二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ぬらりひょんの孫 -僕等の世界-
- 日時: 2012/08/31 20:05
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
初めまして、またはこんにちは。快李です。
【注意事項】
・駄文です
・亀更新です
・誤字脱字あり
・荒らしはご退出お願いします
・一応、原作沿いで行きたいと思ってます
-table of contents-
プロローグ・・・>>1
オリキャラ・・・>>2
第一輪【小学校へ】>>3
第二輪【妖怪の姿】>>4
第三輪【僕等の血】>>7
第四輪【二人創作】>>8
第五輪【僕の妖は】>>9
第六輪【僕の力は】>>10
第七輪【輪交繋の】>>11
第八輪【時は超え】>>12
第九輪【崩れる図】>>13
第十輪【良い気分】>>14
第十一輪【遠い距離】>>15
第十二輪【追い続け】>>16
第十三輪【憧れる背】>>17
第十四輪【遠野の里】>>18
第十五輪【違う空気】>>19
・start...2012/08/14
- Re: ぬらりひょんの孫 -僕等の世界- ( No.6 )
- 日時: 2012/08/16 13:05
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
快李が駄文書いてる?
当たり前じゃないか(´∀`*)
一日に一輪ペースでイクヨっ!
- Re: ぬらりひょんの孫 -僕等の世界- ( No.7 )
- 日時: 2012/08/16 13:26
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第三輪 -僕等の血-
久しぶりの、僕等だけの空間。僕等だけの世界。いつもはみんながいて、まともに奏だけと話すことなんて出来なかった。
何事も話すことなく、首無が障子を片方だけ開けて、ぬらりひょんが総会で呼んでいると告げられた。総会はいつも来る人の行列を見ていただけで、参加するのは今回が初めてだ。それも、奏も一緒に。
「・・・丕と奏、只今参りました」
中に入ると、全国の偉い妖怪達が集まっていた。僕等輪交組ようの席もあって、そこに座った。左右前・・・みんな僕等と違う、歴とした妖怪の姿。
「・・・実はの、さっきリクオが・・・」
ぬらりひょんによると、さっきまで三代目を決める話だったらしい。ぬらりひょんはリクオを推薦したが、リクオは断って外に逃げたらしい。
妖怪は「人間に畏れられる」ものとして存在しなければならない。リクオは人も妖の血もひいていて、どちらかというと人間の血の方が多い。だから人間を好むのも当たり前の事だ。
「・・・総大将。丕様をお呼びしたということは」
「・・・丕」
「なんでしょう」
「こんなに速く・・・話す日が来るとは思ってなかったのぅ」
ぬらりひょんが眼を瞑って下をむく。話す日・・・。ぬらりひょんは何かを僕等に隠している。もしかしたら、僕等の世界について一番よく知っているのはぬらりひょんなのかもしれない。
「お前達は・・・「わしの子」じゃ」
「・・・は?」
「わしの・・・子・・・?」
「お前達はわしとわしの女の間で産まれた妖怪じゃ。お前達の母親は「輪交繋」お前達は「ぬらりひょん」であるわしと「輪交繋」という妖の間に産まれた。お前達は二つの妖の血を持って産まれた」
待て待て。それじゃあ・・・僕等はぬらりひょんがお父さんという事になるのか。でも・・・僕等のお母さんは。輪交繋は・・・?
「今日は深く話さん。またいつか聞きにくるといい。・・・どうだ丕。三代目をついでみんか」
「断る」
「・・・ハジメ・・・?」
「僕が付いて行くのは・・・リクオだけ。リクオは必ず三代目をつぐ。アイツはそう言う奴だ」
「・・・まあ、考えておきなさい。時間はまだまだある」
総会が終わって・・・解散するとき。ガゴゼの方からとてつもない殺気が感じられた。
僕等はぬらりひょん。僕等は輪交繋。二つの名がある妖怪。・・・じゃあ、鯉伴さんは・・・僕等の兄弟?でも、きっと産まれてきた母親は違うんだろう。若菜さんは、僕が鯉伴さんの兄弟って気づいていたのかな。
- Re: ぬらりひょんの孫 -僕等の世界- ( No.8 )
- 日時: 2012/08/18 13:13
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第四輪 -二人創作-
池に映る月は、普通に見るよりとても綺麗だった。水面が揺れると月も揺れ、頭を覗くと月は消える。とても不思議なものだった。
「あら、丕くん。どうかしたの?」
「・・・若菜さん」
風呂上がりの若菜さんは新鮮で、ちょうどよかった。聞きたいことが・・・沢山ある。僕と鯉伴さん・・・鯉伴との関係が。ボクには何の記憶もないから・・・。
「・・・そうね。あの人と兄弟って事は知ってたわ」
「そうですか」
「でも信じられなくてね。あの人は大きかったのに、貴方はまだリクオくらいの大きさだったもの」
「・・・というと?」
「妖怪の輪交繋は、成長速度が遅いんだって。丕くん達はぬらりひょんの血も引いてるから、最初だけだと思うけど」
「そうですか」
もう少し聞きたかったけど・・・触れてはいけない気がした。若菜さんと別れて部屋に戻ると、布団を敷いて横たわった。
「・・・輪交繋」
鯉伴との関係は・・・把握出来た。でも・・・輪交繋。母の健在が確認できない。どこかにいるのだろうか。それとも・・・もういないのだろうか。ぬらりひょんは「またいつか聞きにくるといい」と言った。それは・・・いつを表すのだろうか。
「・・・リン」
「え?」
「・・・ケイ・・・・・・・リンコウケイ・・・」、
外から声が聞こえる。輪交繋と、僕を呼ぶ。障子を開けようとしたが、背筋が凍った。影が障子に映る。その影は・・・笑っている。なぜそのように見えるのかわからない。ただ・・・笑っている。
「リンコウケイ」
「誰だよ・・・お前」
「リンコウケイ」
「誰だって!」
「リンコウケイ」
ただその言葉を繰り返す。まさか・・・輪交繋本人なのかもしれない。でも、手が動かない。開けられない。開けたくない。手を障子から話すと、一気に障子がものすごい勢いで開いた。
そこにいたのは紛れも無く・・・見たこともない、ただの輪が集まって人の形をした者だった。
「・・・お前は」
「リンコウケイ」
・・・眼を開けると、天井がみえた。日差しは障子に隠れて直接は来ない。・・・夢だったんだ。全て・・・。でも、何かの忠告のようにも思える。
「丕!!」
「奏?」
「学校行こ!!学校!!!」
張り切って、ランドセルを担いで踊る。リクオを叩き起して、食事させた。僕はご飯なんて滅多に食べない。食べるとしたら、総会の時かな。・・・総会に参加したこと1回しかないけど。
リクオがいつも乗るバスより、一つ前のバスに乗った。二人きりで、手を繋いで・・・誰も寄せ付けないように、「僕等の世界」を作る。
- Re: ぬらりひょんの孫 -僕等の世界- ( No.9 )
- 日時: 2012/08/19 14:33
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第五輪 -僕の妖は-
教室に入ると、やっぱり誰もいなかった。それより今日は、ガゴゼのあの言葉が気にかかる。「今日トンネルを崩すぞ」浮世絵のバスは、帰る時トンネルを通る。
総会の終わり、ガゴゼからとてつもない殺気を感じられた。もしかすると・・・いや、考えすぎか。アイツは本家の人間だし、もしそうなったら自分がどんな立場になるかわかるはずだ。
「お、おはよう丕くん」
「あれ、誰?その子」
「初めまして、奏です。よろしく」
クラスメートの巻と鳥居がやって来た。小学生で金髪は少し気が引ける。リクオとカナも到着して、教室が騒がしくなった。奏は皆に囲まれて、僕は孤立した。あのバスの中のような空間は・・・ここにはない。
ドアを開けて教室を出るとき、奏の視線が感じられた。・・・人ごみは嫌いだ。ましてや奏以外の者と仲良くなるなんて。僕は奏がいれば生きていける。
「・・・丕」
授業は、屋上で寝ててサボッた。というより、サボッてしまった。いつの間にか温かい日差しを浴びて、寝てしまった。ここは僕のお気に入りの場所。奏の隣の次に、温もりがある。
「・・・奏」
「帰ろう。みんな心配してたよ」
「ゴメン」
バス停に行くと、リクオがポツンと立っていた。昨日の妖怪の話で、皆に嫌われているのだろうか。
「リクオ」
「ほっといてよ!」
「・・・あっそ」
「あ・・・待ってよ丕!」
奏ならその場でリクオの側に居続けるはず。そんな事わかってる。でも・・・奏が誰かに取られるのが気に入らなかった。いや、怖かった。また誰かに取られて、変なことになりそうで。
「・・・リクオ大丈夫かな?」
「知らん」
トンネルに着いた。上には、見覚えのある妖怪たちが鎌を持っていた。「ガゴゼ」と僕の眼が合って、僕は挑発するように微笑んだ。そして、口を開けた「やれるものならやってみろ」
その瞬間、トンネルが崩れて閉じ込められた。バスは横転して、運転手はどっかに行った。俺達子供だけが残って・・・泣き叫ぶ。
「みんな・・・大丈夫だから」
「うわーん」
心臓が高鳴った。いや、何かが来る。そして僕を呼ぶ「リンコウケイ」昨日出てきた、あの者。皆には見えなくて、僕と奏しか見えないあの者。
「・・・力を貸してくれるの?」
「!」
僕達二人の手に、一つの大きな輪が置かれた。それが「輪交繋」の使う武器・・・「輪」その輪はどこかで切る事も出来たり、大きくしたりも出来る。これが妖の力。
- Re: ぬらりひょんの孫 -僕等の世界- ( No.10 )
- 日時: 2012/08/20 14:17
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第六輪 -僕の力は-
前を見ると、輪で出来た者はもう消えていた。かわりに、皆の悲鳴が聞こえてきた。
「よ、妖怪・・・・・・・・・ッ」
清継のその言葉に反応して、視線を移す。ソコにはガゴゼの部下がいて、みんなを襲い始めた。
「あああああああああああああああ」
持っている鎌に輪を通し、後ろに下がる。ガゴゼ達から見事に鎌を取ると、後ろから奴良組本家の妖怪達がいた。
「!?」
「おほ・・・・・・見つけましたぜ、若ァ。生きてるみたいですぜ」
青田坊、大ムカデ、黒田坊、雪女。みんな勢揃いだった。そしてその先頭に立つのが・・・鯉伴さんのように横に長い髪をした半妖。覚醒した奴良リクオがいた。
「リクオ・・・」
「・・・・・・・・・ガゴゼ。貴様・・・なぜそこにいる?」
いままでのリクオの面影はそこにはなかった。人違いと思えるほど、180度変わっていた。姿も声も性格も、何もかもが。
「よ〜〜〜しよし。もう大丈夫だよ」
「やめろ。おめーらは顔コエーんだから」
リクオは何かカナに言ったが、流石に聞こえなかった。リクオと眼が合って、その後その視線は輪へと移った。こっちにむかってくる。
「随分変わったね。三代目」
「無事で良かった」
「そんな簡単に死ぬ程雑魚じゃない」
リクオはガゴゼの方に行って、軽い挑発をした。それからガゴゼの部下達が襲ってきて、奏と背中を合わせる。
「もしかして怖い?」
「それもだけど・・・嫌だよ。仲間同士でやりあうなんて」
「・・・誰がやるって言った」
「え?」
「俺はやらない」
「友達が狙われたんだよ!?」
「それ以上何も言うな」
「え?」
・・・それ以上何も言わないで欲しい。今度こそ嫉妬してしまう。僕より奏に大切な人が出来てしまうのが怖い。僕はずっと奏の隣に居たい。だから・・・誰とも関わらないで。僕を一人にしないで。
「・・・ゴメン、丕」
「何が」
「後!」
奏は僕の考えてる事はわかってる。でも僕は・・・嫌なんだ。
後にはガゴゼの部下が押し寄せてきた。鋭い刃を持った鎌を振り上げて来た。でも雪女が凍らせて、なんなく助かった。
「ありがとう、雪女」
「ご無事で何よりです。丕様、奏様!」
「・・・」
奏が誰かに取られるなんて・・・もう二度とあってはいけない。
「丕」
「何?」
「みんな凄いね」
「・・・奏は」
「え?」
「なんでもない」
奏は僕の事、弱いと思ってるのかな。そりゃ・・・あんな事あって。強いって思ってくれるワケないか。
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