二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ルーク少年と失われた記憶の謎
- 日時: 2012/01/28 16:22
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: OmiQv8gT)
お久しぶりです!
以前、ここで推理小説を書いていたレッドです。これを機に復帰いたしました。ペンネームを紅蓮に変えました。
それに伴い、新シリーズを書くことになりました。
レイトン教授シリーズでお馴染みのルークが主役として演じるぞ!
ルークの幼馴染のケイティやアルフレッドなども出ます。
今回はケイティの記憶がどのようにして戻っていくのか・・・というオリジナルストーリーになります。この物語はルークがロンドンに戻ってきたときの話になると思われます。なお、ケイティと関わりのある重要な人物が出る予定です。
ストーリー構成(長編)
謎かけ編:第1章〜第6章
謎解き編:第7章〜第16章
ストーリーの進行具合によっては変更する場合もあります。ご了承ください。
これからも頑張って書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.19 )
- 日時: 2011/09/13 08:43
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: BvZBUYdW)
その間にアルバムを見ることにした。
「・・・あ・・・」
幼い頃のルークと私が写っていた。ロンドン市内のどこかにある公園で仲良く遊んでいる時の写真かな?
「んー・・・何かピンと来ないなぁ・・・」
そう言って呟いたその時、ルークと私の隣に写っている男の子に見覚えがあった。誰だっけ・・・
「お待たせ、ケイティ! はい、ミルクティー」
ルークが戻ってきたのと同時にミルクティーを受け取った私はフーフーと息を吸ってから飲んだ。その時、ルークが私を見て言った。
「おいしいか?」
「うん! ねぇ、ルーク・・・この写真に写ってる右端の男の子は誰?」
ルークが身を乗り出し、アルバムを見た。
「あぁ、こいつはアルフレッド・サーベルだ。覚えてないか?」
「アルフレッド・・・」
その名前、どこかで聞いたことがあると思ったら・・・
「あっ! もしかして、私たち・・・小さい時からつるんでた?」
「そういうこと。僕とケイティ、アルフレッドは幼稚園の頃からの幼馴染だけど、アルフレッドは泣き虫だったな」
泣き虫・・・あぁ、そういえば・・・幼稚園の頃、彼がいじめられて泣いてた時のことを思い出した。
「ありがと、ルーク」
「後はゆっくり見てていいからさ。分からなかったら、僕に言って」
心優しいルークの気遣いを感じた私はゆっくり見ることにした。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.20 )
- 日時: 2011/09/13 09:05
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: BvZBUYdW)
約30分後、アルバムをゆっくり見ていた私は最後のページを開いた。
「・・・あれ?」
ルークのお父さん、私のお父さんが一緒に写っていたときの写真だった。そういえば、父さんの隣にいる男の人・・・ルークのお父さんに似てる!
でも、見覚えがあるような気がするけど、思い出せない。
「ねぇ・・・」
言いかけた瞬間、ルークはベッドに突っ伏して寝ていた。
「スー・・・スー・・・」
穏やかな寝息を立てる彼の姿を見たのは、何年ぶりだろうか。
「これじゃあ、ルークに聞けないじゃないか・・・」
私は思わず苦笑した。その時、眠そうな声がした。
「ケイティ、何が聞けないって?」
「うわっ!!」
リアクションした私は思わず、後ろを見た。眠そうに欠伸したルークはんー・・・と背伸びしてから、アルバムを覗いた。
「あぁ、この人は・・・僕の親父のお兄さんに当たる人で、名前はジョージ・トライトンって言うんだ」
あぁ、ルークのおじさんか。どうりで見覚えがあると思ったわけだ。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.21 )
- 日時: 2011/09/13 15:21
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hqDEfpDX)
そう思っていたその時、ルークの携帯が鳴った。
「あ、悪い・・・ちょっとだけ出るな」
「・・・うん」
私は頷き、ルークが少し離れて電話し始めた。
「もしもし・・・チェルミー警部?」
チェルミー警部・・・スコットランドヤードの?
こんな時に電話してくるのか気になる・・・
「はい・・・分かりました。ケイティと一緒に伺います」
そう言って電話を切った後、私を見た。
「今からスコットランドヤードに行くぞ」
「え?」
スコットランドヤードに行くって・・・どういうこと?
「私も一緒に・・・ってどういうこと?」
「3年前の事件に関する新しい手掛かりが見つかったそうだ」
3年前に何があったのか思い出せないでいるのは確かだった。それでも、私は何があっても貫くと決めた。
「ケイティ?」
「ううん・・・行こう」
こうして、ケイティはルークと共にスコットランドヤードに向かったのだった。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.22 )
- 日時: 2011/09/13 15:35
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hqDEfpDX)
第4章 チェルミー警部登場! 3年前の事件に関する手掛かりとはいったい?
ルークはケイティと共に、チェルミー警部がいるスコットランドヤードにやってきた。
「スコットランドヤードに来たことはないか?」
「・・・初めてなような気がする・・・」
その様子から見ると・・・まだ思い出せないでいるのか。
今はゆっくりで良いから、少しずつ記憶を取り戻していけたら・・・と思う。僕はケイティの記憶を少しずつ取り戻してあげたい・・・そう思っているからこそ、少しでも可能性がある限り、彼女を信じていくしかなかった。
「とりあえず、中に入ろうか」
スコットランドヤードの中に入ると、警備員さんがいた。
「あなたは・・・ルーク・トライトン君ですね」
「お久しぶりです。僕のことを覚えていてくれてありがとうございます。ところで・・・チェルミー警部に来るように言われたのですが、どこにいますか?」
そう言うと、警備員さんは僕を見て答えた。
「2階の部屋にいますよ」
「ありがとうございます」
ケイティを促し、2階に向かった僕らはチェルミー警部の部屋に入った。
「失礼します」
「おお、ルークじゃないか! しばらく見ないうちに逞しくなったな」
チェルミー警部が懐かしそうに僕を見て、温かく出迎えてくれた。
「チェルミー警部こそ、3年前と比べて変わってないですね」
僕が生意気そうに言うと、警部は僕の首を絞めて笑った。
「わはは! こいつ、生意気によく言うじゃないか」
「えへへー・・・それより、3年前の事件について詳しい話を聞かせていただけませんか?」
ハッと我を振り返ったチェルミー警部はコホンと咳払いしてから、僕たちに対し、ソファーに座るよう促した。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.23 )
- 日時: 2011/09/13 18:59
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hwITajaP)
3年前に起きた事件・・・僕が日本に行ってる間にいったい、何があったんだ?
「ルーク、君は確か、日本に引っ越したんだったな」
「はい、そうです」
チェルミー警部の問いに答えた僕は何を言いたいのか理解できた。これから、事件のことを話すのだろうか?
「3年前の事件というのは、ロンドンにある廃墟ビルで起きた出来事だ」
「・・・え?」
廃墟ビル?
そういえば、どこかで聞いたことのあるような場所だったような気がするが・・・
「そこで・・・いったい、何があったんですか?」
「ケイティの父親が何者かによって殺害された」
「・・・えっ!?」
ケイティの親父さんが殺害された?
「どういうことですか?」
「捜査状況によれば、父親は犯人と何か揉めてたらしくてな・・・いったい、何を揉めていたのかはまったく検討がつかん」
う、嘘だろ・・・ケイティの親父さんが殺されたなんて信じられない。
「そうか・・・それで、ケイティは・・・」
「うむ。その事件が起きた後のショックで記憶喪失になったらしい」
なるほど・・・どうりで、僕のことを思い出せない状態になっていたのか。
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