二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

もしもバイオハザードが起きていなかったら
日時: 2011/04/01 09:54
名前: 流威(ルイ) (ID: 3JtB6P.q)

タイトルの通り、ラクーンシティが舞台の
パラレルストーリーです。

◆登場人物◆

レオン S ケネディ
新米警官。初出勤で大遅刻をし、署内で有名になってしまう。女性に振り回されやすい。

クリス レッドフィールド
精鋭部隊STARSの隊員。
署内で1、2を争う問題児。ちなみに射撃の腕も相当なもの。

ケビン ライマン
レオンの先輩。欠勤や遅刻が多い問題児。
射撃の腕は相当なもの。STARS選抜試験には2度も
落ちている。

マービン ブラナ−
レオンの上司。
ケビンとはくらべられない程、出勤態度がよい。
一応ケビンとは同期だが、階級はケビンより上。

ジル バレンタイン
STARSの隊員。
よく、レオンに雑用を押し付ける。

クレア レッドフィールド
レオンが泥棒を捕まえるのに協力してもらった女性。クリスの妹。

レベッカ チェンバース
レオンと同日にSTARSに配属された少女。
同期で年上のレオンが遅刻したことで、あまりいい印象を持っていない様子。

ビリー コーエン
レオンが万引きをしたと誤解して逮捕されてしまった男。

スティーブ バーンサイド
よく夜中に出歩いてて補導される少年。
クレアに好意を寄せているためか、いつも一緒にいるレオンが気にくわない。

エイダ ウォン
医療開発社アンブレラの人事部。
通称『首斬りウォン』

カルロス オリヴェイラ
アンブレラ社の営業部。
よくジルの家にセールスにくるが、その度に水を
かけられる。いつエイダに首を切られるか気が気では無い。

ウィリアム バーキン
アンブレラ社の研究員。

アネット
ウィリアムの妻。研究を手伝っている。

シェリー
ウィリアムの娘。迷子になり、クレアに保護される。

アルバート ウェスカー
STARSの隊長。
かつてアンブレラ社の薬局でバイトしていた。
今も仕事が無さ過ぎてコンビニでバイトしてたりする。

ルイス セラ
レオンに違反切符を切られる。
後に州警察の刑事だと分かる。

アンジェラ ミラー
隣街の警察精鋭部隊SRTの隊長。
STARSとはいつも管轄争いをしている。
たまにSTARSと合同訓練をする。
ウェスカーとは犬猿の仲。

◆オリキャラ◆

ジャック・オベール >>5(雷電様より)
フォルテ・フレイム >>20(黒影様より)

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: もしもバイオハザードが起きていなかったら ( No.5 )
日時: 2010/08/09 16:44
名前: 雷電 (ID: J0PYpSvm)

ジャック・オベール(26)
レオンと同じくらいに警察署に入った新米。
クレアの事を気にかけている。

お願いしま〜す!!

Re: もしもバイオハザードが起きていなかったら ( No.6 )
日時: 2010/08/11 16:15
名前: 流威(ルイ) (ID: zTJIAtHn)

第三章「問題児と始末書」

「レオン・S・ケネディ。ただいま到着しました。」

「早速だが、ケネディ。今何時だ?」

「…4時です。」

「合っているようだな。てっきり時計を持っていないのかと。」

レオンは今『取調べ』を受けている。
相手はアイアンズ署長。
警察には似つかわしくない胡散臭い顔をした男だ。

「で、遅刻した理由は?」

「……。」

「こんなに遅刻したのだから、理由があるはずだろう?」

(言えない。『昨晩遅くまで飲んでて、寝坊した。』
なんて言えない。)

レオンがデスクに目を落とすと
ふんぞり返った署長と目が合う。

—コンコン。

ノック音がその気まずい空気を吹き飛ばした。

「…入りたまえ。」

「失礼します。」

入ってきたのは、二十代半ばの男だ。

「今日起きた、殺人未遂事件の報告書です。」

「ご苦労。オベール。」

「……署長、こいつって…?」

「あぁ。今日赴任したケネディだ。」

署長が冷ややかな目でレオンを見やる。

「君か、噂の遅刻魔は。僕はジャック・オベール。
3日前にここに来たばかりだ。新米同士仲良くしような。」

ジャックは手を差し出したが、

「仲良くする前に、こいつには始末書を書いてもらわんと。」

署長は立ち上がり、紙切れを投げ捨て
去っていった。

紙切れはひらひらと舞いながら床に落ちる。

「…なけるぜ。」

「殉職するなら今のうちかもな。」

ジャックは冗談めかしに笑いながらレオンに紙を渡した。


————————————————————————
*雷電さん*
オリキャラありがとうございます。
こんなんでいいでしょうかね;
なんか微妙な登場になってしまいましたけど(笑)

Re: もしもバイオハザードが起き ( No.7 )
日時: 2010/08/19 14:02
名前: 流威(ルイ) (ID: 7CyvmYBv)

第四章「問題児と始末書 ♯2」

「……すいませんでした。」

こちらも『取調べ』を受けている。

相手は金髪のオールバックに
サングラスを無気味に光らせた男−。

アルバート・ウェスカーだ。

「まず、ジルとレベッカ。君たちは何をしていた?」

「…モニターで監視をしていました。」

レベッカが恐る恐る口を開く。

ウェスカーはサングラスをとって
レベッカを見つめる。

青い目だった。

「…君はもういい。」

「えっ!?」

「下がっていいんだ。」

「は、はい。」

レベッカは自分のデスクに戻って
様子をうかがうことにした。

「さて、始末書だが…。クリスは誤って研究員を取り押さえたから確定だな。ジルは…。」

「それなら、あたしもパスよ。あたしだってモニタールームにいたんだから。」

ジルがクリスを見やる。

クリスはゲッとでも言いたげな顔でウェスカーを見る。

「ジル。彼女は新入りだからまだ仕事に慣れていない。」

「あ〜ら、私が新入りだった時はそんなに甘く無かったじゃない。」

「おい、ジル。自分だけ逃れるなよ。俺の始末書が三倍に膨れ上がっちまうぜ。」

「いいじゃない。私には関係ないわ。」

「関係ないって…デスクワークはお前のほうが得意じゃないか!」

クリスとジルのやり取りを見ていたウェスカーは
あきれ顔で、

「とにかく、二人には始末書を書いてもらおう。」

紙切れを手渡し、去っていこうとしたが、

「いいの?あのことバラしても。」

ウェスカ−は振り返った。
それ以上口を開くなと顔が言っていた。

「あのこととは…何だ?」

ジルは不適な笑みを作り
クリスは興味津々な目をしている。

「例えば、赴任前から新入りの写真を見つめてニヤニヤしていたこととか。」

「………。」

「っ声が大きい!!」

その場にいたSTARSメンバー全員が凍り付いた。

そして、それを聞いてたレベッカが

「最低。」

ウェスカーは冷や汗をかいて

「違うんだレベッカ。誤解だ!」

「最悪だな。」

クリスまでもが冷ややかな目線を送った。

「まだあるわよ。これ以上バラされたくなかったら、私の始末書はナシにしてよね。隊長。」

ウェスカーはジルの後ろ姿を
ただ、見つめていた。

「隊長。」

デスクの横にレベッカが満面の笑みで立っていた。

「最っっっ低!!」

−バシン!!

乾いた音がオフィスに、いや
署内に響き渡った。


Re: もしもバイオハザードが起きていなかったら ( No.8 )
日時: 2010/08/19 15:37
名前: 雷電 (ID: J0PYpSvm)

ニヒルなレオンといいコンビになりそうです!!
ありがとうございます!!!!!!

Re: もしもバイオハザードが起き ( No.9 )
日時: 2010/08/20 14:21
名前: 流威(ルイ) (ID: 7CyvmYBv)

第五章「マジメな新米」

午後七時。

署内は静寂に包まれて…はいなかった。

「始末書って何を書けばいいんだ…?」

レオンが頭を掻きむしって、机に突っ伏していた。

「何を…どう…書けば…。」

時間ばかりが過ぎてしまう。



しばらくして、廊下から足音が近づいてきた。

「でも、本当に怪しかったじゃないか!注射器なんか持って。」

「アンブレラ社よ?近くに研究施設があるんだし
当たり前じゃない。まったく、あんたはいつも考えないで行動するからこうなるのよ。」

「いつものことなんですか!?」

「そうよ。この間なんて命令を無視して強盗を取り押さえようとしたら撃たれて死にそうになったんだから!」

(撃たれて!?やっぱりマトモじゃ無いかも…。)

クリスとジル、レベッカだった。

「死にそうって、大袈裟だな…。現にこうして生きてるじゃないか。」

バツが悪そうな顔をするクリス。

ふと、レベッカが何かに気付いた。

「どうした?レベッカ。」

「クリス先輩、あの人は?」

そこには机に突っ伏したレオンがいた。

「見ない顔ね。残業かしら。」

「いや、あれは始末書だな。」

クリスがニヤリとして言った。

「何でわかるんですか?」

「だってあいつ、今日配属された平警官じゃん。思いっきり遅刻したから書かされてんだろう。じゃなかったら歓迎パーティーの主役の一人がこんなとこにいるわけないからな。」

(え、あの人が!?)

てっきり遅刻魔として有名になってしまったので
もっと不真面目そうな人かと思っていたが、真面目に仕事をやっているように見えた。

デスクに突っ伏していても、だ。

「で、なんでクリスは嬉しそうな顔をしているわけ?」

ジルがわざとらしく聞く。

「…分かって言ってんだろ?」

クリスは始末書をヒラヒラさせながら、ムッとした。

「じゃあ、先輩、待ってますから。」

「早くしないと大事な後輩の歓迎パーティーが終わっちゃうわよ。」

「わーってるよ。」

そう言うと歓迎パーティーの主役の一人になるはずだったであろう青年の向いのデスクを拝借した。

「よう。仕事、はかどってねぇみてぇじゃん。」

返事は、ない。

(何だ、こいつ。聞こえてないのか?)

少し、気味が悪くなったがもう一度声をかけてみた。

「おい。」

「ぐか〜〜〜っ。」

返事の代わりに大きないびきが聞こえた。


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。