二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】 銀ノ鬼ハ空ヲ仰グ 【お知らせ】
- 日時: 2012/07/20 20:32
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: .WGhLPV.)
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●○移転のお知らせ>>566
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はじめましてorお久しぶりです!よく名前の読みを聞かれる李逗です。ここでは銀魂小説を取り扱っております。
△!注意!△
・当たり前だけど荒らしは回れ右。
・キャラの過去は捏造滅多。
・作者のオリキャラが主人公
・作者受験生につき亀更新
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>>371 イメソン 鬼束ちひろ/眩暈
>>527 イメソン 歌詞
>>10 キャラ紹介
>>90 オリキャラ決定!
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■□本編
>>05>>07 灰色の雲、銀の雫【前編・後編】
>>15 一、 引っ越して半年も経つと方言移るからねマジで。
>>28 二、寝坊は三文の得
>>31 三、出会いは突然遣って来る
>>48 四、空腹のピークって過ぎると食欲失せるよね
>>54 五、お腹減るとイライラする人っているよね
>>57 六、小説って何話同じ話続いたら長編になるの?
【花曇編】
>>117 プロローグ
>>120 七、散ってく桜ってなんか切ない
>>129 八、洗濯は手洗いモードで
>>140 九、出会いは重なって起きたりする
>>163 十、喧嘩する程仲が良いとか言うけど実際どうなのかは誰にも分からない
>>201 十一、昔の事を蒸し返すのは止めましょう
>>259 十二、曲がり角には要注意
>>273 十三、初対面の相手の名前は一番初めに聞いとけ
>>291 十四、朝焼けが綺麗に見えた日には雨が降る
>>330 十五、雷鳴るとテンション上がる奴ってクラスに絶対五人は居る
>>345 十六、最初の予定からどんどん外れていく悪循環ってどうやって抜け出せば良いのォォォ!!!
>>358 十七、雨の日は外に出たくないと思うのが自然の摂理
>>364 十八、子供の頃稲妻をピカ●ュウの尻尾だと思った事ある人挙手
>>376 十九、押して駄目なら引いてみろ
>>389 二十、小説始めて一年経って、やっとこさ二十訓
>>394-395 二十一、 サブタイ考えるのと部室の掃除は同じ位面倒臭い
>>412 二十二、普段大人しい人ほど怒ると怖い、見ちゃいけないもの見てるみたいで
>>427 二十三、展開早ェとか言わないで……え?そうでもない?
>>439-440 二十四、部屋に入るときはまずノック
>>441 二十五、夏休みに街中で同級生に会うと何か妙に緊張するよね
>>447 二十六、長く続けたものの記憶っていうのは体に染み付いて離れないもんだ
>>458 二十七、なんちゃらと煙は高い所がお好き
>>459 二十八、なんやかんやで家族一緒が一番安心する……かもしれない。
>>465 二十九、曇り時々雨 のち晴れ
【花曇編完結】
>>497 三十、天然モノってあらゆる面においてある意味最強
>>518 三十一、 嫌いなもんは何をどう言われても嫌い。
>>525 三十二、ねぇ知ってる? もの凄い怖がりの人って霊感あるらしいよ。
【陽炎編】
>>533 プロローグ
>>556 三十三、季節感のズレとか気にしちゃ駄目。
■□短編
▽本編繋がり
>>135 遠く遠く。〔幼少時/斎賀姉妹〕
>>143>>149 居待月〔攘夷戦争時/和月と高杉〕
>>481 儚く灯すは三日月あかり(そっと吹き消し仕舞い込む)[攘夷戦争時/和月と辰馬]
▽番外編(はぴば、リクエスト短編等)
>>108 銀時誕生日特別編—陰中の陽〔銀時と松陽/出会い〕
>>352 和月誕生日特別編—はるのまんげつ。〔和月と松陽/思い出〕
>>322 無黯誕生日特別編—ぴょんぴょん跳ねて、惑わせて〔無黯と神威/日常〕
>>351 アリス誕生日特別編—月に群雲、花に風〔アリスと寥/邪魔者〕
>>423 夢幻誕生日特別編—優しい愛情〔夢幻と桂/ほのぼの〕
>>435 高杉誕生日特別編—蜃気楼〔和月と銀時と高杉/距離〕
>>236>>244 〈リリ様リク〉馬鹿は風邪引かないって言うけどもアレ本当の馬鹿は風邪引いた事に気付かないからね
>>310 突発文。仔和語り
■□頂きもの
>>43 斉賀和月/夕詠様
>>87 氷室寥/夕詠様
>>186 小説イメージイラスト/緩月様
>>131 花曇編イメージイラスト/緩月様
>>142 斉賀和月・日向/緩月様
>>203 五十鈴朱音/緩月様
>>388 仔攘夷3人組/ゆかの様
>>399 鶯莉/夕詠様 NEW!
■□お客様 いつもありがとうございます^^
牡丹様 ロン様 超電波人間Z様 柚莉(●>ω<●)様 あやか様 偉薔薇様 みんと水飴様 葵様 裂谷様 ヴィオラ様 リリ様 唯無(空梨逢)様 月兎様 くまこ。様 帽子屋様 (●A●)様 いちか様
■にんきとうひょうとちゅうけっか。
一位 四票 斎賀和月
夢幻(空梨逢様オリ)
二位 三票 九条アリス(葵様オリ)
三位 二票 無黯(みんと水飴様オリ)
氷室寥
夢幻ちゃんと和月が並んだだと…!?ナンテコッタ
まだまだアンケート中です。
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- Re: 【銀魂】銀ノ鬼ハ空ヲ仰グ—花曇編— ( No.456 )
- 日時: 2011/09/02 18:16
- 名前: 李逗 ◆8JInDfkKEU (ID: r9bFnsPr)
- 参照: はーやくぅ来い来い(来年の)なぁつぅやーすぅみぃぃ
>いちか
あああいちかぁぁぁ!!(
最終コメント欄見てお茶吹きそうになりました。←
か、かっこいいとか…!
文章硬いかなぁ、とか最近思ってただけに嬉しいっス(ちょ
コメント有難う!
頑張りますw
- Re: 【銀魂】銀ノ鬼ハ空ヲ仰グ—花曇編— ( No.457 )
- 日時: 2011/09/02 21:29
- 名前: 葵 ◆m75LyNJ4TQ (ID: 6MOWHKAk)
- 参照: 自爆。
徹夜wwww
私徹夜してまで頑張れる気がしないwww
まじかwwww
マックだぜまじだぜ。
明日バイトだorz←
よし、譲ってやるから手伝え☆←黙れ
みんとなぁ……
帰って来ないのかな……
- Re: 【銀魂】銀ノ鬼ハ空ヲ仰グ—花曇編— ( No.458 )
- 日時: 2011/09/04 10:50
- 名前: 李逗 ◆8JInDfkKEU (ID: r9bFnsPr)
第二十七訓 なんちゃらと煙は高い所がお好き
銀時が扉の取っ手を握った、直後。
二人はほぼ同時に、背後から突然現れた気配を感じ取っていた。
和月はとっさに刀を抜き、振り返りざま攻撃を受け止める。がぁん、と二つの物がぶつかり合う音と共に、刀を持つ両腕に激しい衝撃が加わる。
攻撃を仕掛けてきた相手は、くるりと宙で回転すると後方に退いた。着地した瞬間被っていたマントが頭からはずれる。
そこにいたのは和月とあまり歳の違わぬ少女であった。左が赤、右が藍と両で瞳の色の違う眼をしているほかは人間と大差無いが、その白い肌と傘で夜兎だと判る。
和月は崩れていた体制を立て直すと、隣にいた銀時と共に少女を見つめた。
「てめー、何モンだ」
銀時の問いに、少女はにぃと口角を上げた。いたずらを見つかった子どもが見せる様な笑み。
「私の名前は鶯莉。春雨の、第六師団副団長だよ」
「副団長が何の様」
和月が訊くと、少女——鶯莉は視線をこちらに移した。和月も視線を逸らさず、まっすぐに睨みつける。
「……やっぱり似てるなぁ」
「「は?」」
ぽつりと呟いた鶯莉の声は、和月と銀時にはよく聞き取る事が出来なかった。かろうじて似てる、の部分が微かに聞こえただけで。どういう事か問い質そうとするも、鶯莉の方が先に口を開く。
「ねぇ、私今暇してるんだよね。——そっちの銀髪、ちょっと闘らない?」
そう言って突き出された傘の銃口は、真っ直ぐ和月に向かっていた。和月は何も言わず黙って彼女を睨みつける。
鶯莉と闘う気など毛頭無い。が、闘わないと答えて果たして彼女は大人しく引くだろうか。それを和月の直感が直ぐに否定する。鶯莉の眼はようやく遊べると言う様に輝いていた。はなから“闘う”以外の答えなど無いと。だからと言って、和月はそれを了承するわけにはいかなかった。
なんと答えようか考える和月の耳に、天井から何か金属質の音が聞こえてきたのはそのときだった。
「オイオイ、何だあれ。どうなってんだあれ」
銀時の言葉に釣られて見上げた天井を見て、和月はぎょっと目を見開いた。音の発生源である天井が、重く擦れる音を立てながら開いてゆくのである。
完全に開ききったそこに見える筈の空は無く。巨大な戦艦の船底らしきものが顔を覗かせていた。
「なななな、何あれ、銀時兄ィ」
「知らねーよ。俺が聞きてェよ」
突如現れた戦艦。その船底を呆然と見上げていると、船底の一部が開き、そこから縄でつくられた梯子の様な物が降りてきた。鶯莉の足元まで降りると、その穴から誰かが顔を出す。
ちっと舌打ちが聞こえてそちらを見れば、鶯莉が心底苛ついた様な顔をして船底を見上げていた。
『鶯莉さぁぁあん、無黯です。そこ、時限爆弾が取り付けられたみたいですよ! 早くこっちに乗り移ってください』
口調からして鶯莉の部下だろうか。遠くてよく見えないが、どうやら女の子の様だ。拡声器を使って叫んでいる。
『団長補佐さんが早くしないなら置いていくって言ってますよぉ』
それを訊いた時、鶯莉が和月と銀時の方を向き直る。二人は反射的に戦闘体制を取った。
「あーあ、折角楽しめると思ったのに……まぁいいか」
そう言うと、鶯莉は縄で出来た梯子に捕まった。それを合図にした様に梯子は上へと昇ってゆく。
「闘り合うのは次に会った時、ね」
「ふざけんな、誰が闘り合うか、誰が!」
船底に消えて行く鶯莉に和月が叫ぶと、鶯莉はけらけらと笑った。
鶯莉が完全に消え、船底の穴が閉まる。それから数秒の後、戦艦は重低音を響かせて飛び立った。
「……和月」
銀時に呼ばれ、和月は隣を向いた。銀時の緋色の眼と視線がかち合う。
和月はその次に言われるであろう言葉を察して、銀時よりも先に口を開いた。
「大丈夫だよ銀時兄ィ。天下の春雨第六師団副団長様が、本気であんな事言う訳無いから」
「そーか」
そう言って笑って見せたものの、あれが本気でない訳が無い事位和月も銀時も分かっていた。彼女のあの目は和月と闘う事を熱望していたから。銀時自身、あの目を向けられた事があるだけに知っている。鶯莉の眼は、つい先日地下でのあの激しい戦いで会った、神楽の兄の眼を彷彿とさせた。闘う事が生きがいである者の眼。
だからと言って彼女がここに居ない今、それをどうにかする事など出来るわけも無かった。
『おい銀時、和月!』
と、再び銀時の懐から桂の声がした。銀時は懐からかれーだーを取り出す。
「何だヅラ」
『ヅラじゃない桂だと言っているだろう! 貴様等今何をしている!?』
切羽詰った桂の声がきーんと耳に響き、銀時は眉を寄せる。
何って、今迄天人相手に戦ってたんだよ。
「新八から聞いてねーのかよ」
『新八君はまだ……いや、今出て来たところだ。それよりあと十分しかないぞ』
「「——は?」」
桂が何を言っているのか理解出来ず、二人は同時に間抜けな声を上げた。それを訊いた桂の呆れた様な溜め息が、かれーだーを通して伝わる。
『あと十分で時限爆弾が爆発すると言っている!!』
桂の声に、和月と銀時は顔を見合わせた。数秒の後、二人の口角がにたり、と上がる。
そして。
「「ああぁああぁぁああああ!!!!!」」
これ以上無い位の速さで部屋を飛び出した。世界陸上に出てたら世界新出てたんじゃないかな。
……つーか忘れんなよ。
- Re: 【銀魂】銀ノ鬼ハ空ヲ仰グ—花曇編— ( No.459 )
- 日時: 2011/09/04 12:23
- 名前: 李逗 ◆8JInDfkKEU (ID: r9bFnsPr)
第二十八訓 なんやかんやで家族一緒が一番安心する……かもしれない。
『『ああぁああぁぁああああ!!!!!』』
直後、雑音。
桂はかれーだーを通して聞こえた銀時と和月の叫びを最後に、それを袖の中に入れた。
「桂さん」
名前を呼ばれてそちらを向く。そこには、つい先ほど建物から出てきた新八と、彼に肩を貸された朱音の父、眞前が居た。体中に痛々しい傷が付いて痩せてはいるが、命に別状は無いようだ。
「お父さん!!」
神楽と夢幻と居た朱音が、たたたと走って眞前に飛びついた。眞前はよろめきながらも彼女を受け止め、逞しくも抱き上げる。お父さん、お父さんと繰り返す朱音に、彼もまたすまない、と何度も返した。その姿を見て、桂達の顔には自然と笑みが浮かんでくる。
自分達が中に居た間に降り続いていた雨は止んでいて、重い雲間からは日の光が差し込んでいた。じきに晴れるだろう。
「新八ィ。和月と銀ちゃんどうしたアルか? 何でお前と一緒じゃ無いネ」
「それが……」
神楽の問いに新八は少し表情を曇らせた。
「眞前さん見つけて脱出しようとした時、急に部屋に天人が沢山入ってきて」
新八の脳裏に、その時の光景が蘇る。三十名近く居た天人。しかもそのうち五名は夜兎族だった。
「僕に眞前さんを連れて逃げろって言って、二人は中に残ったんだ」
「残ってるって、戦ってるって事アルか!?」
うん、と新八が頷くと、神楽は心配そうに工場を見た。先ほど急に現れ、去っていったあの戦艦。あれに敵が乗っているという事だろうか。あの二人は強いからきっと大丈夫だと思う。問題は爆発までの時間に間に合うかどうかだ。
「こたろ……あと、どれ位?」
腕や足に包帯を巻いた夢幻が桂に訊いた。桂はかれーだーを三度取り出し、画面の左上に記された数字を見る。
「……あと五秒だ」
その言葉に、全員が顔を引きつらせた。二人が工場から出て来る気配はまだ無い。
「三」
自然皆、一歩後ろへ退く。
工場の方から、あああああと叫ぶ声がした様な気がした。
「二」
直後、扉が開き、白と銀が見えた……様な気がした。
「一」
どっかぁあああぁあん。
耳を劈く爆音と共に、工場がどんとはじけ跳ぶ。そしてそれによって生じた爆風によって、
「「ぎゃぁあああああぁっ!!」」
先ほど垣間見えた白と銀がこちらへ向かって吹っ飛んできたのだ。桂達全員が思わず身を屈めた為、その吹っ飛んできたものは後方の建物にぶつかり、どしゃりと地面に落ちる。
全員が黙して見つめる中、白と銀が——銀時と和月が、のそりと顔を上げた。微かに血飛沫の飛んだ顔は煤で汚れている。
「銀ちゃん和月ィィッ」
飛びついて来た神楽を手で制すと、二人は膝に手を突いて立ち上がる。どれ程全力で走って来たのか、その顔は疲れ果てていた。
「無事だったか。銀時、和月」
「これ見て無事に見えんのかテメーは!!」
和月は桂に蹴りを入れる銀時を尻目に、和月心配したヨと言う神楽の頭をぽんぽんと軽く叩く。すると夢幻が手拭いを差し出して来て、有り難く受け取り顔の煤を拭う。手拭いから顔を上げたとき、何時の間にか近くに来ていた五十鈴親子が目に入った。
「あの。私を助け出して下さって、本当に有難う御座います」
そう言って頭を下げる眞前に、新八が顔を上げて下さいと懇願する。その後も深く頭を下げ続ける眞前を見てか、銀時が彼に近付いた。
「なぁ、さっき言ったここにお前の息子が居ねぇってのは、どういう事だ」
「それが……」
眞前はちらりと隣に居た朱音を見やる。銀時達は眞前が話し出すのを待った。
「眞前は今、京都に居るんです。江戸に来る途中に置いて来ました」
「何で!? 何で兄ちゃん京都に居んの!?」
朱音が眞前に縋り付く。話しにくい、と思ったのか。眞前は朱音を引き離すと、新八と神楽の真ん中に立たせた。
「皆さんもきっと知っていると思いますが——私は攘夷活動の為にここに来ました」
山陽地方の過激派攘夷党にいた彼は、言ってみればスパイの様な役柄にいた。ある日、江戸に天人の集団が入ったとの情報が入り、それが何なのかを調べ上げ、本隊に連絡し幕府転覆にどうにかして利用する為に眞席が送り込まれたのだ。朱音の兄である十三歳の晃己は、眞前に何かあったときの為に連れてきたのだが、京都で体調を崩した為、親戚の元に置いて来たのだと言う。
「ですが、少しばかりヘマをやらかしてしかって、捕まってしまったんです」
そう言って苦笑いを浮かべた眞前を、銀時たちは黙って見ていた。
「……違うでしょ」
不意に口を開いたのは和月だった。その場に居た全員の視線が和月に集まる。和月のその日の光にも似た目は、真っ直ぐ射る様に眞前を見据えていた。
「あたしには、あんたが望んで過激派攘夷党に在籍する様な人間には見えない。まして幕府転覆とか考えるとは思えない」
その台詞に、眞前はぎょっと眼を見開いた。和月は直も言い放つ。
「あんたは攘夷志士じゃない。脅されて……朱音のお兄ちゃんを人質に取られて仕方なく協力した。違う?」
和月の言葉を、銀時と桂も肯定した。どうやら二人も和月と同じ事を考えていたらしい。この目の前にいる男が、自分の子どもを放って攘夷活動を行うとはどうしても思えなかったのだ。
暫くの沈黙の後、眞前は首を縦に振った。
「……そうです。晃己が京都に居るのは、攘夷志士に人質に取られているから」
と、そう言うと眞前は突然地面に膝をつき、頭が地に付く程頭を下げてきた。その行動には流石に驚き、思わず和月は一歩退く。
「この事、真選組には言わないで頂きたい。喋ったとばれれば晃己は殺されてしまうんです」
お父さん、と名前を呼ぶ朱音の手を、神楽が握る。新八も夢幻もどうしたらいいのかと、銀時達三人に視線を向けた。
「眞前殿、顔を上げてくれ。俺達には土下座される理由はない」
桂が言うと、眞前はゆっくりと顔を上げた。立ってくれ、と促され、桂の手を借りながら立ち上がる。
「なァ、お父さんよォ。お前真選組にばれたら殺されるとか言ってるが、あいつらもそんな馬鹿じゃねぇだろうよ」
「しかし……」
銀時の脳裏に思い出されたのは、今朝会った寥とアリスの姿。あの二人がいるならきっと大丈夫だろう。それにあの二人がいなくとも、話せばあのゴリラやらマヨやらドSも調べ上げてくれる……筈だ。(特にマヨは)嫌いだけれども。
「明日には全部カタが付く」
不安気な眞前と朱音とは裏腹に、銀時はらしくもない奇妙な自信に満ちた顔を浮かべた。
- Re: 【銀魂】銀ノ鬼ハ空ヲ仰グ—花曇編— ( No.460 )
- 日時: 2011/09/04 12:31
- 名前: 李逗 ◆8JInDfkKEU (ID: r9bFnsPr)
- 参照: 花曇編あと一話で完結ぅぅぅぅう!!
>葵
私は夜しか集中できない人間だから、基本勉強なんかは寝る前にやるwww
逆に朝は駄目だ眠い。
マックのアイコンチキンに嵌ってるよ、最近(
よっしゃ手伝いに行っちゃるZE★(本気
こないだみんとっぽい小説書きさん別サイトで見かけたんだけど
声掛けられないチキンな私orz
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