二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 地獄少女の恋愛。〜今更地獄少女? とか言わないで!〜
- 日時: 2011/01/06 14:47
- 名前: 戯言遣い (ID: O/vit.nk)
どうも、あんまりアニメは見ないけど漫画は読んでる戯言遣いです。さて今回は「地獄少女」という漫画(永遠幸さん原作)の二次を書かせて頂きます。二次小説は初めてなので、ご指導お願いします。
登場人物
・閻魔 あい(エンマ アイ)…女性
・白石 夢(シライシ ユメ)…男性
- Re: 地獄少女と天国少年 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/09 19:01
- 名前: 戯言遣い (ID: H6B.1Ttr)
私はいつものように、教室のドアが開き、人が廊下になだれ込んでくるのを傍観していた。
待っている人がいない、というより自分が人間ではないので、人と関わると、大変なことになってしまうのだろう。
今、都市伝説として最も知られている、地獄少女。
地獄通信というサイトに十二時ぴったりにアクセスすると、恨んでいる相手を地獄少女が地獄に落としてくれる。
あれは私、閻魔あいのやっていることだ。
その使命を果たせなければ、消えてしまう。
「白石、早く行こうぜー、カラオケとか」
「あー俺パス! ごめんっ」
なだれ込んできた人の中で、走ってくる人物が見えた。その人物は、私の方に向かってくる。
近付いてくると、顔がはっきりしてきた。
なかなかの美少年、に値するのだろう。
やせた感じの、男子である。
「あの、閻魔あい、さんだよね?」
「そうよ、何か?」
私は、さっさと用を済ませるつもりだった。息を切らした男子が、背筋をしゃんと伸ばした。
「?」
「好きです、付き合ってください」
「…………」
沈黙が流れた。騒がしい廊下の中で、囃し立てる(はやしたてる)者もいない。
「聞こえてる? あの……」
「あなた、馬鹿なんじゃない」
「は……?」
男子は、口をぽかんと開けたままだ。私は冷たく付き離し、帰ろうとした。
「というか返事は」
「ノーに決まってるでしょう?」
なかなかしつこい男だった。
「だいたい、なんで私なんかが好きなの?」
「んー? 君なところかな」
「もういいわ」
早く逃げた方がよさそうだ。
階段を、足早にかけていった。
「閻魔さん、ちょっと待っ……」
私は、影に隠れた。追いかけてきた男子は、私に気付かず、立ち尽くしていた。
「いない……」
男子は、本当に残念そうな顔だった。
その愛情に、生きていた頃なら応えられたのに。
私が、地獄少女でなければ、良かったのに。
そして—。
私が、「閻魔あい」でなければ、良かったのに。
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