二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 地獄少女の恋愛。〜今更地獄少女? とか言わないで!〜
- 日時: 2011/01/06 14:47
- 名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)
どうも、あんまりアニメは見ないけど漫画は読んでる戯言遣いです。さて今回は「地獄少女」という漫画(永遠幸さん原作)の二次を書かせて頂きます。二次小説は初めてなので、ご指導お願いします。
登場人物
・閻魔 あい(エンマ アイ)…女性
・白石 夢(シライシ ユメ)…男性
- Re: 地獄少女と天国少年 ( No.7 )
- 日時: 2010/09/11 17:23
- 名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)
『女の戦い』
「ちょっと、どういうこと?」
「何? 騒々しいわね」
宮坂麗華は、生徒会室で書類に目を通していた。正人は、もう帰ったようだ。
「あなたが、正人と浮気してるところ、見た子がいるの。どうして?」
「ふふ、浮気ですって? 浮気じゃないわ、私が本命だったんだから」
何だって? 私は固まってしまった。
「私が正人に、宮坂財閥の力を使ってプロ野球選手にしてあげるといったら、すぐ付き合ってくれたわ。やっぱり野球馬鹿なのね。あなたもお気の毒」
嘲笑して、宮坂は言った。
次の瞬間。
私は、宮坂を椅子から引きずりおろして、無我夢中で殴っていた。
「あら? 私を殴ると、あなたどうなるでしょうね?
考えられるかしら、おバカさん」
しまった……! 相手は財閥令嬢だ。
明日から私は、どうなってしまうの?
女の戦いは、宮坂の反則勝ちだ。
- Re: 地獄少女と天国少年 ( No.8 )
- 日時: 2010/09/11 17:22
- 名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)
「おはよう!」
シーンと言う効果音が流れそうなくらい、静か。みんあ、私を無視している。
「暴力女が来たよ」
「ほんと。最悪だよねえ」
誰かが、うわさする。
「ねぇ、弥生」
「亜美!」
大親友の声。助けてくれるんだと思った。
「えっ?」
私は、亜美に押し倒された。うつぶせの状態で、頭を踏まれる。痛みが、遅れてきた。
「亜美、何してるの?」
「気安く呼ぶなよ、カス野郎」
信じられなかった。怖かった。その、顔も態度も、全部。別人だったら良かったのに。
「アンタなんか、友達じゃない」
「あ……」
精神の、壊れる音が聞こえた。
これも全部、あの女のせいだ。
宮坂麗華、殺してやる……!
脳裏に、地獄通信のことを思い浮かべた。
- Re: 地獄少女の恋愛 ( No.9 )
- 日時: 2010/09/11 20:08
- 名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)
浜名弥生は、糸を引くだろうか。
「行ってきます」
と挨拶して、玄関の戸を開けた。軋んで、ぎい、と大きな音が出る。
浜名は、きっと糸を引くだろう。すると、また地獄流しをやらなくてはならない。
「閻魔さーん、元気ないね」
「…………」
また、だ。白石が待ち伏せしていた。昨日の突き当たりまで来ていた。
「ねえ、元気ないよ。大丈夫? 閻魔さん」
「そう? 普通だけど」
浜名弥生のことを考えているのがばれたらしい。果たして、私は落ち込んでいるのだろうか。
だとしたら、鋭いヤツだ。
「そうかなぁ……。自分がやってることに不安でも感じてるかのような顔だよ」
図星だった。
「言いがかりは止めて。そういうのは嫌い」
「えっ、嫌い!? えー、どうしよう、嫌いだって」
誰と会話しているんだお前は、と突っ込みたくなるほどの独り言っぷりだ。考え込んでしまった。
「ねー、知ってる? 地獄少女」
私は、そこで足を止めた。
「えー? あの、怨みを晴らしてくれるっていう」
「そーそー。でも、ちょっと怖いよね。だって、その人のことが嫌いだったら、簡単に地獄に流せちゃうんだからさ」
「確かに」
女子高生達が、うんうんと頷いていた。
不快ではなかったけど。私は、恐れられたくて、恐れられているわけではないと、言いたかった。
「そういえば、俺。地獄少女に会ったことあるよ」
白石が、能天気に言った。
- Re: 地獄少女の恋愛 ( No.10 )
- 日時: 2010/09/11 20:21
- 名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)
「何ですって? それ、本当?」
「嘘なんかついて、どうするんだよ」
白石は、苦笑いを浮かべた。それもそうか。
「地獄流ししてるとこ、見ちゃったんだ。ある人の両親が、殺人事件で意識が朦朧とするほどにメッタ刺しにされていたんだけどね。自分で糸を引いて、地獄に流されていった」
「…………」
自分で、糸を引いた人。
何人かいた。彼らが何故、地獄に流されてしまったのか。
そして、流してしまったのか。この身が滅びようとも、断ればよかったと、今でも後悔する。
「それは、誰の両親だったの?」
「俺の両親」
即答だった。目の前にいる男の、母親と父親を、私は地獄に流した。
「怨まないの?」
「怨むわけねえじゃん。だって」
「だって?」
白石は、昔のことを思うような目になった。
「だって、地獄少女は、悲しい目をしてた。普通の、女子高生みたいな少女とは違う悲しみ。自分がこんなことやりたくてやってるわけじゃないって、主張しているような目だったよ」
「……そう」
白石は、転がった石を蹴り上げた。どこへいったのか、分からなかった。
私のことを、分かってくれる人がいたなんて。
私の隠したままの、苦しみを分かってくれる人がいたなんて。
「そうね。きっと、白石君の見た地獄少女は、あなたのような良い人と出会ったら、普通の少女のように、あなたに—」
「ん?」
白石は、私の顔を覗き込んだ。
「あなたに、恋をするでしょうね」
何を言っているんだ、私は。見上げると。
「それなら、良かった」
と。嬉しそうに笑った。
- Re: 地獄少女の恋愛〜キャラ崩壊注意!〜 ( No.11 )
- 日時: 2010/09/11 20:30
- 名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)
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