二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ナビ・ルナ&ムスビ 第1部完結!!
日時: 2012/01/15 19:26
名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: 86FuzJA.)

はじめまして、ルルにゃんです(・v・)
ナビ・ルナとムスビ好きな人〜!!(ナビ・ルナはフォア文庫の設定、ムスビにはちゃんと玉ちゃんいます)
私、チョーーーーームスビファンなので。。。
コラボさせるとはいえ、ムスビが強めになっちゃうと思うけど、そこは気にせずに読んでね。
よろしくです〜m(_ _)m



♪お願い♪
・荒らしはしないでください。
・荒らしが来たら、反応しないで、極力無視してください。



☆目次☆
プロローグ>>1-2
第1章 落下危険>>3 >>4 >>8 >>11 >>18 >>22 >>23 >>35>>41
第2章 チカラのあるヒト>>56 >>65 >>71 >>91 >>97 >>102 >>106 >>128
第3章 懐かしいヒト>>131 >>134 >>135 >>140 >>148 >>155 >>159 >>242 >>245 >>250-251 >>254-255 >>276 >>279 >>283 >>285 >>287 >>295 >>298 >>302 >>308 >>310-311 >>313
第4章 伝説を頼りに>>317-318 >>321 >>325 >>328-330 >>334-336

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Re: ナビ・ルナ&ムスビ 第1部完結!! ( No.398 )
日時: 2012/05/15 16:16
名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: 86FuzJA.)

 慌ててわたしと玉ちゃん、ムスビ、もっけくんが外に飛び出た。もうすでに、莉々は木に登っている。
「莉々、降りてきなよ!!危ないって!!!」
「大丈夫、大丈夫!!これくらいの距離なら飛べそうだよっ」
 本当だろうか。ああ、でも今は莉々にすがるしかない。
「じゃ、行っきま〜す!!!」
 あっという間に木のてっぺんまで登った莉々が、木の上で立ち上がる。
 体勢を整え、アパートの屋上をじっと見つめ……木を蹴って、跳んだ。
 人がジャンプしてる時間なんて、本当にちょっとなんだろうけど、わたしたちには長く感じた。
「あっ!!」
 莉々が声を上げた。少し跳躍が足りなかったようで、柵を越えられそうにない。このままだと、はじかれて落ちてしまう。
「危な……っ!!」
 わたしたちが動こうとした時。
 莉々はなんとか腕を伸ばし、柵にぶら下がった。あとは腕の力で這い上がる。
「ふぅぅ〜。危なかった〜」
 莉々もほっとしたように息をついている。わたしたちも同じように息をついた。
「あとは、いつみたちが来れるようにするには……あっ、ちょっと……」
 莉々の姿がここから見えなくなる。続いて、ガコンガコンという激しい音。そして再び、莉々が姿を見せた。
「あの階段から来て!!ドアぶっこわせたから、入れるよ!!」
 壊すな。と思いつつ、他に方法がないので、わたしたちは素直に従った。

Re: ナビ・ルナ&ムスビ 第1部完結!! ( No.399 )
日時: 2012/05/21 18:03
名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: 86FuzJA.)

 屋上にあがったわたしたちは、早速捜査を始めた。
「どう、ムスビ。何か分かる??」
『ものすごくくさいです。ただ、だからこそ、この屋上全体がにおって詳しい場所が分かりずれえです……。』
 どれだけの強敵なんだろう。そこまで強い冥府遣いを相手にしたら、わたしたちは勝てるだろうか。
 だいぶ、暗くなってきた。来たのは昼前だったのに。日が長くなってきたとはいえ、6時には完全に暗くなってしまうだろう。
 ムスビも真剣に捜してくれているが、だんだん鼻が麻痺してきてしまうらしい。自分たちの無力さをなげく。
「せっかく頼ってもらってるのに、情けなくてごめんね……。」
「いや。おいらたちはもっと、何もできないし。」
 もっけくんも一緒に捜査してくれている。スネリさんは、万一を考えてルナちゃんといる。もしルナちゃんを一人にして、そこを冥府遣いが襲ってきたら大変だからだ。
「それより、移動時間も考えると今日はもう厳しいんじゃないか?また明日にしてもいいぞ??」
「ううん、大丈夫。今日は、ちょっとだけだけど門限を延ばしてもらえるようにメールしといたから。」
 ちょっと、ちょっとと頼み込んで伸びたのは30分。6時半までに家に着けばいいのだから、6時前にここを出なければならない。あと1時間もない。
 焦るが、どうにもならない。もどかしいだけだ。
「ていうか、冥府遣いはどこから来たんだろ?水……水……。」
「莉々、水ならほら。貯水タンクがあるわ。そこに入るなんて不可能かもしれないけれど……。」
〈よくぞお分かりで〉
 どこからか、しゃがれ声がした。わたしたちは、いっせいに身構える。
 貯水タンクの上に、フッと何かが姿を現した。小動物だ。
 闇に紛れた漆黒の毛並みに、燃えるような真っ赤な瞳。童話の魔女が連れているような猫だ。
 気になるのは、鈴。逆十字の形をした金色の鈴だ。
 変わった形の鈴といえば、巫女または天猫、冥府遣いの証。
『あなたは、冥府遣い……でねえですか!?』
〈ええ、もちろん。そういうあなたは、そこにいる大巫女・いつみ様の天猫・ムスビ様でございますね。〉
 わたしたちは言葉を失った。なぜ、この冥府遣いはそれを知っているのか。
「あんた、誰?名乗りなさいよ。」
〈これはこれは莉々様。申し遅れました、私はティレと申します。先ほども申し上げましたように、冥府遣いなぞをやっております。以後、お見知りおきを。〉
 莉々のことも知っている。当然、玉ちゃんのことも知っているだろう。
「ルナを傷つけたのも、お前か!」
 もっけくんは、それを訊きたかったのだろう。冥府遣いということより、ルナちゃんをあんな状態にしたかが大事なようだ。
〈ふふふ。伝説の子は少々やっかいでございましてね。術をかけました。もっとも、術が解けても体の痛みで動けないでしょうがね。〉
「な……!!てめぇっ!!!」
 もっけくんが突進する。人間姿だから、大きさ的には明らかに勝っている。
 ティレは余裕そうな顔つきで、つかみかかろうとしてくるもっけくんを見つめた。
 その瞳孔が細められた、と思ったらもっけくんは屋上の端まで飛ばされ、身体を強打していた。
「もっくん!!」
 莉々がかけよるが、もっけくんはもう1度ティレに向かって行った。
〈おやおや……。〉
 今度は、何もしないのか……??と思っているうちに、もっけくんがティレにつかみかかった。
「おいっ、お前……!?」
 どうしたのか。駆け寄ると、もっけくんがつかんでいたのはぐったりした猫姿のスネリさんだった。
「いつの間に……。」
 玉ちゃんもおろおろしている。
〈私は高速移動が可能なのでね。〉
 今度は、柵の上に乗っている。薄笑いをしているのが腹立たしい。
〈私は、攻撃されなければ紳士的な態度を保ちます。しかし、攻撃されそうになればそうはいきませんよ?〉
「おい!!今度はスネリに、何したんだよ!?」
〈ルナさんと同じ術を。あまりにも無防備でしたから。〉
 怒りが込み上げてくる。冥府遣いに共通する、冷酷な性格が見えた。
「いっちゃん、あの冥府遣いは倒さないと。それが、太陽遣いの役目なんだから。」
〈瑞穂様はさすがでございますね。自分の感情にだけとらわれることなく、冷静な判断をしていらっしゃる。そうですね、私たちは戦う運命なのでしょう。しかし、ニンゲン界で戦おうというのですか?〉
 わたしたちも、ぐっと詰まった。ただでさえ屋上に無断で入っているのに、派手に戦って建物を崩壊させたりなんてできない。
〈どうぞ、ニキラアイナにおいでください。今から通路を作りますので。ただし、この通路を通るには条件がありましてね。〉
「なんだ、その条件って。」
〈一つ目は、ルナさん、スネリさんも同行すること。ぐったりしていて大変でしょうが……ね。〉
 それくらい、条件とは言わない。旅に出るのに二人をおいていくことなんてできない。
〈二つ目は、時間制限です。明日の日没までに、道を通過してください。でないと、ニキラアイナに来れませんので、しっかり守ってくださいよ。〉
「それくらい、守るよ!!当たり前でしょ、あんたみたいなのを野放しにしてお……ああー!!」
 何かが空中に現れた。黒いそれは、闇に溶け込んでいる。
〈これが入り口です。私は通れますが、あなたたちはさっきの条件を満たさないと通れないようになっております。ふふふ、私はニキラアイナで待たせていただきますよ。……あ。〉
 ティレは何かに気づいたようだ。前脚で鈴を振った。
〈危うく、スネリ様をニンゲン姿にしておくのを忘れるところでした、ふぅ。では、あなたたちが来るのをおまちしておりますよ。〉
「あああ、ちょっとー!!」
 ティレは入り口に消えた。正確に言うと、ニキラアイナに行ったのだ。
『うまく逃げられてしまったですね。特定の入り口から行くなんて、罠みてえじゃねえですか。』
「んー。でも、それ以外に手段がないんだから。ちょっとハメられた感はあるけど、仕方ないじゃん。」
 とかいいつつ、自分でも同じことを思っていた。
「とりあえず、どうすんだ?スネリもルナも倒れちゃって……自分が情けない。」
 スネリさんを抱きかかえたもっけくんも、すごく真剣な表情を見せる。仲間を襲った相手が分かったから、早く行きたいのだろう。
「落ち着いて。早く行きたいのは、わたしたちも同じだけれど、今日はもうどうしようもないわ。門限のことだってあるし、旅のための準備も必要でしょう?明日の7時には家を出て、出来るだけ早くニキラアイナへ。それでいいかしら??」
「……ああ。」
 そうして、わたしたちは冒険を確定させて家路に着くのだった。

Re: ナビ・ルナ&ムスビ 第1部完結!! ( No.400 )
日時: 2012/05/21 18:04
名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: 86FuzJA.)

ごめんなさい、上のヤツがめちゃくちゃ読みにくい量になってしまいました。
我慢して読んでください!!

Re: ナビ・ルナ&ムスビ 第1部完結!! ( No.401 )
日時: 2012/05/21 21:57
名前: 華澄 ◆u4eXEPqmlc (ID: fS.QmYjo)
参照: http://華澄THE学級委員

わお★
大量更新お疲れ様♪
今からよむよ^о^

Re: ナビ・ルナ&ムスビ 第1部完結!! ( No.402 )
日時: 2012/08/08 16:11
名前: 小夜 (ID: x2W/Uq33)

はじめましてっ!
24からすべて読ませていただきました。。
すごかったです!
早くつづきが読みたいです!


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