二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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_恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉 
日時: 2012/07/16 21:11
名前: アーシェ ◆v8jLrTsMs. (ID: ZGo4Gnz1)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=19921

(恋果実は甘い夢への招待状)


御挨拶*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

始めましての方もいると思います。九州の中学2年アーシェです!
駄文で発明者、そしてなかなかこれませんが、精一杯がんばります
文才がないですが心の優しい方はどうか温かい目でお進み下さい

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*


御知らせ++++++++++++++++++
・小説集なので、短編、中編、長編扱っております
・連載小説のリメイクを連載中、更新は亀よりも遅い
・短編集をこちらへ移転完了
++++++++++++++++++++++++

-----------*first*-------------

はじめに>>110
注意書き・おねがい>>111
作者の自己紹介>>112


----------+Long piece+----------


*連載中* 

『神の少女』


記憶をなくした少女とその運命
悲しい記憶とその運命とは?
神と呼ばれし少女の恋と浄化、復活と運命の物語----


主人公 紹介>>36    説明>>35

オープニング>>39 『光』
エンディング>>38 『会いたくて会いたくて』

プロローグ>>37

序章  『伝説—それは現実に』>>40 >>41

一章  『不思議な少女〜歌は流れる』 目次 >>57 『青春ライン』
二章  『決戦の地〜策略は始まった』 目次 >>58
三章  『決戦の地〜頂点をつかみとれ』 目次 >> 『share the world』
四章  『記憶のカケラ〜運命の歯車は回り出した』
五章  『輪廻〜悲劇は繰り返す』
最終章 『神の少女〜運命は変わる』
  


---------Short short--------

短編集『恋愛逃避』 >>87






---------special------------

作者の息抜きタイムです!

>>113

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Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.97 )
日時: 2012/03/18 21:45
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避


「全部、全部貴方が悪いんですよ」 

自らの口から紡ぎ出せれた言葉は驚くほど冷酷な冷たい響きをしていた
心の中はびっくりするくらい嫉妬という名前の感情とそのほかの真っ黒な感情ばかりでぐるぐるまわっている
みんな、ばっかりあなたは頼りにして、俺なんて憧れのあの人にも一歩届いていなくて嗚呼どうして
どうして俺なんかがこのチームに選ばれたんだ俺なんて光の裏の影なのにどうして、どうして
どんなに暖かく応援をしてもらってもそのこえはとどかなくて
壁に当たって跳ね返るサッカーボールのようなものでしかないんだ、モノクロの黒と白の塊でしか
俺は失点をしてそのうえ負けて暖かくあなたは迎えてくれたけど笑顔は見せてくれなかった
俺だってあなたの笑顔が見たくて一生懸命頑張ってきていたのに
どうしてほかの人と話している時ばっかその笑みをこぼすんですか、俺だって同じくらい頑張ってるのに
そう思っているとだんだんあの時の風丸さんの気持ちがわかるあのひともそうだったんだ
それは重い塊となって心にのしかかった、そうかだからあの力を求めたんだ
俺だって力が欲しい支えられるくらいみんなを引っ張っていけるそんな力が欲しい
あの人みたいな光の力を-----嗚呼、そこはちょっとちがうのか
そんなことを思いながら俺は目の前にいる彼女を見つめていた、あなたに認められたかった
どうしてあいつらには優しくするのに笑顔で接するのに俺には悲しそうな笑顔なんですか


「・・・・立向居く、ん」


その顔は驚くほど恐怖と驚きに満ちていて、俺が最も見たくない顔をしていた
違う、俺が見たいのはそんな顔じゃない無邪気に笑う太陽みたいなあなたが見たいだけなのに
そのために俺は頑張って練習もした、ずっと寝ないで練習をしてきたこともある
-------やめて!そのままじゃ体が壊れちゃうよっ!、とか
なんで止めるんですか、一生懸命やる人が好きだってあなたは行ったじゃないですか
俺だって一生懸命やってあの人みたいにみんなに必要とされたかった、いつもそれが羨ましかった
あの人と同じ場を守る俺はあの人が光だとすると俺が影でしかない、目立たない脇役
試合という舞台になかなか立つことができないただの脇役と言う名の役者でしかないんですよ
だから俺が自分の立場を守るためには、あなたの笑顔を手に入れるためにはあの四角い場所を守るための
力と言う名信頼が絶対必要だったんですよ、じゃないと存在を消されるから
なのにあなたはそのための努力を否定するんだ、俺が望んでいない絶望の顔で、わからない
俺が自分の存在を守るためにしてきたことをあなたが否定するのなら俺の存在はなくなったも同然



-------嗚呼、だったらどうして俺は白黒の丸い塊を追いかけてきたんだろうか





(もうあなたが俺の存在を壊したも同然だ---ならあなたも一緒に壊れてしまってよ)





Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.98 )
日時: 2012/03/18 21:47
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避



どうしてなのか、わからない
でもこれだけはわかったんだ、貴方はもうあの人に堕ちているんだって、瞳でわかったんだ
俺だって、俺だって———。愛されたかったんだ貴方に、
なのにどうして、どうして俺が一番尊敬する“あの人”に惹かれてしまったんですか
あの人のことは尊敬しているけれど、それでも今の俺には貴方を奪った盗人にしか見えないんです
俺は、あなたが好きだった、同い年だけど大人っぽく優しく笑って、俺のことを助けてくれて
あなたは一番最初にかばってくれた、そして声をかけてくれた
あんなに優しくしてくれる人なんて学校にはいなかった、母さんだけだった
なのにあなたは、俺の知ってる人とは違った、軽蔑するあの人たちとは
いじめてくるどころか助けてくれたサッカーも俺も、だから、だから


一番あなたに愛されたかった、優しく笑ってくれたあなたに 


でも、もうあなたはあの人に惹かれている、尊敬するあの人に
あのひとの表情も優しかった、他の人は気づいていないけど、俺にはわかるんだ
あの人を尊敬して追いかけて、そして貴方を好きになっている俺にはわかるんだ
でも、もう戻れないことぐらいわかるけれど、でも、おれは、
それでもあなたのあの笑顔を手に入れたいって思ってしまうんだ
おれは馬鹿だって自分でわかるけれどそれでも、たとえそれでも



--------------------あなたを奪うために俺は存在しているんだ



 それは、とても優しくて
 それは、とてもざんこくで
 それは、とても辛いことで
 それは、とても暖かいことで
 それは、とても苦しいことで
 それは、そして——××で


はじめて涙を流してあなたを無理やり抱きしめた瞬間、俺は初めてその感情を



≪恋≫というのだと知った、なのに、どうして、



全て俺は汚れた、奪いたいっていうことまでいったのに、どうして、



------------あなたは、許してくれるのだろうか




 (嗚呼、俺は笑顔を見たかったんじゃない、誰かに優しく愛されたかったんだ)



・・・・・略奪レーゾン


——俺が存在したのは××だったからだ

Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.99 )
日時: 2012/03/18 21:48
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避


その少女はあの日から全て人柄が変わってしまった
あの、無邪気で明るい少女ではなく、明るいがすこし大人っぽくなった
無邪気さが、何かに対する純粋さがほとんど無くなっていた、みんなが気遣うほどに
少女は変わったことに気がついて入るようだがもとの自分を忘れている、これは何方も気づいた
もう一人の幼馴染は記憶をなくし、根本的な部分も変わっているところがあった
二人の少年は辛そうに切なそうに顔を歪めた
あんなに仲が良かった彼が、俺たちを笑顔にさせてくれた彼女があれのせいで変わったことを




彼女と彼と俺たち二人が演奏を終えた時のことだった
霧野と俺が久しぶりにみんなで弾いて喜んでいる中彼と彼女はいった
何かの不協和音が鳴り響いているとただいったんだ
そんなのなかった、というとただ悲しそうに二人はいった



——・・・どうせあなたにはわからないよ、この不協和音は

——聞こえてる、でも聞こえなくなったんだ



ただ悲しそうにつらそうにふたりはいった








 二人の奏者は『  』という不協和音を奏でました


それは幼馴染の二人にはまだ届いていません


 なぜならその秘密は彼と彼女が『        』だからです


それが和音に変わるときは一体いつになるかわかりません






そう、彼と彼女は『    』という楽器を持っているのですから








*奏者の小さな不協和音


Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.100 )
日時: 2012/03/18 21:53
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避


≪言の葉達の小さな音楽会≫
 
  +激怒鎮魂歌 (落ち着いて————燃え尽きるように)
  +笑顔練習曲 (練習すれば出来る様になるよ、きっと)
  +孤独狂想曲 (一人でいい、そうしないと犠牲が出るから)
  +戦争序曲  (いざ、出陣)
  +平和交響曲 (もうおわったよ、なにもかも)
  +涙協奏曲  (泣きたければ、泣けよ) 
  +虜行進曲  (逃れられない、運命)
  +服従舞踏曲 (人形は舞台で朽ち果てる)
  +絶望哀歌  (何も失った、もう悲しいのはいや)
  +終末輪廻曲 (終わりはまた始まりへ)

Re: _恋果実を食べたプリンセス 〈inzm 11小説集〉  ( No.101 )
日時: 2012/03/18 21:54
名前: アーシェ (ID: ZGo4Gnz1)
参照: 恋愛逃避



「まだいえないね」『言うのが怖いからの癖に』



燃えるような紅色の目の私が言う、そしてもう一人の冷たい海の色をした青の目の私も言う
その子は私であり私じゃない、心の中のもう一人の私の想いだ
どちらが私の本心なのかもわからない、いつも夢で見る光景


「いったらこわれちゃうよ、だからあと少し」『もうとっくに見失ってるのに意味ないよ』


冷たい目をした私があざ笑う、否定も出来ない、ただ悩んでいるだけだ
だったら赤い目をした私は?いったいなんだというのだ、わからなくなってくる
それに、どちらも間違ってはないが、一体コレはなんだろうかわからない


「言ってあなたは満足できるの?辛いだけだよ」『今更もう遅いよ、全ては闇の中』
「まだどっかに道はあるから今からでも遅くない」『嘘をつき続けたのにまだいうの?』
「・・・・・・・・それは」『所詮ムリなんだよ貴女は貴女ではないんだから』


今まで心の奥深くに抑えてきたものの正体を青の目の私は見抜いている
そんな事分かっているというのに、私は言い訳をただ言い続ける、謝罪のように
それを見た私はあざ笑うかのように私の動きを封じた、冷たく凍った目
アレを声に出して告げるものか、アレ抱けば言えない、彼らには絶対に
でもこのままだと私は闇に縛られてしまう光は消えてしまう


『もうむりだよ、貴女は所詮裏切り者だ、何もかも知っていたのにだから犠牲が出た』


裁判者のように彼女は言った、背筋が凍りついた、その目は双子の片割れそのもの
あぁ、どうしよう、コレを受け入れたら私は私ではいられない、こわれる
それに私は全てを知っていたのに言わなかった彼女の言うとおりだ、でも認めたくない
彼女を受け入れたら、理解したら、全てが狂ってしまうから
だが彼女はわたしの首に剣をつきつけこういった、



『アンタは知っていたけどいわなかった所詮偽善者だ、私も同じだ』
『もう戻れないんだよ、あのときには私達は罪を犯したのだから』








『私達は同じなんだよ、闇の中の犯罪者と同じだ』








世界が暗転した



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