二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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戦国BASARA{月下光臨}
日時: 2010/10/02 14:03
名前: 美輪 (ID: p./2qFOd)

こんにちわ!美輪です!浅井軍を、舞台としたBASARA小説を書かせていただきます!
ではでは、主人公からご紹介・・・↓

名前「氏原 舞」
年齢「19」
武器「刀・召喚獣(体力を消耗して召喚)」
性格「素直。軽蔑しなく誰にでもやさしい。だが、怒ると怖い。主人のためならば、相手も無残に殺す。」
容姿「わけあっておかっぱ。浅井の巫女の中で一番の美人。」
過去「伊達軍の巫女として育った。伊達政宗の母が主人。わけあって浅井に。」
ボイス
「浅井軍一番の巫女、氏原舞!こよい、あなたを三途の川までお送りいたす!!」
「姫様は1人じゃありませんよ。」
「そうですねぇ〜、あなた、殺していいかしら?」
「え・・・、ま、政宗・・・なんでここに・・・?!」
「長政様!この人たちと同盟組むの嫌です!」
「転んでもいいや。また立ち上がればいい。」




>>0 ごあいさつ&登場人物
>>3 第1話「氏原舞」
>>4 第2話「今川軍倒します!」
>>7 第3話「金色の者」
>>10 第4話「初めまして!」
>>11 第5話「敵襲!」
>>12 第6話「気づかなければ」
>>13 第7話「いるものじゃない者」
>>14 第8話「大丈夫です」
>>21 第9話「千乃冬を越えて」




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Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.21 )
日時: 2010/10/02 13:58
名前: 美輪 (ID: p./2qFOd)

第8話「千乃冬を越えて」


『ねぇ、姉様、この華、なあに?』

『ああ、千年前から咲いているの。家宝の一つです。』

『へぇ・・・。』

『千年生きているのよ?凄いわよね・・・。』



私は冬を越すのがやっとだ


なのに

この華は───・・・、



千の冬を越えているのか────・・・・・・





如何してそんなに強く咲いているの・・・?




Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.22 )
日時: 2010/10/02 14:18
名前: 美輪 (ID: p./2qFOd)

第10話「伊達政宗」


「い・・・ま・・・い・・・」

あれ・・・?声が聞こえる・・・・・・。

誰・・・?

「舞!!!」
ハッと舞は目が覚めた。
「・・・」
舞は気が動揺して、状況を受け止めることができなかった。
「・・・姫様・・・?」
舞の横で、市が涙を流し舞を見ている。
「・・・え・・・?此処、どこ・・・?」
舞はキョロキョロと周りを見渡す。
「・・・え・・・?」
舞は何が何だかわからなくなっていた。その舞に
「此処は青葉城だ。」
と、クールな声が掛かった。
「!・・・政宗!」
部屋に入ってきたのは、奥州筆頭独眼竜伊達政宗だった。
「な、んで・・・?」
「あの・・・、市がお願いしたの・・・、じ、侍女も巫女も皆騒いじゃって・・・、その、あの・・・。」
「とにかく、お前は、こっちに来て看病してやったってことだ。感謝しろよ。」
「っ・・・」
舞は気に入らない様子だった。
「政宗様!ダメですよ、まだ、お着替えなさってないんですから!」
政宗の後ろから伊達の侍女が声を掛けた。
「あ、ああ・・・。」
侍女が部屋に入った。政宗は出て行く。
「さ、舞さま、お着替えねさって。」
「あ、うん・・・。」
舞が着替えている途中にお市が聞いた。
「あ、あの・・・、舞・・・あの人と、知り合い・・・なの?」
「・・・ええ・・・。ちょっとした。」
「何・・・?教えて・・・?」
「いいえ。本来、巫女の過去」
「教えて!」
お市の念入りの願いを、舞は断り続けた。そして、市は必殺技を叩き込む。
「舞、め、命令だよ・・・。」
まるで、幼い子供が言うような目で言ってきた。さすがに命令だと断れない。
「はい・・・。」
舞は自分の過去を話し始めた・・・。



Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.23 )
日時: 2010/10/02 14:31
名前: 美輪 (ID: p./2qFOd)

第11話「寒桜・前編」


「舞、あーそぼっ!」
「うんっ」
6・7歳くらいの少女、氏原舞。
奥州にある小さな村に暮していた。
父は戦死。母も病気で息絶えた。
唯一の家族は姉、桜だけ。
舞は村でも一番の美人だった。
優しい声と笑顔、軽蔑しなく誰にも優しいことから、誰からも愛された。


幸せだった。

あの女の存在さえなければ。


「ねぇ、舞聞いた?また瑠璃さま、金狩りだって。」
「え・・・?また?」


瑠璃。17歳。

この村の武家の娘。

舞と同じく両親をなくし、そのあと、瑠璃が総大将となり、村を守っている。
だが、その性格は傲慢で、金が足りなくなったなら、村人達から搾り取れ。
というのだった。
でも、村人達は逆らえないでいた。瑠璃がいなければ、今の自分達は生きていないから。

「このまま瑠璃さまの言いなりになって一生過ごすのねぇ・・・。」
「やーねぇ、正直あたしら、嫌や。」
「皆、そー思ってとるで。」
友達たちとそう喋っているとき、鴉の群れが襲いかかった。
「きゃあっ」
「何!?」
娘達は悲鳴を上げる。
「あ・・・、去っていったーわ。」
鴉はすぐ去っていった。
「やあね、鴉って、死や病気を呼び寄せんとちゃう?」
「ああ、言うわ。」
「嫌な予感がすーとんね・・・。」

予感は的中した。


「舞ちゃん!舞ちゃん!」
家をドンドン叩く音がした。
開けると、近所のおじさんが、2人、松明をもって、ハァハァと息を切らしていた。
「ど、どーしたん?」
「桜ちゃんがっ!」
「お怒りに触れたんや!」
「え・・・?」



Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.24 )
日時: 2010/10/02 20:33
名前: 美輪 (ID: H5JEGmRM)

第12話「寒桜・中編1」


「姉様!姉様!」
白い着物を身にまとい、目隠しをして、正座している。
その周りに、侍が何人か囲んでいる。
桜の前に立っているのは、瑠璃だ。
「フン、下衆が。勝手に盗み聞きしやがって。」
「あんたが、言うからでしょう!?自分さえ良ければいいと思ってるんちゃう!?あんたは最低人間だ!思いやりってもんを覚ええ!
あんたは大将なんやろ!?しゃんとせえ!!」
辺りに響き渡る声が響く。その声を消すように、瑠璃が叫ぶ。
「黙れ!貴様、誰に向かって其の口を聞いていると思っておるのじゃ!?」
「瑠璃、戻れ!昔のあんたに戻れ!あたしが知ってるのは、もっと輝いてる目のあんたじゃ!」
「黙れぇぇぇ!!」
瑠璃が耳をふさぎ、涙を流しながら叫んだ。そのあと、静かな声で言った。
「斬れ。」


ザッ!


「あ、あああああああああああああああああああ!!」
舞の叫び声が響き渡った。
「あっ・・・、ああっ・・・!!!」

たった1人だった家族

たった1人の姉



舞は最後の希望も失った


その代わりに手に入ったもの



憎しみだった。



「うう・・・、ううっ・・・。」
瑠璃が倒れている。額からは血が出ていた。
瓦礫に埋め尽くされて、身動きが取れない状態だった。
「な、何故・・・、お、お前達、私が居ないと・・・、この村は・・・、伊達のっ、物に・・・。」
瑠璃が憎むのは鎧団居し舞だった。
「姉様の仇よ。あんたなんて、もう生きる価値もない。」
「な、何を!!お前っ・・・。」
「『黙れ!貴様、誰に向かって其の口を聞いていると思っておるのじゃ!?』」
瑠璃はその言葉に固まってしまった。
「ねぇ・・・、私ねぇ・・・凄いの・・・。姉様・・・姉様がねぇ、手を貸してくれるって・・・!」
舞はこの世の者とは思えない憎しみを表し笑った。
「嗚呼・・・」
瑠璃はうめくように小さく嘆き、目を閉じたまま動かなかった。
「・・・舞ちゃん!」
「やったよ、おじいさん・・・。」
「そうか!やったね!」
「あのね、舞」
「ててててて、敵襲!!!!」
「何?」
「伊達軍だ!」
「・・・。」
きっと、この炎を見て、駆けつけたのだろう。
軍馬に乗って先頭に君臨しているのは、伊達輝宗だった。
「お主は?」
「私は、氏原舞。」
「そうか・・・、こいつはお主が殺ったのだな・・・?」
「ええ。」
「・・・おぬしのおかげで助かったよ。これで伊達の奥州統一だ。」
「・・・そう。」
舞は何にも感じずに、同情したように見せた。
「どうだ?伊達に来て、巫女として働かないか??」
「え・・・?」



Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.25 )
日時: 2010/10/16 19:34
名前: 美輪 (ID: LfHD8N1N)

第13話「寒桜・中編2」


「梵天丸さま!お稽古の時間ですよ!」
20代くらいの男性が、ふすまを開けた。
そこには、10歳くらいの右目に包帯を巻いた少年がいた。
「・・・またぁ?」
「梵天丸様は、伊達の跡継ぎですよ!弱音を吐かず、さぁ、刀を持って!」
「ええ〜?」
彼の名前は、幼名、梵天丸。伊達の跡継ぎだ。
「・・・・・・。」
梵天丸は、ブウッと口を尖らせている。
「・・・あ、そういえば。今日は、新しい巫女が来るとか・・・。」
「どうせその巫女も、修行しろとかうるさくなるよ。」
「いや・・・、わかりませんよ?今回、巫女という駆け出し任みたいですから。」
「は?」
「いや、輝宗様が自ら才能を見抜いた・・・、と、侍女から聞きましてね。」
「それで?」
「なんでも、7歳の少女らしいんですよ。一番若いんじゃないかって。それに、巫女長によると、すごい才能あるらしくて。」
「・・・7歳?」
梵天丸は、才能よりも年齢に気を引かれた。今まで、子供の部下などいなかった。
「でも、義姫さまのおつきになるそうで。」
「なんだ、母上のか。」
梵天丸は、残念そうに肩をガクッと下げた。
「もう、挨拶にいかれたらしく。義姫様も気に入ってるそうで。」
「母上が?珍しいね。」
「すごい美人らしいんですよ。もう、あれよあれよと着物を着せたりして。」
「・・・あっそ。」
梵天丸は、右目を失ってから、母親に冷たくされていた。
「さ、行きますよ。」
「・・・・・・はいはい。」


「舞、勉強の時間ですよ!」
「はーい!」
「勉強っていっても、何も文句言わず・・・。」
「結構いい子じゃない!」
舞は、義姫だけでなく、巫女や侍女たちにも人気だった。
やさしい声、愛しい笑顔。まるで天使のようだった。
「舞も召喚術を覚えなきゃね。」
「・・・しょうかんじゅつ?ですか?」
「ええ。天から神を呼んで、戦ってもらうの。」
「ほへぇ〜。」
「今からやり方を教えるから。」
「はい!」



「片倉さん!片倉さん!」
「なんだ、騒々しい。」
片倉小十郎と梵天丸は修行中だった。
「すごいんです!あの舞という巫女!角獣を呼び寄せたんです!しかも一回で!」
「!?」

急いで、梵天丸と小十郎は中庭へ行った。すでに、輝宗と義姫がいた。2人とも、召喚している舞に見蕩れている。
「おい、小十郎、かくじゅうって、なんだぁ?」
「角獣、頭に1本の角を持つ、春の到来を告げる守護霊獣です。」
「守護霊獣を!?呼び寄せたの!?あいつが!?」
守護霊獣を呼び寄せることができるのは、巫女の上級者だけだ。伊達で唯一できるのは、巫女長だけだった。
「・・・うそっ・・・。」
舞は、自分の力を信じられない。
「素晴らしいわ!あなた、本当に才能があるのね!本当になんていい子なんでしょう!」
義姫が歓声を上げた。
「・・・なんて、力・・・。」
輝宗もあっけにとられていた。
「舞、その角獣はあなたの一生の付き物となるでしょう。名前をつけなさい。」
「じゃ、じゃあ・・・、月乃状・・・なんてどうかしら?」
「いい名です。じゃ、右手に戻して。」
「ええと・・・。」
舞が右手を月乃状の前に差し出すと、月乃状は吸い込まれていった。
「す、げ・・・。」
梵天丸もあっけにとられていた。
義姫が、その梵天丸を見て、あ!と表情を浮かばせる。
「さ、さ、梵天丸。挨拶して!」
「えっ・・・。」
梵天丸は顔を赤くした。
これまで、年の近い女子とまともに話したことがなかったのだ。
「さ、舞。この子が、私の長男、梵天丸よ。」
義姫が、梵天丸を舞の前に出した。梵天丸は、顔を赤くして、目をそらしている。
「・・・・・・よろしくお願いしますっ!梵天丸様!」
「!」
舞はニコッと笑った。その笑顔に、梵天丸の表情も緩やかになった。
ガサッ
「その、角獣はっ・・・!」
「の、信長様に、伝達だ!!」




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