二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- *テニプリ〜恋する女の子☆〜*
- 日時: 2009/11/25 22:20
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: 8Sk6sKy2)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13247
はい!消えましたー!
そしてタイトル変えましたー!
元「*テニスの王子様*」です!
以後お見知りおきを♪(何言ってんだ
此処では前にお伝えした通り、ひぐらしキャラも稀に登場しまーす!
ひぐらし好きでスィーマセン!
*☆オリキャラ☆*
上咲礼奈(うえざき れな)
年齢、13歳(中一
容姿、身長は低い。長い黒髪に小顔。目の色は黄色。
性格、この物語の主人公。
いつもハイテンションで、男のような性格。
頭は悪いが「体育」「音楽」「国語」は出る。
NGワードは「ガキ」と「チビ」。
口調はほぼ男口調。
両親がいなく、姉と2人暮らし。
テニスは一年前からやっていて、かなりの腕前。
竜崎先生に推薦され、男子テニス部に入る。
一人称、ウチ。私。
*☆*☆ウチの他の小説☆*☆*
ひぐらしのなく頃に 歩み
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13566
bullying game(社会問題系
http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=13364
*☆*☆コーナー☆*☆*
第一回ひぐらしザ☆花火大会(「テニプリ小説なのに〜」は禁句!) >>18〜>>35
*☆*☆お客様☆*☆*
ゆずき
リーランさん
*☆*☆*☆*☆*☆*☆*
ではでは、本編行きましょか☆
- Re: *テニプリ〜恋する女の子☆〜* ( No.1 )
- 日時: 2009/11/25 07:24
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: b5XL8ts8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13247
*プロローグ*
いつの間にか私は、君にハマっていた
一日一日が、こんな気持ちのループで・・・
いつしか君に会えるだけで、嬉しくて、何処かくすぐったい気持になった
貴方は受け止めてくれるかな?
こんなコンプレックスだらけの私を・・・
気持ちが交差し、伝わる想い————
君は私に恋を教えてくれた———
私はそれを誇りに思うよ———
だって、ホントに大切な気持ち
忘れたくないよ、この瞬間も
君が誰かを好きだったとしても
いつかこの想い、伝えたいな
「ありがとう」と「大好き」を
いつになっても、構わないから———
- Re: *テニプリ〜恋する女の子☆〜* ( No.2 )
- 日時: 2009/11/25 07:30
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: b5XL8ts8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13247
1、見学
「なに此処・・・」
たくさんの人だかり、車のエンジン音。
真夏に近い暑さの中、迷路のような道を進みながら、礼奈は青春学園に向かっていた。
「はぁ・・・。来るんじゃなかった・・・」
大きな溜息を吐く。
歩いていると、少しだけ髪が靡いた。
再度、溜息を吐いた。
その時、背中を突かれる。
「誰だよ・・・」
振り向いた先には、「おばさん」と言われてもおかしくない女性。
「りゅ、竜崎先生!」
先生と分かると、礼奈は勢いよく頭を下げる。
「上咲。ここにいたのかい?」
竜崎先生がニッと笑う。
頭を上げ、その姿を見ると、礼奈は安著の表情になった。
「まさか道に迷っていたのかい?」
「ま・・・まさか・・!」
礼奈は苦笑いをする。
実は、当たらずとも遠からずなのだ。
その表情を見ると、竜崎先生は「なるほど」と呆れる表情に変わった。
「送っていくよ。乗りな」
「いいんですか!」
礼奈は笑顔になり、竜崎先生の車に乗り込む。
バタンとドアを閉めてから、礼奈はまた溜息を吐いた。
今日で溜息吐くの何度目だろう・・・。
心の隅で感じても、考えようとはしなかった。
車の中はエアコンがかかっていて、冷気が充満している。
「随分大変そうだねえ・・・」
「大変ですよ・・・。そりゃあもう・・・」
礼奈はガラス越しに、外の風景を見る。
「慣れそうかい?」
「・・・・えぇ・・・。まあ・・・」
竜崎先生の問い掛けに、曖昧な答えしか出ず、礼奈は言葉を濁す。
車は徐々に、青春学園へ向かっていた。
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始め恋愛っぽくないんで!
- Re: *テニプリ〜恋する女の子☆〜* ( No.3 )
- 日時: 2009/11/25 07:29
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: b5XL8ts8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13247
「ここが青春学園・・・・」
校舎を見るなり、礼奈はあっけに取られていた。
大人数の生徒に、大きい校舎。
前の学校とは比べ物にもならない。
一貫の学校なのかな・・・?かなりデカイ・・・。
「なんか・・・ウチだけ浮いてねェ?」
礼奈は自分の制服を見ながら、呟くように言った。
礼奈の制服は古臭さを物語っている。
スカーフや制服の色は黒。丈の長いスカート。
全体が全て黒で埋め尽くされている。
青春学園の制服が、礼奈には輝いて見えた。
「このまま入んなきゃ駄目っすか?」
竜崎先生に尋ねる。
しかし、返答は「知らん」の一言。
礼奈は、今日で何度目か分からない溜息を零した。
礼奈は連れていかれるがままに、校舎をまわった。
その途中、校舎から笑い声が聞こえる。
時計は夕方頃であるのを告げる。
「もう部活かぁ・・・」
「行くよ!上咲!」
竜崎先生が叫ぶ。
その声に合わせて、礼奈も歩き始めた。
そして次に見学をしに到着したのは。
「此処・・・」
テニスコートだった。
ボールを打つ音が聞こえ、スマッシュを決める。
礼奈はフェンスにしがみ付く。
男子がいるところから男子テニス部だろう。
「うわぁ〜・・・。スッゲー・・・」
練習を見ただけでも胸を躍らせた。
でも、何故男子テニス部に・・・?
そんな疑問を胸に抱く。
その時、前の先生との会話が脳裏に蘇る。
『竜崎先生は、お前をテニス部に入れたいらしい』
・・・・・ん?
テニス部って、まさか・・・・。
礼奈は、竜崎先生の顔を窺いながら尋ねた。
「先生・・・。テニス部って・・・まさか・・・」
「ああ。そうだよ。男子テニス部のことさ」
竜崎先生は、笑いながらサラリと返答した。
「え・・・。ええええええッ?!」
礼奈の叫び声が木霊する。
それだけ驚いたのであろう。
数十名は礼奈の方を振り向く。
その勢いと共に、テニス部員が礼奈に向かってきた。
「あれれ〜?この子カワイ〜♪」
1人の男子が礼奈に声をかける。
背の高さからして先輩だろうと感じた。
ホントにこの人男?
そう感じた礼奈だったが、つっこむのは止めておいた。
「君、名前なんていうの?」
にこにこした男子が訊く。
「上咲ですけど・・・。上咲礼奈・・・」
「へえ〜!」
ニッコリと微笑む。
その刹那だった。
「菊丸!不二!」
一喝する声が響いた。
菊丸、不二と共に、思わず礼奈も驚く。
その気迫はすさまじい。
「いいじゃん手塚〜!休憩にしよ〜!」
「そうだよ。菊丸もこう言ってるし」
2人は手塚という人にねだる。
手塚って人が部長なんだな。
心の中で感じた。
手塚の返答の前に
「許すわけないと思う」
と礼奈が苦笑いしながら口を挟んだ。
すると「勿論だ」と手塚は頷いた。
「ちぇー。じゃあ礼奈ちゃん!また後で!」
諦めがついたように、菊丸が手を振った。
竜崎先生が此方に向いた。
「とにかく、お前はここに入るんだからね」
「はー・・・い」
弱弱しい返事をする。
すると、先生はテニスコートに入って行った。
部活の終わり頃、菊丸たちが礼奈に近寄る。
「礼奈ちゃんって1年?」
どうでもいい質問に軽く頷く。
「じゃあおチビと一緒だにゃ!」
「おチビ?」
菊丸はそう言うと、「おチビ」と言われている男子を礼奈に見せる。
「何すか?菊丸先輩」
ちょっと苛ついた口調で、彼が来た。
礼奈とほぼ同じくらいの身長。
クールそう・・・。
第一印象はそれだった。
「誰?」
礼奈を見ながら一言。
「あ〜・・・。はじめまして」
「越前。上咲礼奈ちゃんだよ」
不二が言う。
越前っていうんだ。
「ふーん」
越前はただ一言いうと、踵を返して帰って行った。
「おチビってば照れなくてもー」
菊丸は悪戯っぽく笑う。
「あっ!そうだ!」
何かを思いついたように、また笑った。
「一緒に帰んない?」
菊丸が笑いながら礼奈に尋ねた。
礼奈は一歩後ろに下がりながら
「遠慮しまーす!」
と一言返事をして踵を返した。
一緒に帰ることが現実にならないように、すぐにその場を去った礼奈だった。
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- Re: *テニプリ〜恋する女の子☆〜* ( No.4 )
- 日時: 2009/11/25 07:43
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: b5XL8ts8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13247
2、転校生
「・・・・ん・・・」
目を開けた先にあるものは、カーテンの隙間から射しこんでいる朝日だった。
「よし!」
制服に着替え、素早く身支度を済ます。
テーブルの上に並んでいたご飯を平らげ、すぐに玄関に向かった。
「もう行くの?」
姉の彩音の問い掛けに、礼奈は「うん」と頷くだけ。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
ニッコリと微笑む姉を見てから、礼奈は扉を閉めた。
「ふう・・・」
今は春といっても、朝の空気はまだ冷たい。
その代わり、肺の奥まで吸い込めるほど澄んでいた。
「行こう!」
礼奈は新しい学校に向けて、一歩ずつ歩きだした。
「ここが2組」
私が通うのは1年2組。
教室の中はざわついていた。
教室の扉を開く。
先生が入っても、話し声は聞こえた。
緊張感はなかった。
礼奈は教室に入って行く。
「今日は転校生を紹介する」
先生は黒板に礼奈の名前を書いていく。
「上咲礼奈です!よろしくお願いします!」
自己紹介も終え、お辞儀をすると、教室中に拍手がまきおこった。
「じゃあ上咲はそこな」
「了解で〜す」
指定された机に座る。
そこで礼奈は、ようやく越前の存在を知った。
「ああ!昨日の!・・・越前だっけ?」
「・・・・・そうだけど?」
返答からしてクールだった。
ああ。多分私はコイツとは合わない。
直感的に礼奈は感じた。
昼休み。
「はあ〜!疲れたし!」
背伸びをして校舎を出る。
その時だった。
シュッ!シュッ!
風を切るような音。
素振りをしている動作にも感じた。
「何だ?」
音のする方向に向く。
そこには、みつあみの女の子が、ラケットを一生懸命振っていた。
「あれ〜?なんか違うなぁ〜・・・」
女の子は再度素振りに挑戦する。
「肘伸ばしすぎじゃん?」
「え!?」
女の子は驚いた表情で礼奈を見る。
「え・・・。あの・・・?」
おどおどしながら狼狽えている様子は、幼い少女にも似た。
「転校生の上咲礼奈!よろしく!」
「あ、あの。竜崎桜乃です!よろしくね」
「膝も曲げすぎ!」
言葉を付け足すと、桜乃は顔を赤くする。
その姿を見て礼奈は薄笑いをして、「ごめんごめん」と付け足した。
「でも、フォームを綺麗にすればテニスも上手くなるからね」
その言葉を聞き、桜乃は安著の表情をした。
キーンコーンカーン・・・・・。
「やば!チャイムじゃん!」
「ホントだ!早くしなきゃ!」
礼奈は踵を返して、桜乃と一緒に教室に向かった。
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- Re: *テニプリ〜恋する女の子☆〜* ( No.5 )
- 日時: 2009/11/25 07:32
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: b5XL8ts8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13247
3、部活
ざわついたコートに、竜崎先生の声が響く。
「今日から新入部員を紹介する!」
コートに入ってきたのは・・・。
「上咲礼奈です!よろしくお願いします!」
「「ええええええッ?!」」
男子の声が木霊して聞こえる。
礼奈は「ああ、やっぱり」と呆れ顔で溜息を吐いた。
「あれれ〜?昨日の女の子だにゃー?」
菊丸が目を丸くする。
あー・・・。あの人もいるんだった・・・。
1人の先輩男子が声を出す。
「何で女が来んだよ!」
「仕方ないじゃないですか。先生に頼まれたんだから」
礼奈がイラつきながら答える。
「文句なら竜崎先生に言ってください」と付け足す。
「先生!納得できないっすよッ!!」
「荒井〜、少し落ち着けよ〜」
隣の部員が荒井を宥める。
「じゃあテニスで勝負すれば?」
礼奈はキョトンとする。
越前が口を開いたからだ。
越前の提案を聞くと、荒井の唇が弧を描く。
「いいじゃねえか・・・」
荒井はコートに入る。
「ほら!お前も来いよ!」
荒井に呼ばれ、面倒と思いながらも、礼奈も位置に着いた。
荒井は嘲笑っている。
1年、それも女子が相手なら楽勝だと思ったのだろう。
審判の声が聞こえ、荒井がサーブを打つ。
「おらぁッ!」
ボールは勢いよくコートに吸い込まれていく。
「15ー0」
審判の声が響き、荒井が笑う。
「俺と勝負なんざ100万年早いんだよ!」
古臭い台詞を吐き捨てる。
そして、最も言ってはいけない台詞を口にする。
「だいたいこんな「ガキ」で「チビ」な女が勝てると思うなよ!」
プッチン・・・。
その時、何かが切れた音がした。
それと共に、礼奈の表情にも変化があった。
「誰が・・・・「ガキ」で「チビ」だって・・・?」
礼奈の周りに漂っているオーラからは、尋常ではない程の殺気・・・。
「私には、NGワードがあってね・・・」
すると礼奈は拳に人差し指を立てる。
「まず一つは「ガキ」!中学生になっても子供扱いされんのは腹が立つ・・・!」
「もう一つは「チビ」!身長が低いのは仕方ないけど、それを馬鹿にする神経が許せない・・・!」
その言葉が何を意味するのか、もう周りには分かっていた・・・。
「あの子、怒ると大変だにゃー・・・」
「そうだな・・・・」
菊丸と共に、乾が苦笑いしていた。
そして、決定的な一言を放った。
「成層圏まで飛ばしてあげますよ・・・?センパイ?」
「・・・ぅ・・・うわああああああッ!」
荒井の恐怖の声が木霊した。
「ウォンバイ!上咲!6−0!」
「これで認めてくれるんですよね?荒井先輩?」
「・・・・・」
礼奈が訊いても、荒井の返答はない。
女子に負けたショックからか、さっきの礼奈への恐怖心からか、しばらくはその場を動かなかった。
「もう放課後かぁ〜!」
着替えを済ませ、背伸びをしながら校門へと歩く。
なんか疲れたな・・・。色々と・・・。
その途中、礼奈は誰かの肩とぶつかる。
「あ、すいませ・・・」
謝罪の声が止まる。
「「あ・・・・」」
相手は越前だった。
「さっきの五月蠅い女・・・」
「五月蠅いって何だよッ!五月蠅いってッ!」
越前の第一声を聞いて、礼奈は怒鳴りつける。
「おい越前。お前いいじゃねえか。こんな可愛い女の子と付き合ってるなんてよ」
越前の隣にいる先輩男子が冷やかす。
テニス部員だった。
「桃先輩!」
越前が冷やかしたことを怒る。
「えーと、礼奈だっけ?」
「そーですけど」
桃の問い掛けに礼奈が頷く。
「そうか。これからよろしくな!俺は桃城。どう呼んでもいいぜ!」
「行きましょーよ桃先輩」
桃の自己紹介を終えて、越前は桃を引っ張っていく。
その行動に、礼奈がストップをかける。
「ちょっと!お前の名前も教えろよ!」
礼奈が声を掛けると、越前がクルリと此方に振り向く。
「越前リョーマ」
それだけ伝えると、越前リョーマは桃と共に歩きだした。
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