二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- Knight of Cygnus
- 日時: 2011/10/02 05:43
- 名前: シャティ (ID: UcmONG3e)
シグナス騎士団の五人を主人公に、メイプルワールドとマガティア、アリアント、オルビス、エレヴ、ルディブルミアなどの各ワールドを中心とした話
主人公やピヨ族などが分りにくい場合、HPを見てください(シグナス騎士団と打てばでます)
とりあえず、1スレずつ各団長目線で話は進んでます。
★この話はメイプル公式サイトで投下した物です。
向こうは事情により投稿できなくなってしまったの でこちらで書いています。
公式のほうでは題名が『団長が団長になる前の話1 〜10話』
途中までですけど。
☆とりあえずパロディーです。アンソロかな?
*シグナスやナインハート等、その他脇役視点になる
こともあります。
- Re: Knight of Cygnus ( No.4 )
- 日時: 2010/09/25 20:15
- 名前: シャティ (ID: UcmONG3e)
04
「そうじゃ。暗黒の魔法使いの事になる・・・」
暗黒の魔法使いと聞いて、オズは息を呑んだ。
自分たちの仲間から、裏切り者が出た事件。
それは何百年も前のことだったがそのせいで一時期大
変なことになったのだ。
暗黒の魔法使いはこの世界を征服し、好き勝手に
しようとしたのだ。
そのとき、立ち上がった5人の英雄によって封印され
たが、英雄達もまた煙のように消えてしまったという
「その・・・内容は・・・」
「暗黒の魔法使いの手下がこの世界のさまざまな所で
魔女を目覚めさせる準備をしているのじゃ。その予兆
を退治して欲しい。例えば錬金術の大国マガティア。
そこにキメラが出たというのじゃ。奴等は我等の防御
を解き、隙あらば神獣の涙を奪おうと考えておる。」
神獣の涙・・それは万病を癒し、死をも閉ざす貴重な
もの。それが奪われれば神獣は力を失いガラスになる
という。もし奪われれば・・・。
「シグナス様はご加護を受けられなくなる。この王
国の終わりをしめすのじゃ」
「王国の終わり・・・」
「じゃから、お前達に行って欲しい。まずはマガティアとアリアントじゃ」
- Re: Knight of Cygnus ( No.5 )
- 日時: 2010/09/25 20:17
- 名前: シャティ (ID: UcmONG3e)
05
オズはすぐに準備をした。
旅費用は王国もちなので心配はない。
MP回復のマナエクリサー、HP回復の白い薬・・・・。
魔法攻撃力、防御、素早さ、ジャンプ力が上がる丸薬
「一人って心細いなぁ・・・はぁ・・・あ、地図」
さっと地図が目の前に来た。
「なんでそんなにしょぼくれてるの?」
イリーナが地図を渡しながら言った。
イリーナは弓使い。
緑色の長い髪に青い円形の髪留めを頭にはめている。
瞳は薄い茶色で面倒見が良い女の子。
「あのね・・・」
一人でマガティア(アリアント)のキメラ退治を任さ
れた事を伝えるとイリーナがきょとんとした。
「私達、みんな・・マガティアとかに行くよ?」
「え?」
「今、ホークアイを手伝ってきたの。銃をしまったく
せにどこにいったかわからないとか言ってた」
ホークアイは海賊で、接近戦で戦うインファイター。
たまに銃も使う。青い海賊帽をかぶった茶髪の陽気な
男の子。
「え?じゃぁ、みんな行くの?マガティアに?」
「そういうこと」
オズがおじいちゃんに感謝していると声が聞こえてき
た。
「おーい、イリーナー!銃あった」
- Re: Knight of Cygnus ( No.6 )
- 日時: 2010/08/29 15:58
- 名前: シャティ (ID: UcmONG3e)
06
走ってきたのはホークアイだった。
「俺、銃しまったんだっけ?荷物に入ってた」
「へぇ、じゃあもう準備終わったんだ?」
オズが聞くとホークアイがぎこちなく笑った。
「いや・・その・・」
「銃を探すために荷物ひっくり返したんでしょ」
イリーナがため息混じりに言うとホークアイは頷いた
「そういや、回復薬が足りなかったんだけどさ・・」
「仕方ないわ。オズを手伝ってるから、場所わか
る?」
「俺が方向音痴ってこと知らないってのか・・・」
倉庫に行くつもりが、王宮東側にある神獣の遠い血筋
のピヨ族の住処に来てしまったホークアイ。
ピヨ族は人の数百倍ある神獣の大きさに比べて
人と同じくらいの大きさで羽がある。
神獣には劣るが人と同じように知能があり、自然の中
でしか生きてはいけない白い羽毛に覆われた人懐っこ
い生物だ。
ホークアイはエレヴからたつ二つの飛船があるポート
まできていた。
とりあえずオルビスという国行きの船長キルに聞いて
みた。キルもピヨ族で呑気だが、船の中では厳しい。
「キル、倉庫ってどっち?迷っちゃって」
キルは笑いながら言った。
「方向音痴!倉庫は西側にある訓練場の隅にあるぞ」
ビクトリアアイランド行きの船長キリルも笑っている
ビクトリアアイランドは暗黒の魔法使いが住んでいた
スリーピーウッド、消息を絶った英雄の一人が住んで
いたリエン村がある。そのほかにも6の町がある。
「お前さんの方向音痴は筋金入りだなぁ」
キリルがにやにやしながらいった。
この前彼が掘った落とし穴に引っかかったことをまだ
根に持っているらしい。
「へぇ、あんな近くにあったのか。知らなかった」
- Re: Knight of Cygnus ( No.7 )
- 日時: 2010/09/01 14:17
- 名前: シャティ (ID: UcmONG3e)
07
「あれ?」
倉庫前には金髪の少年がいた。
彼はミハエル。
騎士団長、タイラスの孫であり戦士
瞳は深い青い色のまじめで料理好きなやつ。
鎧を身に着けていて剣を武器として戦う。
「おかしいなぁ・・・」
彼はオズに頼まれて倉庫前まで来ていた。
きっとホークアイは倉庫前をうろついてるからと。
「どこだよ、ホークアイ・・・」
すると
「おーい、ミハエル」
ホークアイが笑いながら駆けてきた。
「何してんの?ここで」
「何してるって待ってたんだよ?ずっと」
ミハエルがむっとしていった。
倉庫前は風通りが悪くむしむしするのだ。
「あ、これか倉庫ってのは・・・」
ホークアイの呑気なスルーに冷静さを取り戻そうと
ミハエルはいった。
「なにが必要なんだ、ホークアイ(この野郎無視すん な!)」
「うーん、とりあえず包帯だろー、傷薬ー・・・」
ミハエルは大量な包帯やら傷薬やらを持たされた。
包帯にうもれて簡潔なことを言った。
「ねぇ、こんなに持っていけると思ってる?」
ホークアイがきょとんとした。
そしてだよなぁ、といいながらミハエルの頭に
かかっていた包帯5〜6コと瓶入りの傷薬を数本
手に取った。
ミハエルは嫌な予感がした。
「じゃぁ、戻しといてくれよな^^」
ミハエルが何か言う前にホークアイは去っていった
「僕はイリーナみたく・・・面倒見よくないのに」
- Re: Knight of Cygnus ( No.8 )
- 日時: 2010/09/01 15:08
- 名前: シャティ (ID: UcmONG3e)
08
ミハエルが倉庫に包帯を入れようと身をかがめる。
だけど、包帯は清潔でなくてはならない。
両手がふさがった状態で地面に付けず戻すのは不可能だ。
「うわ、どうしよ・・・;;」
そのまま数分ほどおろおろとしていると声が聞こえた
「包帯と、解毒剤くれないか」
ミハエルはあわてていった。
「あの、誰だか知らないけど・・・助けて・・これ・・・」
その人はため息をついて頭の上の包帯を巻き取り始めた。
ようやく目の部分から包帯が消えると、ミハエルはびっくりした。
「えっ?・・・イカルト!?」
こいつだったのか、とミハエルは思った。
盗賊が手伝うとか・・・ありえないと思っていた。
イカルトは盗賊。
黒い髪で瞳は深い茶色。
いつも黒いマントを着ていて、たまに仮面をしてる
手裏剣や短剣とか使うクールな甘党。
「何?てかもうやめていいか?帰りたいんだけど・・・」
イカルトが面倒くさそうに言った。
ミハエルはあせった。
こんな状況で帰られたら身動き取れない。
「いや、ちょ、もうすこしだからさ?」
そこへナインハートがふらりよやってきた。
そして二人を見るといなや微笑み、毒舌を振りまいた
「おやおや、時期団長ともあろう方達がミイラごっこですか・・・^^」
そして後ろかこちらを見つめる女王。
「ナインハート、ミイラとはなんですか?」
「アリアントでは、人を埋葬するときに死体に包帯を巻いてカラカラにし、埋めるという—」
シグナスが面白そうに聞いている中二人は付き合ってられないと、手早く仕事し始めた。
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