二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】空は只、青く。
- 日時: 2010/07/28 12:20
- 名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: paGZ.mPE)
- 参照: 名前変えました。元煌謎です。
初めましての方は初めまして。
二度目ましての方はこんにちわ。
スレ主の瓦龍、(Garilyuu)と申します。
建て直しスレのようで、そうではないスレです。
以前の「太陽と、」と設定が似ている処が御座いますが、お気に為さらず。
又もや設定が曖昧ですが、読んで下さると嬉しいです。
アドバイスや誤字脱字注意等でも良いので、気軽にどうぞ。
▼注意事項、
1)オリキャラ主(5、6人)
2)キャラ崩壊有り
3)更新が遅いです
4)最低限のルールは守って下さい(荒らし、中傷など)
5)駄文
6)グロ有り
以上です。
一つでも「此れ無理!!」というものがありましたら、戻るを連打して下さい((((
▼contents.─────────────
>>000 ─→御挨拶,注意事項
>>001 ─→登場人物,用語集
>>002 ─→sky00、夏枯れ
【Episode01】
>>003 ─→sky01、闇討ち
>>011 ─→sky02、闇に陶酔
>>015 ─→sky03、雨森巡り
▼御客様.─────────────
・紫陽花サマ ・輝咲サマ ・あやかサマ ・アリスサマ
・柚莉サマ ・月芽麻サマ
▼My作品.─────────────
+【3Z】死に損なった少女。(二次)
〔ht★p://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=18202〕
─→土方夢、切なめで短く連載。
- Re: 【銀魂】空は只、青く。 ( No.11 )
- 日時: 2010/07/23 17:13
- 名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: NoHM/no/)
言葉で、
此の腕で、
鉄の強度を誇る弦で、
主の心を縛り付け
僕のモノに出来たのなら
僕の心が奏でてしまう
愚かで、
浅はかで、
苦しみすら感じる。
───唄にもならぬ思いは、
鳴 り 止 む の だ ろ う か
▼sky02、闇に陶酔
「では、無事任務を終えた零番隊の帰還パーティを始める!!」
近藤さんの乾杯の音頭と共に最初から盛り上がりを見せる隊士の皆。
真選組との飲み会は、普段色々と抑圧された職場なだけに結構な盛り上がりをする。
流石に服を脱ぐ彼の姿には、僕等も慣れた。
「近藤さん。相変わらず弾けてるなぁ」
「……あぁ。悪りぃな。あんな姿見せちまって」
褌一丁の近藤さんを横目に土方さんへお酌をする。
チラリ、と其の姿を確認して少しバツが悪そうに土方さんはお猪口の酒を飲み干した。
「流石に見慣れた。今更、恥ずかしいとか思わないよ」
土方さんにお猪口を渡され注がれたお酒を口に運びながら応える。
こくりと飲み干せば、ふわりと日本酒特有の香りが鼻に抜ける。
「雅焔、酒は結構イケるのか??」
「嗜む程度に飲むけど、でも直ぐ酔っちゃうんだよね」
だから此れ以上は……と、土方さんにお猪口を返し隊士の方々のお酌に回る事にした。
飲み過ぎると、明日が大変だし。
—————————──
「雅焔、こっちに来なせェ」
挨拶がてら隊士の方にお酌をしていたら総悟の声が聞こえ、其の姿を探す。
すると退と乙霧の横で一升瓶を抱えた総悟を見つけた。
総悟は乙霧と一緒になって、頬を赤く染めた彼等は結構酔っているようだ。
「ほら、雅焔も飲みなせェ」
「ううん。僕は良い。遠慮しとく」
「見た目は子供、中身は——なんて某漫画の台詞を借りて言うたら、中身は純粋な大人なんやから。安心しぃ」
「いや、言ってる意味が判らないからね。つか、飲まないのは未成年だからって理由じゃないから」
明日から屯所での仕事が始まるからと言い、どうにか断ると退にお酌をした。
まぁ、本当の事を言えば明日はどうせ非番だから別に良いのだが、非番の時に二日酔いは流石にキツイ気がする。
「あのさぁ、退はあまりお酒は飲まないの??」
「うん。俺はやる事あるから」
「やる事……。仕事??」
「うーん。仕事と言うか、此の人達を部屋まで連れていかないといけないからさ」
退が言う、此の人達とはすっかり寝息をたて始めた総悟と乙霧や大の字で伸びてる近藤さん達を指しているようで。
重労働だね、と言えば「ホントだよ」と、ぼやいた。
—————————──
今日はそんなに飲んだつもりは無かったが、其れでも口にしたのが久し振りの所為もあるのか、既に少しフラフラする。
少し夜風に当ろうと、宴会場をそっと抜け出し縁側に腰をおろした。
空を仰げば綺麗な満月——──。
あの幾つもの星の中に、僕の一族の星があるのだろう。
既に滅び、散ってしまった哀れな一族。
今頃、僕の仲間は何処で何をしているのだろう。
「……雅焔、そんな所にいたら風邪ひくぞ」
ふわり、と。
煙草の匂いと共にかけられた、思いの外優しげな声。
「土方さん……」
「如何した?? 具合でも悪いのか??」
「いや。少し酔ったみたいだから、夜風に当たってた」
「此れ着とけ」
パサリと乾いた音と肩にかけられた上着に残る温もりと、腔を擽る土方さんの煙草の匂い。
ゆぅら、ゆらり。
煙草の先から上がる細い煙。
「結構キツいの吸ってるんだね」
「まぁな」
「土方さん。僕、此処でやっていけるかなぁ」
「……心配すんな。お前等が此処にいるうちは俺達を頼れば良い」
「有難う御座います」
「気が済んだら、中に入れよ」
「は─い」
土方さんは、くしゃりと僕の髪を撫でると広間へ戻っていった。
ふぅ、と小さく溜め息を吐いて、もう一度空を見上げる。
「僕等が、此の世界に来た理由は────」
僕の小さな呟きは、儚く闇に紛れて消える。
上着返さないとと思いつつ、もう少しだけ此の温もりに甘えていたいと思った夜だった。
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- Re: 【銀魂】空は只、青く。 ( No.12 )
- 日時: 2010/07/20 17:25
- 名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: AlgR.W1y)
▼輝咲──────────
何時もじゃないですよ。
只、親の目盗んでやってるだけです。
日常生活ですかぁ。
まぁ、確かにそうですね。
貴女よりマシでしょうね((((((
偉いですねぇ。
其の侭で居てくれると、此方としては凄く嬉しいです^^
- Re: 【銀魂】空は只、青く。 ( No.13 )
- 日時: 2010/07/20 17:31
- 名前: あやか (ID: SG2pzqrf)
あやかです。読みました〜!
この話も文章がいいですね☆ 前の話とは違いますけど、こっちもおもしろいです!!
また読みに来ますね〜♪
- Re: 【銀魂】空は只、青く。 ( No.14 )
- 日時: 2010/07/21 00:15
- 名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: f5Sjb9jT)
▼あやかさん──────────
コメ有難う御座います♪
ぶ、ぶぶぶ文章が良い!?
わあああああ((((((←
有難う御座います^^/// 嬉しいですvv
キャラ達の設定も少し其の侭ですが、話の内容は結構ゴロッと変わりました!!!w
そう思って読んで頂ければ、とても光栄です(*´艸`*)
- Re: 【銀魂】空は只、青く。 ( No.15 )
- 日時: 2010/07/27 16:43
- 名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: KUO6N0SI)
僕は誰かと手を取り合って。
また離して、また繋いで、
自分を守るモノは結局自分でしかない。
そう思ったから、手を離したんだ。
明るい孤独な旋律を、
一人で刻む事を、恐れないで。
自分を守るものは結局自分でしかないのだから。
僕は結局、一人の侭。
月の光を玩びながら、
静かに瞳を閉じる————
▼sky03、雨森巡り
見上げれば低く広がった鼠色の雲。
無数の糸を描くかのように振る雨は、しとしとと静かな音を奏でていた。
木々や花々の肌を鮮やかに濡らす雨粒も今日は何だか憎たらしい。
「折角の非番なのにな」
「ついてないですね」
と。僕等は行き場の無い思いを込め、溜め息を一つ転がした。
天気予報では今日は一日、雨。
普段なら雨でも然程気にしないが其れが休日となったら別だ。
「散歩にでも行きましょうか??」
と。奏羽が億劫そうに呟いた。
こうして只部屋で一日ぼぉーっとしているのでは時間が勿体無い、と。
そう思った僕は何時もより幾分か重く感じる腰を上げる。
隊士の皆に甘味でも買って差し入れしようか、等と考えながら玄関へ行くと、土方さんと総悟がいた。
「雅焔、奏羽。出掛けるのか??」
「はい。する事が無いので、散歩して来ようと思いまして」
「じゃあ、俺が一緒に行ってやりまさァ」
「オメェは此れから見周りだろーが!!」
総悟の申し出は方向音痴の僕には有り難かったが仕事の方が大事なので気持ちだけ受け取っておく。
まぁ第一、土方さんがそんな事許さないだろう。
「お前等、街で銀髪の天パで死んだ魚のような目をしている野郎に出逢したら話すな、逃げろ」
「銀髪の天パで死んだ魚みたいな目……」
「判ったか??」
「……御意。ですが、雅焔さんは────」
奏羽自身も土方さんの言った要注意人物の容姿を訊いて反応したようだが、其れは一瞬の事。
しかし、奏羽は何時ものように冷静さを装いながら返答している。
「雅焔、土方さんの言う通りでさァ。関わったらいけませんぜィ」
「不審者とかなんか??」
「不審者より、もっとタチが悪ィや」
「判った。肝に命じておく」
銀髪の天パで死んだ魚みたいな目────そんな容姿の人はきっと、多分此の世に一人しか居ないと思う。
久し振りに甘味でも差し入れに、逢いに行こうか。
—————————──
道には色とりどりの傘の花。
晴れた日よりも道行く人が少ないのは、此の天気の所為で外出する気になれない人が多いからだろうか。
パシャパシャと水を弾く音、其れが小さな音と大きな音の二重奏のように聞こえる。
自分と奏羽の、足音だ。
「雅焔さん。何処に行くんですか?? 其れも甘味まで買って」
「ん?? ああ、銀髪の天パで死んだ魚みたいな目の不審者に逢いに行くんだよ。此れは手土産」
団子屋で三色団子とみたらし団子等の団子を数十本ずつ購入した僕等は、ある場所へと向かっている。
甘党である彼や、大食いの彼女もきっと喜んでくれる事だろう。
「あれだけ土方さんと沖田さんに言われたのに行くんですか?? 奏は如何なっても知りませんよ??」
「大丈夫だって。此れ渡したら、直ぐ帰るから」
「何時も其ればっかりじゃないですか」
と。小さく溜め息を吐く奏羽に謝罪して、僕等は足を速めた。
其の時、雨がうっすらと景色を霞みがけた気がした。
—————————──
「今日も依頼来ないですねェ」
お茶を啜っていた突っ込み地味眼鏡こと「志村新八」が、徐に言った。
そーだな。とソファーに寝そべり、新刊のジャンプを読む男────万事屋銀ちゃんの店主こと「坂田銀時」
何時もの事ネ。と新八の隣で酢こんぶを齧る此処に居候しているチャイナ娘こと「神楽」。
「何、他人事みたいに言ってるんですか。依頼が来なければ、今月も厳しいんですよ??」
「んな事言われてもなァ、来ねェものは来ねェんだよ。こうやってダラダラしながら、気長に待とうじゃねェか」
「銀さん、そう言いながら……もう三日も経ってますよ??」
「気長に待つ。なんて、ダメ大人の考えネ」
どうやら今日も依頼が来ない為、何時ものように部屋でダラダラする万事屋トリオ。
其の上家賃も払えておらず、新八は焦り気味のようだった。
其れでも冷静さを装う銀時に、新八は呆れたように溜め息を吐く。
「本当に如何するんですか?? 此の侭だと、又朝・昼・晩とふりかけご飯になりますよ??」
「私、ふりかけご飯食い飽きたネ」
不満を言う2人に対し、やはり銀時は至って冷静だった。
銀時はジャンプから目を逸らし、新八に視線を移す。
「心配すんなって。依頼は来ねェが、もう直ぐ食いもんが来るから」
そう言い終わると、またジャンプを読み始めた。
新八と神楽の2人は頭に「??」を浮かばせる。
其の時、家の玄関の外から「すみませーん」という声がした。
誰かが訪ねて来たようだ。
もしかしたら仕事の依頼かもしれない。
「今、出まーす」
と言って、新八は玄関に向かった。
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