと神田が入るには十分なサイズだ。
「入る?...やめとくか」
「ううん、行かなきゃ」
「お前...エクソシストか」
後ろで聞こえた、聞きなれた声。トーンは違っても、喋り方は全部一緒。オモチャのガラクタと一緒さ。紫の顔、舌をした醜いアクマ。
「さっきの花火を上げたのはお前らか?」
「...まあね」
「イノセンスはどこだ!!」
「...俺の胃の中だったりして」
「殺ってヤル!」
口から舌を丸出しにして、子供に挑発するような気分でやった。アクマはそれに見事にかかったって事は、脳内は子供って事なんだよな。...子供?
「イノセンス発動」
鏡を何十枚も取り出して、相手の行動を見計らう。ハルナは赤い葉...赤葉を吹いて、俺の集中力を上げてくれている。速く片付けたほうが、ハルナ的にも...。
「いろはにほへとちりぬるを」
「は?」
鏡一枚を口に加えて、眼を瞑る。空高くジャンプして、アクマが追いついてくるか試す。見事にアクマもジャンプしてきて、俺を追いかけてきた。空中戦は無理だし、アクマの能力も知らない。わざとアクマの攻撃を食らうと、俺の姿がそこにはあった。同時にハルナの目の前に着地すると、ハルナは混乱した。
「...え?」
「ハルナ。ややこしくなるから逃げとけ」
「他にアクマがいたら厄介だから、ここにいろ」
...声のトーンまで一緒なのが腹立つな。しかも何混乱させてんだ。ややこしくなるから逃げとけ?馬鹿か。他のアクマがいたら殺られるだろ。頭考えろ。...でもハルナの混乱状態じゃ整理つかないか。
「どっちがカナタ?」
「俺」
「ハルナならわかるだろ」
腹立つわ...何なんだよ。
「...桜の」
「へ?」
「...吹雪」
これでわかった。ハルナは名前にはるがついてるだけであって、春が好き。最も好きなのはやっぱり桜で、桜の花が散るのが何よりも大好きだった。それから俺達は、合い言葉を作った。桜の吹雪という短い合い言葉を。
「楽勝」
「はは」
「死んでね」
「え?」
大きな鏡でアクマを頭から足まで体を真二つに切り裂き、後に振り返ってハルナを見た。でもハルナはぎこちない顔で上に眼をやっていた。
「どうした?」
「いる...まだ」
「は?」
上を見るとさっきの紫のアクマはいた。俺は地下まで叩きつけられて、何かを踏んでた。それは金髪の包帯を巻いた少女で...アレンと神田がこっちを見てた。
「...はい?」
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