二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜
日時: 2012/08/09 20:05
名前: 舞子 (ID: pH/JvMbe)


 みなさん初めまして!
 怪盗レッドファンの舞子です。
 友達が読んでいたので買ってみたらすっごく面白くてびっくりです!
 そんな怪盗レッド大好きな私と同じ気持ち、怪盗レッドファンの人床の気持ちを分かち合いたい!と思いやってきました。

 さてさて。
 怪盗レッドについての小説を投稿されている方が何名かいらっしゃるということで、誰かの内容とかぶってしまわないように気を付けながら私も怪盗レッドの小説を投稿していこうと思います。

 題名は「怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜」です!

 超現代的な怪盗レッドを原作より少しメルヘンチックにしていきたいと思います。
 では少し前置きを・・・・


 プロロ〜グ

 こんにちは、紅月飛鳥です!
 みなさんいきなりですが怪人館って知っていますか?
 森に潜む大きな館で、噂では夜中の12時になると館の主の怪人が館に迷い込んだ子供達などの体を乗っ取って行ってしまうそうな・・・
 そして魂だけ残った子供達は幽霊となっていまだに館をさまよっていらしい・・・・
 だがしか〜〜〜〜〜し!!
 数年前、美術館から魔界の宝石といわれる「魔人の爪」を盗んだ犯人が怪人館周辺に逃げ込んで行方不明に・・・
 ケイの推理だと犯人も魔人の爪も怪人館にあるらしい。
 これは怪盗レッドの出番でしょ!



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Re: 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.3 )
日時: 2013/01/03 16:01
名前: 舞子 (ID: /wnJrr00)

 ハイ、舞子です。
 今日は初めてのケイ目線で行きたいと思います。
 では、どうぞ!

********************************
 3

 ガタン ガタン ガタン
 線路の上を電車が通る音が、僕の真横で聞こえる。
 いつもならこの騒音に顔をしかめるところだけど今は気にならなかった。
 今僕はある人の家に行ってきた帰りだった。
 もちろん怪盗レッドの仕事で。
「2000年・・・8月9日・・・」
 思わずぽつりとつぶやいた言葉は、あの「怪人館」に関係のあることだった。
 実際、持ち主は「グリーンハウス(緑の家)」と呼んでいたらしい。
 そのことをいま、ある人から聞いてきたばかりだ。

 1時間前

『どうぞ』
『失礼します』
 僕はある人、昔怪人館の主人のお手伝いさんをやっていた現在50代の女性、林さえこさんの家を訪れていた。
 昨日言っていた「明日の用事」とはこのことだった。
 この人なら何か知っている、そう思った僕は昨日のうちに電話をしておいて今日来たのだ。
『よく来てくれたわね。部活の活動なんでしょ?』
『ええ、まあ』
 まさか「怪盗レッドの仕事です」とは言えなくて「学校の部活で怪人館の噂について調べたいのですが」と言ってきた。
 そういえば、僕はまだアスカには怪盗レッドとして動くとは言ってないような・・・
 まあいいか。今は・・・
『それで聞きたいこととは?』
 僕は大きな家の中に案内された。
 たぶん客室だと思う。
『大きなお内ですね』
『え?ああ、ええ。ご主人様が亡くなられてから、お知り合いだった作家の方と結婚したの。』
 さすが元お手伝いさん。
 礼儀や話し方が丁寧でしっかりしている。
『聞きたいことといっても少しグリーンハウスとご主人の事をお聞きしたいだけです。どんな人物だったか・・・とか』
 僕の問いかけに少しだけ間を開けてからさえこさんはゆっくり口を開いた。
『ご主人様はとても人の良い方だったわ。わたし達にもとてもよくしてくださって・・・。そんなご主人様の背中を見て育ったおかげで娘さんのよねこさんもとてもいい子で・・・』
『娘さん?』
 僕はメモをしていた手を止めた。
 主人に娘がいることは予想外だった。
『ええ。ご主人様の娘さんとはいえ亡くなった親戚の子で義理の父だったから性は大道寺様ではなくて御園生様であったけど・・・』
 義理の・・・娘・・・。
『ご主人のお名前は?』
『ああそうだったわね。大道寺勝彦様よ。で、娘さんは御園生よねこ様。私達は基本、お嬢様とお呼びしてたわ。』
『そうですか』
 大道寺勝彦・・・聞いたことがない。
『あの、ご主人・・・いえ勝彦さんは作家だったのですか?』
『いいえ?。ご主人様は資産家だったはずだわ』
(!?)
 資産家?
 だとすると噂がすべてくだけることになる。
『そういえば…』
『なんですか?』
『ご主人様は宝石類のコレクターだったわね・・・。グリーンハウスにはもうがくに入った宝石がそこらじゅうに飾ってあったわ。お嬢様も宝石類は大好きで特に真っ赤なルビーの宝石がはまった指輪を大切になさっていたわ』
『それで・・・よねこさんは今どこに?』
『よねこさんは・・・』
 ここでさえこさんは少し口ごもった。
 よねこさんに何かあったのだろう・・・。
 そう直感した。
『お嬢様は13年ほど前に亡くなられたわ・・・』
(!?)
『ずっと大事にされていた指輪をなくしてしまって・・・それで探しに行かれたのだけれどグリーンハウスの近くの崖に足を滑せてしまって・・・』
『まってください・・・。よねこさんは勝彦さんがなくなられてからもグリーンハウスにいたのですか?』
『いいえ。ご主人様が亡くなられたのはお嬢様が亡くなってから1年後よ・・・』
『・・・・・・・』
 どういうことだ?
 噂は完全に間違えていたってことか?
 勝彦さんが亡くなったのは何十年も前ではなくてつい最近なんだ・・・
『勝彦さんが亡くなられたのはいつですか?』
『え〜と・・・確か・・・』
『8月9日よ・・・2000年の』



 この時直感した。
 これはたんなる怖い噂なんかじゃない・・・
 なにかある・・・ぜったい・・・。
 それに数年前に噂になった「魔人の爪」・・・
 もしもそれがよねこさんの指輪の宝石だとすると、犯人が亡くなったよねこさんのためにグリーンハウスに宝石を返しに来たことになる。
 しかし宝石がグリーンハウスに帰ってきたのは勝彦さんが亡くなった後・・・。
 親戚もいないし、他人がわざわざ危険をおかしてまで亡くなった人ためにそこまでするとはおもえない・・・。
 だとするとやっぱり・・・
「何難しい顔してるの?」
 ぎくっ
 おどろて振り返ると
「なんだアスカか・・・」
「なんだって失礼な」
 そこにいたのはアスカだった。
 今ので完全に思考が停止した。
 まあいいか。
「アスカお祭りは?」
「これからだよ」
「ふ〜ん」
 あすかといえば、昨日の「怪人は信じるか?」と聞いた時の反応は驚いた。
 一般的に信じていても信じていなくても「信じているわけがない」というと思ってた。
 アスカの意見を聞いたときは「そういう考え方もあるのか」と少し感心した。
 たぶんあそこで「信じない」と言われていたら僕もここまでしっかり調べなかったと思う。
「ねえ、用事が終わったならケイもお祭り行くよね?」
「はぁ。分かったよ・・・」
「そうと決まればさっそく準備に帰ろう!」
 僕はそのままアスカに手を引かれていった。

(怪人館の事はあとで考えよう)

 敵がいるわけでもないし、ただの廃墟だ。
 そんな軽い気持ちでいた。



 

Re: 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.4 )
日時: 2012/08/16 15:29
名前: 舞子 (ID: pH/JvMbe)


 4

「ええぇ!」
 わたしは思わず2段ベッドの上で勢いよく頭を上げた・・・
 せいで天井に頭を強打した。
「ホントに!」
「本当だ」
 だって、いきなりケイが
『次の怪盗レッドの仕事は前に言っていた怪人館について詳しく調べようと思う』
 なんて言い出すんだよ?
 怪人館について少しは調べてくれるかな?なんて期待はしてたけどまさかこんなマンガみたいな噂話を「怪盗レッドの仕事」で調べるなんて考えてもいなかった。
 ゆりえお婆ちゃんの時といい、いつもならわたしが余計なことに首を突っ込んでケイに受け流される側なのに・・・
「ああ、余計なことに首を突っ込んでいる自覚はあったのか」
「失礼ね・・・まあ自分で言ったことだけど」
 だからって自覚があったのかなんて・・・って!
「話がそれてる!そもそも何で調べようと思ったわけ?」
 ケイなら絶対幽霊だの怪人だのなんて絶対バカにすると思ったもん。
「理由は2つ。1つは、アスカも聞いたように館の周囲で行方不明になった人がいるから。」
「うん。愛梨ちゃんが言ってた・・・」
「2つ目は、盗まれた宝石の魔人の爪が盗品だった恐れがあるからだ」
「う〜ん・・・まあ犯人が持って行ったなら盗品だよね?」
「違う、そうじゃない」
 え・・・違うの?
 盗まれたから盗品なんでしょ?
 盗まなくても盗品なの?
 じゃあ魔人の爪は盗品じゃないの?
 盗品ってなんだっけ・・・
 わたしは頭の中がグルグルしていて声が出ない。
 そんなわたしの様子に気が付いたのか、ケイはため息をついてから
「盗品って言葉についてはアスカが今まで思っていたのであってるよ」
 あ、そうなの?
 じゃあ違うって何よ。
「僕が言ったのは『もともと魔人の爪があった美術館がどこかから盗んでいたものの恐れがある』ってこと」
「盗んだものが盗まれたってこと?」
「そうなるな」
 だとすると怪盗レッドの出番ジャン!
 最近、仕事が無くてヒマしてたんだよね。
「怪盗レッドはヒマつぶしじゃない」
 ま、そうなんだけど・・・。
「そうと決まればさっそく特訓だー!」
 わたしは2段ベッドの上からジャンプしてきれいに着地した。
 今日は訓練はお休みの日だけど、のってきたからこの勢いで走ってこよう。
 と、
「アスカ」
「ん?何」
「もちろん下見にはいくよ。明後日ぐらいでいい?」
 ・・・
「え・・・でもわたしはいいかな」
「なんで」
「なんでって・・・」
 え〜〜と・・・う〜〜んと・・・
 だってさ・・・あの館の写真さ・・・
「だから・・・その・・・」
「もしかしてアスカ」
 ぎくぅぅぅぅっ!
「怖いの?」
 うっ
「だ・・・だってさ〜。ケイだって見たでしょ!あの『いかにも』って感じの写真!絶対怖いよ〜」
 わたしの唯一の弱点をケイに知られてしまった・・・
 うう〜〜〜〜
「へ〜〜。意外・・・」
 その反応が嫌なんだってば!
 今までに知られてしまった友達には
『うっそ〜〜、アスカが?。いっつも敵なしの無敵なのに意外』
 って毎回笑われるんだよね・・・。
 怖がりで悪かったわね!
「でもアスカもついてきてもらうから」
「えー、そんなぁ」
 絶対怖いじゃん!
「う〜分かったよ〜」
 わたしはしぶしぶうなずいた。
 やだな〜
 ジョグでもして忘れよう・・・。
 わたしが部屋を出て行こうとすると、ケイが何気なくつぶやいた。
 小声でだからあんまり本人は気にしてないみたいだけど、わたしはなんか引っかかった。
 きっとケイはまだなんか知っている。
 わたしに何か隠してる。
 知りたいけど、わたしはケイを信じてるからケイが話してくれるのを待っていよう。
 そう思った。
 

  『長期戦になりそうだな・・・』


********************************

 次回は怖がりなアスカちゃんが(実際原作のほうはわからないけど)怪人館と初対面です。
 怖がりな子って何しだすか分からなくてドキドキしますよね?
  フフフフフ


 

Re: 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.5 )
日時: 2012/08/17 14:35
名前: 舞子  (ID: pH/JvMbe)


 5

「うわ〜〜〜」
 わたしはその建物を見て思わず声が出た。
 その建物とは
「これが怪人館だ」
 うん・・・見ればわかる。
 そう!
 わたし達はおととい言ってた「怪人館の下見」に来たのだ。
 すっごい森の奥のほうにあってケイも見つけるのに苦労したらしい。
 苦労するなら今来なくていいのに・・・
「ホントにいくの?」
 わたし達の周りには目の前に怪人館があるくらいで他は木のみ!
 その気がまたおどろおどろしい(?)んだよね・・・。
 まさにわたし達を見下ろしている感じ。
 誘いかけるように木々たちがユサユサと揺れている。
 その光景を見るだけで背筋がぞわ〜〜っとすっる。
「ここまで来て何言ってんだよ」
 そうだけど〜〜。
 こんなところ、わたし以外の子が来ても怖がるにきまってるもん。
 それに許可とってないから普通にフホーシンニューだし・・・
 そんなことしていいの?
「僕らが『怪盗』と名乗っている時点でもうアウトだろ。それに、アスカがレッドの仕事でビルに忍び込んだりするのも立派な不法侵入だと思うけど」
 う・・・・・・・
 そうだけど・・・・でもさ〜・・・
「行かないならおいてくよ」
「なっ」
 こんなところにおいてかれたら、それこそ怖いじゃん!
 ケイは何を考えて・・・・ってもうすでに歩いてるし。
「も〜、待ってよ〜」
 わたしは重い足を無理やり持ち上げるようにして小走りした。


「絶対なんか出る・・・」
「出ないよ」
「でるよ〜〜」
 さっきからそんな話をずっと繰り返している。
 外装も凄かったけど内装はもっとお見事・・・。
 ところどころ絵やら宝石やらが、がくに入って飾ってあるし、床はギシギシいってるし、部屋は荒らされ放題だし・・・。
 まるでホラー映画のセットのようだ。
「で、ケイ。なんか分かった?」
 わたしはケイに聞いた。
 さっさと終わらせて早く帰りたい。
「持ち主がいないからと言って部屋が荒らされすぎてる。何者かがやったようにしか見えない」
「何者かって・・・?」
 ぞわぞわ〜〜〜〜〜
「何者かは・・・何者かだよ」
 ぞわぞわぞわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「か・・・カラスだよ!きっとそう!」
「どうかな」
 もう!
 ケイは絶対私の反応を見て面白がってる!
 さいてーーー!!
「あと・・・」
「あと?」
 まだあるの?
「飾ってある絵だけどさっきから同じ女の人の絵しかない。」
 あ、確かに・・・
 この絵は、長い髪の女の人が椅子に座って上品にこっちを見て・・・
「きゃぁ!」
 わたしは思わずケイのシャツにしがみついた。
「なに」
 ケイは大声を出したわたしを少し迷惑そうに見た。
「い・・・いま・・・いま」
「だから何?」
「いま・・・女の人の眼がひかった・・・」
 わたしは驚きのあまり絵を見れずに指を指した。
 もうヤダ・・・。
 帰りたい・・・。
「これは・・・目の部分だけルビーの宝石になっている」
 え・・・?
 わたしはそっと絵の方を見てみる。
「ホントだ・・・。宝石だ・・・。ほうせきかぁ・・・」
 わたしは安心感で最後のほうのセリフをため息交じりに言った。
 宝石だったんだ〜〜〜
 なんだ。
 安心した。
 なのは一瞬だった。
「アスカ」
「ん?」
 と、返事をしてから気が付いた。
(わたし、ずっとケイのシャツを握りしめたままだ)
 そう思ったとたんなんだかものすごく恥ずかしくなってケイのシャツを離した。
「ごごごごご、ごめん〜〜」
「別にいいけど。ところで」
 あれ?
 何とも思わないの?
 なんだ・・・・・
 ん?「なんだ・・・・・」ってなんだ!
 どうしたわたし!!
(ってか、わたしだけ意識して恥ず!)
 うわ〜〜〜〜〜〜〜っ・・・
 そんなことを考えながら頭を抱えていると
「どうした?アスカ」
 ケイが聞いてきた。
 心配してくれたのはありがたい。
 でもなんか・・・なんか・・・。
「何よ!一人だけのんきにして!なんかすっごいムカつく!」
「は?」
 ケイはわけがわからないといった顔でわたしを見ていた。
 自分でもよくわからないけど、そんなケイの態度も腹立たしい。
 つまり今の気持ちを説明するとしたら、さっきの恥ずかしさを通り越して怒りが込み上げてきた・・・んだとおもう。
「何を言っているのかさっぱりわからない」
 真顔でさらっと言うケイにまた腹が立ってきた。
「ケイにはわからないでしょうね!フンっ!!」
 そういうとわたしはその場から逃げるように走り去った。
「あ、おい!」
 ケイの声が聞こえたが無視して近くの階段を駆け上がった。


「はああああああ」
 わたしは豪快にため息をついた。
 特にケイが悪いわけでもなく、かといって絵の女の人が何かしたわけでもない。
 じゃあ、なんで私は怒っている?
 う〜〜〜ん・・・・・・
 いや・・・別に機嫌が悪いわけでもないし・・・
 じゃあなんでケイにあんな態度とった?
 う〜〜〜〜〜ん・・・
 う〜〜〜〜〜ん・・・
 う〜〜〜〜〜ん・・・
 わからない〜
 ケイのところに戻ってあやまったほうがいい・・・・・よね・・・。
 でもなんで怒り出したのか聞かれたらなんて答えよう・・・
 う〜〜〜〜〜・・・
「あ〜もう。よしっ!」
 謝ってちゃちゃっと終わらせよう。
 わたしは戻ろうと思ってきた道を振り返った。
 が・・・・・・・・・
「ん?ここどこ・・・」
 てかわたし、確か怖がりだったよね?
 どこかわからない、とっても怖い場所で、わたしは一人ぼっち。
「な・・・な・・・な・・・」

 うそでしょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!


********************************

 やっと大切なことを思い出してくれましたね。
 怪人館に一人ぼっち。
 さあ、どうするアスカちゃん!

Re: 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.6 )
日時: 2012/08/18 19:08
名前: 真夏 (ID: 9/uwdCta)

はじめまして。真夏です                     これすごく面白いです!更新頑張ってください(*´∀`*)

Re: 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.7 )
日時: 2012/08/20 14:40
名前: 舞子  (ID: pH/JvMbe)


 わわわわわわたしの小説に・・・おおおおおおお客様がぁ〜

 初めまして真夏さん!
 舞子です。
 わたしの小説を読んでくださってありがとうございます!
 しかもコメントまで・・・・・・
 感激です!!
 これからもがんばっていくのでよろしくお願いします!
 
 今回はダブル目線で行きます。
 それでは どうぞ。

********************************
 6

「ああああああ・・・・」
 わたしは疲れ切ったように、ため息に近い声を出した。
 さっきから勇気を振り絞って歩いていたんだけど、もうここどこ!って感じで・・・。
 もはや今何階かってのもわからない状態・・・。
 いわゆる迷子ってやつだ・・・。
 しかも行けばいくほど大破加減が増して言っている気がする。
 さっきまで建物の中だったのに、いきなり壁が破れた半分そとの部屋とかあったし・・・。
 もう。
 こういうのやめてほしいよね。
 まったく・・・
 ギシッ
「ひィ!」
 ばさばさばさばさ
「きゃあ」
 わたしが反応した音は床を踏みしめる音と、それにびっくりして飛び立ったカラスの音だった。
 なんなのココは!
 迷路みたいに道はたくさんあるし・・・
 建物は無駄にデカいし・・・
 ぼろっぼろだし・・・
 カラスは異様にいるし・・・
 おまけにさっきから・・・・・
 なんか変な話声がするし・・・
 ほんっとっもう・・・
「なんなのよココはぁ〜〜!」
 迷惑もいいところよ!
 まあ勝手に侵入したわたし達が悪いんだけど。
 ああ、早く帰りたい。
 というか今何時だろ。
 木のせいで森全体が暗くて太陽が見えない分、明るさが分からない。
「お、あの部屋に時計ってないかな。」
 わたしは一番立派な押土を思いっきり開け放った。
 が
「うわあああ」
 なにここ。
 もう部屋の半分どころか扉を開けたら外状態。
 あっぶな〜。
 落ちるところだったよ。
 まあ、わたしならこのくらい着地できるけどね☆
 っていうか、時計!
 って、部屋が無いんじゃ時計なんてないか。
 ほかをさがそ・・・
 そう思って下がろうとしたが、背後に人の気配を感じて振り返る・・・
(ケイだ!)
 が・・・・・・・・
 ドンッ!!!!
 その人影に押されて・・・押された!
 ビックリして人影を見ると、ケイではなく明らかにケイより大きい男だった。
 顔が見えない!
 アイツ誰だ・・・
 というかわたし落ちてってる!
「きゃあああ」
 


 <ケイ目線>

 と、まあこんな感じでアスカとはぐれてしまった。
 実際、なぜはぐれたのか聞かれても答えられないと思う。
 なぜかアスカがいきなり怒り出したからというのはあまり理由として成立していない。
 仕方なく僕はアスカを探しがてら歩き出した。
 探すといってもこの建物の南側は大体崩れているから探すところは半分と限られている。
 さすがのアスカでも崩れたほうに行ったり迷子になったりはしない・・・と思う。
 ただ歩いているのもつまらないから、今分かったことを整理してみる。
 それにしてもおかしい。
 調べたところ、人がいないのにガスも水も通っている。
 それと、まだ放置されて12年しかたってないのにもうこんなに崩れかけている。
 どういうことだ・・・?
 こうなるとやはり・・・・・・
 アスカの声が聞こえたのは、一人もんもんと考えているときだった。
「きゃあああ」
「!?」



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