二次創作小説（紙ほか）※倉庫ログ
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- 悪ノ物語 〜大罪の器〜 【VOCALOID】
- 日時： 2011/06/25 09:16
- 名前： サイラ （ID: 0LEStScZ）
大罪の器シリーズをさっき動画で見てきました。
いやぁ〜すごいなー。
めちゃめちゃ長くなっちゃうと思いますけど
よろしくお願いします。
- Re: 悪ノ物語 〜大罪の器〜 【VOCALOID】 ( No.1 )
- 日時： 2011/06/26 20:02
- 名前： サイラ （ID: 0LEStScZ）
ｐｒｏｌｏｇｕｅ
あの女は「原罪者」
あの女がいなければ---------
-----森の奥の小屋前
「私のかわいい赤ちゃん！どこにいるの！」
「イヴ、やめるんだ！」
「お願い！探させてよ！」
「駄目だよ、僕らの子供はもうこの世界にはいないだろ？」
毎日、夫婦はこれを繰り返した。
妻は熊に食べられたわが子を探し
毎日毎日森の奥へ出かけた
毎日毎日、森の奥へ出かけ
ついでと言ってはなんだが
神聖エルド神が宿っていると信じられている
千年樹に願いをかけた
「エルド様、私と夫の間に生まれた子供が
熊に襲われて食べられてしまったのです。
どうか、エルド様…私の子供を連れ戻してください…」
毎日毎日、願いをかけた…。
そんなある日、今日も千年樹に願いをかけようと
森へ出かけた。
ところが、千年樹の根元を見ると…
「まぁ…！こんなところに…」
真っ赤に熟した赤い果実が落ちているではありませんか
それも二つ。
「神様のおぼしめしなのかしら」
女は二つの果実を抱えると、家の方向へ走り出した。
「早く帰らなきゃ、夜になると熊が出ちゃうもの
それに…持って帰ればあの人もきっと喜ぶ…！」
でも、その時、すでに夜になりかかっているときだったのだ
女の後ろには、鋭い目でこちらをにらむ熊…。
「ガォォォォオオオオ」
「渡さないわ！渡すもんですか！この果実はだれにも渡さない！」
走った…暗い夜道をさまよいながら
女は泣きながら彷徨い走った。
クマは泣きながらそれを追いかけた。
真赤な果実も泣いていた。
「わかってるわよぉ、これはあなたの大事なものなんでしょ？
でも、私にとってはもっと大事なの！」
家の前まで来た。すると、女は振り返り
クマの腹にナイフを突き立てた
そのまま家の中へ逃げ込んだ・・・。
「…おかえり、イヴ！今日もエルド神に…」
夫は驚いた眼で妻を見た。
「みて、あなた。ほら、私たちの…「イヴ…
僕らの子はもうこの世にはいないんだよ？
・・・
その子たちは、本当のお母さんに
返してあげないと」
女の腕には、真赤な果実ではなく双子の赤子
「返してあげないとって…だってもう…遅いわよ！」
双子の赤子を両腕に抱えながら
女は外へ出た
そこには、死んだ熊の亡骸…
ではなく…死んだ美しい女性の亡骸が…。
その女性は死ぬ前にこう言った。
「私のかわいい赤ちゃんを…連れて行かないで…」
- Re: 悪ノ物語 〜大罪の器〜 【VOCALOID】 ( No.2 )
- 日時： 2011/06/27 17:50
- 名前： サイラ （ID: 0LEStScZ）
すべての始まりを生み出した人々
・ イブ・ムーンリット（初音ミク）
その世界の原罪を生み出した張本人
・※アダム・ムーンリット（ＫＡＩＴＯ）
イブ・ムーンリットの夫
妻を愛している
・※ルナ （鏡音リン）
イブとセオドアの娘、しかし血は繋がっていない
ライとは姉弟
・※ライ （鏡音レン）
イブとセオドアの娘 しかし血は繋がっていない
ルナとは姉弟
※イブはもともと名前がついていたらしいですが
その他の人々は分からないので
そのような名前を付けました。
すみません。
アダムは神話からとりました。