二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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(REBORN!)あの日の炎に消えた記憶
日時: 2009/11/22 12:21
名前: 朝陽 (ID: nWEjYf1F)

クリックありがとうございます。

この話は主に雲雀さん中心です。
未来編総無視です。
設定的に女体化が約一名います。
シリアスです。(のつもり)

再再再スレッドです。
よろしくお願いします。

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Re: (REBORN!)あの日の炎に消えた記憶 ( No.2 )
日時: 2009/11/22 12:26
名前: 朝陽 (ID: nWEjYf1F)

(第六話)
「おまえ、イレーネって名前、気にいってんのか?」

突然だった。ボンゴレ城で暮らし始めて何年かたったある日のことだった。

「そうだなぁ、でも、ちょっと違和感あるよね。」

「なんで日本人にイタリア人の名前つけんだぁ、あのクソジジイ。」

「でも、xanxusにはあんまり関係ないんじゃない?
私のこと名前で呼ばないし。」

「・・・」

そっけなく言ったつもりなのに、
xanxusは私のその言葉が気に障ったらしく、
天井を見たまましばらくだまっていた。

「ヒバリ」

・・・雲雀?

「おまえの読んでた本に出てきただろ、ヒバリ。」

まさか、xanxusが私の読んでいた本に興味を示すなんて、
思ってもみなかった。
確かに、私が前に読んでいた本の主人公は雲雀だった。
ボンゴレ城の図書室には、各国から集められた本が、
たくさん保存されていた。
私は、暇なときはいつも図書室にこもって本を読んでいた。
それを偶然xanxusが見ていたのだろう。

「何で雲雀なの?」

「さあな。」

xanxusにとっては、小さな出来事だったのかもしれない。
しかし、私にとっては、これは重大な出来事だった。
確かに、イレーネよりは雲雀のほうがしっくりくるな。
そう思いながら、私は幸せをかみしめていた。
(第七話)
「俺、キャバッローネのディーノ、よろしくな!」

芝生に積まれた本と、蔓の間から差し込む日の光、
いつもの昼下がり。
今日はxanxusが会いにくるから、
早めに勉強を切り上げて秘密の花園に来たというのに・・・

なぜこの男が、ここに入れたのだろうか?
隣に寝転がり、天井を見つめている金髪の少年は、
確か、キャバッローネファミリー次期ボス、ディーノ。
うちのファミリーとは、仲がいいんだっけ、悪いんだっけ?

そんなことを頭でぐるぐる考えているうちに、
遠くから足音が近づいてくる。この派手な足音は・・・多分xanxus。

「来たな。」

ディーノがつぶやいたとたん、蔓を掻き分けて
xanxusともう一人、銀髪の少年が秘密の花園に入ってきた。
見たことの無い顔だ、目つきが悪い。

「兄さん、こいつに花園の場所、教えたの?」

乱暴に芝生に座る二人のほうを向いて、私が問いかけると、
xanxusがさらにぶっきらぼうに答えた。

「んなわけねー」

「そう、で、そいつは?」

「S・スクアーロ」

答えたのはその銀髪の少年で、
xanxusと同じくぶっきらぼうな態度だった。
問題児四人、何に惹かれたのか、
それから秘密の花園に集まるようになった。
同じ歳の子供が周りにいなかったせいか、
私はすぐに金と銀の合判的な少年たちに心を開いていった。



(第八話)
栗色の、癖のある長い髪。
別に特別気に入ってたわけじゃないから、
思いきって、切ってみた。

「ついでだから、染めてみませんか。」

私の乳母がそう言ったから、興味本位で。
ストレートかけて、黒くした。
深い意味はない。
でも、xanxusと並んで立ったとき、
少しだけ感じた他人のような雰囲気は、
それからは無くなった。

ディーノも、スクアーロも、
最初は驚いていたけれど、
綺麗だといってくれた。
その方が似合うといってくれた。
Xanxusは何もいわなかったけれど、
黙って頭を撫でてくれた。

それだけで、私は幸せだった。

私がボンゴレ城で暮らすようになってから
二年近くたって、私はもう、
完全にボンゴレファミリーの一員だった。
戦い方は、xanxusやディーノ、スクアーロから教わって、
彼らに負けないくらい、強くなったと思う。
Xanxusが特別暗殺部隊ヴァリアーのボスになったとき、
誰もが次の雲の守護者は私だと思って疑わなかった。
私も、そうなるだろうと思っていた。
そんな中で、xanxusとスクアーロが
私から離れていくのを、
私は心のどこかで感じ取っていた。



(第九話)
“雲雀”私の三番目の名前。
自分でも結構気に入ってた。
イレーネより、ずっとしっくりくる名前。
兄さんがくれた、はじめてのプレゼント。
形のある、私たちの絆。
私が余分なことさえしなければ、ここは平和だったから、
ずっとこんな生活が続くと思ってた。
パードレと、xanxusと、本当の家族になれると、
その時、私はまだ信じてた・・・

「おまえは、中国に行け。」

xanxusの目は、まっすぐに私に向けられていた。
迷いの無い、強い眼差し。
殺気を潜めた、優しさのカケラも無い、
その瞳。

・・・何で?
私は、邪魔だってこと?
私じゃ、家族になれない?
私じゃ、xanxusのそばにはいられないの?
・・・どうして?・・・

「いやだ。私はここにいたい。」

何言ってるんだろう、私。
兄さんに、xanxusにこんなこと言ったって無駄なのに。
私が一番わかってたでしょう?
言い出したら絶対きかない、xanxusの性格を。

「雲雀。」

低く響く、兄さんの声。
兄さんが一瞬見せた、
哀しさと、優しさと、後悔と・・・孤独の表情。

「ズッッ・・・」

鈍い音と共に、体から力が抜ける。
何で・・・兄さん。
やっと、名前で呼んでくれたのに。
ねぇ、どうして・・・?



(第十話)
きっと、私しか見抜けなかっただろう、その悲しみ。
今になって思う、どうして気づけなかったのかと。
後悔と虚無感と、自己嫌悪。
馬鹿だなぁ、私。

目を覚まして、一番最初に目に入ったのは、
ディーノの顔。
本当は期待してた。あの日みたいに、
赤いカーテンが目に入ってくるんじゃないかって。
でも、現実と期待はやっぱり違って、ふいに涙が頬を伝う。

優しく頭を撫でてくれるディーノの手は、
あの日のパードレの手より熱くて、
余計に涙が溢れてきて。

そこで聞かされたことは、信じがたい事実だった。
アルコバレーノの呪い、ボスの影武者・・・
私も、呪われた赤ん坊について、
何の情報も手に入れていなかったわけはない。
しかし、あまりにも惨い事実だった。

アルコバレーノの大空のおしゃぶりを継ぐもの、
つまり、アルコバレーノのボスは、
代々ジッリョネロファミリーのボスが兼任してきた。
これは、闇の世界に疎通する者なら誰でも知る事実だ。
しかし、そのジッリョネロのボスは、代々影武者をつとめていた。
本当のボスは、ボンゴレの血を継ぐ者なのだ。
・・・これが事実だというのだ。

ベッドから上半身だけを起こして
ディーノに支えられている私に向かって、
六人のアルコバレーノと一人の成りそこない、
そして影武者であるジッリョネロのボスが
うやうやしく頭を下げた。


ディーノはイタリアに帰らなくちゃいけない。
本人は隠してるつもりだろうけど、
バレバレだよ、ディーノ。
ポケットから伝わってくる振動は、催促の電話。
ボスが長時間本部を離れて、部下が黙っているはずが無い。

きっと、気を使ってくれてるんだろうね。
ありがとう、素直に言えたらいいけど、
言ったら君は、帰れなくなっちゃうでしょ?
だから、言わないよ。
突き放さないと、君は帰らないだろうね。
私の強がりを見抜きながら、帰らざるをえないだろうね。

「だから、嫌いだよ、君の事。」

俯いて、きっぱりと言い切った私に、
ディーノは何も言わなかった。

「ばいばい・・・」

そんな哀しそうな顔、しないで。
ごめんね、きっとこれから私は、君に嘘をつき続ける。
それでも、私は・・・

多分、好きだったよ。
日にすける金色の髪とか。
無邪気に笑うとことか。
部下の前以外ではヘタレなとことか。
多分、きっといろんな人が、君に救われた。
そして私も、そのうちの一人。

Re: (REBORN!)あの日の炎に消えた記憶 ( No.3 )
日時: 2009/11/22 12:27
名前: まゆか (ID: TEX5izSi)

朝陽さん>>

お久しぶりです!

私の事、覚えていらっしゃいますか?


また消えたんですねー・・・・・・。
私も、もう何回も消えてます^^;


更新、頑張って下さいね☆

では*

Re: (REBORN!)あの日の炎に消えた記憶 ( No.4 )
日時: 2009/11/22 12:36
名前: 朝陽 (ID: nWEjYf1F)

まゆかさんへ

お久しぶりです!

こちらこそ、もう本当にUPしてなくて・・・

じつは入院してたんです。

病院はパソコン持ち込みアウトなので・・・

これからもちょこちょこお休みすると思うんですが、

お付き合いお願いします!

Re: (REBORN!)あの日の炎に消えた記憶 ( No.5 )
日時: 2009/11/22 16:09
名前: まゆか (ID: TEX5izSi)

朝陽さん>>

えっ、入院!?

大丈夫なんですか?
もしも体調が悪いなら、あまり無理はしない方が・・・・・。

はい、分かりました^^
人それぞれ事情があると思いますし、いつでも待ってますのでw

では♪

Re: (REBORN!)あの日の炎に消えた記憶 ( No.6 )
日時: 2009/11/22 16:29
名前: 哭辿 (ID: .zYCudUc)

随分来ないから何か有ったかとは思っていましたがまさか入院ですか(汗

私の事は覚えておいでですかね?
以後.改めて宜しく!


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