二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D.gray-man -天空の鏡-
日時: 2012/07/09 21:46
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

 初めまして。またはお久しぶりです。ランと申します。初心者ですが、よろしくお願いします。

 -注意事項-

・アレンが主人公じゃないです。
・原作沿いとオリジナルが混じってると思います。
・誤字脱字・駄文です。
・荒らしはご退出お願いします。
・ご意見・ご感想・アドバイス大歓迎です。
・あまり来れないので、不定期更新です。主に日曜日に来ます。

  続くか自信がないんですが、よろしくお願いします。

*:--☆--:*:--☆--:*:目次:*:--☆--:*:--☆--:*

オリキャラ >>1
プロローグ >>2

No.01 >>4
No.02 >>9
No.03 >>16
No.04 >>19
No.05 >>35

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Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.47 )
日時: 2012/07/21 18:39
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

          第八夢 -喜び-



 古代都市マテールに着いた。

「走るぞ」
「ハルナはどうする」
「え...大丈夫だよ」
「ハルナとカナタは歩いてこい。俺等で行く」
「...?ではまた後で」

 アレンは頭にハテナマークを浮かべながら走っていった。ハルナはそれを追いかけるように立ち上がったが、止めた。

「カナタは心配性だよ」
「...俺は」
「私は大丈夫」

 その笑顔に偽りなんてない。ハルナは心の底から大丈夫だと思ってる。でもそんなのわからない。いつ再発するか...わからないのに。

「だってカナタがいるもん」
「...」

 そうだ。いつだって俺等は隣に居た。雨の日も、晴れの日も、曇天の日も、嵐の日も、いつも。俺達の心は繋がっていた。互いに互いの願いを叶えていた。
 いつの間にか幼い日の記憶を忘れていた。少し...思い出してみよう。俺とハルナの出会い。
 何十年も前。俺は両親と喧嘩をした。

「どうしてあんな貧乏人と遊ぶの!!ダメじゃない!」
「アイツ、面白いし優しいんだよ!だから...」
「アナタとあの子は違うの!わかったわね!」
「...」

 俺の家は金持ちで。代々貧乏人と付き合ってはいけないとい決まりがあった。
 透明な鏡の扉を開けると、何やら音楽が聞こえてきた。聞いたことのない、気持ちが楽になる音。
 右にある木を見ると、一人の少女が笑いながら草笛を吹いていた。その笑顔に心を惹かれて、声を掛けてみた。

「...なにしてるの?」
「!あっ...」

 少女は急いで木を降りようとした。それを止めると、少女は驚いた顔で...少し恐れている眼でこっちを見た。

「大丈夫だよ。俺、カナタ。君は?」
「あ...ハルナです」

 それが俺達の初めての出会いだった。ハルナは貧乏人で、食料さえまともに食べられなかった。それはハルナに聞かなくても、彼女のお腹が鳴ったからわかった事で。
 部屋にあるお菓子を持ってきて、ハルナの方へと投げると、ハルナは見事に掴んだ。

「!!これって...」
「食べなよ。おいしいから」
「でも!こんな事したら...」
「大丈夫だよ。馴れてるから」
「...ありがとう」

 一口、ハルナは口を進めたかと思うと申し訳なさそうな顔から、笑顔へと変わった。

「美味しい!!」
「だろ?」

 ハルナがお菓子を食べ終わってから、カナタはもう一度草笛を演奏するよう頼んだ。すると喜んで受けてくれて、最初からその音楽を聞いた。
 心が落ち着いて...気持ちが和らぐ。この時初めて、俺はハルナから「喜び」という気持ちを教えてもらった。

Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.48 )
日時: 2012/07/23 15:59
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

          第九夢 -君がいるから-



 そんな幸せが一週間続いたある日。いつものように俺達は楽しく会話をしていた。

「そうなんだ」
「そ。親がウザくて」

 「しょうがない」まで言おうと思ったとき。バンッという扉を開ける音と同時に、父親が入ってきた。
 眼を鬼にして、俺とハルナを交互に睨みつける。ハルナは親父を見た瞬時、持っていた葉を地上へと落とした。
 その葉が堕ちたと同時に...父親が怒鳴った。

「何をしている!!」
「っ...逃げろハルナ!」
「...え?」
「早く!!」

 その時の俺の顔も...ハルナには鬼のように見えたのだろうか。少し身震いさせてから木を降りた。「逃すな!」と親父が外に出ようとしたところを、必死に止めた。

「馬鹿者!離せ!!」
「うるさい!アイツは関係ないだろ!!」
「この野郎...!!」

 とうとう蹴られ、親父が出ていくと同時に母親に手を後ろに縛られ、足を二ヶ所縛られ...口までふさがれた。

「あなたって子は...何をしてるの!!」
「!!」

 腹を蹴られ、気絶した。
 目を覚ますと、目の前には同じ縛られ方をしたハルナがいて...。傷だらけだった。その傷がどんどん増えていき、涙が傷口に触れ、痛がる。
 傷の原因は、俺の親父が振り下ろすムチだった。バラの...刺があるムチ。俺も貧乏人と遊んだときやられていたから、あの痛みはわかる。
 ハルナが今、どんな思いでいるのかも。

「この貧乏人が!!」
「.........」

 ハルナは黙って打たれ続けた。心でごめんなさいと呟きながら...。
 助ける方法は無いかとポケットを探していると、ハサミがあった。今日ハルナに折り紙をプレゼントする際に使った...赤いハサミ。
 ハサミで紐を静かに切ると、ハルナと眼が合った。自由になった指で口元に人差し指をたてた。
 親父にどんどん近づいて、近くにあった鎌を振り上げた。

「ハルナ!眼を瞑れ!!!」
「!?」

 ハルナは眼を瞑って、親父が振り返った。振り下ろした鎌は見事に親父の腹を切り裂き、血だらけになって倒れた。

「まだ眼を開けないでね」

 ハルナがこの風景を見たら、きっと......。だから俺の屋敷を出るまでずっと眼を瞑ってもらった。
 きっと親父はもう二度と眼を開ける事はないだろう。愛する妻の顔を見ることさえも許されない。
 俺は愛する人の為に、自分の実の親を殺した。でもそれでいい。彼女はまた、笑顔を取り戻せたのだから。彼女が俺の事を思っていなくても...彼女が笑っていたら、それでいい。
 屋敷を出たら、ハルナは言った。

「カナタがいたから...私は出られたんだよ」

Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.49 )
日時: 2012/07/25 21:46
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)



  カナタぇ...。

    グロイのキタ━━━(゜∀゜)━━━!!

    親何してんだこのやろうヽ(`Д´)ノ

Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.50 )
日時: 2012/07/26 16:19
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

          第十夢 -抱きしめて-



 俺の屋敷を出て、ハルナは自分の家に俺を連れていく。そこは森の中で、俺の屋敷の中より新鮮な空気が吸えた。

「ここが...家?」

 全て木製の家だった。これぞ本で出てきたログハウス...なのだろうか。中からハルナの母らしき人物が出てきて、俺を見て優しく微笑んだ。

「いらっしゃい。あなたがカナタくんね」
「...どうも」
「行こっ。ただいまお母さん」
「おかえり」

 ハルナのお母さんは若くて、とてもハルナとは似ていなかった。あえて似てると言ったら、「笑顔」だろうか?それ以外は全く・・・。

「孤児?」
「はい。あの子...捨てられてたんです。この杜に」
「...そうですか」
「本当は辛いんだと思うんです。だから...」
「大丈夫です。ボクが...彼女を幸せにします」
「...ありがとう。お願いしますね」

 それからハルナとハルナの母と共に、幸せな日々を送っていた。
 ある日の夜、俺達は同じ布団で寝ていた。しかし、大きな物音...怒鳴り声で、目が覚めた。その声はハルナの母の声と、聞いたことのある憎たらしい声。俺の...親。
 扉を少し開け、二人を見る。

「カナタ?誰ですかその子は」
「私の子よ!!アンタの子が連れていったんでしょう!!」
「私に子供はいません」
「嘘おっしゃい!!外に子供の服があったわ!!それにカナタの服も!」
「それは従兄弟のです。勘違いでしょう。同じ服など何処にでもあります」

 止めて欲しかった。大嫌いな母親に、大好きなハルナのお母さんを傷つけて欲しくなかった。ハルナのお母さんは俺を守るために、大嫌いと言っていた「嘘」をつく。

「カナタ...?」
「!!」

 ハルナが眼を手でかいて、こっちを見た。耳をすませて...ドアの向こうを見る。その瞬間身震いをして、俺の城にいた時と同じ顔をした。

「カナ...タ......」

 ハルナが泣き出しそうになったので、布団に戻ってハルナを抱きしめた。「大丈夫だよ」と何度言い聞かせても、泣き止まない。
 どうしてここの居場所がわかったのか...わからない。

「大丈夫だから」

 そう最後に言った途端、扉が静かに開いた。俺とハルナは同時に、ハルナのお母さんだと思って笑顔で見た。でも...違った。そこにいたのは、顔を蒼白くし、腹の部分を赤く染め、何かを刺されている...ハルナの母。
 ハルナの母が倒れて出てきたのは...血で染まった悪魔の顔の俺の母。

「おか...さん......?おかあさん!!」

 今までよりも強くハルナを抱きしめながら、俺は母を睨んだ。

「お前...!!!」

Re: D.gray-man -天空の鏡- ( No.51 )
日時: 2012/07/27 21:22
名前: 優蘭 (ID: CFCBgciA)
参照: http://ameblo.jp/tsxbd562/

ひさしぶーwww


めっちゃグロい(^^♪
すきぃーw


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