二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜
日時: 2011/05/28 11:23
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: y40nzU8A)

こんにちわ。
まさかの放置してたら、スレが消えてましたorz
更新は遅いですが、それでもよろしければよろしくお願いします。


プロローグ「始まりの朝」 @>>1 >>5 end
第一章「トラブルメーカー」 @>>6 >>9 >>10 >>11 end
第二章「旅立ちと黒白の魔法使い」 @>>14 >>15 >>18 end
第三章「異変」 @>>19

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Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.7 )
日時: 2011/03/15 16:28
名前: aqua (ID: wPOt.fn5)

さすが、小説家志望。
さまになってる〜!!

続き楽しみ!!

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.8 )
日時: 2011/03/15 20:17
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

アクア来てくれてありがとう♪

続き頑張るよ☆

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.9 )
日時: 2011/03/15 20:51
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

「へっ・・・?!」

正直ソラは戸惑っていた。
目の前には見たこともない3人組。

このディスティ二ーアイランドはとても小さい、海に囲まれた島だ。
ここに住んでいる限り、あったことのいない住人なんていないだろう。
しかし、この三人は確実に見たことのない者たちだった。

それに先ほどの言葉。
さすがのソラでも聞き流すことはできなかった。

──「光の勇者」

それは確実にソラの事をさしている。
では、彼女たちは──

「逃げるよ」
「わぁ!・・・痛いじゃんか、レグシィのバカ」

レグシィが突如走り出した。レイナを引きずったまま。
それにイクサも続いていく。
そして、洞窟から少し離れた辺りの茂みに飛び込んだ。

「追うぞ!」

呆気に取られていた三人だが、銀髪の少年──リクの掛け声で一気に走り出す。
しかし、ソラたちが茂みに飛び込むすんでのとこで轟音が響いた。
茂みから轟音と共に現れたのは、ソラが良く知るものだった。

〈グミシップ〉

それはソラがかつて、旅の移動手段として使っていたものだ。
形こそ違うもの、その特殊な素材は見ただけでグミだと判別することができる。

「ごめんねー。今はまだ君たちとは接触しちゃいけないから」

空に浮くグミシップから声が聞こえた。
レグシィだ。
彼女がひたすら謝ると、グミシップはエンジンをふかした。

そして、数秒もたたないうちに空へと消えていく。


「また、世界に異変が・・・?」
誰に言うでもなく、リクが漏らした。

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.10 )
日時: 2011/03/17 20:20
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

世界の星の海に見慣れた船が一つ。
レイナたちが乗り込んでいるグミシップだ。

「あのねぇ!さすがに今回のはヤバイよ?」
「むー・・・」

正座させられたレイナがレグシィに叱られている。
そのほっぺはふぐの様にパンパンだった。

「レグシィ、もう少し静かにしてくれ。船が揺れる」

操縦席に座るイクサが、目の前に広がる星の海から目を離さずに小さく注意をする。
レグシィも多少なりと聞こえていたようで、少し落ち着こうと深呼吸をする。

「レグシィって掴みにくいキャラだよね」
「はっ?」

突如レイナがおかしなことを言い始めた。

「いや、なんと言うか。寝起き悪いくせに普段優しいかと思ったら、そうでもないし」
「何が言いたいの・・・?」
「うーん・・・。やっぱ一番の問題はその言葉使いだよね」
「何が言いたいのー?」

レイナの言葉に、見るからに青筋が浮くレグシィ。
だが、全く気にしずにレイナは続ける。

「うん。やっぱたまに男勝りなところが問題点かな」
「レイナ。知ってる?」
「何が?」

ようやく返事を返したレイナ。

「人のフリ見て我フリ直せ☆」
「へ・・・?わぁ?!!」

右手に魔力を集中させ始めたレグシィを見て、一目散に逃げ出した。
それを、左手にも魔力を集中させ始めたレグシィが追いかけ始める。

「いや、それ待って!まじでシャレになんないから!」
「だいじょーぶ!下級魔法だから」
「アンタの場合関係なーい!!」

とうとう追い詰められたレイナ。
目の前にはいつでも魔法を打ち出せるレグシィが。

「見逃して!ね?」

レイナが必死に懇願するも、レグシィの返答はそっけないものだった。


「無理☆」


この日、グミッシップの中には清清しい表情のレグシィと、必死に氷を溶かさせられるレイナがいた。
因みに、イクサがとっさにリフレクトを彼女たちの周りに貼ったので、そこまで大きな被害は出なかったそうな

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.11 )
日時: 2011/03/21 20:24
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

「お帰りなさいッ!」

道場の門下生が頭を下げて挨拶をする。
それはレイナたちにとって当たり前の日常だった。

ここはレイナたちの住む世界、「ドゥーナットタウン」。
この世界は他の世界には存在が知られていない場所だ。
存在が知られていない理由はいたって簡単。
住み着いたものはそこから離れなくなるから。離れられない理由は解明されていない。
決まってここに来た外界の者たちだけが、この島から一生出ようとはしなかった。

つまり、ここで生まれて生活してきたレイナたち三人にはその縛りが効かないのだ。
だから三人はよく遊びに出て行く。

「おかえり。どうだった・・・ってレイナ?」

扉を跳ね開けて家に飛び込んだレイナに、ここの家主──エンロが限界まで丸くした目を向ける。

「なんかいつも以上に荒れてるけど・・・。大丈夫なの?」

後に続いて入ってきたイクサに、エンロは問う。
イクサは先ほど起こっていたことをエンロに説明した。

「まぁ、レグシィ怒らせるようなことしたレイナが悪いね」

呆れを通り越して感心するよ、とエンロは小さく呟く。
となりで、イクサも全くだと首を振っていた。

「で、これからどうするんだい?結局は動き出す時期が早まるだけなのだろう?」

「そのことなんだが、実は光の勇者に私たちの存在が知られてしっまてるんだ」
「へ・・・?どうして?」
「レイナがヘマをやらかした」
「は・・・?!!」

驚くエンロをよそにイクサは続ける。

「ですから、出発はアスの明朝にする予定だが、どうだろうか」
「うん、それがいいね。今すぐ二人に伝えてきなよ?」

イクサは、では、と会釈をして階段を上っていく。
それを見送るとエンロは外に出た。今日も変わらず太陽が輝いている。これでもかという位に。
空を見上げたエンロは太陽へ手をかざす。

「どうか彼女たちに光の加護を──」

手のひらで生まれた光球はパンッとはじけた。


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