二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。
- 日時: 2011/04/16 11:34
- 名前: ハノ (ID: 6Q1uGoC5)
初めまして、ハノと申します。
此処では、薄桜鬼のオリジナル小説を書こうと思います!
≠千鶴なので、千鶴ちゃんは一人のキャラとして出てくると思います。
宜しくお願いします!
参照が200突破…だと!?← ありがとうございますっ!!
※アニメ沿いですが、時間枠が違ったりします。
※速度早い。正直、早くアニメを終わらせてオリジナル突入したい←
【御来店下さったお客様】※コメ返しは此方のスレです
・チョコレート様<リア友>
・うい様
・愛恋様
・音色様
・mk様
・薄桜鬼好き様
・羅希様
【オリジナルキャラクター設定】>>1
【キャラの呼び名&簡単な設定】>>2
—お話—
【000】>>3 【011】>>29
【001】>>4 【012】>>32
【002】>>7 【013】>>33
【003】>>8 【014】>>36
【004】>>11 【015】>>37
【005】>>14 【016】>>38
【006】>>15 【017】>>41
【007】>>23 【018】>>42
【008】>>24 【019】>>43
【009】>>27
【010】>>28
—その他—
【亜美のイメージイラスト】>>44
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.7 )
- 日時: 2011/02/22 20:55
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
002【新選組】
気が付けば亜美とひかり、そして千鶴は屯所に居た。
井上源三郎—通称源さん—に連れてこられたのは広間。
うつらうつらと朝が弱いのか亜美は今にも眠りそうだ。勿論、ひかりも同じなのだが。
千鶴は今から何が起きるのかとびくびくしている。
「昨夜はよく眠れた?」
「は、…?」
「みたいだね、三人とも顔に畳の跡がついてるよ」
「眠い眠い眠い眠い……」
かあ、と頬を赤く染めて両頬に手を添える千鶴に対し亜美とひかりはまるで呪いのように呟いている。
「よせ、総司。本気にしている。それと、其処の童は何を呟いている」
「眠い。」
「へ、…?」
亜美はそう答え、千鶴はえ?と驚いたような顔をしている。
「…童の癖にか。
畳の跡などついては居ない」
亜美の答えに斎藤は軽く溜息を吐く。千鶴はえええ、と小さく声をあげた。
「酷いなあ、一君。ばらさなくても良いのに」
「(この時代にこんな言葉あったっけか?)」
総司の言葉に軽く首を傾げるひかり。
だが、細かい事は気にしないことにしたようだ。
千鶴は総司の言葉にむっとしている。
「お前等、」
声が響いた。千鶴やひかり、亜美は其方を振り向く。
「無駄口ばっか叩いてんじゃねえよ」
「はーい」
反省してないだろ、と三人は同時に思った。
「で、そいつ等が目撃者?ちっちゃいし細っこいなあ、まだ三人とも餓鬼じゃんそいつ等」
「お前が言うな」
「お前が餓鬼とか言うなよ、平助」
何気に亜美の声と新八の声がはもる。
新八はわしゃわしゃと平助の頭を撫でている。
「だな。世間様から見りゃ、お前も似たようなもんだろうがよ」
「五月蠅いなあ、おじさん二人は黙ってなよ」
「何だと、このお坊ちゃまが」
「お前におじさん呼ばわりされる覚えは無ぇよ。新八はともかく、この俺はな」
「てめぇ!裏切るのか左之!」
騒ぎ出す三人を見て漸く目が覚める亜美。ひかりは楽しそうに見ている。
もっとも、一番テンションが上がっているのは亜美なのだが。
「よさんか!三人とも!」
「口さがない方ばかりで申し訳ありません。怖がらないでくださいね。——ま、其処を閉めてお座りなさい」
「そういえば寒い、…と思ったらこれだったのか」
「そうらしい…」
亜美とひかりがこそっと呟いた。
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.8 )
- 日時: 2011/02/23 18:49
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
003【処遇】
「俺は、新選組局長近藤勇。此方の山南君が総長、そしてこっちのトシ、いや土方歳三は副長を務めている」
「近藤さん!何で色々教えてやってんだよあんた」
「ま、まずいのか?」
拙いだろ、と亜美が心中で呟く。
「これから詮議する相手に、自己紹介は無いんじゃねえの?」
「ま、そういう糞真面目なところが近藤さんらしいっちゃらしいけどな」
「んー、ごほん。さて、本題に入ろう」
近藤が改めるように咳をし、漸く本題に入る事が出来た。
「まず、改めて昨夜の話を聞かせてくれんか?斎藤君」
「昨夜、失敗した隊士等が市中にて不逞浪士と遭遇。斬り合いとなりましたが、我々が処理しました。その折、この者に目撃されました」
「私、何も見てません!」
斎藤の言葉に千鶴が必死に言う。
「本当に?」
平助の声が聞こえ、思わず振り向く千鶴。
「見てません!」
「ふぅん、…なら良いんだけどさ」
「あれ、総司の話じゃ、お前が隊士どもを助けてくれたって話だったが?」
「違います!私はその浪士達から逃げていて其処に新選組の人たちが来て…だから、私が助けてもらったようなものです」
「——ちょ、誘導尋問は狡いよ!?」
笑みを深めていく沖田に亜美がそう叫ぶ。
ひかりもうんうんと頷いているのが見えた。
「今更狡いだのなんだの言ってられないよ、こっちも色々と掛かってるんだし」
「だからって女の子にそんなことしなくても!」
沖田の言葉にひかりが怒りを混じらせてそう怒る。
しかし、あっさりと流される
そして、——千鶴とひかりは斎藤に連れられて行ってしまう。
何故亜美が残ったのかというと——…
「——、気に入らない」
「?」
「……よし、じゃあもうこれ市中の皆様にばらすか、…うん羅刹のことばらしちゃおう、」
なんて連れて行かれる前に呟いていたからだ。
「は、!?」
亜美がふふふと笑顔で呟いた言葉に土方が焦ったような声を出す。
「うん、ばらされたくなかったら此処に置いてよ?千鶴もひかりも!」
「いやいやいや、……」
「——お前、本当に餓鬼?」
土方が亜美を若干睨みつつ呆れたように呟き、そのあとに平助が驚いたように言う。
亜美はにこりとして、「悪餓鬼」なんて言って見せた。
こうして、めでたく三人は屯所で暮らすことになったのでした。まる。
次回はひかりと千鶴のお話——…。
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.9 )
- 日時: 2011/02/23 20:14
- 名前: チョコレート (ID: VhEuMHpJ)
おー!
めっちゃおもしろいw
なんだかあたし、自分の小説書く気失せちゃうよ…!w
おもしろいね…がんばってね〜!
続き楽しみ(わくわく
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.10 )
- 日時: 2011/02/23 20:35
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
>>チョコレート
そう言ってもらえると嬉しいVv
駄目だよ、楽しみなんだし書いて書いて!!
マジでか、よし頑張るノノ
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.11 )
- 日時: 2011/02/23 20:49
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
004【仲良し】
部屋の割り振りを決めた結果、軟禁状態の千鶴とひかりは同じ部屋に。
亜美は色々と危険(情報等)なので個室に。
「え、亜美が可哀相じゃん!?」
「…あの子は色々と弱みを握ってるからね、同じ部屋っていうわけにはいかないんだよ」
ひかりの言葉に沖田が苦笑を浮かべる。
「——ま、まあ亜美は腹黒かもしんないけど…」
「ね?」
うぐ、と言葉に詰まるひかり。
其処へ千鶴が現れた。
「どうしたんですか?」
「いや、亜美ちゃんが可哀相だねって話をしてたんだ」
「…、確かに可哀相ですよね、…その、一人だし」
千鶴が頷く。
「一人は慣れてるし、構わないけど?」
「亜美!?」
柱にもたれ掛かっている亜美がそう笑った。
「——今更寂しいとも思わないよ?」
亜美の母親は日々働き詰めで、遂に過労で倒れて死んでしまった。
それはひかりも似たようなことだったのだが。
「……あ、そうそう。沖田さん、土方さんが呼んでたよ?」
「そっか、ありがと。じゃ、喧嘩とかしないでね?」
亜美にそう言われ沖田は亜美を引っ張って土方の部屋へと向かってしまう。
二人残された部屋はしいんと静まり返っている。
「………ねえ千鶴ちゃん、」
「?」
「あのさ、寂しいとか思わないの?」
ひかりがぽつりと話しだす。
「その、お母さんが居なくて」
その言葉に千鶴は小さく肩を揺らす。
しかし、小さく答えた。
「……私、小さい時の記憶が無いから、母様の事もわからないし…
でもね、父様が居たから楽しかったよ?」
にこりと笑みを浮かべる千鶴。
ひかりはその言葉に同じく笑みを浮かべて「そっか」とだけ言った。
それから、部屋には静寂が訪れる。
「——私も、慣れたのかな」
「……」
「寂しさに」
亜美が言っていた言葉を想い出してひかりが呟く。
「人が寂しさに、一人に慣れる事なんて一生出来ない事なんじゃないかな」
小さく、だけど部屋に響き渡る声で千鶴がそう言葉を紡いだ。
次回は亜美と監察のあの人(←)のお話——…。
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