二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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白と黒と赤 【D灰】
日時: 2010/03/05 21:43
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

(前? 絶望と言う名の道だけでしょう?)



2009,12,28**スレッド生成


*◆Hallo
スレッド建て直し…\(^O^)/

初めましてが多いと思います、迷鎖メイサと申します。

コメディ・ライトでも執筆しておりますが、夢小説も書きたいなあ、と思いまして。
初作品なので極力書きやすい作品と大好きな作品……と考えておりましたらD灰が出てきました。
キャラは濃いし、世界観は分かりやすいし、何と素晴らしい作品!(

こんな作者ですが、温かい目で見て頂いてくれると幸いです。

*◆Rule
・荒らし、チェーンメールなどはお断りしています。
・感想、アドバイスなど待ってます。
・感想は二行以上書いて下さい。
・荒らしには反応しない様にしましょう。
・できる時に更新しますので、「更新して」と言うコメはお断りしています。
・流血表現、グロテスクな表現などがあると思います。承知の上読んでくださると幸いです。

*◆Menu
プロローグ**>>3 唄**>>25
一話 羽を持つ者たち >>150


*◆Visitor
・なさにえる 夏也(屡稀) みちる君 アリス 六 白夜 邪狼 秋空 志筑 芽子 恋


只今〔11〕名のお客様が来てくれました。

*◆Link
最近、また小説を書き始めました*
腐りきっている小説ですが(GL)、温かい目で、見てあげてください*

h t t p://www.kakiko.cc/novel/novel5/index.cgi?mode=view&no=11808

こちらよりのんびり更新です。息抜きですので*
空白を埋めたらひとっとび*

*◆Original character

オリキャラ >>23-24 >>84

皆様のおかげでウィングメンバーが揃いました。
沢山のご協力ありがとうございました*

いずれ一斉に出そうと思っておりますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします。

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一話 羽を持つ者たち ( No.14 )
日時: 2010/01/23 17:11
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

「ん、リナリー、今なんか聞こえなかった?」
「え? 何も聞こえなかったけど」

 ここは黒の教団本部。室長に呼ばれ、室長室に向かう、二人の女性が居た。
いや、一人は女性に見える人物、と言うべきであろう。

「それより、ディオス。その格好いつまでするの?」

 青緑のかかった黒髪のボブの少女、リナリー・リーが言う。
リナリーは、身長百六十六センチ、体重四十八キロ。目は緑である。とても美少女な十六歳である。
私服は、チャイナ服にショートパンツと、動きやすい格好が多い。
教団内では、私服のほかに、動きやすい黒のハイネックとショートパンツの団服を着用する。
任務時にはジャケットとミニスカート、それの下からショートパンツを着る。

「ふああ……さあってねー? 俺……わたしはこの格好好きだし」

 ディオスと呼ばれた人物は、リナリーの問いに、両腕を上げ、あくびをしながら適当に答えた。

 ディオスは、ディオス・エイデルと言う女装癖のある男性である。
身長百六十九センチ、体重五十一キロと、男性らしい体形だが、男性にしたら普通なほうである。年齢は十九歳だが、精神年齢はもう少し子供だ。
黒髪のミディアムに、カチューシャをしており、目は青い目で若干吊り上っている。
男性ならば美青年、女性ならば絶世の美女だ。
私服は、白のワンピース。その上に黒のカーディガンを羽織っており、ワンピースの下には灰色のレギンスを着ている。
教団内では、私服以外にも黒のハイネックに、長ズボンの団服を着ている。
そして団服は、ジャケットに七部丈のジーンズと、団服は男性用のになっている。

勿論、コートはエクソシストの全員につき、教団のシンボルであるローズクロスは当たり前に付いている。


「兄さん、何のようだろうね」
「任務。でなければろくでもないもの、じゃないの?」

 ディオスがそう言うと、リナリーが笑った。そう二人は話し合った後、室長室の扉を開けた。

一話 羽を持つ者たち ( No.15 )
日時: 2010/01/23 17:12
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

リナリーが右手でドアノブを掴み、ガチャ、と言う音と同時に扉が開くと、

「リッナリィィィィ!」

と室長のコムイ・リーがリナリーに飛び込んできた。
リナリーは驚いたのか、コムイが扉の外に出ていないその時に扉を閉めて、外からはガタン、と音がした。

その時誰もがこう思うであろう。
コムイの頭がベレー帽ごとかったい扉に当った、と。

 コムイ・リー。黒の教団本部を支える、中心部の人間。つまりは、室長である。
身長、体重は詳しくは知らないが、教団では、身長クロス元帥と同じくらい長身だ。
少し青のかかった黒髪で、巻き毛である。目は少し細く、黒い目で、その上には眼鏡をかけている。
いつも、白のローズクロスのある白衣らしきコートを羽織っている。
ただ、外出する際は、少しオシャレをする。

 しばらくして、コムイが思い切り当った扉の向こう側から、声がした。

「リナリィィ……」

その声をリナリーとディオスの二人は聞いて、こう言った。

「ご、ごめん、兄さん……」
「ストーカー並みだね」

リナリーがおどおどと言ったその後に、ディオスは淡々と、呆れたように言った。


「うっはぁ……相変わらずだね、室長も、この部屋も」

 ディオスは、室長室に入り、部屋を見渡して言った。部屋は当然のように資料の紙だらけで汚い。

「ディオ君も、三年ぶりだって言うのに変わってないねぇ」
「売り喧嘩なら買ってあげるけど?」

 そう、ディオスは三年間単独任務で教団に居なかったため、室長室に来るのは久しぶりである。
コムイが放った言葉にディオスは怒りながら言った。

そして五分後、コムイの頭にコブができたのは言うまでもない。

一話 羽を持つ者たち ( No.16 )
日時: 2010/01/23 17:16
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

「オホン! 今回の任務はね……」

 コムイが、さきほどの失態を失くすように真剣に言った。コブがまだ膨らんでいるのは事実であるが。
 ——そして十分後、コムイが話を終えた。

「つまり、イノセンス暴走か、ノアが出回っているかもしれないってことだね」
「私たち二人だけでもいいの?」

話を聞いていた二人は、一気に声を出した。
ディオスは話をまとめ、リナリーが、疑問を発した。

「ディオ君は強くなってるし、リナリーも強化したから大丈夫と思ってね。ただし、ノアが三人以上の時は二人とも逃げるように!」

 コムイは自信有り気にリナリーの質問に答え、最後の注意は強い口調で言った。 
ディオスが「お……わたしが何とかする」と呟くと、コムイが聞いて「駄目だよ……?」と返した。

彼は、室長と言う責任と、人間と言う感情によりエクソシストなど、仲間の存在を最も大切にする人物である。
だから、怒ったり注意したりするのかもしれない。

 そして、ディオスとリナリーは団服に着替え、全ての準備を整えると、方舟に入っていった。

「絶対生きて帰ってくるよ!」

ディオスが大きな声でコムイに言うと、コムイは返事を返さずに、手を横に振った。


 その影に、誰かが居た。教団の入り組んだ通路のどこかに、紫色のローブを着て、水晶玉を持った子供くらいの大きさの人物が水晶玉を見ながら呟いた。

「なぁにかひっかかるんだなぁ————」

一話 羽を持つ者たち ( No.17 )
日時: 2010/01/23 17:17
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

「うっわぁ……凄いね。ノアにしろイノセンス暴走にしろ、こんなに凄いわけ?」
「そう、ね……」

 ディオスが、木も無い、草も無い、風の吹く荒地を見渡して言うと、リナリーが悲しそうに、寂しそうに言った。
 イノセンス暴走ではスーマンのこと、ノアならば方舟の時のことを思い出して、落ち込んでいるのだ。

「顔……上げないの」
「え?」

 俯いているリナリーに一人の少女が声をかけた。
 白銀の髪を腰くらいに纏めていて、少し癖っ毛が目立つ、左目が緋色で右目に包帯を巻いている少女。
服は、黒いロングコートの下に黒のセーターと紺色のズボンを着ていた。彼女の名前は、ユトラス=レトフォリア。
  
「ユトラス……レトフォリア。ユトって呼んで」

 ユトラスはそう言ってリナリーが返事を返すのを待っていた。リナリーは唖然としていて、ディオスはユトラスをじっと見ていた。
 それもそうだろう。ノア襲来か、イノセンス暴走した荒地になったこの地に、人がいるわけがない。それも、少女が。
ディオスとリナリーはユトラスがノアなのだろうか、と考えるが、襲わないのが不思議であるので黙っていた。
 リナリーの返事を待っているユトラスの白銀の髪は静かに吹く風になびいた。

「……どう、したの」
「ううん、なんでもないわ。ユト、ね。私はリナリー・リー。リナリーって呼んでね」

 リナリーは、ハッとしたように、笑いながら言った。苦笑いしながら。

「わたし……そろそろ、行かないと……」

 ユトラスは、そう言って漆黒の翼を出して空に消えていった。

一話 羽を持つ者たち ( No.18 )
日時: 2010/01/23 17:21
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
参照: 記憶と羽と十字架がぶつかりあって、今、火花が散る。  

「襲わなかった……?」

 リナリーは、ユトラスを見上げた後、不思議そうに、不安そうに言った。
 ノアならば、敵のエクソシストを殺そうとするはず。彼女には殺気も何も無かった。外見は、ただの人間の少女だ。

「……リナリー、さっきのあれ、人間なのに羽だしてた?」

 しばらく黙っていたディオスが、言った。ディオスは、殺気の無いユトラスを人間、ととったのだ。

「! でも彼女は……」
「そう。ノアでは無かった。特別な“人間”なのかもよ」
「特別な……?」
「そ、特別な。それがなんなのかはわたしにも分からないけど」

 ディオスはそう言いながら、人差し指を立てて、リナリーにウインクして笑った。
 
「さて、どっか行こうか?」
「え?」
「だって、このままじゃ何があったか分からないじゃん」

 ディオスの一言に、リナリーも賛成したようで、「ソウネ」と微笑みながら言った。
 その瞬間。ディオスの胸に真っ黒な槍の先端のような物が刺さった。
その胸からは、赤い液体が流れる。

「ふははっ、やぁっとおでましだね? ……お前は誰だ。リナリーの体をなぜ使っている」

 ディオスは笑いながら言った後に、外見はリナリーの、誰かを見つめた。いや、正確には睨んだの方が正解なのかもしれない。
 
「げっ、クロネの奴、バレバレじゃないか……」

 リナリーの周辺に、煙がたった。煙が消えると、リナリーが消えて、紫色のローブを着た、水晶玉を持っている子供がリナリーの代わりに立っていた。
 
「……リナリーは?」

 ディオスは、辺りを見渡した後、子供を睨みながら言った。その子供は、ディオスの質問に笑いながら答えた。 

「嗚呼。君ノ友達ニ“人質”ニナッテモラッタヨ」


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