二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナイレ 魔法使い物語【お知らせ!】
日時: 2011/04/19 00:48
名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: UruhQZnK)

はじめまして!カエルというものです!
今回で5作目となります!
駄文の塊ですが温かい目で読んでやってください!

〜注意すること〜
1 荒らしに来たぜ!な人は戻ってください。
2 パクリもやめてください。
3 更新が亀ほど遅いです。
4 駄文の塊です。

こんな話でもOKというてるみんな方は下へ!

☆てるみんな方々紹介☆
(●A●)様
あかっち様
ユキナ様


「筆魔法使い物語」でオリキャラを応募してくださった方々にお知らせ!!
新設定の【魔言】の種類を書いてください!!

説明などなどはこちら >>900


稲妻魔法学校でオリキャラ募集中! >>404
ようこそ。魔法の店【フォース】にで神様、妖募集中! >>740


☆目次☆

筆魔法使い物語

登場人物&【筆】紹介 >>4 >>9 >>15 >>36 >>66
お店紹介       >>34

プロローグ >>3
第1話 「筆魔法の国」   >>24
第2話 「黄筆使いの姫君」 >>31
第3話 「賑わう城下」   >>33
第4話 「【蟹座】の騒ぎ」 >>35
第5話 「再会と驚き」   >>50
第6話 「VS火吹き熊」  >>63
第7話 「【紫翠隊】現る」 >>64
第8話 「【紫翠隊】の強さ」>>65
第9話 「また再会」    >>67
第10話「任務報告」    >>68
第11話「【日本国】の遊び」>>120
第12話「【紫翠隊】の本部」>>221
第13話「【筆栄国】と【筆光国】>>260
第14話「姫の護衛」    >>264
第15話「【蠍座】の天才」 >>284
第16話「天才の実力」  >>324  
第17話「雷の使い手」 >>792
第18話「幼馴染」 >>825


稲妻魔法学校

プロローグ  >>389

第1話 「監督生会議」>>405
第2話 「賑やかな大食堂」>>406


歌声と音色の魔法

設定紹介 >>418  >>419 >>424 >>425 >>434 >>438 >>440
プロローグ >>417

第1話「【空の天使】」 >>455
第2話「氷歌と鬼道」 >>492
第3話「リハーサル」 >>518


ようこそ。魔法の店【フォース】に

設定紹介
道具紹介 >>732
プロローグ>>

第1話「魔法の店」 >>578  
第2話「ブレスレッド」>>660
第3話「お客様」>>720
第4話「渡された鈴」>>747
第5話「響く音色」 >>757




平行世界の守護者たち

プロローグ  >>300
説明 >>306 >>307  >>331 >>334 >>346 >>362
武器紹介   >>315 >>323

第1話 「魔物退治の【琥珀隊】」 >>305
第2話 「【翡翠】のお茶」     >>325
第3話 「【蒼石】の魔法陣」   >>355
第4話 「琥珀隊と紫水晶の隊長」 >>360
第5話 「【柘榴石】の広場」   >>361



伝説の妖たち

プロローグ >>918
設定紹介 >>907 >>911 >>917

第1話 「妖」>>919
第2話 「噂」>>921
第3話 「失」>>942



死のチェスへの導き




参照3000突破記念
  〜イナズマイレブン世界編〜
>>879 >>880 >>881 >>884 >>885 >>886 >>887 >>888

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Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.884 )
日時: 2011/03/25 11:36
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

鬼道視点

〜イナズマイレブン世界編〜

おまえは何がしたい。何でこんな蹴りあいを……?
でもなぜだろう。氷歌の質問答えるたび少しずつだか楽になっている感じがする。

「分かってるからこそ辛いってなんなんだ……!!」
俺は蹴り返す。
「あなたは強いからこそ辛いってことだよ!」
氷歌も蹴り返す。
「両親を失って、春奈ちゃんを守るために強くなったでしょ!?」
それが……
「それがどうした!!」
俺は思い切りボールを蹴り返した。本当に全力で。しかし氷歌は空に飛び上がり、簡単にそのボールを蹴り返した。

「ちゃんと分かってるから、だから悲しくて、辛いのよ!強いから自分で何とかしようとしてるから!!」

自分で……何とかしようとしてる……じゃあどうしろと言うんだ、誰かに頼ればいいのか?無理だそんなこと。円堂や豪炎寺にとって総帥は大切な人を傷つけた人だ。でも俺にとっては恩師で、俺にサッカーを教えてくれた人で……
俺はボールを蹴り返そうとしたが無理だった。力が入らない。蹴り返せず、ボールは地面をコロコロと転がり、止まった。
俺は足に力が入らず、カクンと膝を折り、その場に座り込んだ。情けないが立てそうにない。足に力が入らないのだ。

雨のせいでグラウンドは水浸しだ。俺と氷歌もずぶ濡れになっている。でも今はそんなもの気にならなかった。

氷歌は俺のそばに歩み寄って、話しかけてきた。
「誰かに頼りもせずに一人で何とかしようとして、そんなことで悲しみは消えない。涙は流れ続ける。」
氷歌は淡々とそう言った。冷静な声が氷歌らしくない感じがした。
「誰かに自分の気持ちを受け止めてもらっただけでどんなに楽になるか分かる?」
受け止めてもらう……
「頼れない。円堂たちにとって総帥は……」

「じゃあ私が受け止める。」

氷歌は凛々しい声でそう言いきった。驚きのあまり、俺は氷歌を見上げた。氷歌の顔は凛々しく、覚悟を感じた。






Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.885 )
日時: 2011/04/19 00:06
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

〜イナズマイレブン世界編〜

氷歌はまたパチンと指を鳴らした。今度は何処に行くつもりだ。そう聞く気力は俺にはなかった。

次の瞬間、俺と氷歌は見覚えのない海辺にいた。イナズマジャパンの宿舎のは海の近くにあるからよく海を見に行くがその近くの海とは違うようだ。

「行こう。」
氷歌はそう言って俺に手を差し伸べた。その手を握り、俺は立ち上がった。蒼いはずの海は雨のせいか少し暗く、藍色に見える。
何も言わず、氷歌は進んでいく。

氷歌が立ち止まった。その先に会ったのはいろいろな花が集まってできた自然のトンネルだった。短いトンネルだがその先は見えない。
ハイビスカスを主として花々が綺麗に咲いているトンネル。南国の島だからこそ見れる景色。
本当に綺麗だ。声が出ない。
氷歌はそのトンネルに入っていった。俺も氷歌についていく。
その先にあったのは


蒼い海と花畑だった。多分公園なんだろう花畑の中にベンチが1つおいてある。
花畑と言うにふさわしいほどのたくさんの花が一面に咲いていて本当に綺麗だ。花は雨でぬれている。

「氷歌……ここは……」
俺がそう聞くと氷歌はベンチに向かって歩き出しながら答えた。
「私しか知らないところ。昔公園だったみたい。ベンチは前から置いてあったからね。花は花壇から溢れて花畑になったの。」
じゃあこの花畑は自然にできたのか……?

「自然の力だよね。」
氷歌はフッと笑った。
「ちょっと話あるから座ろう。」
ニコッと笑う氷歌。その笑顔は本当の、心からの笑顔だった。
話ってなんだ。励ますつもりか?




Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.886 )
日時: 2011/03/25 17:52
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)


〜イナズマイレブン世界編〜

ベンチに座ると氷歌はまた凛々しい顔になった。真面目な顔。

『私が受け止める。』
そう言った時の氷歌の顔と同じだった。

「影山は死んだ。それは何があろうと変わらない事実。それだけ会いたいと思っても会えない。ちゃんと分かってるんでしょ?」
淡々とした冷静な声で氷歌が言った。
「分かってるさ……」
そうだ分かってる会えない。絶対に会えない。
「分かってるから悲しくて辛い。それを誰にもぶつけないからもっと辛くなる、悲しくなる。」
「……」
何も言えない。また悲しみが溢れて来て声を出せない。声を出したら涙が出てしまいそうだ。堪えるために下を向いた。

「何で涙を堪えるの?」
呟きが聞こえた。本当に小さな声だがはっきりと俺の耳には届いた。
そう言った氷歌の顔は少し怒ったような顔だった。真面目な顔。そして怒った顔。
「氷歌……?」
俺がそう言ったその時だった。
フワッと何かに包みこまれた。氷歌が俺に抱きついていたのだ。両腕を後ろにまわし、ギュッと俺を抱きしめている。
何をしているんだこいつは……
「氷歌!」
大きな声でそう言った。離せという意味でそう言ったのに氷歌は俺から離れようとはしなかった。
どういうことだ。どうして氷歌は俺に抱きついている?

「泣けばいいじゃない。」
氷歌が呟いた。優しい声だった。さっきまでのあの凛々しい顔からは考えられないほど優しい声。
そんなに優しい声で言われたら本当に泣いてしまいそうになる。ただでさえ必死で涙を堪えてるというのにこいつは……

「辛いんでしょ?泣きたいんでしょ?だったら思いっきり泣きなよ。堪えたって何も起こらないよ?」
氷歌は優しい声のままでそう呟いた。
無理だ。泣けない……
必死に涙を堪える。頼む氷歌、離してくれ……泣いているところなんて見られたくない、見られたくないんだ……
「涙はもう枯れた。もう涙なんか流れない。」
そう呟いた。離してもらうために言っただけだ。
「適当なこと言わないで。涙は枯れたりしない。絶対に、ね。」
……涙は枯れたりしない……?

「涙が枯れたとか言う人は涙を堪えてる人だよ。泣かないためにそう言ってるだけ。だいいち、涙は枯れたりしないもの。悲しければ涙が出る。悲しかったら涙は勝手に流れる。悲しみが消えない限り涙は消えたりしない。枯れたりしない。分かる?」
氷歌の優しい声が心に響く。氷歌の言ってることはあっている。俺は涙を堪えるために涙は枯れたと言った。氷歌は騙されてはくれないらしい。

「悲しみがある限り、涙もある続ける。そして悲しみは消えるわけないの。悲しみは、悲しいっていう感情は消えたりしない。感情は消えたりしないもの。だから涙は絶対に枯れない。絶対に、絶対に……!」





Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.887 )
日時: 2011/03/25 23:23
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

〜イナズマイレブン世界編〜

涙は枯れたりしない……
「泣きたいなら泣けばいい。私が受け止める。もう堪えなくていいんだよ。」
氷歌は本当に優しい声で言った。優しい優しい声。その声が聞こえた時だった。肌に何かが伝ったような感じがした。指先で頬に触れてみると指先が濡れた。雨……いや、違う。俺は泣いている。涙が頬を伝った。

「いくらでも泣けばいい。泣き止むまで一緒にいるから。」
氷歌の優しい声のせいで涙は止まらなくなってしまった。頬を伝う涙は目から止まることなく零れ落ちていく。
「……っ……」
声を出さないように必死だった。
氷歌の腕は俺をしっかりと抱きしめ続けている。それが『堪えなくていい。』そう言っているようで、ついには必死に出さないようにしていた声も涙と共に溢れてきた。

「……っ……ぅうわぁぁぁぁあぁああぁ!」


ただただ流れ続ける涙を声を止める術は俺にはなかった。









Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.888 )
日時: 2011/03/26 18:09
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

〜イナズマイレブン世界編〜



「……」

ゆっくりと目を開けた。ぼやけている視界に入ってきたのは蒼い海と晴れ渡った空とたくさんの花だった。
どうやら泣き寝入りをしてしまったらしい。氷歌に抱きしめられて泣いてしまってから記憶が曖昧になっている。どれだけ泣いていたのかも分からない。情けない話だ。

「お目覚めですか?」
明るい声が聞こえた。氷歌の声だ。
「あぁ。」
ぼやけていた視界がはっきりしてきた。もう一度しっかり辺りを見てみると海のそばに氷歌がいた。砂浜と海の境目。もう一歩踏み出せば海に入ってしまいそうなほど近く。

「もういいの?」
氷歌はそこから俺の方に歩いてきた。もう泣かなくていいのかという意味で言ったのだろう。
「もう十分だ。」
自分でもあそこまで泣くとは思わなかった。馬鹿だな俺は。少し優しくされただけで少し気持ちを分かってもらえただけであんなに泣くとはな。
「じゃあ戻ろうか。」
氷歌の笑顔。本当の、心からの笑顔が俺に向けられた。
「……そうだな。」
俺は立ちあがって、歩き出した。


花のトンネルを通っていると氷歌が話しかけてきた
「有人。」
凛々しいような感じも、優しいような感じもする声。
「なんだ。」
「影山零冶にはもう会えないよ。」

「……あぁ。分かっている。」
「でも、あなたの心にいるから。」
……心……?
「人が死ぬのは人に、大切な人に忘れられた時だよ。人に忘れられない限り、人に覚えてもらえている限りその人は死なない。」
……氷歌……
「だから忘れたら駄目だよ。覚えててあげるの。」
氷歌は俺の方を見て、ニコッと笑った。
覚えている……か……
「綺麗事かもしれないけど私はそう思ってる。」
氷歌は前を見てまた歩き出す。

「……忘れないさ。」
俺はそう呟いた。氷歌はそれを聞いて不思議そうな顔で振り返り、その顔で俺を見た。
「……有人?」
不思議そうな声を氷歌が出した。

「ありがとう。」

本当にありがとう。氷歌。おまえのおかげでまた前を向いて歩ける。おまえが導いてくれたんだ。おまえが俺の手を引いてくれたんだ。悲しみに飲み込まれそうだった俺をおまえが救ってくれたんだ。

だからおまえに何かあって、今度はおまえが悲しみに飲み込まれそうなときは俺が救おう。おまえを導こう。



約束だ。


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