二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。
- 日時: 2011/04/16 11:34
- 名前: ハノ (ID: 6Q1uGoC5)
初めまして、ハノと申します。
此処では、薄桜鬼のオリジナル小説を書こうと思います!
≠千鶴なので、千鶴ちゃんは一人のキャラとして出てくると思います。
宜しくお願いします!
参照が200突破…だと!?← ありがとうございますっ!!
※アニメ沿いですが、時間枠が違ったりします。
※速度早い。正直、早くアニメを終わらせてオリジナル突入したい←
【御来店下さったお客様】※コメ返しは此方のスレです
・チョコレート様<リア友>
・うい様
・愛恋様
・音色様
・mk様
・薄桜鬼好き様
・羅希様
【オリジナルキャラクター設定】>>1
【キャラの呼び名&簡単な設定】>>2
—お話—
【000】>>3 【011】>>29
【001】>>4 【012】>>32
【002】>>7 【013】>>33
【003】>>8 【014】>>36
【004】>>11 【015】>>37
【005】>>14 【016】>>38
【006】>>15 【017】>>41
【007】>>23 【018】>>42
【008】>>24 【019】>>43
【009】>>27
【010】>>28
—その他—
【亜美のイメージイラスト】>>44
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.32 )
- 日時: 2011/03/08 20:46
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
012【禁門の変—肆—】—ひかりside—
天王山へと向かう道中——……
橋の上に二人、人影を見つけた。
「、…亜美……!?」
ぐたりとちー様こと風間千景に凭れ掛かるような姿勢の亜美を見て驚く。
——いやいや、亜美はちー様が好きなわけじゃないよね?
「ッ……!」
よくよく見れば何故か亜美は怪我をしている様子。
若しかしてちー様に虐められ——た、のは無いかぁあ……。
「どうした、の?」
「……やられた」
亜美の腰にある刀が視界に入り、思わず「えっ……?」と声を上げてしまう。
何時から戦っていたの?何で教えてくれなかったの?
「………………ちー様、早くしてよね」
「命令するな」
亜美がそう言えばちー様は隊士を——斬る。
その光景に思わず口元を抑え、吐き気と頭痛を無い事にしようと思ってもそれはなかなか消えてくれるものじゃなくて。
「その羽織は新選組だな、……」
「その人、あの夜池田屋に居ました!」
ちー様を見て気づいたのか、千鶴ちゃんがそう言う。
「……亜美?」
土方さんも亜美の存在に気付いたのか訝しげな視線を送っている。
亜美は小さく笑みを浮かべ、
「じゃ、ここいらで新選組に戻るとするかな」
と呟いた。
そんな簡単にちー様が許してくれるとは思わないんだけど、……。
「………」
ちー様は何も言わず、亜美を返してくれる。
意外と優しい人なのかと思ったが、言わないようにしよう。
物語の結末を知るあたしは、どう考えても彼を良い人とは思えない。
ちー様や土方さん、千鶴ちゃんが口論しているなかであたしは亜美に駆け寄った。
亜美はくるっと振り向き———
「山崎さんは?」
と言ってきた。
むかついたので、一発頭を叩いてやったのだが。
やがて、禁門の変は終わる。
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.33 )
- 日時: 2011/03/09 20:54
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
013【狂い咲く桜の如き鬼の姫】—亜美side—
——禁門の変から二日経った日。
うちは言わなきゃならない事がある、と皆を呼びだした。
勿論、山崎さんや島田さんだって居る。
「これから言う事は全て事実、です」
自分の改まった口調にどよめく皆を、土方さんが抑えた。
うちはただ、笑顔を取り繕い、——……
「亜美はね—……鬼、なんだって。
ひかは鬼と人間の間の子供なんだ」
亜美の突然の言葉に、ひかも皆も驚いたみたいだ。
「、亜美?」
「ひか、——黙ってて、ごめん」
これから、うちが語る事は悲しい真実で。
————うち等が居た平成より約400年前。
関ヶ原の戦いにより二つ—東と西—に分かれた鬼の事は知っているはずだ。
だけど、鬼にはまだ何人か生き残りが居た。
東にも西にも付かず、中立者として生きている鬼の一族が。
それが、夜月一族と空音一族なのだが——……
鈴鹿御前、奥州の鬼である悪路王の妻、のちに違う人物の妻と言われるのだが………。
そんな鈴鹿御前と同じ存在が、まだ居たのだ。
名前は——“天探女”。
これは鬼、というよりは天邪鬼の存在であり女神とも言われている。
そんな人物は、うち等の一族の祖先だと言われていた。
うちが今差している刀は“月影”という刀。これは別に天探女のものじゃない。夜月一族に伝わる名刀だ。
それと、ひかが持つべき刀は“日向”という刀。これも天探女のものじゃなく、空音一族に伝わる名刀である。
だけど、ひかの刀はとある事情でうちが隠してある。
うちは、……亜美はひかの記憶を戻したくないからだ。
「良く聞いて。……うち等は鬼という事は言ったでしょ?あのね、…うちはとある名家の血を引く。あの風間の血だ」
風間家と夜月家。それがうちの先祖らしい。つまり、うちの先祖さんとちー様の子供がうちのひい婆ちゃんらしい。鬼は長命だから。
「それでね、問題のひかは——……」
「ひかりちゃんは?」
沖田さんの声に一瞬躊躇するも、すぐに亜美は答えた。
「……斎藤と空音家」
『!!?』
全員が驚く。
そりゃ無理もない。あの斎藤さんとひかの先祖が恋人だなんて!!
「……ハーフ、というか混血なんだ」
「判ってる、けど……」
亜美の言葉に皆が言葉を失ったみたい。
——無理もない、か。
ふう、と溜息を吐いて居れば問題の斎藤さんが唖然としているのが見えた。
「、……俺の子孫という事か?」
「うん」
斎藤さんの問いかけに小さく頷き、亜美はどうするかなあと考えた。
禁門の変の数日前。
—風間side—
「——ひかに記憶を見せたくはないんだよ」
俺の話をすべて聞いた亜美が小さく呟いた。
刀を持つだけで記憶は蘇る。
何処までもお前は友達思いなのだな、と思わず感心してしまう。子供とは穢れ無きものだ。
「お前は全てを受け止める覚悟があると?」
挑発的な俺の言葉を聞いて、目の前の餓鬼はただ唇を噛み締める。
薄らと血が滲んできたが、口内に鉄の味が広がるだけで痛みは消え傷も消えたのが気に食わないのか苦い表情を浮かべた亜美を黙って見据える。
「あ、る」
か細く、それでいて弱弱しい声。
それでも目の前の餓鬼は、受け止められると嗤った。
「………ふん」
そんな餓鬼に、一つの刀を渡す。
「月影。——夜月家に伝わる家宝に近いものだ、絶対に無くしたりするな」
「、……」
やがて全ての記憶が戻ってきたのか、ただ亜美は呆然としている。
それを見て俺は、嘲るような笑みを浮かべたのだった。
( 狂い咲く桜の如き鬼の姫 )( 時代に、運命に逆らいそれでもなおお前は咲き続けるのか )
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.34 )
- 日時: 2011/03/14 14:43
- 名前: 愛恋 (ID: FUiCL6BA)
どうもお久しぶりです!
一気に読ませていただきました。
とっても、楽しくて、テンポよく読むことができました♪
これからも、通いつめますので(ェ←
更新頑張ってください!
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.35 )
- 日時: 2011/03/14 17:44
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
>>愛恋さま
おおっ、お久しぶりです+
まじですか、楽しくなんてない駄文ですようっ;;
勿論通いつめちゃってください、目が死なない程度に!!
有難うございます、頑張りますね!
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.36 )
- 日時: 2011/03/14 19:51
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
014【平々凡々な日常その一】—亜美side—
元治元年、八月。禁門の変から一月経ったときだ、…よね?
「じゃあ、伊東さんを新選組に—…」
ええええ!?
嫌だよ、あの人嫌い!だってうざいんだもん!!
え?何で聞いてるかって?そりゃあ、盗み聞きでしょう!
ま、ばれてるだろうけど。だって土方さんの睨みが痛いんだもの!
「腕の立つ剣客であり、優れた論客でもある事は、平助も、山南君も、認めているようだし」
「ええ。……しかし、伊東さんは水戸の流れを汲む尊皇派。我等新選組と相容れるかどうか…」
そうだそうだ!!
伊東さんなんて入れなくていいでしょう!!
むかむかとしつつそう心の中で悪態を吐いて居れば、ひょいと首根っこを掴まれる。
「!?」
「君は一体何をやっているんだ……」
頭上から呆れたような山崎さんの声が降ってくる。
「山崎さん!?」
「……兎に角、君は大人しくして居てくれ」
はぁ、と軽い溜息と共に掛けられる言葉。
それらは、まるで駄々を捏ねる子供を宥めるかのような声音だった。
む、としつつも怒られるのは嫌なので素直に頷く。
「部屋でひかと遊ぶよ。……山崎さんは?」
「そうしてくれ。……悪いが、俺は生憎仕事がある」
つまんねえの。
小さく呟き、降ろしてもらい、ぴょこんと跳ねつつ部屋へ向かう。
「ひっかりー……ぁ?」
「「あ」」
ひかと千鶴ちゃんの部屋に突撃取材…げふん、突撃したらなんか二人がものすごく危ない格好になってました。
「じ、GL?」
「ちがあう!!」
「……ぇ、ぇ///」
ひかは全力否定、千鶴ちゃんは恥ずかしそうに必死で身を隠している。
二人の体制は、明らかにお前らナニかしてたよね的な感じの格好です。
つまり、布団の上に二人で仲良く遊んでたわけですよう。
「お邪魔しやした」
「おいおいッ!!」
ぱたん、と虚しい音を立てて襖を閉め、道場へと向かう。
「せかーいでー、いちばーんおーひーめーさーまー」
わーるどいずまいんを口遊みつつ、道場に入る。
其処に居たのは、それはそれはイケメンの皆さんでした。まる。
——いや、上半身裸の奴が居るんですけど!?
ぶふっと鼻血ものの光景を見てしまい悶えつつぱたんと襖ならぬ扉を嫌がらせの如く閉め、脱兎の如く駆け出した。
(山崎さぁぁぁん!)(亜美君!?)
(上半身、裸ぁ、)(!!?一体何が……)
この掲示板は過去ログ化されています。