二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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氷菓 ラブレター(?) の波乱
日時: 2012/09/08 20:53
名前: はるうさぎ (ID: a0p/ia.h)

どうもこんにちは、はるうさぎです。

ここでは、アニメ化などもして大人気の「氷菓」のお話を書いて行こうと思います。

つたないですが、見に来てくだされば嬉しいです♪




オリキャラ出ます!
高見 佐和 (たかみ さわ)
千反田えると同じクラス。背が小さく、顔がかわいいので、ロリコン趣味の男性に熱烈な支持を受けている。

出ると言っても、まだまだ先になると思うので、詳しいことはまた後で書きます。

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Re: 氷菓 ラブレター(?) の波乱 ( No.12 )
日時: 2012/12/15 22:46
名前: はるうさぎ (ID: g./NUPz6)

グリーンティー様!初めまして、はるうさぎと申します!!

あああ、応援だなんて…嬉しくてぶっ倒れそうです〜ありがとうございます!!

ぜんぜん更新しなくてお待たせしてしまい、本当にすみませんでした…続き、頑張って書きますね!!

それでは、コメントありがとうございました!! すんごく嬉しかったです♪

Re: 氷菓 ラブレター(?) の波乱 ( No.13 )
日時: 2012/12/15 23:58
名前: はるうさぎ (ID: T1/NqzP3)

「…里志…」
若干殺気混じりの声で振り返ると、里志は相変わらずの笑顔で「やぁホータロー、千反田さん。」と手を振った。その後ろから、伊原がひょこっと顔を出す。千反田に笑顔を向けた後、俺には非常に胡散臭そうな顔を向けてきた。
…今さらながら、この差別的扱いは何なんだろうか。
というか、そうだ千反田…

慌てて千反田を見ると、
「…うげ。」
思わず声を出してしまった。
千反田は、只でさえ大きな瞳をさらに見開き俺を見ていた。

「…らぶれたー…」
慣れない単語だったらしい、含めるような口調で呟いている。
「う、いや…えーと…」
千反田の視線が痛い。
これはどう説明すべきなのか。いや、ありのまま話せば良いだけか。いやでも…

「やだちーちゃんたら、本気にしないでよ。こんなのふくちゃんの冗談に決まってるじゃない。折木がラブレターなんかもらえる訳ないでしょ。」

俺が言葉に詰まっていると、伊原があっさりとそう言った。
大分酷い発言ではあるが、助かった。
伊原が俺に言うことは大体いつも偏見に満ち溢れているが、今回ばかりは大正解だ。

「えー摩耶花ひどいなあ。これでもホータローは結構もてるんだよ?ね、ホータロー。」

ほう、そいつは初耳だ。


Re: 氷菓 ラブレター(?) の波乱 ( No.14 )
日時: 2012/12/16 22:31
名前: はるうさぎ (ID: v8Cr5l.H)

さて。

「伊原の言う通りだ。残念ながら、そんな浮わついたもんは貰ってない。」

千反田が首をかしげる。俺はさっき拾った手紙を千反田の前に広げた。

「ほら。ラブレターなんかじゃないだろう。リンチのお誘いと言った方が近い。」
ノートの切れはし、シャープペンシルの走り書き、相手を拒絶しているかのような素っ気ない文面……ここにラブレター要素を見出だした里志に脱帽だが、それは千反田も同じだったらしい。

「確かにこれは…そういったものには見えないみたいですね…?」
疑問文にしなくても大丈夫だ、安心しろ、俺も見えない。

「というか、よくこれをそういう風に見たわね。折木、あんた目が悪いんじゃない?」
残念ながらそう見たのは俺じゃない。お前の想い人だ。

「でもホータロー、女の子から手紙をもらう事自体初めてだろう?中身はどうであれ、そこは喜んでもいいんじゃないかい。」
やかましい、今回の面倒事はほとんどお前発信だろうが。

ああでも、そもそもの事の始まりは、この高見佐和の手紙か。
…改めてそう考えると、やっぱり千反田並みに面倒な奴なんじゃないだろうか、高見佐和。

……非常に頭が痛い。


Re: 氷菓 ラブレター(?) の波乱 ( No.15 )
日時: 2012/12/20 21:40
名前: はるうさぎ (ID: j4S7OPQG)

その後しばらく俺意外の三人は俺抜きで「どのくらいの親密度、またはどれだけ切羽詰まった状態だったら手紙を書くという手段に踏み切る事を決意するか」について話し合っていた。
最早話に加わる気も起きず、俺は先程から読んでいたペーパーバックをまためくっていた。

もう少しで読み終えるというところで、「そういえば、ホータロー。」と里志が声をかけてくる。
「どうするんだい?結局その場所には行ってみるのかい。」

聞かれて一瞬何の事を言っているのかと思う。少し考えて、ああ手紙の話かと思い当たった。
そんなの考えなくとも決まっている。俺の答えは勿論——

「行くはずないだろう。」
だろうと思った、とばかりに里志が肩をすくめる。
伊原は興味無さげに鼻を鳴らした。
ただ一人、千反田だけが「えっ、どうしてですか?」と不思議そうな声を出す。
その反応は予想してはいたが、わざわざ話さなくては納得してくれないだろうか。

俺は渋い顔をしてみせた。

Re: 氷菓 ラブレター(?) の波乱 ( No.16 )
日時: 2012/12/29 21:31
名前: はるうさぎ (ID: g./NUPz6)

「行く訳ないだろう、こんな怪しい手紙の差し出し人のところなんか。」
しかし千反田は首をかしげた。
「別に高見さん、怪しい方じゃありませんよ?」

確かに。千反田の話のみを聞く限りでは、高見はそう変な奴ではないように思える。
だが、それは千反田が肝心な事を話していないだけなのではないかと思うのだ。
例えば、千反田の言う「可愛らしい方」は、こんな吐き捨てるような手紙を書くだろうか。
むしろそっちより、さらっと告げられた「意志のはっきりした方」の方がよほど高見を如実に表現しているのではないか。
そんな事を疑い出したらきりがない。だが千反田情報は全面的に信用するには不安が残る。

それに、最初手紙の名前を見たときの、里志の反応。
あれは明らかに何か面白いことを見つけた反応だった。里志自身が「面白い人」と言っているんだから、そこは間違いない。
そして里志には「面白い人=変人」の定理がある。
つまり、高見という奴は里志に目を付けられる程の変人だという事になる。

……只でさえ古典部に入ってから俺の周りは変人だらけなのに、これ以上増えてどうしろというのか。

そして一番重要なことは、
「それに体育館裏って遠いからね。つまるところ、ホータローはわざわざ手紙の為に校舎の端になんか行きたくないのさ。」
「その通り。」
まあ、そういう事だ。


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