二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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しゅごキャラ!〜同窓会〜
日時: 2011/02/11 11:46
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

これは、あむちゃんたちが中学を卒業した時に同窓会をする約束をするところから始まります。

プロローグ
今日は、聖夜学園中の卒業式。あむちゃんたちは、ちょっぴりさびしい気持ちをこらえていた。
あむ「あーあ、とうとう卒業かぁ。早いなあ」
ラン「あむちゃん、唯世君と高校一緒でよかったね!」
ミキ「イクトも戻ってくるし!」
スゥ「ですねぇ〜あむちゃんはラッキーですぅ」
あむ「あんた達ねえ!別にあたしはそんなこと、言われたくなーーーい!」

卒業式終了後
やや「あむち〜!唯世〜!りまたん〜!ふええええ!」
あむ「やや、そんなに泣かないでよ。会おうと思えば、いつでも会えるでしょ?」
やや「でもぉ〜さびしいよぉ〜」
りま「海里がいるくせに」
唯世「そうだ、おとなになったら同窓会しない?」
三人「あ、いいかも!」

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Re: しゅごキャラ!〜同窓会〜 ( No.3 )
日時: 2011/05/04 15:35
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第二話 再会

とうとう土曜日。同総会の日です。

「あむ!」
りまが走ってきます。髪は短く切られ、すっかり一人前の女性でした。あむと二人、再会を喜んだあと、会場へ向かいます。
「あれ?日奈森?」
空海です。髭も生えて、普通の男の人になっています。あむは思わずぷっと吹き出しました。空海に頭をたたかれ、ぶつくさ言いながら奥へ歩きます。
「あむち!」
「やや!?」
ややは、あむが思わずあきれるほど変わっていません。変わったのは、背の高さと顔立ちでしょうか。ちょっとだけ大人っぽいですが、結構、いえ、ものすごく童顔でした。
「唯世くんは?」
「まだきてなーい」
あむ、りま、ややで食事をとります。やがて、空海をはじめ海里、なぎ日子も合流しますが、唯世は来ません。
「今日、来ないのかな…」
みんながそう思い始めたころ、唯世が来ました。すっかり大人っぽくなり、司さんに瓜二つでした。みんなそろい、お開きになった後居酒屋で飲みました。

家に帰りつくと、みんな眠っていました。あむはお風呂に入り、ベッドにもぐります。
「……………は?」
ベッドの中には、たまごが四つ。しゅご玉です。
「えええええええええええええええええええええええ!?」
ひと波乱、起こる予感がしたあむでした。


なかなか更新できず、申し訳ありません!

Re: しゅごキャラ!〜同窓会〜 ( No.4 )
日時: 2011/06/24 16:24
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第三話 新たな波乱?〜書き方変更〜

懐かしいしゅご玉を胸に抱き、あむはため息を漏らした。
「ラン…ミキ…スゥ…ダイヤ…」
その途端、四つのしゅごたまがことことと音を立てた。あむが目を見開いて見守る間に、ラン、ミキ、スゥが卵から飛び出した。少しだけ間が空き、ダイヤも出てくる。
「嘘…」
それしか言えないあむに、四人はピースサインを作った。
「あむちゃん、久しぶり!」
「懐かしいよ、この部屋」
「また、スゥがお掃除しましょうか〜?」
「あむちゃん、おとなになったわね」

次の日。あむはりまとややと会う約束をしていた。一応四人も連れて行くことにし、化粧もしてカフェに向かう。
「え・・・!?りまとややも、しゅごキャラが?」
あむは驚愕して叫んだ。りま、ややの肩にもしゅごキャラがちょこんと乗っている。
「なんか、偶然とも思えないのよね。また、ひと波乱ありそうな…」
りまがぽツンといった、その時。
「あむちゃん!×キャラだよ!」
ランたちが言った。あむはびっくりして立ち上がり、周りの人々に襲いかかる×キャラの前に立ちふさがった。
「あむ、危ない!」
りまが叫んだ瞬間———
×キャラの攻撃によって崩れた灯篭が、あむの頭上に降りかかってきた。りま、やや、しゅごキャラ達の絶叫が響き渡る中…ガシャン、という音が響き、砂埃が立ち込めた。
「あむーーーーーーーーーーっ!」
はたして、あむの安否は!?

Re: しゅごキャラ!〜同窓会〜 ( No.5 )
日時: 2011/07/08 15:08
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第四話 あむの安否

「あむーーーーーーーーー!」
砂埃がまだ残る中、りまが叫びながら駈け出した。そのあとにやや、しゅごキャラたちも続く。
「りまたん!こっちきて、あむちがいるよ!」
ややの声にりまが駆け付けると、あむは地面にうつぶせで倒れていた。脚にがれきが覆いかぶさり、動けない状態になってしまっている。
「あむっ」
りまたちががれきをとると、うっ血した脚が見えた。すると、あむはゆるゆると頭を動かした。りまが顔を動かすと、額からつうっと血が流れている。
「あむち、大丈夫!?」
ややが言うと、あむは薄く眼を開けた。意識はあるもののはっきりしていないらしく、唇を動かすが声にはなっていない。
「りまたーん!救急車来たよーっ!」
ややがの声とほぼ同時に、救急車のサイレンの音が聞こえてきた。すると、ようやく意識がはっきりしたらしく、あむは震える口をそっと開いた。
「あ、あたし…どうして…?」
「あなた、×キャラの攻撃を受けたのよ。ほら、救急車来たから、のって、早く」

病院に、唯世たちもやってきた。
「あむちゃん、大丈夫?」「日奈森、お前も無茶するやつだぜ」
唯世と空海の会話に、あむは瞳をきょろきょろと動かした。
「あむ、なんか言いなさいよ。みんな、しんぱいしてきてくれたんだから」
りまが言うと、あむはまだ光のない瞳をぱちぱちと動かし、唇を動かした。
「……………れ」
「え………?」
みんながいぶかしげな瞳をあむの顔に向けた。そして一斉に顔を突き出した。
「あなたたち、いったい誰ですか……?」
「!!」
全員がギョッとし、病室の空気が凍りついた。たたずむしゅごキャラ達も、一様に驚きの表情を浮かべる。
「まさかあむちゃん…記憶がない、の…?」
唯世の声に、あむはまるで同意するように瞼を動かした。

Re: しゅごキャラ!〜同窓会〜 ( No.6 )
日時: 2011/07/27 12:13
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第五話 失われた思い出

あむが覚えていたのは、自分と家族、しゅごキャラのことだけだった。自分がガーディアンにいたことさえ、まったく覚えていない。
「あむ、りまよ。ききおぼえあるでしょ!?」
りまがあむの前に顔を突き出して声を上げる。
「り、ま…?」
あむはふるふると首を振った。ほかのみんなが名前を言い、覚えているか聞いても首を振るばかり。
「…イクト兄さんのことも、覚えてないの?」
唯世が静かに尋ねる。
「…誰?」
あむの口からその言葉が出ると、みんなの顔に一斉に落胆の色が浮かび上がった。

りま、ややたちが帰り、病室にはしゅごキャラたちだけが残った。あむは四人を手のひらに乗せ、聞く。
「ねえ、あんた達。あの人たちは、あたしとどんな関係なの?イクトって、誰…?」
その問いに、ランが代表して口を開いた。
「あの人たちはね、あむちゃんが小学校、中学校の時の同級生だよ。みんなあたしたちみたいにしゅごキャラを持っててね、集まった人たちで作られたのが、ガーディアン」
「…イクトって人は?」
「あむちゃんのことが好きだった人。あむちゃんがどう思ってるかは、あたしも分かんないよ」
あむは教えてくれたランのほっぺたをなでると、電気を消して布団にもぐった。

Re: しゅごキャラ!〜同窓会〜 ( No.7 )
日時: 2011/08/05 10:44
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第六話 利用

「日奈森あむ…、われらの罠に見事にはまったものだ。専務のなせなかった望みは、この私がかなえるぞ…クククク」
病室に仕込んだカメラであむの様子を見た何者かが、乾いた笑い声を立てた…。

「あら日奈森さん、もういいの?」
食事を残したあむに、看護士が問いかけた。あむはにこっと笑い、うなずく。看護士が出て行ったあと、ふいにあむは頭痛に襲われた。
『日奈森あむ、お前は私の手に入るのだ!』
その声と同時に、あむの意識は途切れて行った。

「あむ、入るわよー」
唯世とややを引き連れて、りまは病室の扉をバーンと開いた。しかし、あむの姿はベッドにはない。唯世がベッドに駆け寄って周りを探るが、気配がなかった。
「あむちゃん………!?」
三人は病院を飛び出した。途中、×たまの気配を感じたキセキとクスクス、ペペが体を震わせる。
「唯世!!キャラなりだ」
三人は久しぶりにキャラなりし、×たまが大勢いる公園…あむの事故現場に駆け付けた。
「!!あむちゃん!」
あむは噴水に腰かけていた。三人が近付くが、まったく顔を上げない。その表情を見たりまは絶句する。あむの表情は、まるで死んだようだった。瞳は冷たい色をし、こころのたまごがない人の瞳だった。
「やれ、日奈森あむ」
冷やかな声に、りまたちが声のほうを見たとき…あむがぼそりとつぶやいた。
「…あたしのココロ…アンロック」
あむの体が黒い輝きを放ち、灰色に輝く×たまがその胸に吸い込まれた。光が強くなり、消えた時…あむは、見たこともないキャラなりをしていた。
「キャラなり・イースターブラック…」
黒いリボンで髪をポニーテールにし、リボンの真ん中には×マーク。白いブラウスに灰色のネックレスを下げている。スカートは濃い水色で、ふんわりと揺れていた。
「私のすることはただ一つよ。元・聖夜学園小ガーディアン…あなたたちを倒すこと!!」
あむは高らかに宣言した。手に黒いものが浮かび、そこから塊が襲いかかったのである。
「あむを操っているのは私だ。かつて、星名専務に仕えていた者。名は、Mrエッグ。覚えておくがよい」
Mrエッグ。あむを取り戻すべくの戦いが、静かに幕を開けたのである。


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