二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】
- 日時: 2010/11/13 21:38
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
あーあwwやってしまいました。
まさかの制御利きませんでしたね。
えぇ、とりあえず・・・
申し訳ございません!!
ATTENTION
・オリジナルストーリーでガンガン進みまっせ。
・原作キャラクターの兄弟有。
・キャラぶっ壊れ。
・うpが遅いと思います。
・原作しか俺は持ってないんd(ry
・兄妹愛とか馬路在ります(言わばBL。
えぇ馬路で申し訳ない。
色々薄桜鬼とかバサラとか放置…なんてこった。
_二人は同じ日、
僅か数分差で生まれてきた。
そして、
互いに別な色、眼の色も反対に
普通の人間とは違う瞳を持って
母親に拒絶された。__
目次
long story
第一章〜正反対の二人〜
Character >>1
Prologue >>2
episode1 >>3
episode2 >>4
episode3 >>5
episode4 >>6
episode5 >>8
episode6 >>10
episode7 >>12
episode8 >>
ATTENTION
・短篇はBL&NLが基本だと思います。
・八雲があんなことしたりこんなことしたり。
・猫耳とか性転換とかあります。
・とにかく・・・BLが嫌いなら逃げろwww
short story
ココに迷い込んだお客様
†黒雲様
† 風様
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.4 )
- 日時: 2010/10/24 16:21
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
02.夢に見て
「何でこんな日に揃いにも揃って・・・」
と八雲はテーブルで南雲とブラックジャックをしていながら南雲達の後ろにいる後藤、石井、晴香を睨んでいた。
「煩ぇ。ほらあの妖怪爺からその死んだ小埜塚 秋の死因とかその遺体の傷とか書いてある・・・って勝手に盗るな南雲!!」
「南雲じゃないですよ。後藤さん。八雲です。解れるでしょ。南雲は眼帯をしてr_何でとってるんだ。南雲」
「別に。蒸し暑くって。だからとった。」
「じゃあ何で僕と同じカラーコンタクトを・・・」
「二重防止。」
「・・・まぁいいや。そうそう後藤さん、頼みごとがあります。」
「何だ?」
「廃校した小学校をリストにして持ってきてください。あとそれと、小埜塚 秋の家計、そしてその中に生きている者が居ればその人に生前小埜塚 秋がどういう人物だったか調べてください」
「随分調べるんだな。」
「その位しなきゃ心霊探偵だって仕事をするにもできないんで。」
と八雲は口許に笑みを浮かべ「僕の勝ち」と呟いて南雲は机に伏せる。
否、不貞腐れた。グれた。
「さて、と。南雲、行くぞ。」
「否今日は俺だけ行く。八雲はジッとしてて。」
「何でだ?」
「何でだって昨日のを解ったうえで言ってるのか?」
と南雲は何が何でも八雲をあの現場に行かせない様に必死に説得した。
その意味に晴香は理解しかねなかった。
「ね、ねぇそれって・・・どういうこと?」
「君は口出ししなくていい。」
と八雲は晴香の質問に答えるどころか黙れと。
「頼むから今日は出るな。」
「嫌だ。」
「出るな」
「嫌だ」
「出るなって今日は。」
「嫌だ」
「はぁ・・・解ってるのか?昨日憑りつかれかけたのに・・・」
「チッじゃあ南雲、その子は頼んだ。僕はもう一回学歴を調べる。」
「良k・・・良くねぇ!!否何で晴香ちゃん連れてく!?」
「あ、あの!私の方からもお願い・・・します!!」
「ほら連れてってやってくれよ。鼓膜が破ける」
と耳に指を突き立てまさに煩いと。
※
「兎に角晴香ちゃん、絶対に一人で動かない様に。」
「う、うん。」
と昨日の現場へ急行する
「そういえば南雲君。」
「何?」
「南雲君って八雲君の弟だよね、なら眼h「嫌だ。見せない。・・・八雲と違うんだ。」
と運転中助手席に乗っていた晴香は南雲が以前まで右目に眼帯をしていた訳等を聞こうとしたが南雲は言う気は無い。
「何で・・・?」
「さぁね。俺は別に気にしてない・・・と言えば嘘になるか。夢を見ていた。」
と南雲は昔を思い出すように脳裏では小さい頃のことを思い出していた。
「アンタ何か消えなさい!!」
パシィインッ
乾いた音が拷問室のような部屋に響いた。
その目の前のことを八雲は「止めて」と懇願していたが母は蹴っ飛ばし八雲は泣き始めた。
そう、頬を叩きつけた相手は・・・
南雲だった。
「八雲ォオ!!」
と苦痛に耐えながら南雲は必死に兄の名を呼んだ。
呼んで呼び続けた。
近頃の母はオカシイ。
八雲達の首を絞める時は「ごめんね。」と優しく囁いてくれたのにそれ以前には暴力的が印象だった。其れしか覚えてない。
と母はその拷問室を後にした。
「や・・・くも。大丈夫?」
「大丈夫だけどっでもっ・・・ヒクッ」
と泣きじゃくる兄を宥める様に南雲は介抱していた。
それから何日か過ぎた後あの場所に捨てられていた。
※
「って言う事だった。うん。其れしか覚えてないんだ。」
「えっ・・・」
「中学生の時俺ね、八雲がナイフでその紅い目を無くそうとしたときに俺が代わりに右眼に切り傷を付けた。そのあと叔父さんにカンカンに怒られて病院行。情けないでしょ?兄をかばったのに八雲はまた泣いて。だから・・・八雲を守るって決めたんだ。」
とその眼には迷いがなかった。
鋭く深く深く哀しみを抱いて。
「さぁ、着いた。ココから絶対聞くな。只静かについてこい。」
と南雲は晴香に念には念を入れ最終確認を取った。
next
03.哀しみに染まった蒼
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.5 )
- 日時: 2010/10/24 17:56
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
03.哀しみに染まった蒼
「其処木が腐って直ぐ地下室へ真っ逆様だから。」
と南雲は晴香の足元を指差す。
「う、うん・・・って南雲君何でそんな軽々と・・・」
「仕方ないんだよ。大体剣道・・・否殺陣が趣味で何と無く其処が穴だとか解るんだよ。」
とどんどん奥へ進んでいく。
「・・・妙だな。」
「えっ?」
「今この廃校した小学校には君と俺しかいない。まぁ霊は彼方此方に僕等を見て少し驚いている。なのに何故足音が聞こえるんだい?」
と一瞬にしてその場にいた晴香たちは足を止める。
「ばれちゃあしかたないねぇ。」
「・・・宇津木先生!?」
「誰、それ。美味しいの否どう見ても不味そうだな。」
と懐中電灯を宇津木へ当てるがやはり真っ暗に近い。
「宇津木先生・・・何でこんなところに・・・」
「この学校を燃やして生徒を焼き殺し教師や・・・自分だけ助かったんだ!!貴方は幼い自分の娘や奥さんも同じ目に合わせた!!それも不審火で他の人間が逮捕され自分だけいい気になって隠居してたんだ!!違うか!!?」
と南雲は一気に宇津木の事を知ってる限り情報を口にした。
そして、その眼はとても憎むように睨みつけていた。
「ヒッヒッヒ。。よく捨てられた子供がよく言う。だからそれがどうした!!」
と宇津木は手にしていたスコップを晴香へ向かい走り殴ろうとしていた。
ゴッ
と鈍い音がしたと思えば南雲が晴香を庇っていた。
「っく・・・」
「南雲君!!!!」
「・・・宇津木さん、貴方に一つ言うのを忘れてました。ココに居るミンナはとてもとっても貴方を憎んでいる。ほら、眼を閉じて神経を集中させて」
と南雲は宇津木のスコップの柄を持ちそういう。
言われたように宇津木は目を閉じる。
すると
『どうして?先生、どうして?どうして?』
『自分だけいい気になって・・・許さない!!』
『酷いヨ・・・何デ?何で・・・・?』
と憎しみ、哀しみ怒りそんな声が聞こえる。
そして、宇津木は次の声を聴いたとき崩れた。
『おとうさん、どうして?どうしておかあさんといっしょにおうちを焼いたの?なんで?莉奈がわるかったの?莉奈のせい?』
「う、うわあぁあああぁあああああああ!!!!!」
「貴方は早く自首するべきだった。なのにどうして・・・どうして自分の娘さんにまで手を掛けたんだ!!娘さんが生きていれば今、高校生3年生だった筈だ!!なのに何故10年前、ココを燃やしたんだ!?」
「そ、それは・・・」
「南雲君・・・それって・・・もしかして・・・」
「あぁそうさ。だから小埜塚さんの事を調べていた。まさか明政大学の元文学部顧問だったとはね。」
※
「・・・そういう事か。」
と図書館にて八雲はパソコンとにらめっこしていたがすぐにクスリと笑った。
「南雲・・・有難う。本当に。」
あのまま僕がついて行ってしまったら本当に憑りつかれそうだった__
と八雲は急いで後藤に連絡を入れようとした瞬時電話が鳴り、取れば後藤の怒声が耳を貫いた。
「後藤さん。今すぐ其方が終わったら僕を拾って明政小学校まで送ってください。きっと驚くことがありますよ?」
と弄ぶ様にそう言うとパソコンの電源を切り、校門へ向かった。
※
「っつ・・・」
と明政小学校を後にする際南雲は近くの木に凭れた。
「南雲君っ!大丈夫!?」
「っつ・・・さっきコンタクト落とした。。」
と右眼を隠すように手で顔を覆う
「見してくれないんだ・・・」
「見せても何の得?得がないのにする必要がないじゃないか。」
と笑う。
「いいから。怪我してるんだから。」
と晴香はハンカチを出し、南雲の額の傷を抑える。
「っもう少しマシな事無いの?」
「仕方ないじゃない。そのまま絆創膏すれば黴菌が入りますし。」
「そうだね。」
と南雲は右眼を隠してた手を放した。
「あっ・・・」
「どう?感想は。八雲とは違くって蒼く澄んだ眼は。」
「綺麗でなんていうか・・・不思議。」
「ブッwww何でそう言えるんだろ。やっぱ八雲が言ってた通りだよww」
と目尻に涙を溜めながら大笑いする。
本当は嬉しくって泣いたんだと思う。
「・・・晴香ちゃん、有難う。俺そういわれたの嬉しくって。嬉し泣きしちゃったじゃんw」
「クスッじゃ戻りましょ?」
「そうだね。本当は来てほしくない人が迎えに来たし。」
と南雲は晴香に笑いかけ手を取りすぐ後藤を毒づいた。
後日
「晴香ちゃん!」
「あ、秋ちゃん!?」
「言っただろ。小埜塚さんは霊に憑りつかれていただけでまぁ消えたって言ってもものの3日間。ね。」
「南雲君ありがとうっ!!」
と晴香がほんの少し目に涙を溜めながら感謝を口にした。
next
04.馬鹿こそ風邪を引く
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.6 )
- 日時: 2010/10/26 17:51
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
04.馬鹿こそ風邪を引く
「あー糞。風邪引いた。」
「良かったじゃないか。」
と後日南雲はソファに寝っ転がり体温計の音が響き体温計のデジタルの部分を見ると
38.0℃
「ワオww通りで具合悪いわけだwww」
「寝てろ。」
「上に座るな。潰れる。」
「取り敢えずお茶。」
と八雲は珍しく冷蔵庫からペットボトルの緑茶をだし、フタを取って南雲に渡した。
「どうも。」
と南雲は飲みながら団扇で風をおこしていた。
「序でに風邪薬。」
「どーも。親切じゃないかお前としては意外だな。」
「そうか?」
「そうだって。」
と薬が3錠程あった為一気に口の中に入れ、お茶で流す。
「・・・八雲。何いれた。」
「見たまんま。」
「否そうじゃなくって!!な・ん・で!?何でこんなことになる!?」
と南雲は寝袋に包まりワーワー叫ぶ。
「何でちっさくなって女になってるの!?何で薬で盛った!答えろ斉藤 八雲オォオ!!」
「取り敢えずドンマイ。」
「ドンマイじゃないし!絶対畠さんとグルっただろ!グルるなぁあ!!」
と南雲は叫ぶ。
と八雲は南雲の足を引っ張り、自分と顔を合わせる。
「なっ離せ!」
「嫌だ。ってか今着てるのブカブカじゃんか。」
と八雲は頭をガシガシ掻きながらピンク色の紙袋を見せた。
「あ。って誰から?誰から借りたの?」
「秘密だ。」
と八雲は壁の方を向いた。
「絶対そっち向いててよ」
「僕が覗くと思うか。」
「否其処に鏡があるし。」
「っ!!」
「まぁ別にいいけど」
と南雲は中に着ていた赤色の七分丈を脱ぐ。
そして何分かしてから南雲は八雲に声をかけた。
「もういいけど。」
「そうか。じゃ仕事だ。」
「え、だから俺風邪・・・」
「それがどうした。僕h「一人で行って来い。俺は待ってる。」
「その間南雲、後藤刑事の手伝いをしてやってくれ。」
「何の事件?」
「・・・まだ言えない。今回の事件は・・・南雲が絶対知ったら・・・」
とうつむく。
「・・・良いよ。別に。俺は待ってる。只・・・八雲、お願いだから自分のせいで俺が不幸になってると思わないでくれ。逆に今こうしているのが幸せだから。自分を責めないで。俺のせいにしてくれればいいから。」
とにっこりと笑う。
その作り笑いに八雲は胸を痛めた。
「じゃあ行ってくる。」
と八雲が部屋を出る。
「・・・あの事件・・・の続きかな。」
そう、それは思い出してはならない。
「邪魔するぜ。」
「解ってるなら入ってこないでください。」
「あぁそうだな。・・・ってお前誰だ?」
「はぁ・・・やっぱ言われますよね。南雲です。右目見なきゃダメなんですか?」
とカラーコンタクトを外す。
「はぁ!?お前何で・・・」
「畠さんですよ。八雲の奴勝手に風邪薬と一緒に飲ませてこの結果です。」
と笑う。
「で、俺・・・ゴホン私は何を手伝えば?」
「南雲・・・今回の事k「解ってます。私は別にどうってことありませんし。それに・・・そうやって八雲をフォローしてるつもりでしょうが、フォローになってません。子供騙しのつもりですか。そうしている貴方方が見てて痛い。気にしないでください」
とまたここでも作り笑い。
何回・・・
何回作り笑いをすればいいのだろう。
※
南雲が大学に帰されるころには真っ暗だった。
「じゃ、気を付けろよ。」
「はいはい。」
「八雲。」
「お帰り。」
何故だろう。
何故か心が緩む。
「あっ・・・」
「何故泣いてるんだ。」
「し、らない・・・解んない。辛くないのに。痛くないのに・・・寂しくないのに・・・」
「・・・やはり辛いんだろう?」
「う・・・ん。ゴメン。。。ほんとに・・・ごめんね。俺を庇って・・・」
「大丈夫だ。南雲が只笑ってれば。」
「・・・それは俺も同じだし。。。ってかヤバ・・・風邪拗らせた。」
「僕のせいだね。まぁ申し訳ないけどもココはやっぱり後藤刑事に謝ってもらうか。」
「否良いよ。別に。。ってか今更だけどさ・・・媚薬、入れただろ。」
「うん。で?」
「で?じゃないし・・・っ」
と八雲は御構い無く南雲のYシャツのボタンを取る。
「なっちょっ・・・」
「。。。やっぱり傷がある・・・何であの時僕を・・・」
と幼い頃母親につけられた傷を指でなぞる。
「大切な兄だから。この世で一人の兄だから。そして好きだから。」
と羞恥に耐えながらも早口で言った。
「・・・そっか。悪かった。もう寝るから。」
「えwwwwwひでぇw」
「酷くない。」
と八雲は寝袋に包まり寝ようとしていた。
「・・・本当に有難う・・・」
と南雲は蚊の羽音の様に小さな声でつぶやいた。
そして、南雲は朝に着ていたものを着て部屋を後にした。
next
05.泡沫に消える
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.7 )
- 日時: 2010/11/04 17:11
- 名前: 黒雲 (ID: 3xFJQilA)
はじめまして<m(__)m>
駄文書き、黒雲と申します。以後お見知りおきを。
小説では八雲を書いているわけではありませんが、私も八雲好きです!!
そしてオリキャラ南雲くん!!
良いですねっ!!
また読ませていただきますね^^
続き待ってます!!
- Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.8 )
- 日時: 2010/11/07 23:04
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)
黒雲さん
おぉっ同士が居ましたか((
八雲だけの小説を執筆している方が居ないので地味に不安でした(苦笑)
南雲は一心さんの様に自己犠牲をするタイプ何ですよ。
どことなく俺と似てたりww
そして何よりも兄を誰よりも大事にしてる感じが良いんですよねw
やっぱり兄弟ですから「○雲」と着いた方いいかなとwww
またコメントしてくださいw
05.泡沫に消える。
翌日、南雲は八雲の所に行く前に一心の元に居た。
<お帰り南雲お兄ちゃん!>
と幼稚に脳内に響く声は奈緒のものだった。
「奈緒只今ーw」
と南雲もその頭を撫で抱っこする。
「おや、誰かと思えば・・・」
「叔父さんご無沙汰しています。」
「にしても来るなら連絡してくれれば茶でも出したのに。」
「いえいいんです。」
とぎこちなく南雲は一心の言葉を否定する。
「・・・そういえば叔父さん。一つ聞いていいですか。」
「?」
「斉藤 梓・・・否、母はどんな人でしたか。」
「親切だった。そうとしか今は言えないね。」
「じゃあ何で俺にだけ虐待をしたんですか。八雲には優しく。俺には厳しく殺す気で。・・・何ですかこの差」
と南雲はキツく追及する。
「・・・解らない。」
「そうですか。。すいませんでした。奈緒。また来るから。今度は雪合戦したりしようね。」
と不安気な顔をする奈緒に南雲は頭を撫でてやった。
<むちゃしないでね?>
と不安気な声が辛い。
強姦に遭った母の娘だ。
勝手に消えたりされるのは嫌だろう
だから不安を掛けない様に撫でる。
と南雲は足早にと八雲の所へ向かった。
※
「また君か。」
「何よ。悪い?」
「何時から君の部屋になったんだ?」
と相変らず八雲は眠たそうに眼をこする。
それを晴香は見て内心は苦笑している。
八雲と会って早1年半。
初めて会ったのは
美樹についてと
自分の姉について
続いて
詩織について。
更に
トンネル事故等について
木下先生や色々・・・
もう大学最後の年になってしまった、そう気がすると何だか胸が切ない。
晴香は切ない思いを堪えながらその場にいた。
ガチャリ
「お早う。。。。」
と妙にテンションが低い南雲に八雲はチラリと睨む。
「え、な、南雲君どうしたの?」
「ううん。何でもないよ。只お菓子が無くって。だからwwww」
と苦笑する。
「で、如何したんだ。南雲にしては意外だ。」
「別に。。。暫く長野に行くつもりだからちょっとお別れを言いに。」
「!?え、なんd「晴香ちゃんには言えない。そう結構前に忠告した筈だよ。」
と南雲は眼帯を取り、蒼い瞳をそのまま出したままに部屋を後にした。
ハラリ
「っん・・・?」
と八雲は目の前に落ちた物を拾おうとソファから手を出したが勢いで堕ちた。
ドシン
「っく・・・」
と八雲は地味に涙目にその落ちた物を拾った。
(これは・・・)
と八雲は血相を変え、外に向かおうとした。
「え、八雲k「君は来ないでいい。今から南雲を追う。。。兄弟じゃない君には関係ない。」
と八雲は早々と出て行った。
と晴香は先程八雲が拾った物を見る
と眼には涙がたまっていた。
『暫く探さないでください。
とは言え家出じゃないです。
只、何故母親が俺にだけ虐待をしたのか。その理由がしりたいだけで。』
と南雲の字だった。
それで晴香は泣き崩れそうになった。
どうして、自分を犠牲にしたり盾にして八雲や私を守ろうとするのだろう__
※
「後藤さん、石井さん申し訳ないです。」
「何言ってんだ。昔からの仲だろ。」
と後藤は南雲の肩を叩く。
「・・・でも何でだろう。何と無く母親は操られてるそんな気がして、そう思うたびに右眼が痛くなる。・・・何でだろう。」
「知らねぇよ。んなもん。其れを調べるために行くんだろ。」
「まぁそうですが。。。」
「取り敢えず長野へ向かえばいいんですね?」
「さっきから言ってるだろ!」
と後藤はそんな石井の頭を叩く。
「・・・後藤さん。石井さんを大事にしてあげてくださいよ。可哀相です」
「うるせぇ!」
※
「ハァ・・・ハァ・・・」
八雲は走っていた。
南雲を追って。
「。。。糞!!」
と八雲はとあるところで立ち止まり声を上げた。
その場所は・・・
長野のとある倉庫だった。
以前自分が捕らわれていて南雲や晴香が助けに来た場所。
「・・・ココにはいないのか。」
と八雲は早々と去ろうとしていた。
が、
ビュオ!
「っ!!」
と風を切る音がし、ドラム缶の裏へ隠れる。
頬を掠ったのは如何やら刃の様だ。
頬から紅い鮮血が滴る。
「君の事はよく知ってるよ。」
「・・・誰だ。」
「私は木尾 杷些だ。」
「で、何の用・・・」
「いや忠告をしに来たまで。南雲は梓の事を求めながら虐待をした理由、あの日の過去を捜している。」
「!!アンタが何で知ってるんだ!」
と八雲の眼が揺れていた。
心も揺さぶられ。
自分が追い求めてる物を淡々と男は言った。
「南雲がお前を庇ってる訳は好きだからというわけではない。その他の理由知りたいか?」
続
06.南雲の過去
この掲示板は過去ログ化されています。